▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
いざ、グランプリ5連覇へ!
➡それではまず、このレースにおいても、「今年の宝塚記念を勝つためには、一体何が必要になって来るのか?」
そこでの「ここだけは絶対に押さえなきゃイケナイ!」という、勝負のツボからご紹介しよう!
まずはやはり、昨年までの開催スケジュールとは全く異なり!
この異例とも言える「超短期決戦」となっている阪神競馬場で行われるレースともなれば、生命線になってくるのが・・・!
★今週の馬場読み!★
この一言に尽きるだろう!
今年だからこその生命線!
➡それでなくと非常にややこしいトラックバイアスになっているのにも関わらず・・・
なんとレース当日の日曜日には、「台風5号」が関西へ急接近するとの天気予報も発表されてしまった!
なのであえて結論から発表すると・・・!
今年の宝塚記念では「良馬場でのスピード予想」は完全に切り捨てて!
雨による道悪予想に的を絞って攻めていく!と腹を決めた!
今の阪神に住む魔物とは?
➡では実際に、今の阪神競馬場の馬場はどんな感じになっているのか?
結論から言ってしまえば「馬力の持続力で、最後まで減速しない力」この能力が非常に重要になってくる!
その要因には、週末にかけて降り始める雨による道悪悪化以外にも、実はもう一つ重要な魔物が存在する!
それが・・・「エアレーション作業」だ!
まとわりつく柔らかい馬場
➡この開催が始まる前に実施された「エアレーション作業」により!
前開催の阪神競馬場よりも、馬場が非常にソフトなコンディションになっているからこそ!
時計も掛かり、最後の上り3ハロンの末脚でも「34秒の後半~35秒台にまで失速する!」というシーンが多く見受けられる!
サンプルとなるレースが
➡その「馬場が前開催よりもソフトになっている」という理論の証拠として見ていただきたいレースが
全く同じコースである「阪神芝(外)1800m」で行われた特別戦を比較していただければと思う!
◆5/02日【2回阪神12日目】
蓬莱峡特別 芝:良
4歳以上2勝クラス 牝(定量)
クッション値:9.5
含水率:10.1~9.6
【1:45.5秒】上がり最速「34.6秒」
◆6/20日【3回阪神2日目】
垂水ステークス 芝:良
3歳以上3勝クラス (混)(ハンデ)
クッション値:8.4
含水率:11.6~10.5
【1:46.6秒】上がり最速「35.0秒」
両者ともに前日に雨が降った中での開催だったのにも関わらず!
やはりエアレーション作業を実施した効果なのか?
前開催の阪神よりも、今の阪神の方が馬場がソフトであることが、計測された数字面からでも見て取れる!
それに比例して、レース全体を通してのタイムや、上がり3ハロンの時計も、前開催よりも遅くなっているのが良くわかる!
確かに、出走頭数や、レース条件には若干の違いはあるにせよ!
ただご覧の通り、同じコースで開催されたレースにおいて、クラスが1つ上のレースだったにも関わらず!
今の阪神競馬場の方が、前回の阪神開催よりも約1秒も時計が掛かっており、
上がり3ハロンの末脚でも0.4秒近くも時計が掛かる「失速戦」になっていることがよく分かる!
今の馬場への結論!
➡そしてそれは【垂水ステークス】以外のレースでも同様で!
例えば、先週開幕した阪神競馬場にて、良馬場の芝で実施された全レースでの上がり3ハロンにて・・・
33秒台をマークできた馬は1頭もおらず!
いくら馬場の乾きが早い阪神競馬場とは言えど、先週も良馬場ながら上がり3ハロンの時計では「34.5秒~35.8秒」近くまで、
時計が掛かる「失速戦」になっており!
殆どの馬が、このソフトな馬場に足元を取られ、直線では35秒近くまで減速するシーンが目立っていた!!
いわば、このソフトな馬場や、厳しい流れの中でも、馬力の持続力によって最後まで減速しない「ヨーロッパ的な末脚」を持っている馬に有利なコンディションだったのは明々白々!
馬力・馬力・馬力
➡その証拠に、1番顕著なレースだったのが
阪神10R【垂水ステークス】
阪神11R【G3マーメイドS】
この2連戦は共に、急坂コースでの馬力勝負なら天下一品の「キズナ産駒」が堂々の2連勝!
しかも、この2つレースで好走した面々の多くが、既に道悪の重賞でも好走歴があったり、
実戦で「ダート戦」を使ってきた異色なキャリアの持ち主など!
ただ単純に、芝レースでスピード能力だけを鍛えてきた馬たちではなく!
足元が悪い路面をしっかりと捉えて、そこから蹴り上げられるだけの「パワフルに満ち溢れた非常に強い足腰」を持っていた面々ばかりが最後の直線では躍動していた!
いかに「最後まで減速しないヨーロッパ的な末脚」が要求されているかがよくわかる!
雨が降って生まれる現象
➡なので、今の阪神競馬場におけるトラックバイアスというのは、先週の「マーメイドステークス」や「垂水ステークス」などの上級戦を見ていだいても一目瞭然の通り!
道中でも最後の直線でも、「どこを通ってきても結局疲れる馬場コンディション」になっているので、
「内が有利、外が有利、先行が有利、差しが有利」という位置取り別の有利不利は一切関係ない!
結局、どこをどう走ってきても疲れる馬場なので、「周りが疲れても自分は失速しないよ!」という個性を持っていれば
➡垂水ステークスでのアカイイトや、マーメイドステークスでのクラヴェルの様に、
後方からでも十二分に突っ込んで来れるし!
マーメイドステークスを逃げてそのまま逃げきったシャムロックヒルの様に、逃げても生き残れる!
要するに今の阪神の馬場に勝とうとするならば、彼女たちのように、最後の直線では
「スピードを伸ばす力」<「スピードを減速させない力」
この要求値の方が重要なトラックバイアスだと言うこと!
これが今現在の阪神競馬場
の正体であると思っている!
宝塚単体での特徴も!
➡元々この宝塚記念単体でも、非常に「失速戦」になりやすい傾向が強く!
例えば昨年の宝塚記念においても、今までだったらAコースでずっと開催されていたのにも関わらず!
昨年の宝塚記念は「レース当週になってBコース替わりへの開幕週」で行われたのにも関わらず・・・
結局、「雨」+「内回りのロンスパ勝負」になってしまったことで、上がりの末脚がガクンっ!と止まってしまう失速戦になってしまった通り!
➡やはり、このコースが雨によって道悪に成り、G1メンバーによるロングスパート勝負になってしまうと・・・
周囲のライバル達がバテて、脚が上がった状態の中からでも!
そこからもう一段階、そのパワフルな豪脚で34秒〜35秒台と時計がかかろうとも!
しっかりと最後まで失速しないで速い末脚のままで突き抜けられる!
そんな個性が必要不可欠になってくる!
いわば、「あのゴールドシップの様なタイプを探せ!」ということだ!
ではどんな馬を今年は狙う?
➡故に、今年の宝塚記念でも
「今のソフトな馬場作り」
+
「雨による道悪悪化」
+
「内回りでのロングスパート」
この足し算が成り立ってしまうと・・・
【雨や厳しい流れになっても、最後の直線で失速しない力】が本当に強く求められる戦いになる宝塚記念だと私は予想している!!
そこで相手1点目の伏兵として、予め名前を宣言しておきたい、勝負の馬連1点目が
この逸材だ!
\予告の☆穴馬/
☆モズベッロ
(5人気・池添謙一)
【考察】
➡️彼の「ストロングポイント」については、既に公開しているPart1の全頭分析の中でも話してはいることなのだが・・・!
ただやはり、やはりその中でも改めて強調したいのが・・・!
誰よりも早く、この宝塚記念への
参戦を発表したことにある!
クロノジェネシスやレイパパレが、4/23日と4/28日に宝塚記念への正式なエントリーを済ませたのに対し!
このモズベッロだけがなんと、あの超どろんこ馬場で行われた大阪杯が終わってから・・・
たった2日後となる
「4/06」の時点で「このまま宝塚記念も池添騎手で行く!」という声明を発表していた!!
この誰よりも早く宝塚記念を目標にトレーニングを積んできている時点で、底しれぬ不気味さを感じさせられる!
追い切りの時計も優秀!
➡その証拠に、既に2週前追い切りとなる6/13日には栗東CWで「良い意味でこの馬らしからぬ」非常に素晴らしい時計を叩き出しており!
◆6/13 栗東CW(良)
83.7-66.4-51.1-37.1-11.4(馬なり)
この時計を楽々と馬なりで記録してきている時点で、
怪我からの復帰後で最高のデキになりつつあることが感じ取れる!
確かに、この強烈な時計を2週前に出してしまった分、1週前追い切りはセーブしていたようだが、
ただその冷静な判断の甲斐があってか最終追い切りの栗東坂路では、
併せ馬を追走する形から力強い走りを見せており、昨年と同様にココへ来て状態が上がっているのはよく分かる!
〇〇な重賞での好走歴
➡前走の大阪杯や、去年の宝塚記念もそうであったように、やはり上がりが掛かる失速戦を大得意としており!
そしてこれは過去の宝塚記念単体で振り返っても
例えば6人気以下の人気薄で好走した、デニムアンドルビー、ショウナンパンドラ、スワーヴリチャードの様に!
◆34秒以上も上りが掛かるバテ合いの舞台で重賞勝ち
◆34秒以上も上りが掛かるG1で連対
この条件を満たしていた穴馬がバンバン・バンバン好走している通り!
展開面でも利点は生まれる!
➡今回の宝塚記念でも、逃げるレイパパレをクロノジェネシスが捕まえに行く展開になった時に!
その付近で先行している面々というのは、この2強対決による厳しいラップに飲み込まれ、
必然的にさらなる消耗戦へと持っていかれる危険性が伴うの対して!
彼の利点としては、昨年のキセキの様に「動くクロノジェネシス」の後ろから一緒になって流れに乗っていける!という立ち位置的なアドバンテージも十二分に活かせる脚質なだけに!
失速戦に強い個性を活かして!
➡上がりの掛かる失速戦の重賞では「①②③②」と4回も馬券に絡んだ高い適性を引っさげて、
小判鮫走法で一緒になって
くっついて行ければ!
漁夫の利で好走できるシチュエーションも大いに期待できる!
やはり、絞った形で勝負を狙っていくためには、このモズベッロの様に、「上がりの掛かる失速戦になった時に強い馬!」
そんな個性をキャリア実績と共に示している馬を重点的に選抜して、厚め勝負を仕掛けたい!と強く思っている!