▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
函館記念 2021 予想
➡それではまず、「今年の函館記念を勝つためには、一体何が必要になって来るのか?」
そこでの「ここだけは絶対に押さえなきゃイケナイ!」という、勝負のツボからご紹介しよう!
2013年以来となる【Aコース】での戦いとなる今年の函館記念において、勝負のポイントになってくるのが・・・
★速いスピードを持続できるヨーロッパ型★
「速いスピード」と「ヨーロッパ」を一緒に聞くと、一瞬矛盾して聞こえるかも知れないが・・・!
これも全ては今回戦うコースレイアウトに全ての答えが隠されている!
このコースの特徴
➡まず、この【函館芝2000m】というコースレイアウトでの、
最大の特徴と言うのが・・・!
ジェットコースターの様な
序盤戦での下り坂
これが大きな特徴だ!
コース全体の起伏に注意
➡実はこのコース、スタート地点が坂の頂上からの発射となっており!
文字通り「ジェットコースター」の様に!
スタートした瞬間から~2コーナーを立ち上がって向こう正面に出て行くまで!
この区間がまるまる全部下り坂となっており!
この前半区間だけで、一気に3.5mも駆け下りる!
故にレース序盤戦は
➡故に、前半1000mは極端なHペースになることが非常に多く!
過去10年間という長いスパンで振り返っても、雨による道悪決戦となった2年間を除けば
残りの7回/8回は・・・
全て前半1000mの通過が【59.8秒~58.6秒】までの
1分を切るHペースで流れてしまうことが非常に多い!
また、雨による稍重以上の道悪競馬となった年でも、60.6秒 60.秒で流れており!
雨による馬場状態、しかも洋芝の北海道という条件を加味して考えれば、一般的な条件での60秒よりも!
全ての年で速い流れでレースが
進んでいたことは明々白々!
しかし後半は話が違う!
➡ただし、レース後半戦は全くもって話が違う!!
レース後半は、序盤で下ってきた坂を、今度は逆に登って行くレイアウトになっており!
また登りきったところから、4コーナーから最後の直線区間へ掛けては、コーナーの中で再び下り坂へと突入するので、
実はローカル開催という固定概念とは裏腹に・・・
非常にアップダウンが激しい
コースレイアウトになっている!
まさにジェットコースターだろう!
最後の最後は辛抱戦
➡故に、レース前半戦からの下り坂で、強制的にスピードを要求されてしまう分!
坂を登りきってからの後半戦は、疲れて失速戦になっている傾向が強い!
その証拠に、これもまた過去10年間という長いスパンで振り返っても
レース後半の上がり3ハロンは【35.0秒~37.1秒】にまで・・・
時計がガッツリ減速しており!
この10年間で3着以内に好走した全30頭のメンツの中で、上がり34秒を記録して好走できた馬は・・・
わずか2頭/30頭のみ!
最後まで辛抱強い馬を
➡故に、基本的には序盤戦からのHペースを楽に追走できるだけの「平均スピードの速さ」と、
そこからレース後半での「失速戦」にも強い馬!
つまり脚質的には、レース全体を通して「どこか1箇所で強い!」という馬ではなく!
レース全体の中で、最初から最後まで辛抱強い馬が頭角を現すコースと言えよう!
典型的な例でいうと
➡なので今までの話から、過去の好走馬で「1番わかりやすいサンプル」を挙げるなら!
2019年の勝ち馬「マイスタイル」が、1番イメージしやすいのではないだろうか?
彼の場合にはまず、「スピードの持続力」と言ったら天下一品の【Danzig】を持ち!
「サンデー系のスピード」と「ヨーロッパの持続力」を上手く掛け合わせたエンジンを搭載されていた!
過去のキャリアでも
➡尚且、強調したいのは、この函館記念よりも前に・・・
1600mの重賞でも3着以内に好走できたほど!
このコースで毎年生まれてしまう「下り坂での速い流れに便乗しなきゃいけないと言う区間」で、
楽に追走できるだけの「平均点の速さ」があることを
既に証明していた1頭だった!
今年の場合には・・・
➡ただし今年の場合には、既に先週の段階から「稍重」の道悪でレースが行われ!
しかも、ここ最近のBコースで行われてきた函館記念とは異なり!
今年は先週より引き続き「Aコースでの連続開催」ともなれば・・・!
苦しい路面状況が出来上がりつつはあるので、レース全体を通して、
例年よりも多少スタミナが問わやすい
コンディションが予想される!
馬場とコースレイアウト
➡その上で、冒頭から話してきた、このコース特有の
【前半が速くなりやすい】コース形態だと言うことを踏まえると!
例年以上に「スタミナ」と、「そのスピードの持続力」が問われる戦いとなるだろう!
その物差しとして、例えば先週日曜日の新馬戦や、メインレースの結果なども振り返っても
スピード能力とヨーロッパの血統を併せ持った馬が、既に非常に多く活躍していた!
今年必要な実績!
➡なので、例年までのBコースで開催されていた函館記念であれば、先程登場した「マイスタイル」の様に
1600m戦でも楽に追走できる!
そんな、よりスピードの速さに特化した持続力タイプを狙いたいレースなのだが・・・!
今年の馬場コンディションを考えたら、1600m戦での好走歴だけを評価してしまうと、少しスタミナ不足が心配になってしまうので、
狙いべきゾーンとしては・・・!
【Hペースとなった1800m~2200m重賞で3着以内】
この実績を既に持っている、平均スピードの速いヨーロッパ型が!
最も美味しい「ゴールデンゾーン」と言えるだろう!
アクセントとして!
➡そこにアクセントとして付け加えるのであれば!
それこそ先週の【G3・プロキオンステークス】でのメイショウウズマサの様に!
序盤でスピードを出さなきゃいけないであろう今回のレースへ向けては・・・
直前の前走で今回よりも速いレース展開を経験した直後の方が!
今回の序盤戦で登場する「ジェットコースターの様な下り坂の区間」を、
より楽にスピードに乗せて追走することができるだろう!
\Q.誰を推奨する?/
➡以上、ここまでのテーマを元に、今年はAコースでの戦いとなる函館記念において必要となる、
好走条件をまとめると、この5つになる!!
★レース全体の中で、最初から最後まで辛抱強い馬が頭角を現すコース!
★序盤戦からのHペースを楽に追走できるだけの「平均スピードの速さ」と、そこから失速戦にも強い馬!
★スピード能力とヨーロッパの血統を併せ持った馬
★Hペースとなった1800m~2200m重賞で3着以内
★直前の前走で今回よりも速いレース展開を経験した直後の馬!
以上、ここまでのテーマを元に選びぬいた、今年の函館記念でまず真っ先に取り上げたい推奨馬が
この1頭だ!
\予告の買える人気馬/
★トーセンスーリヤ
(3人気・横山和生)
【考察】
➡️やはり、今年の出走できそうなメンバーの中で、
最も辛抱強い馬を探せ!
と言われたら、もう彼しか居ないだろう!!
振り返れば今年の【G2・中山記念】でも推奨した1頭だが、
あの時のリベンジの意味も込めて!
ここは再び彼を軸馬候補の1頭、及び【買える人気馬】として、推奨させていただきたい!
まず、彼を選ぶ基準となった「Hペースとなった1800m~2200m重賞で3着以内」に該当するレースなのが、
自身が優勝した昨年の【G3・新潟大賞典】
あの粘りを高く評価!
➡あのレースにしても、雨の影響で前日と比べれば、やや時計が掛かりはじめた馬場コンディションの中を
前半1000mの通過が59.7秒で通過!
前半3ハロンも過去10年間では2番目に速い突っ込んだ入り方をしたレースの中を、
積極的に前々から立ち回っての優勝は、まさに今回の函館記念でのテーマとなる、
最初から最後まで辛抱強い馬に合致する内容!
そしてあのレースも!
➡そして何よりレベルの高かったレースなのが、先ほど名前が上がったばかりの【G2・中山記念】!
今年のこのレースは、前半1000mの通過が、なんと・・・
57.8秒!
そんな、最早スピード違反なレベルの超ウルトラHペースな展開の中を・・・
積極的に追いかけながら勝ちに行く競馬を選択しての5着は!
非常に内容の濃い走りだったと思う
ここに繋がる粘り!
➡当時は、まさかあんなオーバーペースになるとは考えもしなかったので、正直レース展開には唖然としてしまい・・・
確かにあのレースでは、今回も戦うかもしれない「ウインイクシード」には、離されてしまったが!
ただ前向きな言い方をすれば!
あの超Hペースな展開の中を、よくぞ昨年8月以来からの半年振りの競馬で粘り通したと思う!
そして、彼本来のベストパフォーマンスが見られたのが、前走の【G3・新潟大賞典】での4着だろう!
ここで逆転だ!
➡御存知の通り、今年の新潟競馬場は・・・
昭和にタイムスリップでもしたのか?!
と思わせるような、真っ黄色に馬場が痛んだ、非常に特殊な道悪馬場で行われてしまっていた!
加えて、またまたこのレースでも1頭の逃げ馬というか、1人のジョッキーが・・・
57.1秒で逃げるHペースを作り出し!
2番手以降もそれに引っ張られる形で、かなりなオーバーペースになってしまった!
故に、レースの上がり3ハロンの時計は、過去10年間の新潟大賞典の中では、ダントツに遅い!
37.6秒という・・・
最早ダート戦レベルにまで時計が掛かる失速戦となってしまっていた!
前々でしぶとく!
➡そんなオーバーペースによる苦しい展開によって、
最後の直線コースへと向くまでに手が動き始める面々がいる中で・・・!
彼だけはたった一人直線コースに入っても尚、馬なりのままで加速していた!
ただ、その抜群の手応えが逆に災いし!
新潟の長い直線コースの中間あたりで、押し出されるように早め先頭へと立ってしまった。
最も流れに逆らいながら!
➡その影響で最後の直線では、ゴリゴリの差し決着の中を、
後方から突っ込んできた面々の格好の標的になってしまったわけだが・・・
それでもゴール前では再び加速し、勝馬からは0.1秒差の4着であれば・・・!
前半からの速い流れを追走しながら、1番「体力」も「スピード」も出し切った上でのパフォーマンスを出していたのは・・・
このトーセンスーリヤだったと思う!
レベルの高い三拍子で!
➡なので、端的に言うと、あの時の馬場コンディションとレース展開に・・・
最も逆らいながら好走できていた!
と高く評価して良い内容だったと捉えている!
そういった意味でも、この馬の持つ「前半戦から流れに乗って行ける平均点のスピードの速さ」
そして「中間点でのスピードの持続力!」と
「終盤戦でバテ合いになった時の辛抱強さ!」
この3つの区間でのパフォーマンスが非常に高いトーセンスーリヤは、今年の函館記念で・・・
非常に怖い存在だと
我々は高く評価している!
あっ驚く伏兵なら!
➡ただ、当然のことながら、今年の馬場を利用して、後方からマクって差してくる穴馬などもいるだろうから!
そうした「一撃を狙う穴馬」などの発表については、
また後日に公開させていただく!