▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
ローズステークス 2023 予想
今年注意すべきは?
➡ではまず、このローズSで必要な「好走条件のまとめ」についてご紹介したいと思うのだが・・・!
4年振りに阪神開催に戻って来たことで
「阪神開催のローズSでは何が必要だったのか?」
そこばかりに意識が持って行かれてしまいそうだが・・・!
今年のローズSに限っては、過去の阪神開催でのデータと比べるよりも!
現状の阪神の馬場コンディションにフォーカスを当てるべきだと私は考えた!
なぜなら、それだけ今の阪神は異常な高速馬場であると思っているからである。
常識外れな馬場
➡無論、外回りコースによる多頭数立てのレースがまだ行われていないので
今の馬場コンディションで、フルゲートの頭数が外回りコースを戦ったら、どのコース取りが1番有利なのか?は正直想像の域を出ない。
ただ、先週の【セントウルS】でのテイエムスパーダの逃げ切りや!
1200m戦で上がり「32秒台」のスピードを出せてしまった【アグリ】の走り方を見ていても…
ちょっと異様な気配を感じる馬場であることは宣言しておきたい。
異常事態な高速馬場
➡そもそも、本来はゴールに向かって【失速ラップ】になりやすく!
上がり3ハロンでの数字も「34.4秒」などで止まる筈の1200m重賞で・・・!
今年は逃げたテイエムスパーダですら【33.7秒】を記録し!
1着:33.7秒
2着:32.4秒
3着:33.0秒
4着:33.2秒
5着:33.2秒
6着:33.5秒
7着:32.5秒
8着:32.9秒
ほとんどのメンバーが、上がり【33秒台の前半】を記録!
2着のアグリに至っては1200m戦で【32.4秒】という訳の分からない数字を叩き出すなど・・・!
あえて言葉を選ばずに言えば「常識外れで狂っている」と思うべき、超高速馬場であると感じている!
高速馬場での実績
➡だからこそ、そのセントウルSで5着以内の【掲示板】に名を連ねた面々の多くが・・・!
1着:テイエムスパーダ(CBC賞でレコードV)
2着:アグリ
3着:スマートクラージュ(夏の野芝で7秒台で好走)
4着:ボンボヤージ(北九州記念を1分6秒台でV)
5着:ロンドンプラン(夏の小倉で好走歴あり)
以前にも夏競馬での高速野芝で好走歴があった馬たちばかりだった!
特に印象的だったのは4着のボンボヤージで!
彼女に至っては、直線に急坂がある「阪神」や「中京」などでは馬力不足が露呈し…
今までだったら勝ち馬から【0.7秒~1.5秒】まで大きく離されて凡走してしまうというケースが多く
いわゆる「平坦巧者」というイメージの方が強かったが!
今回のセントウルSでは、0.3秒差の4着に食い込むなど、今までの着差とは大きく異なる走りを見せた!
高速馬場での実績
➡そんな彼女の好走からも分かる通り!
今の阪神で必要なのは、坂を上る為の「急坂実績」ではなく!
◎高速馬場での実績
(春の東京などの高速馬場)◎夏の野芝での実績
(夏競馬での小倉や福島)
この2つの方が遥かに重要であると考えられる!
キャラの選別
➡つまり、ザックリとした振り分けをさせていただければ
現在の馬場条件で狙いたい馬のキャラクターというのは・・・!
X「洋芝」or「冬の荒れ馬場や道悪などのタフな外差し馬場」or 「2200m以上」という、体力的な負荷が強かった一戦を勝ち上がって来た馬
◎「高速馬場の1800m」や「1600m戦」において、残り4Fの後半数値を速いスピードで走破できたという、スピード面で負荷が強かった一戦を勝ち上がって来た馬
直線の長い「外回りコース」で行われるという事も考慮して考えれば、やはり後者の方が適性は高いレース条件であると考えるし、より範囲を狭めるなら…
「1600mだとちょっと道中が忙しかったけどなんとか熟せた。1800mなら問題ないです。」
という【1600mでも通用するスピード】と【1800mという距離も怖くない体力】この2つをバランスよく持っている馬の方がちょうど良いと思っている!
暑さへの実勢も
➡また、それらの高速馬場への実績と共に、セットで同時に要求したいのが【暑さへの免疫力】だ!
それは先週の「大穴で勝ったテイエムスパーダ」と「人気で負けてしまったインダストリア」の対照的な結果が1番分かりやすい例なのだが・・・!
夏競馬で重賞を勝ったこともあり、暑さへの免疫力も十分にあったテイエムスパーダに対し!
京成杯AHのインダストリアについては、中山マイルではこれまで【3戦3勝】だったとは言えその全てが・・・
【1月・12月・4月】と、比較的寒い時期に偏りがあり、馬場も決して超高速馬場という事ではなかった。
つまり「高速野芝」+「暑さへの免疫力」この2つへの免疫力が完全には証明されていなかったことで【自信を持った体作り】が出来なかったことへと繋がり!
それが最終的には、あの7着という着順に終わってしまったのだと分析している。
休養中も暑さで
➡特に、この時期にレースへ戻って来る馬たちというのは、
調教や外厩などなど【体を作る期間中】が、あの連日に渡る30度を超える様な猛暑日の期間中と重なってしまっていたので・・・!
休養中も暑さとの戦いを強いられ、決して楽な環境での調整ではなかったからこそ!
【暑さに強い明確な実績】と言うのは求めて行きたいと考えている。
今年のポイントは
➡つまり話を要約すると、今年の阪神開催だからこそ求めたい好走ポイントは・・・!
★異常とも言える超高速馬場への対応力!
★「勝ち時計の速さ」や「後半数値の速さ」などなど、道中のリズムや高速馬場へ対してもしっかりタイムの数字の上で熟せる証明とその実績!
★「高速野芝」+「暑さへの免疫力」この2つを兼ね備えた夏場実績は欲しい!
ここまでが、今の高速馬場に対して必要な好走条件なのだが!
そこから更にもう1つ
【生涯で1回しか出られない】牝馬三冠路線という、栄誉ある舞台へ向けての予選会だからこそ
”ある特定の条件”を満たしているキャラクターを今年のローズSでは1点目で狙っていきたいと考えている。
そこで選んだ穴馬が、この馬だ・・・!
勝負の相手1点目で!
何が何でもG1へ出したい!
その任務をピンポイントで
任された必殺仕事人!
注マラキナイア
(5~7人気・川田将雅)
➡はい、ここでの必殺仕事人というのは「ジョッキー」の事であり!生涯で1回しか出られない「牡馬路線のクラシック」、又は「牝馬三冠」という、栄誉ある舞台へ向けての予選会だからこそ・・・!大手の勝負服に乗るトップジョッキーの本気度と言うのには本当に注意したい!
特に彼女の場合、次の本番「G1秋華賞」では絶対に騎乗しない川田将雅ジョッキーを、わざわざこのレースのためだけに手配してまでの参戦なので!
あえて言葉を選ばずにストレートな表現をするならば「どんな手を使ってでも三冠の最終戦には出したい!」という社台グループの熱意が感じられる。
事実、彼女の場合は、今回のローズステークスと同じ様に【最も躓けないデビュー戦】でも川田騎手を確保してデビューさせていたように!「絶対に落とせない」と力が入っている一戦には、常にピンポイントで川田騎手を手配して勝ち上がらせて来た経緯を持っている馬なので!
たとえここで「出涸らし」になってしまったとしても「まずは本番への権利を!」という強い意思を強く感じる参戦ローテだった!
持ち時計での証明
➡その上で彼女の場合は、素晴らしいキャラクターとタイム実績を持っており!「春の阪神」と「初夏の東京」にて高速馬場での好走歴あるので、まさに今回の高速馬場に対する適切な実績を持っている馬であると思っている。
特に、2走前に勝ち上がった阪神マイルでは、前半34秒台というHペースを、終始外外を回しながら追走していながら、それでも息が切れなかったのは今回の高速馬場へ向けて素晴らしい加点であり!
1着:リバティアイランド 1:32.1秒
2着:コナコースト 1:32.3秒
3着:ペリファーニア 1:32.3秒
4着:ハーパー 1:32.6秒
5着:ドゥアイズ 1:32.7秒
その時に記録した【1:32.7秒】というのは、同開催の阪神で行われていた今年の桜花賞で5着に相当する速いタイムでの優勝だったので!高速馬場への阪神という適性においては、G1での掲示板に相当するタイム実績を持っていることを評価したい。
この絶妙な距離なら!
➡ただ、その時のマイル戦にしても、その前のチューリップ賞にしても、道中の追走ではジョッキーも忙しなく手が動き、少し追走に苦労しており・・・!特にチューリップ賞に至っては、最後は上がり最速となる【33.3秒】の豪脚を記録しながらも…
前半で上手く流れに乗ることが出来なかったからこそ、ポジショニングが悪くなり、後方からインを狙う事しか出来ず。最後は完全に前が壁となり、ジョッキーも追うのを諦めて手綱を緩めてしまったほどだったので!恐らく1600mでは少し忙し過ぎる!
一方で、1800mに距離を延長させた前走では、スムーズにレースの流れに乗ることができていたので!まさに今回の高速馬場で必要な「1600mだとちょっと道中が忙しかったけどなんとか熟せた。1800mなら問題ないです。」という【1600mでも通用するスピード】と【1800mという距離も怖くない体力】この2つをバランスよく持っているキャラクターだと思っているので!彼女を今年の「厚め1番手」で指名したいと思う。