セントウルステークス 2023【予想】４強対決に逃げない決断を！１人気ビッグシーザーに弱点あり？負けた３回には「ある共通点」があった！

ビッグシーザー

（１人気・幸英明）

➡まず結論から言うと、今回の彼については・・・！イキナリですが【危険な人気馬】として、買わない方向で攻めて行こうと考えている！それには私なりの確信に近い手応えを感じており「開幕週での乱ペースでは、ペース配分が合わない！」と思っているからである！

というのも、実は前走の【G3・葵ステークス】を含め！彼がこれまでに人気を裏切って負けた３回には全て共通点が存在したからである！それが・・・

【葵S：３着】　12.4 – 10.8 – 10.7 – 10.8 – 10.9 – 11.5
【未勝利：２着】11.8 – 10.2 – 10.9 – 11.6 – 11.6 – 11.8
【新馬戦：３着】12.3 – 10.3 – 10.8 – 11.6 – 11.6 – 11.7

【中間で10秒台のラップが２回以上も続いたレースでは、まだ１回も勝ったことがない】ということである！

実は溜め逃げ型

➡逆に、４連勝を達成した全てのレースでは、「10秒台」の厳しいラップが２発連続で並ぶことは１回もなく！全てのレースでペースが途中で緩み「溜め」を作れるタイミングがあった中での完勝だったので・・・！

【マーガレット：１着】11.9 – 10.4 – 11.5 – 11.6 – 11.5 – 11.7
【中京２歳ステ：１着】12.0 – 11.0 – 11.2 – 11.1 – 11.2 – 11.5
【福島２歳ステ：１着】12.2 – 11.0 – 11.5 – 12.0 – 11.7 – 11.6
【２歳未勝利戦：１着】12.1 – 10.4 – 11.0 – 11.4 – 11.1 – 11.9

やはり、まだまだ発展途上の３歳馬らしく、フィジカルも完成しきっていないからこそ！【厳しいラップを連続で刻む中で、最後まで耐え抜く】というリズムでは、脆さが出てしまうようだ。

坂路の時計にも注目

➡ただし、開幕週の高速馬場で開催されてしまうこのセントウルSでは、過去10年間という長いスパンで振り返っても「ほぼ100％」の確立で、10秒台の高速ラップを２発連続で記録するリズムになりやすく！しかも今年の場合はアグリ、ジャングロ、テイエムスパーダ、ドルチェモア、ヴァトレニなどなど！普段から積極的に前へ来るメンバーも多いので・・・！

【セントウルSの平均】12.0 – 10.5 – 10.9 – 11.0 – 11.1 – 12.0

恐らく今年も【10秒台の高速ラップが序盤の内に２発連続で記録され、その厳しいHペースの中を最後まで耐え抜く】という、非常にシビアな戦いになるだろうと予想しているので・・・！いくら１人だけ斤量が57キロと重かったとは言え、坂の無い京都で脚が止まってしまったことを併せて考えても！今回はゴール前に急坂がある阪神での戦いなので、そういう意味も込めてタイプがペース配分と合わないと判断し、消して勝負する！

（※）栗東の坂路で行われた今回の最終追い切りでも、終いの１区間で0.4秒も失速していたくらいなので！今後のバロメーターとして、最後まで楽々と【終い最速】で走れるようになったら、ようやくフィジカルも完成されたと判断してよいと思うので！それまではあえて買わない選択でも良いと思っている。

アグリ

（２人気・横山和生）

➡では続いて２人気の「アグリ」についてだが・・・！実は彼についても、今回は【買わない】選択で勝負していきたいと考えている！理由についてはビッグシーザーと全く同じで【ずっと速いペースで走り続ける1200ｍのリズムが合わない】と思っているからである。

まず彼に関しては、1400ｍ重賞の【阪急杯】では◎本命にして１着。そして、今回と同じ1200ｍのG1高松宮記念に関しても【時計も掛かってスピードが落ちる傾向が強いから1400ｍ的なスタミナに魅力を感じる】という推奨理由で注目していたくらいなので！

一流のスプリンターとしての「スピード」を評価したことは１回もない！

彼も溜め逃げ型

➡ただ、その高松宮記念にしても、雨のせいで時計は遅かったとはいえ・・・！1400ｍの頃の様に、途中で一呼吸を置けるタイミングがなかった事でいつも以上にスタミナを消費し、最後は止まってしまっていたので！

やはり本来は、どこかで１回休むことが出来る【溜め逃げ】ができる距離での方が、最後まで長く息を続けられるタイプなのだと判断したので・・・！

今回の競技では【10秒台の高速ラップが序盤の内に２発連続で記録され、その厳しいHペースの中を最後まで耐え抜く】という、非常にシビアな戦いに勝てる馬じゃないと通用しないと思っているので！

純粋なスピードタイプのスプリンターではない彼についても、強気に【買わない】選択で挑みたいと思っている！

ジャングロ

（３人気・武豊）

➡では続いて３人気の「ジャングロ」についてだが・・・！ここまで再三に渡って言い続けてきたように、今回のセントウルSという競技で必要なのは【10秒台の高速ラップが序盤の内に２発連続で記録され、その厳しいHペースの中を最後まで耐え抜く】という、非常にシビアなリズムに勝てる馬じゃないと通用しないと思っているので・・・！

前走のアイビスSDで、1000ｍの超ウルトラHペースを経験し！尚且つ、今回のセントウルSと全く同じ舞台で行われた昨年のマーガレットSにおいて【11.9 – 10.3 – 10.9 – 11.2 – 11.4 – 12.3】という、このラップの中で優勝したジャングロは・・・！

【予告の◎本命第一候補】として力強く、ここで指名させて頂きたいと思っている！

自己ベスト更新

➡そもそも、そのマーガレットSを１つとっても、強い向かい風が吹く中で、ビッグシーザーが優勝した今年のマーガレットSよりも既に0.6秒も速く走れており！こうしたタフなHペースの中で辛抱強く持ち堪えるという才能に関しては、かなり高い適性を持っていると評価している。

だからこそ、既に昨年の段階から「ナムラクレアと並んでこれからのスプリント界を引っ張っていく１頭になる」と評価していたくらいなので、あとは状態さえ上昇してくれば、問題ないだろう。そして、その肝心な状態面に関してだが、既に１週前追い切りの時点で・・・！

【栗東坂路】49.6-37.0-24.5-12.2（12.6-12.5-12.3-12.2）

なんと、坂路49秒台という自己ベストを！最後まで１回も減速することなく！全て加速ラップのまま、終いも最速で走れてしまっているので！休み明けを一度使われて、明らかにコンディションは上がってきているので！ここは彼のリベンジに、大いに期待したいので【◎本命第一候補】として指名させていただく！

ピクシーナイト

（４人気・戸崎圭太）

➡そして最後に、復活を目指す４人気想定のピクシーナイトについてだが！「相手１点目で」と言えるほど強くは推奨できないが・・・！ただ少なくとも、ここ最近の調教での動きとタイムを見ている限り、ようやくエンジンが温まって来た感じがするので！往年のギラツキが戻ってくれば、自然と好走は出来てしまうだろうと思っている。

もう彼の才能と適性については【G1・スプリンターズS】を勝っているくらいなので、今更ここで解説する必要もないだろうが、一応前走の【京王杯SC】の内容だけは触れておくと！あのレースでは、直線に向いてGOサインを出そうとしたタイミングで、左右から挟まれジョッキーも鞭を締まってしまう程の大ブレーキがあった一戦だったので、あまり悲観はしていない。

そもそも、1400ｍ自体が少し長い上に、ラストスパートでは、スピードを上げて行くタイプではなく！むしろ【辛抱強く前で堪える】というのが信条の馬なので！東京の長い直線勝負でグイグイトップスピードを上げて行く種目のレースには向いていない！

動きの通りなら

➡それでも、最後は懸命に伸び返しており！８着ではあるが、不利がありながら33.5秒の末脚は使った上で、着差も0.4秒の中で止めているので！兎にも角にも、状態面さえ上がってくれば、まだまだ通用する実力は持っていると考えている。

【自己ベスト】49.9-36.3-23.8-11.9
【今回の最終】50.6-36.4-23.6-12.0

そして、その肝心な調教での動きなのだが！全体時計こそ、従来の自己ベストにはまだ及ばないものの。それでも、３ハロン以降の時計では、従来のスピードに迫る動きを見せており！何より【２週連続で坂路50秒台】というのは、ケガから復帰して以降はじめての記録なので！春よりも明らかに良くなってきているのだと推察できる。

（※）あと、これは予想とは全く別で、あくまで「一競馬ファン」としてのコメントなのだが、あの大事故を乗り越え復活できただけでも嬉しく思っている。なので、まずは無事にというのが１番の願いだが。もう一度あの頃の輝きを見られるなら、これほど嬉しいことはないので！彼の復活にも大いに期待したいと思っている。なので、今年のセントウルSは【復活】が１つの共通ワードとして掲げたいと思う。