▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
エルムS 2024 予想
新しい試みに挑戦する
➡それではまず、このエルムSと言う競技を勝つためには「一体、何が必要なのか?」と言うお話からいつも通り解説をして行こうと思っていたのだが・・・!
今週から予想の組み立て方を大きく変える!
と言うのも、これは直近の夏競馬での成績を冷静に振り返った時に
宝塚記念:ブローザホーン (1着)
七夕賞:レッドラディエンス(1着)
中京記念:ロングラン(4着半馬身差)
クイーンS:コガネノソラ(1着)
ラジニケ:メイショウヨゾラ(12人気でクビ差4着)
奮闘してくれた推奨馬の面々に共通していたことがあった!それは・・・!
全員1週前追い切りまでに凄い時計を叩き出していたと言うこと!
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暑さに勝てるフィジカル
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➡逆に、思ったいたよりも苦戦をしてしまった面々は…
函館記念:トップナイフ (10着)
函館記念:アケルナルスター (11着)
プロキオン:ハピ(4着)
北九州記念:サーマルウインド(12着)
函館SS:アサカラキング(9着)
今にして思うと、先にご紹介した面々と比べると時計的な根拠が少し欠けている節があった事を、一晩中かけて振り返っていた時に思うところがあったので!
本日の特集では、既に1週前追い切りの段階で体が仕上がっていると言う面々を絞り込んで行こうと考えている!
極端な事を言えば、最終追い切りなど見なくて良いレベルにまで既に仕上がっていないと、この溶けるような猛暑日には勝てないと言う事だ!
S【今が旬】
A【前走よりは上】
B【平行線】
C【前走より下】
ヴィクティファルス【B】
7月17日に結構良い時計を出していたので、そこからトントン拍子に上がって来るか?と期待していたが、今週は迫力が上がって来なかった。無論、普段は坂路コースで稽古をつける池添学厩舎なので、ウッドでの調教だと過去との直接的な比較はし難い部分もあるのだが…とは言え、中10週で追い切りがまだ4本だけなので、ちょっと本数も足りない気がしている。
サヴァ【A】
コチラは逆に、中5週で追い切り3本。しかもその全てが併せ馬と言う、かなり力の入った猛稽古を消化。勝った前走時も格下馬に遅れたり、普段から併せ馬では遅れるのは日常茶飯事なこの馬が、むしろ今回は手応えで圧倒。なので、爪を痛めてマリーンSを使えなかった一頓挫があっただけに状態は心配されたが・・・!逆に、この酷暑の中で連戦しなかったことがプラスにでる可能性もある。
シルトプレ【ー】
門別所属の馬で、普段の調教内容が全く把握できず、そことの比較ができないので、現時点での評価は保留とさせていただきます。ご了承ください。
タガノクリステル【B】
前走の大沼Sが、栗東からの移動があった影響で、追い切りを2本しかできていなかったのに対し!今回は滞在効果で「中5週」で追い切り7本と、ジックリとトレーニングを消化することができた。その点は評価できるが、やはり馬力不足は否めず力の要る函館のウッドではかなり時計を要していたので(4-2-1-1)と得意な重馬場にならないと厳しそう。
テーオードレフォン【B】
前走のマリーンSの時は、間隔がなかったので追い切り1本。それでも3着に残したのだから叩き2戦目での上積みがあったのだろう。ただ、2走前の大沼ステークスの時には「68.0-52.9-39.0-12.4」この時計を馬なりで出せていたのに対し、今回は「68.5-53.5-39.7-12.9」と時計を要し足捌きもちょっと硬く見えたので、3連戦での疲労感が少しきになるところ。恐らく最終追い切りでは丸山騎手が乗るはずなので、その感触とコメントには要注目だ。
ドゥラエレーデ【C】
前走海外からの4ヶ月振りの一戦なのに、この中間はまだ追い切り4本。しかもその全てが単走なので、いささか乗り込み量が少ない気もする。実際に陣営側も「2週前の追い切りが少し重かったので」(via:競馬ブック様)と公言している程なので、いくら放牧先の北海道の牧場で乗り込んできているとは言え、514キロの大型馬の休み明け初戦なのだから、もう少し入念な乗り込み量が欲しいところだ。
ナチュラルハイ【S】
そんなG1馬と対照的な追い切り過程を歩んで来たのがこの馬で!コチラは北海道シリーズ3戦目で、前走から中3週と詰まったローテなのにも関わらず!既に決戦地の札幌へと拠点を移し、追い切りを「4本」も消化している!もうこれだけ既にこのレースへ向けての熱量が全然違うし、この詰まった間隔の中で「併せ馬」も行えているので、これだけハードなトレーニングを消化できると言うことは、それだけ状態が良い証拠。北海道シリーズで完全に流れを掴んだ印象だ。
フルム【A】
前走の大沼Sが初めての北海道への参戦で、しかも追い切りも流す程度の時計しか出していなかったので、過去との直接的な比較はできないが。ただ、非常に素晴らしい反応を見せ、ゴーサインを出されると一気に回転力を上げて凄い加速を披露していたので!状態面は文句ない。むしろ彼の場合は、あえて意図的にマリーンSを使わず、エルムSへ向けて短期放牧に出していたので!疲労を残していないと言う「貯金」が大きな意味をもたらす可能性もある?!良馬場でのHペースになって、前も相当疲れる条件が揃えば、その貯金は更に大きな効果を発揮するだろう。
プロミストウォリア【B】
実績なら文句なしでメンバーNo.1なのは彼だと思うので、まずは無事にレースへ戻って来てくれた事に心から拍手を送りたい。しかも今回は6月12日から追い切りを再開すると、13本も栗東の坂路を駆け上がる入念なトレーニングを重ねている。まだ、51.5-24.9-12.2秒と言う時計を出していた頃には戻っていないが、相変わらずの力強さだったので!まずは無事に乗り切ってほしい。暖かい目で見守りたいと個人的には思っている。
ペイシャエス【B】
正直なところ、美浦ウッドでは51.5-36.9-11.4この時計を馬なりで出せるタイプなので・・・!2週前追い切りでの「52.5-37.6-11.3秒」と言う時計は、直強めで追われた割に少し時計を要した印象。ただ、1週前に札幌へ入ると!そこで出した1ハロン11.9秒と言う伸びは本当に素晴らしかったので!故に、1週間毎に体調を上げて来ている節があるので、最終追い切りでの全体時計に注目したいと思う。現時点では大きな加点も、大きな割引もなしと言う評価だ。
ベルダーイメル【A】
そして個人的に「うおっ!攻めて来たな〜!」と少しビックリしたのがこの馬で!何を隠そう、彼もまた北海道シリーズ3戦目の馬なので、普通なら少し追い切りをセーブする筈なのだが、この中間では前走の最終追い切りを上回る「50.5-36.7」を並べて来た!この時は時計を要する馬場コンディションだったので!流石に最後の最後は12.7秒へと時計を要してしまったが、前走時と比べれば中間で刻んで来た時計は断然速かったので、これは目を見張る内容だった。残す問題は、1週前追い切りでは踏ん張りきれなかった残り1ハロンを最終追い切りではどの様な走り見せてくれるか?に注目したい。
ホウオウアマゾン【C】
中8週と、2ヶ月ぶりの出走なのにも関わらず、この中間では未だ追い切りが1本だけ。気性面的に、あまり調教で追い込み過ぎない方が結果を出せるタイプなのは分かるが・・・!それでも休み明けで1本だけの本数では、呼吸が最後まで保たないと思う。実際に1週前追い切りでは強めに追われたのに「82.8-67.8-53.3-39.7-12.6」とかなりタイムが落ちてしまっていたので・・・!ここは心肺機能が心配になる。
ミトノオー【B】
中10週の休み明け初戦で迎える今回は、帝王賞を目指して事もあり既に美浦で6月5日から乗り込みを再開し!既に8本もの入念な本数を熟している。ただ「81.0 65.8 51.6 37.3 11.5」本来ならこれくらいの時計を馬なりで楽々と出せるタイプなのに、この中間でのベストタイムは「83.8 67.8 52.0 36.8 11.7」と、別馬と見間違えてしまう様な、彼にしては遅い時計しか記録されていない。恐らく、帝王賞へ出れなかった所から一回メニューを作り直し、キリキリしやすいメンタル面を考慮して優しいメニューへと作戦を切り替えたことが時計を遅くさせてしまった要因として挙げられると思う。つまり【平安S→放牧→帝王賞へ向けて帰厩→出れなかったので放牧→再び美浦へ帰厩→北海道へ移動】と、この中間で最も多くの距離を移動しているのがこのミトノーなので・・・!メンタル面が疲れていないか?と言う部分を最終追い切りでは確認したい!
ユティタム【A】
そして個人的に、滞在競馬が最も合っているだろうなと感じていたのがこの馬で。彼は気性的に燃えやすいところがあるので、間隔を詰めて使ったり、輸送のある競馬だと良さが活きない。その点で今回は放牧先からそのまま函館に入厩すると、既に3本もトレーニングを消化し、併せ馬では全て先着を決めている!特に1週前追い切りでは、格下が相手だったとは言え、馬場の外外から楽に並びかけると0.8秒もぶっちぎって見せたのでこれは好感!ただ調教師曰く、今回は逃げる競馬を試したいそうなので、その点だけは個人的に引っかかるが・・・(汗)動き自体は良かったので色々な意味で要注目な存在だろう。
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追い切りランキング
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➡故に、現時点での追い切り過程だけでの評価をランキング形式で並べるなら!
【1位】ナチュラルハイ
【2位】フルム
【3位】ベルダーイメル
【4位】ユティタム
【5位】サヴァ
⚠︎無論、これは最終評価ではない!
あくまで体調面だけのランキングなので、最終的な本命馬や相手馬の取捨選択は、ここから先で選んでいくし、いくら体調が良くてもレース条件と合わなければ買えない可能性もあるので、その点だけは勘違いしない様に!
とは言え、恐らく本命馬は体調の良いこの中から選ぶ可能性が高いと思うので!
今後の決断には注目してほしい!