▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
フローラS & 福島牝馬S 2024 予想
福島牝馬の攻略方法
➡ではまず【春の福島最終週】で行われるこの福島牝馬Sでは…
毎年の様にタフなスタミナ合戦になる傾向が強く!
最早「ヨーロッパのG1」と思い込んで予想するくらいで丁度よいほど(汗)
とにかくスタミナがないと戦えない厳しいレース条件になることが多い!
騎手の意識も強く影響
➡その要因になっているのが【コース形態】と【最終週の馬場】にある!
まずコース形態についてだが、これは予想をする側の我々でもついつい考えてしまうように・・・!
やはり「福島」=「直線が短すぎる」という先入観が強く働く為!
どのジョッキーもかなり手前手前から慌ただしく積極的に動くので!
実際の直線距離は「292m」しかないのに・・・!
実は3コーナーの入口から【残り800m】ものロングスパートになりやすいのだ!
勝負は3コーナーにある?
➡故に、毎年の福島牝馬ステークスを「4コーナー」の通過順位ではなく!【3コーナー】の通過順位から直近5回の傾向を見てみると・・・!
3コーナー 1番手~4番手(0-2-2-20)連対率8.3% 複勝率16.7%
3コーナー 5番手~8番手(2-3-2-11)連対率27.8% 複勝率38.9%
3コーナー 9番手~12番手(2-0-1-14)連対率11.8% 複勝率17.6%
3コーナー 13番手~16番手(1-0-0-9)連対率10.0% 複勝率10.0%
ご覧の通り、3コーナーで早目先頭から4番手までの先頭集団にいる馬からは、未だ勝ち馬が1頭も出ておらず!連対率でも1番低い成績となっているのが一目瞭然!
要するに、3コーナーからあまり早目に先頭集団に出てしまうと「後方からのプレッシャー」や、「マクリ」の影響をもろに受けやすいので!1番体力的には厳しいロングスパートの濁流に巻き込まれる危険性が高いという事だ!
逆に、1番高い好走率を誇っているのは!そんな、早目に先頭争いへ加わってしまった面々を、一歩引いた位置から冷静に見て組み立てられる【5番手~8番手】で3コーナーを通過できていた面々は、連対率でも、複勝率でも、他を圧倒する成績を叩き出している!
一歩引いた位置から
➡以上の成績からも分かることは・・・
直線が極端に短いコースとは言いつつ、あまり早目に先頭争いに加わってしまうと…
それはそれで体力が最後まで持たないので!
前過ぎず、後ろ過ぎのポジションからロングスパートを発揮できるスタミナ自慢を狙いたいと思っている!
今年だからこその注意点
➡それらのレース傾向に加えて今年の場合は、先行馬が多過ぎる問題がある・・・!
なんと直近2走以内で、1コーナーを早目先頭集団で通過できていた馬が
【12頭/17頭】なんと70%の席巻率なので・・・!
十中八九、途轍もない乱ペースになるだろうと私は割り切って予想を構築していきたいと考えている!
その上で、これが春の福島最終週でもあり!
やはり馬場の傷みは進んでいるので、先週日曜に2000mで行われた福島民報杯でも
ほとんどの馬たちが【上がり35秒台】で四苦八苦していたので!
今回の福島牝馬Sでも、相当な体力自慢じゃないと戦えないと思っている!
この2頭が本命候補
➡そこで、現時点でジョッキーが既に決まっている馬の中から唾をつけておきたい馬に選んだのが・・・!
【第一候補】タガノパッション(7人気)
【第二候補】エミュー(12人気)
まずタガノパッションについては、小倉(0-1-4-2)好走率71.4%という成績からも分かる通り!基本的には、坂のないローカルの平坦コースでこそ狙うべきだと思っており!今年の愛知杯は素晴らしく内容の濃い走りだったと評価している!現に、幾ら開幕週だったとは言え!前半1000mを【57.4秒】で突入する超過激なHペースの中を道中6番手付近から追走し、そのまま最後まで上がり最速の末脚を記録していたのだから!今回想定している激流からのロンスパ合戦という流れに対しても、十二分にリンクする【リズム適性】だったと評価している。
対するエミューについては後方からの一撃に賭けるしかないが!この中間では、自身3度目となる51秒台を叩き出すなど、最近の中では動きの良さが目立ってきたので!この状態の良さをそのまま活かせれば、今回と同じようなコース形態で行われたG1の秋華賞で、上がり3位の末脚を使って3着のハーパーには、僅か0.2秒差の所にまで迫って来ていたロングスパートを使えるだろうと思っている!目をつむった一撃に期待したい!
フローラSへ向けて
➡では続いて、フローラSへと切り込んで行きたいと思うのだが!
その前に・・・!
既にここまでに行われた、3歳牝馬路線の前哨戦(予選会)を俯瞰した目で振り返ってみると
とある重要な共通点があることに気が付いた!
結論からいうと、今年の3歳牝馬路線における1番の特徴は・・・
⚠本番を見据えた仕上げで出て来てしまった有力馬が、権利取りに必死になっている伏兵に足元をすくわれるシーンが多いということ!
今年のトレンド?!
➡1番分かりやすいのが、桜花賞トライアルの【フィリーズR】と【チューリップ賞】ではないだろうか?今にして思えば、チューリップ賞のスウィープフィートも、エルフィンSで賞金を加算できなかった事を受けて!このタイミングで鞍上を乗せ換えて、見るからに権利取りの為に必勝態勢に入っていたし!
1200mを使い続けて来た後で、1400m重賞のフィリーズRに使って来たエトヴプレの走り方も、明らかに次の桜花賞(1600m)を狙った走らせ方ではなかった!
【フラワーカップ】
1着:2戦1勝馬
2着:4戦1勝馬
3着:2戦1勝馬
【フィリーズR】
1着:5戦2勝馬
2着:5戦3勝馬
3着:3戦1勝馬
(2勝馬が2人気で4着)
(2勝馬が4人気で7着)
(2勝馬が3人気で12着)
【チューリップ賞】
1着:5戦1勝馬
2着:5戦1勝馬
3着:2戦1勝馬
(2勝馬が3人気で6着)
【クイーンカップ】
1着:2戦1勝馬
2着:1戦1勝馬
3着:3戦2勝馬
【フェアリーS】
1着:2戦1勝馬
2着:5戦2勝馬
3着:2戦1勝馬
(2勝馬が2人気で6着)
逆に、次の1600mへ向けて我慢をさせる乗り方を練習していた「コラソンビート」が1番人気で取り溢してしまっていた様に!【まずはココ】という権利取りの為に必勝態勢で挑んできた伏兵に今年の前哨戦は全獲りされている!
事実、既にここまで行われた前哨戦では【4戦/5戦】を1勝馬が優勝している一方で!既に重賞で好走していたり、2勝をマークして賞金的にも余裕がありそうな面々が、人気になって大敗するというシーンが多く見受けられた!
つまり、昔の様な「ここを使って次の本番へ」という、次を見据えた中途半端な仕上げで出て来てしまった人気馬は【二兎を追う者は一兎をも得ず】という取り溢し方をしているのがよくわかると思う。
今年の有力馬はどう?
➡そこで、今年の人気馬に目を向けてみると・・・!
未だ1勝馬で、ここでの権利取りが絶対条件の【アドマイヤベル】が、1週前で自己ベストを更新させる猛時計を叩き出してきた一方で!
2勝馬の【クリスマスパレード】は、前走までは1週前追い切りの時点で「51秒台前半」という凄く速い時計を記録していたのに・・・!この中間ではプール調教と53秒台と52秒台までの遅い時計しかまだ記録していないのが少し気にかかる。
現に、馬体重が既に前走時よりも減ってしまっている様子で、それは陣営側も危惧しており「1週前の段階で460キロを切っているので上手く調整して行きたい」(via:競馬ブック様)とコメントを残されていた。
未だ評価は保留だが
➡無論、開幕週で有利な先行馬でもあるし!
枠順の差がもろに出てしまう東京の2000mなので!
最終的な評価は枠順の並びを見てから判断はしたいところだが・・・!
【ここへ向けての臨戦過程】というテーマだけで評価をするなら!
アドマイヤベルの方が良い過程を歩んでいると私は評価したいと思っている。
鞍上はまだ未定だが
➡また、彼女と同じ理由で、状態面の上積みを感じさせる動きをしていたのが・・・!1週前追い切りの段階で、52.0-37.6-24.0-11.6秒の加速ラップを見せてくれた!なんと最低人気の【15人気】ニシノコイゴコロである!
鞍上がまだ未定なので「Q.最終的にどの様に組み込むか?」はこれから考えて行きたいところだが!距離延長と急坂がなくなる今回のコース変更は大きくプラスに出るだろうと考えている。
というのも、この仔はまだまだ体が貧弱で、馬力がないので前走の様な急坂コースだと重心がぶれて走りが安定しない所があるが!それでも「菜の花賞」では、後の重賞ウィナーである【ミアネーロ】と同じ上がり最速の末脚を使えていたりと、才能の一端は見せていた。
元々は、新潟で上がり33.2秒。東京でも上がり33.3秒の切れ味を使えていた様に!極力平坦な部分が多いコース形態であれば、まっすぐ走る事ができるので、前走よりも坂の傾斜が緩くなる東京でなら走りやすくなるだろうし、ここ最近のレースぶりを見ていると、1600mでは道中の追走が辛そうだったので!開幕週とは言え、かなりゆったりと運べる今回の距離延長は、彼女にとって走りやすい環境へと大きく変わるだろう。