▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
京成杯オータムハンデ 2021 予想
➡それではまず、「今年の京成杯オータムハンデを勝つためには、一体何が必要になって来るのか?」
そこでの「ここだけは絶対に押さえなきゃイケナイ!」という、勝負のツボからご紹介しよう!
さぁ夏競馬は終わっても、荒れるハンデ重賞はまだまだ終わらない!
では、過去10年間での3連単平均配当が、なんと28万を超えている波乱必死な京成杯AHでは
一体何を基準に予想を組み立てたら良いのか?!そこでの勝負のキーワードがこれだ・・・!
★持続力勝負からの!
4コーナーの立ち上がり勝負!
これはどういう意味か?
➡1つ目のキーワードである「持続力」は何となくイメージ出来たとしても・・・
「4コーナーの立ち上がり勝負」
に関してはイマイチ「ピン!」来ないと思うので詳しく解説させていただこう!
開幕週だからこそ!
➡まず、この京成杯オータムハンデと言えば!
2019年にあの「トロワゼトワル」が・・・!
マイルの世界レコードとなる!
1:30.3秒を叩き出してしまったように!
やはり、この開幕週の超高速馬場に便乗して!
途轍もないスピード比べの真っ向勝負になりやすい!
このラップをご覧あれ!
➡その証拠が、過去10年間の平均ラップタイムなどにも現れている。
◆平均タイム:1.32.1秒
◆前後傾:34.5 / 34.8(前傾+0.3秒)
◆ラップペース:
12.4 – 10.9 – 11.1 – 11.4 –
11.4 – 11.4 – 11.5 – 11.7
流石は、開幕週の馬場でのスピードレースというだけの事はあり
ご覧の通りゴール前には、あの中山名物の激坂が待っているのにも関わらず!
スタートからガンガンに飛ばしながらも全て11秒台がゴールまで永遠に並ぶ!という超持続力ラップになっている!
故に、東京のマイル戦の様な「溜めてスパッ!」と切れる脚よりも!
まるでダートの短距離戦かの様な、まずはこのHペースな流れにちゃんとついて行けて!
そして最後の最後の坂の頂上で「グイッ!」と一伸びで抜け出せる馬力も持っているそんな馬が好ましい!
言ってしまえば「この流れから振り落とされたら負けのゲーム!」という極めてスピード持続性が問われるレースと言うことだ!
そのカラクリが
➡そして、そんな超特殊なスピードレースを作ってしまっている要因なのが・・・
野芝オンリーで作られた
硬い馬場にある!
御存知の通り、春の中山開催と秋の中山開催とでは、使われている芝の中身が全く違う!
【春の中山】野芝+洋芝
【秋の中山】野芝オンリー
年末の12月~翌4月までの寒い時期では「洋芝」も使用されているのだが・・・
洋芝は暑さに弱いので、まだまだ暑さが残る9月~10月までの中山開催は「野芝のみ」で開催される。
洋芝がないと言うことは
➡そして、洋芝が混ざっておらず、根っこの硬い「野芝のみ」という事は・・・
例えエアレーション作業をしていたとしても、そこまで洋芝が混在している時ほど馬場がふかふかとはしておらず!
馬場全体が若干硬い路面状況が出来上がってしまう!
これが、この開幕週のスピード馬場に加えて「世界レコード」まで飛び出してしまう程の
超特殊な馬場コンディションが出来上がってしまうカラクリなのだ!
故にラップとリズムへは
➡故に、そうした「高速ラップの持続力勝負!」というリズムになりやすい京成杯オータムハンデでは!
基本的に1600mの馬よりも1400mな馬を狙うべきレース!
そういった観点から言えば、ワールドレコードを叩き出した「トロワゼトワル」の場合には、
1200mと1400mでも勝利経験が!
昨年大穴で3着へ粘り込んできたボンセルヴィーソの場合にも!
1400m重賞と1200mOP、そしてマイルG1でも好走歴があった様に!
これだけ速いリズムで道中からレースが流れてしまう京王杯オータムハンデで勝つためには!
それだけスタート~道中~ゴールまで、終始ずっと厳しい流れを追走しなければ行けないからこそ!
ラップとしてはかなり厳しめの1200m〜1400mの上級戦で好走できるぐらいの「追走スピード」と「リズムへの対応力」がないと・・・!
この速すぎる流れに便乗できないと言うのが我々の見解だ!
開幕なのに・・・
➡また更に付け加えると、馬場と一緒に厄介な存在なのが・・・
「開幕週なのにBコースで始まる!」というところ!
なぜこれが厄介なのか?と言えば、
4コーナーでの馬群の膨らみ方に
問題が発生するからだ!
開幕週でトップスピードを出しやすい良好な馬場でなのに加えて!
Aコースよりも予め1列外側に膨らんだ位置にラチが設定されると
当然のことながら、4コーナーで馬群が密集すると、その隊列の中で外外を走らされる「捲りタイプな差し馬」は
無駄に大きく外へと弾き飛ばされてしまう!
それでなくとも形態が
➡それでなくとも、中山の1600mは、外回りコースを使用するので!
3角~4角へかけては「より直線状に」
突進するコース形態に成っており!
しかも、その4コーナー自体が「ぐいっ!」と曲がる急カーブに成っているので!
高速馬場と直線状に突っ込んでくるコース形態によって、
よりスピードが乗った状態でそれだけ大きくコーナーを膨らんでしまうと・・・
強い遠心力に耐えなければならず、外々をぶん回せば
そこで体力を使い切ってしまうロスが生まれてしまうからだ!
4角で勝負を決めろ!
➡だからこそ、最初にお伝えした「持続力勝負からの、4コーナーの立ち上がり勝負!」とはそう云う意味だ!
本当の意味での勝敗が決まるのはゴール前の直線ではなく!
如何に4コーナーでの立ち上がりで、コンパクトに立ち回り前へ前へと鋭く加速できるか?が真のゴールライン!
この4コーナーでの立ち上がりで
勝負を決められる馬を
本線にとことん買っていきたい!
ビクトリーロード!
➡なので今回の「Bコースでの開幕週」な中山競馬場では、京成杯AHでも、紫苑ステークスでも同様に!
4コーナーを立ち上がって来るまでは
なるだけタイトにコーナーを立ち回り!
そのままインベタの最短距離をダッシュで走れる馬の方がより有利な馬群の配列となるだろう!
もし中団からの差して来るタイプの場合でも、まずは4コーナーを立ち上がって来るまでは、
なるだけタイトにコーナーを立ち回れる「コーナリングセンス」の持ち主で!
そこから直線へ入って来てからはじめて進路を横へスッ!と出して差して来れるくらいまでの
器用な差し馬でないと、恐らく距離と時間が物理的に足らず届かないだろう!
4角の椅子取り合戦
➡それだけ、4コーナーでの椅子取り合戦が重要なコースであり!
だからこそ!それを間接的に証明しているのが、先行有利なトラックバイアスへと変わってきた直近2年間での
7枠8枠の不振傾向で!
一昔前の京成杯AHだと、先行勢がバテバテになり大外一気の強襲も目立っていたが…
近年の京成杯の馬場で初めから外枠発走だと、
昨年のスマイルカナの様な、玉砕覚悟の逃げ先行策を取れない限りは
コンパクトに4コーナーをインベタで立ち回る為の定位置を取りに行くのが難しくなるので
それだけ不利な結果に終わってしまっているわけだ!
\推奨馬への結論/
➡以上、ここまでの4つのテーマを元に!
★野芝オンリーの馬場での好走歴!
★Hペースな1200m〜1400mの上級戦で好走できるぐらいの「追走スピード」と「リズムへの対応力」による超持続力レースへの高い適性の証明!
★枠順に囚われ難い1200m~1400mまでの短距離戦でも先行出来ていた先行力!
★小回りコースで内々を器用に曲がれた先行力とコーナリングセンスの証明!
今年の京成杯オータムハンデにおける!
1人気グレナディアガーズ以外から選んだ、勝負の軸馬が
この馬だ!
\勝負の推奨馬/
★マルターズディオサ
(7人気・田辺裕信)
【考察】
➡️いざ、逆襲の一撃を見せてくれ!
前回の【G1・ヴィクトリアマイル】でも指名していた者として!
ここは前回の責任と共に、
リベンジの大勝負をさせて頂きたい!
この京成杯オータムハンデの特徴でもある「1400mの様な高速馬場で、ゴール前には激坂」のコースレイアウトなら!
ここで買わずしていつ買うんだ?!
もうこのタイミングしかないだろう!
ということで、マルターズディオサを本命して真っ向勝負させていただく!
合致する2レース!
➡その中でも今回の一戦へ向けて「実績面」で評価したい項目は
◆1400m【G2・阪神カップ】2着
◆2000m【G3・紫苑ステークス】1着
まず「持続力へラップ適性」という部分で評価したいのが
12.1 – 10.8 – 11.1 – 11.4 – 11.3 – 11.4 – 11.6
連続開催の最終週でタフな馬場コンディションながら、この持続的なラップで流れた【G2・阪神カップ】を
大外からスタートながら終始早目2番手でしっかりと追走しながらも!
最後までバテずにインディチャンプをも抑え込んだ2着の好走実績だ!
スピードと体力の両立
➡それだけのスピードがありながら、この中山2000mで行われた重賞を勝ちきれたほどの「スタミナ」と「馬力」も両立しており!
しかも、それがちょうど1年前の【G3・紫苑ステークス】ということは!
本開催と同じ「野芝オンリー」の馬場での重賞ウィナーということになる!
先行力とコーナリング
➡1400mの阪神カップでも、外枠からでもしっかりと早目2番手で先行できたスピードを持ちつつの!
この紫苑ステークスでは、内2頭目でしっかりと!
コンパクトに小回りの4コーナーを立ち回れるコーナリングの上手さも見せていた!
ちなみに、これはあくまで余談だが!
過去5年間の6人気以下で馬券に絡んだ4/5は、1800m以上の上級戦1着か重賞で3着以内の実績あった!
この産駒は右回りで!
➡そして、彼女場合には「右回りで本領発揮のキズナ産駒」であるということも非常に頼もしい才能の持ち主である!
【芝重賞でのキズナ産駒】
✕左回り(0-2-4-40)連対率4.3%
◎右回り(12-4-5-49)連対率22.9%
その差は歴然なものになっており!
そして、前走の敗戦も踏まえて!改めて彼女の特性を調べ直してみたところ!
狙うべきタイミングは「休み明け初戦」だということ!
一球入魂な牝馬!
9月サフラン賞 ➡12月G1阪神JF(2着)
12月G1阪神JF ➡3月チューリップ賞(1着)
5月G1オークス➡9月紫苑ステークス(1着)
10月G1秋華賞 ➡12月阪神カップ(2着)
ご覧の通り、重賞での連対実績は
全て休み明け初戦でのものであり!
今年初戦だった【G1・高松宮記念】でも、ぶっつけ本番で挑んだ
初めての1200m戦だったことを思えば情状酌量の余地は十分にあり!
あのタフな馬場コンディションの中でも、最終的には上がり3ハロンで3位の末脚は記録出来ていたように!
やはり肉体的には、休み明け初戦でこそピークに達する個性の持ち主であることは間違いないのだろう!
牝馬には時期があり!
➡また、男馬とは異なりホルモンバランスで走る時期が偏りやすい牝馬を象徴するかの様に!
実は彼女も季節ごとの成績を見比べてみると・・・!
1~3月 1-0-0-1
4~6月 0-0-0-3
7~9月 3-1-0-0
10~12月 0-2-0-1
上半期(1-0-0-4)
下半期(3-3-0-1)
圧倒的に下半期の成績が良いのがよくわかる!
4歳春も経験した後なら
➡まだまだ経験値の浅い2歳〜3歳まででは・・・
使うレースのタイミングも限られるので、前走まではまだまだ半信半疑だったが!
4歳春も戦った今年の実績まで踏まえて考えたら、この傾向は明らかだろう!
今年のヴィクトリアマイルでも終始発汗が目立ち!
レース中でもカリカリして、終始かかり通しでずっと田辺騎手の騎乗フォームが「尻下がり」だったことも考えると!
肉体的にも気持ち的にも!
休み明け初戦で得意な季節へと突入した今回でこそ狙いたい!
むしろ、今回を逃せば当分本命で狙えるタイミングは巡って来ないだろうとまで考え!
全てのタイミングが彼女にとって条件が好転する今回で