▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
NHKマイル 2024 予想
追加項目を解説する!
➡それでは既に、今年のNHKマイルCを予想する上で必要な
【好走へのキーワード】などについては、
既に公開したPart1特集の中で
◎本命第一候補の存在と共にセットで解説済みなので!
イキナリ本題へ
➡本日の特集では、直近のNHKマイルで好走した穴馬たちが持っていた・・・!
【爆走への共通点】を解説すると共に!
今年のNHKで一発に期待をしている波乱の主役をお届けしたいと思う!
ではもったいぶらずに、早速結論から申し上げよう!
今からご紹介する「一撃馬」の解説の中で!
まだまだ経験値の浅い3歳戦だからこそ、持っていて欲しい【とある経験値】についても解説しよう!
その正体が、この馬だっ!
12人気・シュトラウス
【考察】
➡まず大前提として「今年のNHKマイルは穴から攻める価値がある」そんなレースであると私は感じていることを強く強調しておきたいと思っている!なので、まだ暫定のラインナップではあるが、それこそ3連系に関しては彼の様な穴馬からトコトン攻める価値があるそんなレース質であると感じている!
では具体的に、彼を今回のレースで推奨できる「ポイント」とは一体なんなのか?まず1番に強く強調しておきたいのは【6月~8月までにデビューして暑さを経験している】という点を1番に押さえたいと思っている!
これは先週の「G1天皇賞春」でも使ったキーワードと同じであり、そのレース回顧の中でも綴ったように・・・!古馬よりも若い馬たちの方が、当然「気性」が子供っぽいので!ちょっとしたキッカケで興奮してしまって、体力を消耗する原因になる。なので、暑さへの免疫力というのは、むしろNHKマイル・オークス・ダービーの3歳G1でこそ、更に重要となるだろう!
わかりやすい例で言えば、放馬によるトラブルで発走時間が30分も遅れた【スターズオンアース】が優勝した年のオークスを思い出してください。当時の東京も暑かったですし、メインスタンドの目の前からの発走ともなりますから、余計に精神力の強さで「暑さ」にも、「外的要因の負荷」にも耐えられるタフな馬じゃないと戦えないでしょう。
暑さへの経験値
➡そして、その当時のオークスでワンツーを決めた【スターズオンアース】と【スタニングローズ】に共通していたことは、どちらも共に6月~8月までにデビューをして、暑さが厳しい環境下の中でのレースを事前に経験しており!今回のG1本番で「初めて炎天下の暑さを経験する」という訳じゃなかったというのが大きかった!
そして、その【経験値】というキーワードは、このNHKマイルCにも同様な現象が起こっており!2014年~2023年までの過去10年間で行われたNHKマイルCを振り返ってみても!6月~8月までの夏ケイバ中にデビューをした馬が、馬券圏内中の【19頭/30頭】を席巻しており!約3分の2となる63%のシェアを席巻している!
NHKマイル過去10年の3着以内
【好走馬のデビュー戦】
6月(6-4-0)
7月(1-0-4)
8月(0-1-3)
9月(2-1-1)
10月(1-1-2)
11月(0-0-0)
12月(0-2-0)
年明(0-1-0)
6月~8月までの夏組
(7-5-7)シェア63%
(3-5-3)シェア37%
9月~12月以降の冬組
無論、秋以降にデビューしている馬がダメという訳じゃないが・・・!ただ1つ言える事は、まだ1回も夏の炎天下を経験していない中で、レース本番が猛暑日になってしまうと・・・!やはり今まで経験したことがない暑さでメンタルが滅入ってしまい、疲れて力を出せずに凡走してしまうという馬は多く散見されている!
爆走への経験値?!
➡なので、今年のNHKマイルCの様に、レース当日が【27℃~29℃】にまで暑くなることが予定されている年の場合には、1回でも多く暑い時期でのレースを経験している馬を選ぶべきだと私は考えている!
そして、その【経験値】というワードを掲げるのなら!もう1つ、爆走へと繋がる見逃せない経験値が存在している!それが、乗り方が難しい不利な大外【8枠】を経験したことがあるという事だった!
百聞は一見に如かずということで、まずはこの一覧表をみて頂けたらと思うのだが・・・!なんと過去10年間で、5番人気以上の伏兵で馬券に絡んだ全15頭の内・・・!なんと、ギルデッドミラーとカテドラル以外の【13頭/15頭】は、スタートからの乗り方が難しい不利な【大外8枠】を経験していた穴馬たちだったのだ!
シャンパンカラー
(京成杯8枠)
ウンブライル
(NZT8枠)
カワキタレブリー
(アーリントンC8枠)
ソングライン
(桜花賞8枠)
ラウダシオン
(朝日杯8枠)
ケイデンスコール
(新馬戦8枠)
ケイアイノーテック
(NZT8枠)
レッドヴェイロン
(新馬戦8枠)
リエノテソーロ
(アネモネS8枠)
ボンセルヴィーソ
(新馬戦8枠)
レインボーライン
(未勝利戦8枠)
タガノブルグ
(橘S8枠)
キングズオブザサン
(京成杯8枠)
無論、この経験値だけが必ずしも好走に役立つとは思っていない!ただし、これだけ多くの穴馬が同じ共通点として持っていたとなると・・・!やはり、まだまだ経験値が浅い3歳の子供たちによるレースなだけに【如何に1回でも多くの難しいレース条件を経験して来たか?】というのは、非常に重要なのだろう!
なので、先に話した「夏ケイバの経験値」というキーワードとも連動して話を要約すると!如何に沢山の経験値を積んできたか?というのが、やはり勝負の明暗には大きく影響を及ぼすのだろうと考えている!
明確な意図を持って練習に!
➡その点で、今回取り上げたシュトラウスの場合は、まず【6月】の東京でデビューしており!昨年の朝日杯FSでは、乗り方が難しい【8枠】からのスタートも経験している!
当時は、前に壁を作れず暴走してしまったが・・・!その弱点である折り合い面を改善させるために、前走のファルコンSからは大きな改善が見られていた!
当時のレースでは事前に陣営側から乗り方に関するオーダーが出ていた様で「“直線で外に出さず内に行ってほしい”というのは自分からの指示。テーマにしていた“終いを使う競馬”ができたのは良かったです」(via:競馬ブック様)
本番のG1を見据えて、あえて明確な意図を持って実戦で練習をさせていた内容は評価してあげたいと私は考えている!事実、最後の爆発力には目を見張る物があったし!あれだけ最後の最後まで大渋滞の中で前がドン詰まりになりながら、なんと上がり2位の末脚となる34.1秒の末脚は使えていたのだから・・・!やはり相当な脚力を積んでいるのがよくわかると思う!
これまでと雰囲気が違う!
➡そして、実戦の中で教え込んだ【我慢をして終いに活かす】という走りのリズムは、しっかりと調教の段階でも成果を発揮している様子で!それは、以前にウッドで78秒台の自己ベストを更新した時のラップと!今回の最終追い切りで叩き出してきた78秒台のラップを見ていただければ一目瞭然の様に!
【暴走時】78.4-63.2-49.5-37.1-24.8-12.5(12.4-12.3-12.3-12.5)
【最終追】78.9-64.2-49.9-36.0-22.9-11.2(13.9-13.1-11.7-11.2)
【1週前】78.8-65.0-51.4-37.4-23.6-11.2(14.0-13.8-12.4-11.2)
以前が、終いに掛けて失速してしまうというチグハグなラップだったのに対し!今回は同じ78秒台でも、最後まで綺麗な加速ラップを刻んで走破できているという時点で、暴走して出してしまった猛時計ではない!ということがハッキリと分かると思う!
以前までだと、ただただ我武者羅に走るというだけで!鞍上からの大きな補助がなければ、手前を替える事も出来ていなかったが!今回の中間では、ほんの軽い指示を受けるだけで「スッ!」と手前を替えてそこから一気に加速するフォームで走れてもいたので!これまでのシュトラウスとは、中身の雰囲気が全く違うということは強調したいと思っている!
本当に経験が豊富で!
➡またその他にも彼の場合には、関西への長距離輸送も経験しており!8枠だけじゃなく、窮屈な【1枠1番】という正反対な枠順も経験済み!更には、1400m・1600m・1800mまでの【3つの異なるカテゴリーでの重賞】も経験していて!
馬場コンディションも、高速馬場~不良馬場まで大きく異なる路面状況も経験しているなど!本当に沢山の種類豊富な経験値を積んで来ている点も高く評価してあげたいと思っている!
とりわけG1へ向けては、1800mの重賞で前半1000mを59.1秒のHペースを!前走の1400m重賞では前半33.8秒という【超過激なHペース】を、全く違う距離のカテゴリーで経験しているという点は非常にデカいと感じている!
特に彼の場合には、Hペースになって体力が削がれるタフな乱ペースになることは大歓迎なタイプなので!「今回も後方からの差しに周る予定です」と、既に腹を括って戦法を決め打ちしている状態なのなら!その決め打ちした乗り方が、吉と出る可能性は大いに考えられるだろう!
以上の推奨理由から、彼を今年の【波乱の主役】として任命したいと思っているし!今後の枠順や直前の天気予報次第では、彼も主軸に置いた3連系のフォーメーションという攻め方も考えて行きたいと思っているので!彼の馬名とセットで、今後の状況変化を見守っていただけたらと思う!