▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
宝塚記念 2023 予想
個性を見極める!
➡それでは、この先の予想動画に先立ちまして!
既に出走が確定している「全18頭」の才能を1頭1頭丁寧に分析して!
それぞれが「得意にしている条件」や「苦手にしている条件」などを噛み砕いてご紹介させていただくので!
ぜひ、最後までお付き合いください!
それでは早速、「あいうえお順」に、まずはアスクビクターモアの方から解説を行って参りましょう!
★アスクビクターモア★
【◎ロンスパ合戦】
まず結論から言うと、直線が短いコースでのロングスパート勝負を得意にしており!今回の宝塚と同じ【馬力とスタミナの両立】が問われた阪神開催での菊花賞を、コースレコードを塗り替えた上で優勝した【菊花賞馬】を!単勝6人気で買えるなら「非常にお買い得だな!」と言うのが率直な印象だ!確かに、今シーズンに入ってからの2戦は不甲斐ない結果に終わってしまっているが・・・!
【内回りコースでのロングスパート戦】ならば、”今一度”彼の持っているスタミナとスピードの持続力を評価する価値はあると思っているので、極端な話【1着アスク⇒2着イクイノックス】での馬単や【アスクの単勝】という買い方も熟考すべき価値はあると思っている!
と言うのも、これは個人的な反省点でもあるのだが!前走の天皇賞春の様に最後の直線が長い「外回りコース」では、苦手な「スローからの瞬発力勝負」になりやすい事から今後も苦戦を強いられるケースは多いだろうと思う。当時は、日本ダービーでも3着に粘っていたので、直線が長い京都開催での天皇賞春でも通用するかな?と思ったのだが・・・!大きな誤算だったのが、3200mと言う長距離だったのにも関わらず、最後の上がり3ハロンが「全て11秒台」という瞬発力勝負になってしまったことだ!
これがダービーの場合では、同じく直線の長い舞台であっても!前半のHペースから一変、最後の最後で12秒台に失速するという、より持久力が問われるタフなペース配分になっていたからこそ!馬群が「縦長」になっていたので、直線が長いコースでも前で受け止める事に成功していた様に!
つまり何を言いたいかと言うと、彼にとって大事なのは「外回り」でも、「内回り」コースでもなく!彼の持っているスタミナとスピードの持続力を最大限に活かすためには【コーナーから直線へ向くまでのリズム】そのものの方が大事と言う事だ!
結論を言うと、彼を買うべきレースのジャンルと言うのは【直線に出てきてからアクセル全開になるリズムではなく!既に4コーナーの手前からアクセルを踏み込んで行くロングスパートなリズムでコーナーを立ち上がって来る戦いでないと良さが活きない】と言うことだ!
そしてそのリズムは、直線が短い内回りコースでこそ発動しやすいので!昨年の菊花賞と同様に!今回の宝塚記念では、追い続ける価値があると言うことだ!つまり極端な話、今年の天皇賞春よりも、2400mのダービーでの方が本質的なスタミナは問われたのではないか?と評価しているので!体力勝負になっていた昨年の日本ダービーを評価するなら【残りの4歳馬】への評価も、自ずと決まってくるということだ!
★イクイノックス★
【根本的な体力の搭載量】
では次に、そのダービーで2着だったイクイノックスへの評価をお伝えしよう!結論から言って、あれだけの体力勝負になった日本ダービーで2着!更に、タフな2500mの有馬記念を圧勝してしまっているイクイノックスの「スタミナ」は!アスクビクターモアを評価するなら、自動的に一緒になって評価しなければ成らないと思っている!つまるところ、イクイノックスのこれまでの実績を「根本」から支えている、彼最大の才能は【群を抜く圧倒的なスタミナ量】を持っている事だと私は考えている!
また、これは過去3年間の「宝塚記念」と「有馬記念」の双方の予想で言い続けてきたことだが!同じく非根幹距離という【独特なリズム】が要求される上で!同じく3コーナー過ぎからの【ロングスパート勝負】になってしまう宝塚記念と有馬記念では、同じ才能が求められるので、自ずとリンク性が高くなる!
それは「リスグラシュー」と「クロノジェネシス」のグランプリ連勝と!ゴールドアクターやサラキアなどの好走例もそれを指し示す証拠となっている!なので、既にその片方であれだけのパフォーマンスを発揮したイクイノックスの才能は、今回の宝塚記念においても純粋に評価すべきだと思っている!
ただ、天候が読みにくい梅雨時期なので!体力以前に「滑りやすい不良馬場」までの道悪になってしまった場合は、どこまで対応できるか?と言う部分と・・・!元々は差し馬だった彼を、前走のドバイSCで逃げさせてしまった事で、折り合いが難しくなってしまうのでは?と言う懸念も付きまとうと思うが・・・!
2週前追い切りや1週前追い切りを見る限り!道中ではしっかりと「我慢をさせる練習」をじっくり重ねて!あえて遅い調教時計を行い、その中でも鞍上と喧嘩をせず、しっかりとハミを取って我慢するところは抑えて、ONとOFFの切り替えがしっかりできていたので!操縦性能についてはそこまで心配しなくても良いと思っている!
やっぱり、前走の圧勝劇から考えても、その身に宿している体力の搭載量は、途轍もなく大きなガソリンタンクを積んでいる馬だと評価しているので!体力勝負はむしろ望むところだからこそ、宝塚記念特有のロングスパート勝負も問題はないと思っている。
なので券種のレイアウトとしては、前回のエプソムCと同様に!「安い配当なら諦める」と言う精神の元、本命→無印と言う相手には穴馬しか買わない精神で絞って勝つべき一戦かと考えている!
★ヴェラアズール★
【外回りのスピード勝負】
まず結論から言うと、内回りコースでの【ロンスパ戦】&【持久力合戦】では個性が活きないと思っている!というのも、彼については過去に番組内で◎本命指名した履歴があるからこそ!その履歴と共に振り返っていただければ一目瞭然だと思うのだが・・・!
私が彼を◎本命に指名したのは、どちらも最後の直線が長い「京都大賞典」と「ジャパンカップ」だった様に!基本的には、その大きなストライドを目一杯に活かして!上がり33秒台などの、トップスピードをグイグイと上げて行く種目のレースでこそ、初めて良さが発揮される馬だと思っているので!
言うなれば、内回りコースに強いアスクビクターモアとは真逆なキャラクターだと考えているので!彼が好走すると思うなら、ヴェラアズールの評価は自ずと落とすべきだと考えているので!今回は見送りたいと考えている。
直線の長いコースにて、ゴールへ目掛けてグイグイとスピード上げて行く種類のレースであれば無類の強さを発揮できると思うが!【狭いコーナー中でアクセル踏む競技】は走法的に合っていないので・・・!内回りでの体力戦では、有馬記念の様に苦戦する可能性の方が大きいだろう。
★カラテ★
【長い直線勝負】
彼についても、先に話した「ヴェラアズール」と同様に!非常にダイナミックな走法で走るストライドが大きい馬なので・・・!基本的に、内回りコースは合わないと考えている!
年齢を重ねるに連れて、ドンドンとミスプロ系の馬力の方が強く出てきているので!阪神の急坂や道悪馬場に関しては、2走前の新潟大賞典の様に熟るとは思うが・・・!それもこれも全ては、直線の長い外回りコースだったことが大きかったと分析している。
内回りコースだと、前走の「鳴尾記念」がまさにそうで!歩幅が大きい分、コーナーの中で加速ができないので、直線に入ってからエンジンがかかって来るようでは間に合わない。直線の長いコースに出て来るまで待ちたいと思っている。
★ジェラルディーナ★
【◎スタミナ戦】
正直に言おう。取捨選択に1番困っているのは彼女なのだ・・・!ご存知の通り、彼女の事については、昨年の【G1・エリザベス女王杯】で優勝した時と、そのまま暮れの【有馬記念】でも2連戦で本命に指名していた程なので!同じく非根幹距離の宝塚記念では、本当に怖い存在だと思っている!なので、正直に言うと昨年の有馬記念が終わった時点では、来年の宝塚記念で彼女を本命にしようと考えていた!
と言うのもその頃の解説でも触れた様に、彼女は「タフさのレベルが濃い」スタミナ戦を大の得意としており! 乱ペースを長く追走し続けながらも、最後まで末脚が鈍らなかった「強靭なスタミナ」と「持続力」を持っているので! 同じ様な属性が問われるこの宝塚記念では、非常に魅力的な存在ではある!
ただ・・・「2点」だけどうしても気になる点がある!
まず1つ目が、春の大目標が宝塚記念ではなく香港遠征だった事。知っての通り、彼女は叩いて叩いて良くなる典型的な【叩き良化型】のタイプで・・・!後にG1のエリザベス女王杯を勝つ馬が、休み明け初戦の「阪神牝馬S」では6着に!同じく休み明けで挑んだ「小倉記念」では1人気で3着。更に、今年初戦だった「大阪杯」でも5人気で6着に負けてしまうなどなど!
基本的に始動戦は人気より下の着順になってしまう事が多い。
逆に、叩き2戦目以降では「鳴尾記念2着」「オールカマー1着」「エリ女1着」「有馬3着」などなど!体が温まりきった後では何度も爆走を繰り返している様に!本来は【計画的な叩き2戦目以降】でこそ狙うべき存在だと思っている!
だからこそ、いくら中7週とはいえ!海外帰りの帰国初戦で、一度放牧に出し「緩め後」での参戦なので!実質休み明けと同等なので、宝塚記念1本に照準を合わせたローテでないところが懸念材料にある。
加えて、これはエリザベス女王杯で彼女を本命にした時にも綴った話なのだが!最後のラストスパートで、彼女の良さである「爆発力」の方を活かす為には、初動でスピードを上手く乗せる時に、首をしっかり押してあげて反動をつけて上げないといけない「押し掛け」が必要なタイプなのだと思うので!
オールカマーでの横山武史ジョッキーや、エリ女でのCデムーロ騎手の様に!少々強引な騎乗でも、腕っ節でガツガツ追える豪腕タイプのジョッキーとのコンビの方が、良さが活きる女の子だと思うので!そういう意味では、綺麗なフォームで鞭で合図を送る武豊ジョッキーとは、お互いの個性の相性が合わない様な気がしているので、そこも個人的には気になってしまう。
★ジオグリフ★
【内回りで最強】
まず結論から言うと、今年のメンバーの中で【内回りコースでのロングスパート勝負】を最も得意にしているのは、このジオグリフである!なので、わかりやすく例えると「内回りコースで最強の馬」それがこのジオグリフだと思っている!そのコーナーワークについては、昨年の【皐月賞】や【札幌2歳ステークス】で見せた「コーナリング中での加速力」を見て頂ければ一目瞭然で!極端な言い方をさせて頂ければ「現役馬の中で最も速くコーナーを走れる馬」それがこのジオグリフだと私は思っている!
なので残す問題はシンプルで!そのコーナリングセンスを「2200mでも使えるのか?」と言うシンプルな問題だけだが・・・!結論から言うと、距離は長いと思っている!なので、正直な感想を言わせて頂ければ大阪杯の方が単勝で買えたと思う。
実を言うと昨年の段階から、もし大阪杯に出てきてくれたら【彼の単勝1点勝負】をするつもりでいたので!それくらいに、馬力も問われる阪神の内回りコースは、彼の才能とドンピシャな舞台なので!あとは本当に体力が保つかどうか?その1点だけだと思っている!
そもそも、内回りコースでコーナリングが上手いと言うことは!「ちょこちょこ、ちょこちょこ!」と回転力の早いピッチ走法で走るタイプが多いので!長い距離を走ろうと思えば、ストライドが大きい馬よりも、より沢山の歩数を歩まないとゴールに辿り着くことは不可能なので!運動量は自然と増えてしまうと言う弱点もある。
その点で彼の場合には本当に回転力が早いピッチ走法で走るので!距離の問題は、他の馬よりも重くのしかかって来ると思われる!なので、内回りコースでのG1は非常に魅力的なのだが、正直に言うと「買うか」「買わないか」の当落線上にいる1頭なので、時間ギリギリまで取捨選択は考えたいと思っている。
★ジャスティンパレス★
【体力がある瞬発力型】
まず結論から言うと、彼の才能が最も得意にしている競技のジャンルは【中距離以上での瞬発力勝負】だと私は考えている!なので、先に話した「アスクビクターモア」と「イクイノックス」の解説を聞けば一目瞭然の通りで!瞬発力勝負ではなく、ロングスパートでの持久力合戦がメインの戦いになるのであれば!菊花賞とダービーにて、その上記2頭よりも下の着順になってしまった「ジャスティンパレス」の評価は、自ずと下げるのが筋だと考えている。
やはり、いくら3200mの天皇賞春を勝っているとは言え!体力自体が彼最大の武器ではなく!彼最大の長所とは、ある程度の距離を走った後で一瞬のギアチェンジで加速ができる「体力がある瞬発力型」だと評価しているので!内回りコースでのロングスパート合戦では・・・!彼以上に良さを活かせる馬がいると私は考えている!
事実、阪神の内回りコースで行われた「菊花賞」では、アスクビクターモアの持続力と、ボルドグフーシュのスタミナに軍配。阪神大賞典では、内回りの舞台でも優勝できたものの!あのレースはレースタイムの遅さからも分かる通り、完全なる超ドスローからのスピード勝負になっていたので!本質的なスタミナ比べにはなっていなかった。
そして、前走の天皇賞春も同様に!3200mのG1なのにも関わらず!上がり3ハロンが全て11秒台の加速ラップと言う異質なレース展開だったので、「体力がある瞬発力型」である彼にとってはまさにドンピシャにハマったレースであると思っている!
なので、最後の直線が「平坦」で「長い」外回りコースを使用できた、前走の【G1天皇賞春】では◎本命にしていたからこそ余計に!その前回とは、レースの中身が真逆の種目になってしまう今回の宝塚記念では、評価を大きく下げたいと考えている!
やはり、前走の天皇賞春はディープインパクト産駒特有の【瞬発力勝負】が活かされた内容であり!同じディープ産駒でも、馬体重が10キロも重たいアスクビクターモアの方が中山や阪神の急坂コースを得意にしていた一方で!ジャスティンパレスの方が、スローからの瞬発力勝負に長けていた実績を【神戸新聞杯】などでも示していたので!よりスピードタイプな彼の方が、レースの中で問われるギア比に合っていたのだと回顧している!
★スルーセブンシーズ★
【◎ロンスパ合戦】
「勢いに乗った牝馬を侮るなかれ!」その格言を体現している存在なのが、前走でも本命指名したこのスルーセブンシーズではないだろうか?!確かに「まだまだ牝馬限定の重賞を勝っただけでしょ?」と言うご指摘もよくわかる!ただ、既に今年に入ってから男馬相手の2000m戦で、牡馬換算で58キロ相当の重たいハンデを背負いながら、圧巻の差し切り勝ちを決めている実績は、牝馬でも56キロを背負う事になる宝塚記念へ向けては、非常に大きな加点材料になると思っている!
それでいて、早めに栗東入りをして行った1週前追い切りでも、栗東CWで【51.8-37.1-23.3-11.4秒】を楽々と記録!そしてこれは、前走の中山牝馬ステークスを買った時と同じ特徴なのだが!流石はノーザンFのクラブ馬という感じで、少ない追い切り本数ながらも、1発でこの時計を楽々と叩き出してしまったのだから、コンディションの良さを十二分に伺える!
元々、あれだけの重たいハンデをも克服できた末脚を持っており!小回りのロングスパート合戦は1番得意にしている条件なので!想定2桁人気なら、今回も小さなファイターの一撃にこっそりと期待はしてみたいと思っている!
★ダノンザキッド★
【馬力勝負で最強】
さて、現役屈指の【阪神マスター】の登場だ!ご存知の通り彼はこの阪神で(1-1-2-0)と言うパーフェクト実績で!しかもそのほとんどがG1での成績!今年の【G1・大阪杯】での3着を筆頭に、2年連続で【G1・マイルCS】を3着・2着に好走するなど!!
距離は関係なく、最後の最後で急坂を登らないといけない阪神コースでは、常に安定した走りを見せている「現役屈指の阪神マスター」なのだ!流石は、530キロの「走る重戦車」らしく!途轍もなく大きな筋肉をその身に宿し、馬力性能に溢れた1頭なので!皆が疲れた状態で迎える阪神の急坂でも、止まることなくグイッと一伸びができるフィジカルを持っていることは本当に素晴らしい才能だ!
ただ、その個性にも当然「弱点」はあり!他の馬と比べて、あまりにも大きな馬体重を宿しているので!当然仕上がりには他の馬よりも時間が掛かってしまう。だからこそ、ここ最近で彼が走った【休み明け初戦】では、常に人気よりも下の着順に終わってしまうことが多かったので!「中7週」とはいえ、海外帰りの帰国初戦である今回は、彼にとって決して楽なローテでなないので!最終追い切りでの動きには1番注目しなきゃいけない1頭だと考えている!
★ディープボンド★
【◎調教ではNo.1】
まず結論から言おう!今回のディープボンドが、今までのキャリア実績の中で【最も状態が良い】と宣言しておきたい!状態の良さだけなら、文句なしでメンバー中1位だと思っている!無論、彼が調教で速い時計を出すことは決して珍しいことではないのだが!それでも今回の1週前追い切りでは「ある部分」で特筆している部分があった!それが【ラストスパートも速かった!】ということである!
◆‘22年03月09日 78.5-64.3-50.1-36.4-23.4-11.6
◆‘22年06月16日 79.1-64.2-50.7-36.4-22.8-11.5
◆‘23年04月20日 79.8-65.5-51.2-36.2-22.6-11.4
◆‘23年06月14日 79.8-65.0-50.5-35.7–22.4–11.3
(ご覧の様に、6ハロンで70秒台を記録したことは4回あるのだが!今回の1週前追い切りで特筆すべきなのは、全体時計を70秒台でまとめながら!その中間でも、50.5秒を叩き出した上に、上がり3ハロンでは今回だけが唯一無二【35秒台】を記録しながら、終いも11.3秒で締め括っている点にある!)
今までの彼だったら、全体時計を速く走ると、後半は「なんとか持ち堪える」という走り方が多かったのだが!今回はその弱点だった後半でも、グイグイとスピードを上げて!目に見えて後半でのスピードが従来とは段違いなので!ここは明確な違いとして断言しておきたい!この動きができるなら、例え良馬場での時計勝負になったとしても、彼最大の持ち味である【後半スピードでの持続力】と【耐久性】は通用すると思っている!
これが従来までの彼だと、せっかく高い耐久性能を持っているのにも関わらず!根本的な追走スピードがイマイチだったが為に、速い流れを追走するだけで一杯一杯になってしまい、自分の武器をフルに使い切れるシチュエーションに持っていくことが出来ていなかった。
それは昨年の宝塚記念4着でもそうだし、今年の阪神大賞典や天皇賞春でも同じ事が言える!「スピードの速さ」が主軸で問われる競技になると、スタミナの持続力がメインの武器である彼にとっては、どうしてもパンチ力不足になってしまい・・・!特に前走の様なスローからの瞬発力勝負になってしまったらなすすべがない!
けれど、今回の宝塚記念へ向けては!その弱点だった「平均スピードの速さ」が改善されているので!昨年の様な高速馬場での持続力勝負になったとしても、昨年以上のパフォーマンスは出せる可能性が高い!もちろん、雨が降ってタフな馬場になる事も大歓迎な1頭なので、正直不気味な存在に見えているので要注目な一頭だ!
★ドゥラエレーデ★
【◎内回りの持続力戦】
まず初めに、あんまりこう言う言い方は好きではないが・・・!もう少し「馬ファースト」な使い方をしてあげて欲しいなと言うのが、一競馬ファンとして客観的な感想だ。
もちろん、色々なことにチャレンジすることは凄く素晴らしいことだと思うし、何が馬にとって1番幸せな事なのか?は賛否両論あると思うけれど・・・!あくまで個人的には、馬を壊さない様な使い方をしてあげて欲しいなと言うのが率直な感想だ。
確かに、古馬相手にG1馬が53キロで出走できるのは非常に興味深いファクターではある!
けれど、タフな条件になったらダート1900mであれだけの着差を付けられてしまった様に!まだまだ根本的なフィジカル面が発達していないので!このメンバーが相手だと、体力が長続きしない恐れがあるので!タフなロングスパート勝負になってしまう今回の条件では見送りたいと考えている。
ただ、フィジカルが間に合っていないというだけで!レースのジャンルとしては、こう言う種類の競技に出るべき馬だと思っているので!来年以降であれば注目はしていきたいと思っている。
★ブレークアップ★
【阪神の馬力勝負で】
まず結論から言うと、栗東の坂路コースでトレーニングができる環境に、所属を変更できたことは彼にとって非常に大きかったと感じている。決して、それ以前の育成環境を否定したい訳じゃないが・・・!明らかに、栗東へと所属を移したここ最近の方が「後ろ脚で路面を蹴り上げる脚力」がパワーUPしたとずっと感じていた!
以前までの彼は、その持ち前の先行力を駆使して「ス〜、ス〜」と、滑らかに走るマラソンランナーの様な印象だったが!今はどちらか言うと「ズドン!ズドン!ズドン!」と、路面を叩きつける音が聞こえて来そうなほど、パワー感を感じられる脚力とフォームに変わって来たので!今年の【G2・阪神大賞典】で、58キロを背負いながら、あの前残りの展開の中を上がり2位の末脚を使いながら外から差してきた彼のパワーは非常に面白い存在だと思っている!
それこそ、パワーが新たな武器になったと言うことは!「スピード」と「瞬発力」の方が必要だった、前走の天皇賞春よりは!明らかにプラスな条件に変わるので!ジャスティンパレスが2人気で、こちらが5人気〜7人気前後で買える様なら、断然こちらの方を積極的に買って行きたいと考えているし!こうしたパワーが武器の馬に川田ジョッキーが乗ってくれるのも、非常に大きな味方になると考えている!
★ブローザホーン★
【上がりの掛かる持久戦】
こういう事を言うのは本当に申し訳ないが・・・!流石にちょっと飛び級すぎるかな?と思ってしまう。
無論、挑戦する事自体を否定するつもりはない。
ただ、未だ58キロを背負ったこともなければ、重賞すらも出た事がない「前走3勝クラス」を勝ったばかりの挑戦では、流石に厳しいと思います・・・申し訳ない。
★ボッケリーニ★
【◎先行力と機動力】
偉大な兄と並ぶ事ができるか?!前走の【G3・鳴尾記念】での優勝も素晴らしかったが!その前にも、2年連続で【G2・日経賞】でも、タイトルホルダーに次ぐ2着に奮闘するなど!彼も根本的に、小回りコースでのロングスパート合戦になった方が良さが発揮されやすい「先行力」と「機動力」更には「馬力性能」にも長けているので!
目の上のタンコブである、逃げ馬のタイトルホルダーがいなくなった今回のメンバー構成では、ある意味で、最もレース展開を味方にできそうな位置どりを確保できそうなキャラだと思っている!
特に今回はイクイノックスを筆頭に、基本的には後半勝負の方に強みを持っている面々が人気になっているメンバー構成なので!まさしく兄のラブリーデイが優勝した宝塚記念の様に、後方で人気馬同士が牽制しあっている最中、早々と直線入り口で先頭に立ち、そのまままんまと逃げ切ると言うシーンがあっても全く驚けないと思っている。
それだけ彼が持っている「先行力」と「機動力」は脅威であり、2500mのG2で好走できるほどスタミナ性能も十分なので!逃げ馬も少ない今年の場合は十二分に精査して取捨選択を決めるべきだと思っている!
★ミクソロジー★
【◎持久力型の差し馬】
まず結論から言うと、来年の【天皇賞・春】では単勝でも買いたいと思っているほど、才能は大いに評価しているし!もし今年だったら【アルゼンチン共和国杯】→【ジャパンC】→【有馬記念】と言う、古馬長距離の王道路線を歩んでくれたら、有馬記念でも穴推奨したいと思っているほど、彼の力は本当に高く評価している!特に、【アルゼンチン共和国杯】→【ジャパンC】などにもし出て来てくれたら、こないだジューンSを勝った「サクセスシュート」と一緒に狙いたいとも考えている!
それほど、今年のダイヤモンドSで記録した時計はラップタイムと共に優秀だったので!長距離戦特有のラストスパートのスピードが、平均よりも1段階遅くなるシチュエーションの中で、最後まで速い末脚をキープできる【持久力型の差し馬】である彼の才能は高く評価しているからこそ!
今回の宝塚記念の2200mと言うのは、純粋に距離が短すぎると思っている!加えて、脚部不安からの一頓挫明けでもあるので!調教の本数も著しく不足している。そうした実態で考えても、今回は暖かい視線で見送って!未来の大一番で、再び彼を指名したいと考えている!
★モズベッロ★
【◎回転力でのトルク勝負】
彼がエントリーしていると言うことは「また今回も雨なのか?!」と、そう思ってしまうほど、雨の日にはいつも走っている印象がある「重馬場巧者のモズベッロ」が今年も宝塚に参戦!
1着クロノジェネシス、2着キセキだった年の宝塚記念で、3着に爆走したのが彼だったが!やはりコッテコテな【トルク重視】の血統で埋め尽くされたタイプらしく「小回り」「急坂」「重馬場」と言う三拍子が揃う番組では、常に良さを発揮している印象があるので!あの年の3着も大いにうなづける!
ただ、そうはいってもここ最近の彼は、既に調教の段階からスピードが落ちてしまっているので・・・!正直、2200mは根本的に短い気がしている!前走の鳴尾記念でも最後は0.3秒差にまで追い上げてきていたが、道中での追走が一杯一杯だった性で追い上げが届かなかった印象があるので!
まだまだ後半のスタミナは健在なのだから、いっその事【G2・ステイヤーズS】にでも出てきてくれないかな?と個人的には考えている。今まで以上に道中のペースも落ちて、その代わり長い距離を走る上でスタミナは削られると言うレース条件の方が、彼の持っているスタミナ能力の高さは武器になると思っているので!そうした番組に出てきてくれる事を心待ちにしたいと思う。
★ユニコーンライオン★
【◎持久力合戦】
まずはじめに、モズベッロと同様!大怪我を乗り越え、懸命に現役生活を続けている彼の有志には敬意を払いたい。クロノジェネシスが宝塚を連覇した年では、彼がレイパパレを退け2着を確保してくれたおかげで的中できた思い出もある1頭なので、個人的には応援したいし!
父も母父もコッテコテなヨーロッパ血統なので、宝塚記念の様な!タフな馬場でのロングスパートを要求されるレース条件にはピッタリな才能を持っているのは間違いない!
ただ、やはり怪我と年齢の関係から、1番良かった頃と比べると「スピード」も「体力」も「距離適性」も、ワンランクずつ下がってしまっていることは明らかなので・・・!
昨年の【福島記念】を快勝できた様に、レース全体のペース配分がワンランク下がる番組での方が、今は良さが活きるペース配分だと思うので!G1で、しかもそれなりのペース配分が要求されることが想定される今回は、少し慌ただしいと思うので、見送りたいと考えている。
★ライラック★
【◎ロンスパ合戦】
まず、彼女に関しては、今年の【G2・日経賞】や、昨年の【G3・紫苑ステークス】では推奨馬に取り上げ!逆に、前走の【G2・目黒記念】では一切触れもしなかった様に!彼女は典型的な「スタミナ」と「ロングスパート」を駆使した【小回り巧者】だと思っているので!その個性が全く活きない直線の長い東京競馬場のG2で惨敗した事で、評価が一気に急落している様なら、逆にお買い得な1頭であろうと考えている!
その証拠に、この阪神内回り2200mと言うコース形態では、昨年の【G1・エリザベス女王杯】でも2着に好走!しかも、その時戦った相手が今回「3人気」に支持されているなら!むしろ9人気〜11人気想定になっているこっちを狙いたくなってしまう!
流石は、こうしたスタミナの持続力が問われる舞台には滅法強い!ステイゴールドのタフなDNAを受け継いでいるオルフェーヴル産駒らしく!梅雨の大雨も全く苦にしないので!なのでイメージとしては、ジオグリフと似ている才能を感じている!彼の小回り適性には劣るものの、彼以上に距離適性やスタミナを更に強化したタイプであると考えている!
ただ1点!少し心配なのは「Hペース」への対応力だ。ご存知の通り、ここ最近の彼女は極端なまくり戦法を多用しているので!それがエリ女の様に、ドンピシャにハマる展開や馬場になっていれば良いが!前との差を詰めるのが難しくなる、昨年の様な高速馬場でのHペースにでもなってしまうと、流石にまくりは通用しないので・・・!できる事なら、大雨でも降ってレース全体のスピードが落ちる方が戦いやすいとは思う。コースやレース自体への適性は「◎」なので!あとは馬場コンディションとのマッチングだけだろう。そこは今後で要件としたい。