▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
天皇賞秋 2021 予想
?1頭1頭の才能を!
➡さて、まずこと今年の天皇賞秋の場合には、穴予想へと入る前に・・・
向き合わなければ成らない難題がある。それが、
コントレイル VS グランアレグリア VS エフフォーリア
この3強対決への結論だ!
では彼ら、彼女達が持っている「最大の才能」とは一体何なのか?
どんな武器をそれぞれが持っているのか?を今一度しっかりと整理してみよう!
1人気コントレイル
➡まずは1人気コントレイルの場合だが、彼の持っている最大の才能は、追い出したその瞬間に・・・!
一瞬にしてトップスピードまでに到達する「瞬発力の速さ」だと思っている!
「スピードの最高到達点」というポイントでは、恐らく他にも速い馬はいるかも知れないが!
この、4コーナーを立ち上がって来て「ゼロスタートからの加速力勝負」という区間であれば
現役屈指の瞬発力を持っている1頭だと思う!
同じ上がり最速でも?
➡事実、これまでも上がり最速時計を連発できてはいるものの・・・!
実はキャリア9戦の中で「上がり33秒台」という、キレッキレなトップスピードの速さを記録できたのは
たった2回しかない!
無論、馬場の悪かった昨年の【ジャパンカップ】でも34.3秒という素晴らしい上がりを叩き出せてはいるのだが
良馬場開催の【神戸新聞杯】でも、最後で緩めたとは言え、上がりは【35.6秒】
優勝した日本ダービーの時でも、前半61.7秒という超スローペースの中で、脚を温存できていた筈なのに
【34.0秒】止まりだった!
実は回転数からのトルク重視?!
➡このように、実は印象ほど【上がりの時計】では、抜き出てスピードが速いわけではない!
だが、多くの競馬ファンの脳裏にはそんな風にインプットはされていないはずだ!
常に毎戦毎戦、上がり33秒台を繰り出せていたように錯覚してしまうほど
それだけ、GOサインを出してからの「一瞬の加速力」が余りに凄まじく!
見てる側に錯覚させてしまう程
キレが良いということだ!
それが今回通用するか?
➡こうした「動かなきゃいけないところでしっかりと瞬時に反応ができる」という一瞬のギアチェンジができる個性があったからこそ!
フルゲートの大混戦なクラシック戦線の中で、あれだけ徹底的なマークを強いられた中でも!
混戦を掻い潜り、無敗で三冠を達成することができたのだろう!
あとは今回の天皇賞秋で、その最大の武器である「一瞬の加速力」が、今回初めて背負わされる…
58キロという重たいハンデを背負っても鈍らないか?が最大の壁となるだろう!
斤量の重さと2人の騎手
➡恐らく脚質と、残り2頭に跨るルメール騎手と横山武騎手の癖や性格から言っても・・・
3強の中で、最も意思されてしまう標的に成ってしまうのは、このコントレイルになるだろうから
そうした今までなかった、初めて背負う58キロという重さで、一瞬の加速力が鈍った場合に…
どう対応できるか?が三冠馬に課せられた最大のミッションになるだろう!
2人気グランアレグリア
➡では対する2人気のグランアレグリアはどうか?
我々の思う彼女の最大の才能は「トップスピードに到達するまでが最強の武器」であるコントレイルとは真逆で!
トップスピードに到達した時の
「次元の違うスピード域の速さ」
だと思っている!
点火さえしてしまえば!
➡その証拠に、道中でのリズムが、彼女の理想形よりも速く進行してしまった【スプリンターズS】や前走の【安田記念】では
なかなか手応えに余裕がなく、トップスピードにまで上げていくのに少し苦労してい様に!
MAXのスピード域に辿り着くまでの「加速力勝負」という区間では、コントレイルに劣るかもしれないが
ただ、一度トップスピードにまで到達してしまえば!
そこで繰り出せるトップスピードの速さは、現役最速と言っても過言ではないだろう!
現役最速のスピード自慢
➡事実そのスピード能力は、1200mのG1でも通用しており!
マイルG1でも上がり【32秒台】を2発連発で記録できているのが何よりの証拠だ!
なので、同じ2000mでも「コーナーの中からずっとアクセルを吹かして行かなきゃいけない」内回りの阪神2000mよりも!
直線に入ってからジックリと追い出せる東京の2000mならば、
鞍上も自信を持って競馬をしてくるだろう!
人気馬封じの達人!
➡なので、未だコントレイルの事を「後ろから差す形では勝ったことがないCルメール騎手」の場合には、
グランアレグリア自慢のスピードを武器に・・・!
恐らく、しつこい位にまでコントレイルを…
外から徹底的にマークして!
簡単に外へは出させない「封じ込める」様なレースをしてくることが手に取るようにわかる。
元々、マークする標的を定めた時には、徹底的に封じ込む競馬をやってくるジョッキーなので・・・
この2頭に関しては
枠順の並びは非常に大事だ!
運命を分ける枠順
➡なので、これは後日の枠順確定後に、今一度お話はしようと思っているが・・・
コントレイルとグランアレグリアが「単体でどこに入ったか?」は、さほど大きな問題ではない!
むしろ、今年の天皇賞で最も重要なのは・・・!
コントレイルが「ルメール騎手」よりも
「内に入ったか?」
「外に入ったか?」
これによってレースの質が180度変わってくるので!
その点については、また後日にゆっくりと解説できればと思っている!
3人気エフフォーリア
➡では最後にエフフォーリアの場合はどうだろうか?
彼の持っている最大の武器は、恐らく「搭載されている絶対的なスタミナ量」にあると我々は評価している!
現にそれは、稍重の中山2000mを物ともしないで突き破り!
先週の【G1・菊花賞】を5馬身差で圧勝したあのタイトルホルダーを相手に・・・!
一瞬にして3馬身差をつけて完勝した事と!
レコードのダービー!
➡レコード決着となった今年の日本ダービーでも!
出入りの激しいレースで、かなり道中からスタミナを削がれる展開に成ったのにも関わらず!
4コーナー立ち上がりで、前方2列目付近からでも、最後の最後まで馬券圏内に生き残れていたのは
このエフフォーリアだけだったと言う事からも!
如何に速い流れであっても、積極的に運んで行ける「その絶対的なスタミナ量」があることが、彼最大の才能であると思っている!
臆せず攻められる!
➡それだけ「体力に不安がない!」というのは、ジョッキー心理に与えるプラスの効果は非常に大きく!
距離やペース配分を意識して「中途半端に抑える」という事に労力を使わないで済むので!
より積極的なレース運びを選択する事ができることにも繋がる!
そういうところも相まって、より積極的な競馬を好む、若手の横山武史ジョッキーとも相性が良いのだろう!
後押しする2つの利点
➡そして今回の場合には、その長所である体力を、更に温存できる「斤量面での2キロ差」があるのと!
3強対決の中では、失う物が何もない!
最も気楽な「チャレンジャー(Everything to GAIN. Nothing to LOSE)」という立場で参戦することが出来ることによって!
持てる体力を全て推進力に変換することが出来る大きなアドバンテージにもなる!
3強の才能が全く違う!
➡このように、実は今年の3強対決というのは
◆瞬発力のコントレイル
◆トップスピードのグランアレグリア
◆体力勝負のエフフォーリア
と、面白いくらいにそれぞれの才能が、くっきりと3色に分かれた戦いだと思う。
どう落とし込んでいく?!
➡ではそれらの才能をしっかりと評価した上で、この天皇賞秋というレースと、現状の馬場コンディションでは、
「どの才能が最も求められるのか?」というところだが・・・!
東京競馬場は、今週からBコース替わりでの開幕週にあたるので
どこまで先週のレース結果や、材料を反映させるかが非常に難しい問題ではあるのだが・・・
先週の東京競馬場
➡ただ相対的に先週の馬場傾向を見ていても、直線ではどの位置を走って来たとしても…
高速タイムは記録できるものの、ただそれを熟すには、
それ相応の「土台にあるスタミナ」がないと
戦えないと感じた!
それを強く感じさせたのが、先週の【富士ステークス】での結果と!
同じ東京2000mで「1:59.0秒」などを記録していた先週日曜日の【東京9R・tvk賞】と【東京10R・甲斐路ステークス】のレース内容だ!
既に同じ2000mでも!
➡まず、今回の天皇秋と同じ東京2000mを使っていた【東京9R・tvk賞】と【東京10R・甲斐路ステークス】ではそれぞれで
1:59.0秒 1:59.7秒
と言う、水準以上の速いレース時計で走破はしているものの…
注目したいのが上がり3ハロンに要している数字だ!
意外にも力を要し!
➡どちらも共に「34.5秒~35.7秒」までの上がりを記録した者が上位で入線しており!
レース全体を速い時計で走ろうとすると、それだけ最後の上がり3ハロンには、かなり苦労する馬場であることが確認する事ができる!
無論、これが今週のBコース替わりでの開幕週で「どこまで軽減されるか?」と言う話になるわけだが
ただし!
実はこれに似た現象は、
既に昨年の天皇賞秋でも起っていた!
馬場の痛みが違う?!
➡ちょうどわかりやすい物差しとして「同じ勝ち馬」であるアーモンドアイが2連覇しているので!
彼女が【1:56.2秒】という凄まじい時計で勝った2019年の馬場と
【1:57.8秒】と時計を要しながらも優勝した昨年2020年の
馬場を比較してもらいたいのだが!
その比較対象として振り返りたいのが、その年に行われた【G2・富士ステークス】の走破タイムだ!
直前の重賞を比較
2019年(稍)1:33.0秒
2020年(良)1:33.4秒
2021年(良)1:33.2秒
ご覧の通り、実は昨年の富士ステークスは、雨が降って泥濘んだ、稍重のコンディションで開催されていた2019年よりもタイムが遅く!
良馬場ながらも、既にダメージが蓄積された路面状況であったことが確認できる!
実際にそのダメージが、Bコースになってもまだ残っていた天皇賞秋では…
アーモンドアイも2019年の勝ち時計から
一気に1.6秒も遅くなり!
バゴ産駒のクロノジェネシスと、ドイツ血統で
3000m超えのG1で3勝を上げたフィエールマンが、上がり最速を記録して突っ込んできた!
今年も昨年と同様に!
➡そして今年の富士ステークスも、昨年の富士ステークスに近い「1:33.2秒」という走破タイムで!
馬力溢れるキズナ産駒のソングラインが初優勝!
そして、暮れの中山2000mというタフな舞台をぶっちぎった経験を持つ「タイムトゥヘヴン」が後方から3着へと追い上げて来た様に・・・!
やはり今年の馬場も、昨年の天皇賞秋と同様に!
ゴールまでトップスピードを持続させる為には、しっかりと土台にあるスタミナの搭載量が確保されていないと、息切れしてしまうだろう!という結論に至った!
故に◎本命は?!
➡故に、今年の天皇賞秋で掲げる「勝負のキーワード」を
スピードの持続に必要な
土台に持っている「体力」
とするならば、自動的に本命になるのは・・・!
体力勝負のエフフォーリア
ということに成る!
\馬単&馬連の絶対軸で!/
◎エフフォーリア
(3人気・横山武史)
【考察】
➡やはり彼自慢の最大の個性である「最後まで芯が太い!」
力強く路面を蹴り上げて走ることが出来る「無尽蔵な体力がある」というのは、
今回の路面状況を考えた時に非常に大きな武器に成ると思っている!
あの10cmを忘れない!
➡元々、この天皇賞秋そのものも「後傾持続」なリズムに成りやすいレース番組であり!
そして、そもそも論として、牡馬にとっての最大目標である【日本ダービー】と!
牝馬にとっての最大目標である【桜花賞】
それぞれで、レコードを更新する【歴代最速時計】を叩き出して来ている時点で!
やはり今年の3歳世代のレベルは、驚異的と言わざるを得ない!
そのレコード決着と成った日本ダービーで、悔しいハナ差の10cmで
涙を飲んだエフフォーリアと横山武史ジョッキー!
先週のインタビューでも
➡先週の「勝利ジョッキーインタビュー」を見ていたも感じたことだが・・・!
菊花賞の勝利で見せていた冒頭の笑顔とは裏腹に、記者から「これで個人としては、別の馬ですけれども二冠という事になりましたね」という質問に対し
「できればダービーも
獲りたかったんですけど…」
と、その一瞬でどんな感情がよぎったのか?
それまでの満面の笑みが消え!
目線を下げて、緩んでいた瞳にも、再び「ギロっ!」と火がついたかの様な引き締まった眼光を見た時に
「これはエフフォーリアでもやって来るぞ!」と直感的に感じた!
気持ちを乗せてこそ!
➡冗談抜きに、これは武史ジョッキーには非常に重要なことだと思っていて!
それこそ先週の菊花賞での、気迫溢れる「あの走り」がまさにそうであった様に!
あのレースも、前走のセントライト記念での悔しさを全面に押し出したからこその結果だったように!
やはり若手の横山武史ジョッキーの場合には、先週のあの菊花賞の様に
「気持ちを全面に押し出しての、攻めまくって行くレースをしてこそ、自分の良さも引き出せると思うので!」
目には目を歯には歯を
➡やられたことをヤリ返す!
あのハナ差10cmで取り逃がした「ダービー馬」というチャンピオンベルトを・・・!
直接対決でダービー馬を倒すことによって、初めてリベンジすることができるわけだから!
ダービーの頃から彼を推奨している一ファンとしても、「対コントレイル」というよりも・・・!
「対福永祐一」それくらいの気迫を見せて欲しいところだ!
腹を括った勝負を!
➡故に馬券選択としては、中途半端な買い方はしたくないので!我々の最終予想のレイアウトと致しましては、
残りの伏兵に対しては「馬連」で流すものの!
コントレイルとグランアレグリアへの2頭に限っては
3強対決の中で最も人気がないエフフォーリアを◎本命に指名できた者だからこそ!
予め2頭を上回る【馬単】でガチンコ勝負したいと思っている!
一撃を狙う穴馬は?
➡そして、今年の天皇賞秋にて、一撃を狙う穴馬の公開については、
枠順確定後に!
その発表された枠順による発動する「パワーバランス」の解説を交えながら!
また後日に改めて公開したいと思っている!