シュヴァルグラン JC優勝
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「ジョッキーオタク」こと、キングS編集部の真田 幸太郎と申します。本日も私の競馬コラム「真田のジョッキー戦記 ~私は、貴方を追いかける~」へお越し下さりありがとうございます。
『府中に落ちた、青き稲妻。
向正面で、勝負を決めた神騎乗。』
コレだから、競馬は面白い。キタサンブラックの連覇を阻んだのは、同世代の無冠の大器。苦節7度目のG1挑戦で、ついに青き稲妻が、その雷鳴を轟かせた!!
唐突ですが、「Cheval Grand」彼の名前の意味を皆様は、ご存知だろうか?これはフランス語で、「偉大な馬」を意味します。姉ヴィルシーナ。妹ヴィブロス。偉大な家系で育ちながらも、唯一G1タイトルを手にしていなかった「偉大な馬」。それが、これまでのシュヴァルグランでした。
しかし、彼は変わった。目先の小さな勝利には目もくれず「ジャパンカップだけを勝つ!」と。彼の背中を支え、この1戦に賭ける想いが、成し遂げた舞台裏を紐解いていこう!
向こう正面で、勝負あり!
流石は、現ワールド・ベスト・ジョッキーランキングで、堂々と1位を130Pで爆走しているHボウマン騎手。(デムーロ56Pで10位・武豊46Pで15位)私は、向こう正面の位置取りで、「あぁ、シュヴァルグランが勝つだろうな。」と直感で感じました。
確かに、ペースを握っていたのは先頭を走るキタサンブラックです。しかし、レースの主導権を握り返したのは、最内4番手で集団をコントロールしたシュヴァルグランです。前の3頭を泳がすだけ泳がせ、自身はあえて2馬身下がった位置で、後続をコントロール。
前が止まれば、いつでも差せる。後ろから来れば、いつでも追い出せる。完全にレースを支配下においていました。流石のデムーロ騎手も、それに気付き、3コーナーから早目スパートを敢行しましたが、時既に遅し。直線へ向けば、シュヴァルグランを阻むものは、何もなかった。
▲勝負を決めた向こう正面。
運命とは時々、必然の様に思える時があります。もうお忘れかもしれませんが、レース数日前まで、主戦ジョッキーすら決まっていなかったシュヴァルグランと、乗る馬がなかった、世界トップの騎手が、世界を制したのですから。
彼の勝利を、「キタサンが落鉄していたからだよ。」と言う人もいるでしょう。しかし私は、たとえキタサンが力を出し切っても、ジャパンカップのシュヴァルグランには、勝てなかったと思います。
さぁ、過去を振り返るのはここまで。競馬は待ってくれませんからね。今週は、ダートの戦国時代に、いよいよ終止符がつく?! 時代が動くかもしれない名勝負を、この目に焼き付けようじゃありませんか!
参考リンク:
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★ジャパンC・データまとめ★
1)7月以降のレースだけ見よ?! 2)答えは、阪神競馬にある?! 3)所属で分かる勝つジョッキー?!
1)7月以降のレース使用の”本数”を見よ!
見た方が早いと思うので、以下の表を御覧下さい!!
出走回数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
0回 | 0-0-0-5 | 0% | 0% | 0% |
1回 | 5-2-2-29 | 13.20% | 18.40% | 23.70% |
2回 | 4-7-7-48 | 6.10% | 16.70% | 27.30% |
3回 | 0-1-0-32 | 0% | 3.00% | 3.00% |
4回以上 | 1-0-1-24 | 3.80% | 3.80% | 7.70% |
ジャパンカップで見るべき点は、前走のクラスやレースではなく、7月以降のレース本数に隠されているのです!!一目瞭然で、勝ち負け(連対)に絡んでくるのは、7月以降に走ったレースは1本だけのお馬さん達でした!!(3着の紐荒れには、2回組が最も多く絡んでいます。例:毎日王冠⇒天皇賞秋⇒ジャパンカップ)
ちなみに、去年の1着キタサンブラック⇒2着サウンズオブアース⇒3着シュヴァルグラン、この3頭も共に、7月以降の出走回数は1回組です。
◆2017 結果◆ 1着シュヴァルグラン⇒2着レイデオロ⇒3着キタサンブラック この3頭も共に、7月以降の出走回数は1回組です。
2)阪神競馬の3着をみよ!
これはお酒の席で、話のネタになりそうなデータ分析です。このジャパンカップにおいてですが、2013年のジェンティルドンナから数えて、昨年のキタサンブラックまでの全4頭の優勝馬には、全て共通点があったのです!!それが⇒【同年の阪神競馬の重賞レースで3着】と言うデータです。
年度 | 優勝馬 |
3着だった重賞
|
||
2013年 | ジェンティルドンナ | 2走前 | 宝塚記念 | 3着 |
2014年 | エピファネイア | 3走前 | 産経大阪杯 | 3着 |
2015年 | ショウナンパンドラ | 3走前 | 宝塚記念 | 3着 |
2016年 | キタサンブラック | 2走前 | 宝塚記念 | 3着 |
via:JRA
3)所属の違いで勝率がパックリ!
やはり、ジョッキーオタクとしては、このポイントに触れないわけにはいかない!!
騎手分類 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
美浦 | 0– 1- 1-43 | 0.00% | 2.20% | 4.40% |
栗東 | 8- 5- 6-49 | 11.80% | 19.10% | 27.90% |
ご覧の通り、東西の所属の違いでその数字はパックリ!!
ちなみに、美浦所属騎手で馬券に絡んだ2回は、2009年の2着馬オウケンブルースリに騎乗した内田博幸騎手⇒マカヒキで4着 そして2014年の、天皇賞1着から臨み、3着に入ったスピルバーグと北村宏司騎手の2名のみです!!
優勝に関しては、1998年のエルコンドルパサーに騎乗した蛯名騎手まで遡る必要があります!!