~この戦いに賭ける、男がいる~
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「ジョッキーオタク」こと、キングS編集部の真田 幸太郎と申します。本日も私の競馬コラム「真田のジョッキー戦記 ~私は、貴方を追いかける~」へお越し下さりありがとうございます。(私真田も呟きます、ぜひぜひフォローよろしくお願いします;-)⇒キングS公式Twitter)
さぁ、いよいよ残り2日後へと迫って参りました、【世界最速王決定戦】G1スプリンターズS!!私と同じく営業部の長谷川さんや、中田さんもコラムで沢山盛り上げてきましたので、僕は「ジョッキー視点」を貫いて、どうしてもご紹介したかった「男」をここでお届けします!!
挫折、ケガ、子供を襲った不運を乗り越えて。
その男とは、「西田雄一郎」ジョッキーです。以前から私は、「新潟の直線に西田あり!」という印象は持っていましたが、その競馬人生に壮絶なドラマがあったことを下記記事で初めて知りました。
子供を襲った不運や引退の危機を乗り越えて重賞を制した西田雄一郎騎手の、ガッツポーズに込められた意味(平松さとし) – Y!ニュース https://t.co/pAAqjopJaX
— 競馬 キングスポーツ since1981 (@Kingnanews) 2017年8月8日
西田ジョッキーの名前を聞いて、皆様がパッと思い出されるレースは、今年の【G3・アイビスサマーダッシュ】でしょうか??この時の、西田さんの騎乗には脱帽しました。直線競馬でそこまで下げるのか?と(僕自身は道中で終わったと思いましたが・・・)
しかし、コレには西田ジョッキーだけが知る確信があったようです。
「2度負けたけど、落鉄だったり、出遅れだったり、敗因がはっきりしていました。だからアイビスサマーダッシュもそんなに恥ずかしい競馬はしないと思っていました。」
常々私のコラムでも、記載していますが、「運命的な出会いを果たした馬に、人は変えられる。」西田ジョッキーにとっての”それ”が、上記【G3・アイビスサマーダッシュ】を共に制覇した、ラインミーティアだったのでしょう。
西田ジョッキーとラインミーティアの出会いは、実は今年の春だったのです。この頃は丁度、挫折、ケガ、そして何よりお子さんに起こった不運などを乗り越え、再びターフへ戻ってきた頃のようですが・・・これも縁でしょうか?「直線の鬼」と歌われた西田ジョッキーらしく、ラインミーティアとのデビュー戦が新潟1000mの【邁進特別】だったのです。上記のコメント通り、その後2回は4着と惜敗となりましたが、【G3・アイビスサマーダッシュ】で上がり最速の31.6秒で完勝!!一度は騎手免許を返上してから、遂に重賞を手にしたのです!!
そして前哨戦の【G2・セントウルスS】でも2着に飛び込み、コンビ結成後5戦して、優勝2回・2着1回など、掲示板100%の安定力で、悲願のG1獲りへ!!今週の【G1・スプリンターズS】へ出走します!
お馬さんが持つエネルギーと、人へ与えるその影響力は、本当にスゴイと思います。それが競馬の持つ魅力でもあり、他のスポーツにはない、競馬にしかないストーリーだと私は思います。
上記、西田ジョッキーの記事を読んで、私が学んだことは・・・↓
環境に言い訳をしても、
何も返っては来ない。
ただ“願っても”勝利はない。
勝利を、チャンスを呼び込む
最大のトリガーは、いつだって
「欲」でしかない。それこそ、全身の毛穴から手が出る程に。
「現実と言う怪物」を撃ち破るには、
誰よりも飢えて、欲するしかない。
西田ジョッキーもコメントで残している様に、「自分が騎乗予定だった馬に他の騎手が乗っているのを観ていたら、その馬が勝ちそうになりました。その時、自然と『勝たないでくれ!!』と思いました。それで『あぁ、俺はまだ乗りたいんだ』と気付き、ひとまず2歳戦が始まるまでは騎手を続けようと考えを改めました。」
どんなスポーツ、そして仕事でも「人を突き動かす。」「逆境を跳ね除ける。」のは、どれだけ”それ”を望んでいるか?結局は「自分自身の欲の強さ」なんだと感じました。
競馬という「勝ち負け」の世界では、よりシンプルで純粋でしょう。「このレースだけは、絶対に譲れない。」「オレが、勝つんだ!!」と誰より強く、誰より深く、誰より濃く望んだ欲だけが「結晶」となり、それが勝ちを目の前にコロガスのだと私は思います。
わずか70秒に命を燃やす男達。今年のスプリンターズSでは、3枠5番からスタートするピンク色の勝負服に、注目しています。