ソウルスターリングは、本当に強いのか?
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「ジョッキーオタク」こと、キングS編集部の真田 幸太郎と申します。本日も私の競馬コラム「真田のジョッキー戦記 ~私は、貴方を追いかける~」へお越し下さりありがとうございます。
さぁ、いよいよ。秋の東京競馬が開幕ですね!!そんな、今週は【サウジアラビアRC】【毎日王冠】【京都大賞典】と、豪華重賞の3本立て!!
そこで本日のピックアップは、女王ソウルスターリングも出走する(日)東京11R【G2・毎日王冠】を、ジョッキー視点やデータ分析などを中心にご紹介します!!
★毎日王冠データ分析(データ上は弱点ないが…)
1.前走を勝った馬は堅実。 2.低斤量は、全て連対。 3.高年齢と500kg以上は割引。
皆様も、ソウルスターリングの力は認めながらも、「本当に古馬相手でも、勝てるのか?」と不安を抱えている方も多くいらっしゃると思います。確かに、過去10年の毎日王冠のデータでは、上記3点の様に、ソウルスターリングの弱点は見つかりません。特に、斤量の軽い3歳馬は、過去全てで連対を果たしています。
しかし!!そんな単純ではありません!!
なぜならば、この毎日王冠はそもそも牝馬に難しいレースだからです。昨年こそ、ルージュバックが久々に優勝しましたが、その前は1993年のシンコウラブリイまで遡る必要があります。あのG1レースで7勝を挙げた名牝・ウォッカでさえ、とうとう毎日王冠を勝つことは出来ませんでした。単純過ぎる考え方かも知れませんが、「ソウルスターリングは、ウォッカより強いのか?」と自問自答すると、正直私は、一抹の不安を隠さずにはいられません。
少頭数で争われる今回も、メンバーを見ればそうそうたる強豪が集結。復権賭けるダービー馬のマカヒキ・ワンアンドオンリー。前走、G1・安田記念を完勝したサトノアラジン。去年の天皇賞でモーリスに次ぐ2着だったリアルスティール。更には、アストラエンブレム、グレーターロンドン、ヤングマンパワーなどの重賞ウィナーも参戦!!ソウルスターリングの同世代、ウインブライトにダイワキャグニーらも、この毎日王冠での好走が目立つ【前走、日本ダービー組】と、注意が必要な存在です!!
ソウルスターリングは来年、イギリスのアスコット競馬場で行われる【G1・プリンスオブウェールズ】と【G1・キングジョージ6世&QES】に挑戦すると、既に社台ファームがプランを公表されいます。つまり、これが実現すれば【凱旋門賞馬・エネイブル】との対決も見えてきます!!本当に、「世界」を席巻するならば、ここで負けることは許されないでしょう!
Q.では【天皇賞・秋】は勝てるのか?
私なりの結論を申し上げれば、「簡単ではない。」と感じています。仮に、ソウルスターリングが毎日王冠を勝つことがあれば、尚更です。まずはじめに、毎日王冠⇒G1天皇賞・秋を連勝した馬は、2009年のカンパニーを最後に、途絶えています。更に本番は、キタサンブラック、ディーマジェスティ、サトノクラウン、ネオリアリズムなどなどのG1ホースも出走してきます。
少し気が早いですが、どの馬が勝つにしろ、今週の毎日王冠の結果だけで、結論付けるのは禁物だと言うことを強調させて下さい。競馬にはこうした冷静な「目」を持つことも大事なことではないでしょうか?
Q.では、今から押さえるべき天皇賞の攻略法は?!そちらについては下記をご覧下さい!
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