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アイビスサマーダッシュ 2019【回顧】やはりポイントは「ダート経験」なんだ

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アイビスサマーダッシュ 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 11 ライオンボス 牡4 56 田辺裕信 0.55.1        01 33.0 1 (美)和田正一
2 3 カッパツハッチ 牝4 54 丸山元気 0.55.2  3/4      01 33.1 3 (美)矢野英一
B8 16 オールポッシブル 牝5 54 津村明秀 0.55.3 クビ      04 33.1 9 (栗)高橋亮
B7 13 トウショウピスト 牡7 56 大野拓弥 0.55.3 クビ      15 32.5 16 (美)土田稔
5 10 レジーナフォルテ 牝5 54 内田博幸 0.55.4  1/2      01 33.3 4 (美)佐藤吉勝
1 2 ダイメイプリンセス 牝6 55 M.デム 0.55.5  1/2      15 32.7 2 *(栗)森田直行
4 7 カイザーメランジェ 牡4 56 江田照男 0.55.5 クビ      18 32.6 7 (美)中野栄治
8 17 フェルトベルク 牝5 54 木幡巧也 0.55.5 ハナ      10 32.9 10 (栗)荒川義之
B4 8 レッドラウダ 牡6 56 藤田菜七 0.55.7 1 1/4      10 33.1 13 (栗)音無秀孝
10 6 12 ラインスピリット 牡8 57 森一馬 0.55.8 クビ      05 33.4 11 (栗)松永昌博
11 8 18 アルマエルナト セ8 56 柴田大知 0.56.0 1 1/4      05 33.6 8 (美)伊藤大士
12 7 15 シベリアンスパーブ 牡10 56 嶋田純次 0.56.0      14 33.3 18 (美)堀井雅広
13 3 6 ナインテイルズ 牡8 56 戸崎圭太 0.56.0 クビ      10 33.4 15 (栗)長谷川浩
13 5 9 ミキノドラマー 牡6 56 西田雄一 0.56.0 同着      15 33.2 5 (美)南田美知
15 2 4 ビップライブリー 牡6 56 和田竜二 0.56.1 クビ      05 33.7 6 (栗)清水久詞
16 7 14 ブロワ 牝6 54 杉原誠人 0.56.2  1/2      05 33.8 17 (美)大江原哲
17 3 5 アンフィトリテ 牝4 54 木幡育也 0.56.6 2 1/2      10 34.0 14 (美)宗像義忠
18 1 1 ラブカンプー 牝4 55 石橋脩 0.57.1 3      05 34.7 12 *(栗)森田直行

 

まずはライオンボスの重賞初制覇に対して、心からの祝福を申し上げたい。

レース前日に主戦の鮫島騎手が落馬負傷、田辺騎手に乗り替わりになるなど、陣営にとっては落ち着かない中でのレースだったと思うが、そういったことを全く感じさせない強さだった。

スタート直後からスピードの違いで先頭付近を確保したかと思えば、危なげなく後続の追撃を凌いだ。

その強さからは、1200Mを走った3&4走前、共に16着に敗れた姿は全く想像できない。

直千の申し子

ということなのだろう。

 

2着馬も強かったけれど

もちろん、3/4馬身差で2着馬のカッパツハッチに関して、実質同斤量(牝馬なのでマイナス2キロ)、しかも不利な内側の3番枠での好走だから「内容ではむしろコチラが上では?」と考える人もいるだろう。

だが!カッパツハッチの素晴らしさを認めつつも、私はそうは思わない。

その点については、代打騎乗で勝利に導いた田辺騎手のコメントをご紹介したい。

該当部分を抜粋すると

人気を背負って先行すると負かしにくる馬がいるし、ただ単に行って勝っただけの楽な競馬ではなかった。人気で勝てたのは(コース)適性を含め実力です

同感だ。

楽な立場の伏兵で勝つことも素晴らしいが、それ以上に人気・マークを背負って勝つことは難しいし、価値があるのではないだろうか。(馬だけではなく騎手に関しても同じだろう)

 

さて、今後はどうするだろう。

昨年の勝ち馬ダイメイプリンセス(今年は6着)とは違い、1200Mでの実績が殆どないだけに、簡単に「スプリンターズステークスへ!」とは言えないかもしれないが、今回の強さを見ると、適性もさることながら、馬が

覚醒

した可能性もあると思う。ぜひ、1200M路線にもチャレンジしてほしい。

 

やはりポイントはダート実績だった

ところで、今回の上位3頭には「ある共通点」があった。それは

ダート戦で勝利経験があった

ということ。

私達キングスポーツは、レース前の段階から公開していた以下のコラムの中で「ダート経験の重要性」を記していたが、まさしくその通りの結果になったのだ。

 

レースを完全に見抜いていたことを誇るつもりはない。(少しは自慢したい気持ちもあるが。笑)

だが、直千レースにおけるダート経験の重要性を知っていただくことは、来年以降、皆様が直千レースを予想される際、必ず役に立つと思うのだ。

だから、このコラムの締めとして、上でご紹介したコラムの中から、重要なポイントを一部抜粋、再掲しようと思う。

ぜひ、頭に入れておいてほしい。

 

「直千=スピード」と考える競馬ファンは少なくないようだ。もちろんスピードは必要。それは当たり前。だが、それ以上に重要なのが

「スタミナ」そして「タフさ」!

 

というのも、あっという間にレースが終わるが故に、じっくりと息を入れているヒマがないからだ!

陸上競技でいうところの100Mや200Mと同じく、ほぼ無酸素に近いイメージでのレースになるために、それに耐えられるだけのタフさやスタミナが大事になってくるということ。

 

ならばタフさを持っている馬とは?

では、タフさ、スタミナを持っているのはどういった馬?

それは、言うまでもなく芝よりもタフさが求められる舞台で活躍してきた馬。つまり

「ダート好走経験馬」

だと断言したい。

 

例えば、2018年&2019年の直千レース「1勝クラス(500万クラス)以上」は24レースあった。
(新馬・未勝利はレース経験がほぼない馬たちなのでカウントしない)

そのうち、勝ち馬が被っているレースを除くと20レース。つまり20頭の勝ち馬がいるということだ。

近2年 直千レース・1勝クラス(500万)以上の勝ち馬20頭

日付 レース名 馬名 性齢 騎手 人気 着順 調教師
2019. 5.19 韋駄天SH ライオンボス 牡4 鮫島克駿 1 (美)和田正一
2019. 5.18 飛竜特別500 キョウワヒラリー 牝5 中井裕二 1 (栗)角田晃一
2019. 5.11 はやぶさ500* ナーゲルリング 牝3 丹内祐次 7 (美)伊藤圭三
2019. 5. 5 500万下 ノヴァルーナ 牝5 西村淳也 1 (栗)橋口慎介
2019. 4.27 駿風S1600 ジョーカナチャン 牝4 幸英明 2 (栗)松下武士
2018.10.28 ルミエーH ミキノドラマー 牡5 菊沢一樹 7 (美)南田美知
2018.10.27 飛翔特別500 アンインジュリー 牝3 丸田恭介 12 (美)小野次郎
2018.10.21 500万下・牝 サラドリーム 牝3 嶋田純次 1 (美)手塚貴久
2018.10.13 稲光特別500 サウンドドゥイット 牡6 松田大作 13 (栗)吉田直弘
2018. 9. 2 雷光特別500 ソレイユフルール 牝4 丸田恭介 5 (美)和田雄二
2018. 8.25 稲妻S1600 グラミスキャッスル 牝5 木幡巧也 6 (美)尾関知人
2018. 8.19 500万下・牝 スノードーナツ 牝4 杉原誠人 8 *(美)石毛善彦
2018. 8.12 500万下 ホウオウスクラム 牡3 大野拓弥 2 (美)奥村武
2018. 8. 5 驀進特別1000 レッドラウダ 牡5 ルメール 1 (栗)音無秀孝
2018. 7.29 アイビスG3 ダイメイプリンセス 牝5 秋山真一 1 *(栗)森田直行
2018. 7.28 閃光特別500 ジュリーハーツ 牝3 津村明秀 4 (美)池上昌和
2018. 5.13 飛竜特別500 ミキノドラマー 牡5 三浦皇成 2 (美)南田美知
2018. 5.12 はやぶさ500* アーヒラ 牝3 杉原誠人 11 *(美)石毛善彦
2018. 4.29 500万下・牝 トーホウレジーナ 牝4 岡田祥嗣 7 (栗)高橋亮
2018. 4.28 邁進特別1000 スペチアーレ 牝6 川須栄彦 1 *(美)矢野英一

 

その20頭のうち、以前にダート戦で勝利経験があった馬は7頭!

馬券圏内という括りにまで広げると9頭!

ほぼ半数がダート戦での好走を経験していた。

 

優勝経験あり
トーホウレジーナ
ホウオウスクラム
アンインジュリー
ジョーカナチャン
ノヴァルーナ
キョウワヒラリー
ライオンボス

馬券圏内経験あり
レッドラウダ
グラミスキャッスル

いかに直千レースとダート戦が結びついているか、おわかりいただけたのではないだろうか。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

卒直に言って

「チグハグなレースだったな」

と感じずにはいられなかった

7着のカイザーメランジェ

馬自身がスタートからややスピードに乗れかなったという面はあったにせよ、鞍上も内にいこうか外にいこか、どういった進路をとるべきか迷っているように見えた。

重賞という大きな舞台だけに、ましてやあっという間に勝負が決まってしまう直千レースだけに、はじめから腹を決めた乗り方が必要だったのではないだろうか。

上がり3ハロンで2番目のタイムを出すなど能力はハッキリ示しているだけに、乗り方ひとつで掲示板圏内の可能性、あわよくば馬券圏内の可能性もあったとみる。

だからこそ、今回の結果はともかく、決して見限るべき馬ではないだろう。

この後は休養だろうか。秋は1200のG2、G3あたりなら十分に活躍できると思う。引き続き注目したい。

レースを見逃した方はコチラから

【アイビスサマーダッシュ 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ライオンボス(田辺裕信騎手)
「急遽の騎乗だったので、レースのVTRを見たり、調教師と話し合ってレースプランを立てました。イメージ通りの競馬ができましたが、人気を背負って先行して勝てるようなレースではありませんでした。直線競馬に適性がありますし、力があります」

3着 オールポッシブル(津村明秀騎手)
「ハナに行きたかったのですが、間に入られて減速したのが痛かったです」

4着 トウショウピスト(大野拓弥騎手)
「外目をスムーズに走れたのが大きいです。直線1000mの適性がありますね」

5着 レジーナフォルテ(内田博幸騎手)
「どこでかわかりませんが、今回も左前脚を落鉄してしまいました。入れ込んでいたわけではないのですが……」

6着 ダイメイプリンセス(M.デムーロ騎手)
「出して行くと止まってしまうので、ナインテイルズの後ろにつけました。最後は伸びていますが、前が止まりませんでした。枠順が影響しました」

13着同着  ミキノドラマー (西田雄一郎騎手)
「リズムに乗れましたが、ゴチャついた時に周囲を気にして、仕掛けたいときに仕掛けられませんでした。馬は成長しています」

18着 ラブカンプー(石橋脩騎手)
「中盤から馬の走る気を出すように仕向けられませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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