競馬界よ!!これで、良いのか?!
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「ジョッキーオタク」こと、キングS編集部の真田 幸太郎と申します。今朝も朝早くから、私の競馬コラム「真田のジョッキー戦記 ~私は、貴方を追いかける~」へお越し下さりありがとうございます。
さて、今朝はジョッキーオタクとして、今の競馬界に意義を申し立てたいニュースが飛び込んできました。
スワーヴリチャード乗り替わり!!
今年の日本ダービーを2着したスワーヴリチャードが、ここまで主戦を務めてきた四位洋文ジョッキーから、急遽ミルコ・デムーロジョッキーへ騎手変更する事が発表されました。スワーヴリチャード x M・デムーロ騎手の新コンビは、11月05日に東京で行われるジャパンカップの前哨戦【G2・アルゼンチン共和国杯】へ参戦すると同時に発表されました。
愛馬を管理する、庄野調教師はコメントで
ダービー後の疲れもやっと抜けて帰ってきました。まだ緩さもあるけど、きょうから時計を詰めていくところです。これから古馬とやっていかないといけないから、右回りや左回りは言っていられない。この後の目標はまだ分からないし、まずはここを使ってから(via: デイリースポーツ )
しかし、私は問いたい。「本当にこれで良いのか?」と。
四位洋文ジョッキーと言えば、ウォッカ(2007年)とディープスカイ(2008年)で日本ダービーを2連覇したことでも有名ですし、実際に今年の日本ダービーでも、上記スワーヴリチャードと共に2着へ激走した間違いなく、日本のレジェンドジョッキーの1人です。
スワーヴリチャードとのキャリアも、新馬戦~日本ダービまで全てに騎乗し、【G3・共同通信杯】を勝つなど、決して凡走した事はありませんでした。6着に甘んじた、2走前の【G1・皐月賞】を除けば、他5戦は全て連対をしているのです。一競馬ファンとして、この秋の四位ジョッキーとリチャードの活躍に夢を見ていただけに、悲しくてなりません。
あくまで個人的な意見ですが… こうしたニュースを耳にする度、なんだか昔の競馬よりも「競走馬」&「人間」のストーリーが、どんどん薄れていっているように思えます。読者の皆様はいかがでしょうか?
競馬のドラマは、どこへ行ったのか?
一昔前の競馬であれば、もっと泥臭いといいますか…生々しい人間と競走馬間での、ドラマがあったと感じています。「新馬から共に苦労し、何度も厳しい局面に直面しながらも、その都度共に壁を乗り越え、遂にG1制覇する!!」そんな、命と命とのドラマを、生き様を何度も見てきました。私はそこにこそ、競馬の良さを、夢を、ストーリーを感じていた人間です。
最近の競馬でいえば、2013年の【G1・NHKマイルカップ】で男泣きした、柴田大知ジョッキーとマイネルホウオウのコンビを鮮明に思い出しますね。
レース後のインタビューで、言葉がでない大知騎手。その光景には本当に感動しました。
最後に、補足させて頂きたいのは、私は決して「M・デムーロ騎手」に対して意見を申し立てたい訳ではありませんし、批判をしている訳ではありません。先週のG1スプリンターズSをレッドファルクスと共に、2連覇するなど「ここぞっ!!」の勝負強さには、本当に惚れ惚れしています。ジョッキー心理として、「勝ちたい!!」「いい馬に乗りたい!!」その心境も痛いほど理解できます。
しかしながら、今回のニュースに関しては、SNS上でも「もう、こう言う乗り替わりはあきたよ。」「勝ってもブーイングものだね。」などなど、厳しい意見が多いことも事実です。
スワーヴリチャードに限らず、今後の日本競馬界がどんな道を歩んでいくのか?そして、この秋のG1レースでは、どんな熱いドラマが生まれるのか?見守ってきたいと思います。
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