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ホーム勝負の明暗フラワーカップ 2021【回顧】勝ち馬をどう評価する?次走への一言メモも

フラワーカップ 2021【回顧】勝ち馬をどう評価する?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】フラワーカップ 2021 における勝負の明暗

2021年 3月20日(祝) 2回中山7日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第35回フラワーカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 3 ホウオウイクセル 牝3 54 丸田恭介 1.49.2 03-03-04-02 35.4 5 9.3 414 -6 *(美)高柳瑞樹
4 7 エンスージアズム 牝3 54 岩田望来 1.49.4 1 1/4 07-05-07-06 35.3 2 7.2 416 -4 (栗)安田翔伍
7 13 ユーバーレーベン 牝3 54 丹内祐次 1.49.4 ハナ 12-11-09-08 35.1 1 3.6 464 -6 (美)手塚貴久
8 16 イズンシーラブリー 牝3 54 三浦皇成 1.49.5  1/2 03-03-04-05 35.7 3 7.9 424 -6 (美)加藤征弘
3 5 クールキャット 牝3 54 横山典弘 1.49.5 ハナ 13-13-12-12 35.0 7 9.8 508 -8 (美)奥村武
1 2 エトワールマタン 牝3 54 内田博幸 1.49.8 1 1/2 07-08-07-08 35.7 12 48.3 424 -8 *(美)高柳瑞樹
2 4 オレンジフィズ 牝3 54 北村宏司 1.49.8 05-05-04-06 35.9 9 16.9 452 -2 (美)木村哲也
3 6 グローリアスサルム 牝3 54 吉田豊 1.49.8 クビ 10-10-12-12 35.3 8 15.0 444 -2 (美)小島茂之
6 11 ルース 牝3 54 石橋脩 1.49.9  1/2 15-15-16-15 35.2 4 8.3 488 +4 (栗)池添兼雄
10 4 8 リフレイム 牝3 54 木幡巧也 1.50.0  1/2 14-14-12-10 35.5 6 9.5 490 0 (美)黒岩陽一
11 6 12 エコロデイジー 牝3 54 松田大作 1.50.1 クビ 09-09-09-10 35.9 15 77.8 468 -6 (栗)牧浦充徳
12 7 14 テリオスマナ 牝3 54 大野拓弥 1.50.2  1/2 05-05-02-02 36.6 16 97.2 458 +6 (栗)松下武士
13 8 15 アビッグチア 牝3 54 嶋田純次 1.50.3  3/4 01-01-01-01 36.9 11 28.0 490 -6 (美)堀井雅広
14 1 1 レーヴドゥラプレリ 牝3 54 丸山元気 1.50.5 1 16-16-15-12 35.9 10 25.3 452 -2 (美)宮田敬介
15 5 9 タウゼントシェーン 牝3 54 武藤雅 1.51.3 5 02-02-02-02 37.8 14 65.3 428 +18 (栗)矢作芳人
16 5 10 フミチャン 牝3 54 横山武史 1.51.7 2 1/2 10-11-09-15 37.4 13 49.9 476 +4 (美)鹿戸雄一

 

単勝1番人気に推されたユーバーレーベンのオッズが3.6倍だった点からもわかる通り、抜けた主役が不在の混戦。

そんなレースを制したのは単勝5番人気のホウオウイクセルだった。

鞍上・丸田恭介騎手は、2018年以来の重賞勝ち。

また管理する高柳調教師は、これが嬉しい初重賞勝ちとなったそうだ。

関係者の喜びは本当に大きいだろう。心からの祝福を申し上げたい。

 

さあクラシック本番へ!

喜びの大きい勝利、それでも一夜明ければ関係者の目は先を向く。

重賞を制した以上、狙うはクラシック本番だ。

今後のローテーションについて、管理する高柳調教師は次のように語っている。

「桜花賞は間隔も詰まるし、オーナーと相談して考えます」

状況は未定のようだが、少なくとも【オークス】には出てくるはず。

母の母が3冠牝馬メジロドーベルという血統背景からも、関係者も意気込んでいるだろう。

さて、そこで気になってくるのが「クラシック本番で活躍ができるのか?」という点だ。

 

今後の可能性をどう考える?

まずシンプルに私なりの結論を申し上げよう。

優勝争いとなると何とも言えない部分はあるが

馬券圏内なれば十分に可能性あり!

理由に関しては、細かく見ていけば色々とあるのだが、それではキリがない。

ここでは皆様にわかりやすいように、特に大きな2つをご紹介しておきたい。

 

1)レースのレベルが高かった

まずひとつは、レースのレベルが高かったという点だ。

恐らく叩き台だったとはいえ【阪神JF】で勝ち馬から0.1秒差3着だったユーバーレーベンが、ここでも同じ3着だったのだ。

単純な比較が野暮であることを承知で、ホウオウイクセルは、立ち位置では【阪神JF】上位勢に並んだ。

しかも!決してホウオウイクセルは流れに恵まれた訳ではない

 

阪神JF優勝のソダシ

4角2番手からの優勝だけに、前で走れたことが良かったのではと思われがちだが、実は逃げた馬は13着に惨敗。

さらに、同じような位置で4角を通過した2頭も、それぞれ12着、15着に敗れているのだ。

また、4角を12番で通過&外を回ってきたクールキャットが、物凄い脚で5着(それも2着馬とは0.1秒差)まで追い込んでいる。

このように、前であろうが後ろであろうが、内であろうが外であろうが、皆が平等に力を出せる流れであり馬場状態だった。

こういったレースで、2着に1馬身1/4もの差をつけたのだ。

 

2)初めてのスタイルでも結果を出した

もうひとつは「脚質」について。

実はこの馬、前走【フェアリーS】でも2着に好走しているが、この時は4角10番手から差し脚を活かして追い上げた。

また、それ以前の新馬戦&未勝利戦も、いずれも後方からの競馬。

つまり、今回初めて好位でのレースに挑み、そして重賞を制したのだ。

これは、同日の重賞【ファルコンS】を優勝したルークズネストにも言えるのだが

非常に高いレベルでの「展開不問の脚質の自在性」を示した

ということなのだ。

 

こういった馬は、間違いなく大一番向き!

というのも、大一番は、皆が何が何でもガムシャラに勝ちにいこうとするからだ。

そこでは得意の脚質も何もない。乗っているジョッキーもどういった展開になるか読めないはず。

そんな時、脚質が自在なら、いつも通りに力を出し切れる。

もちろん、鞍上も安心して乗ることができるだろう。

脚質の自在性は本当に大きなアドバンテージではないだろうか。

 

気になるのは馬体重だけ

ということで、上でも記した通り本番でも馬券圏内ならチャンスあり!

唯一気になるのは馬体重だろうか。

今回の414キロはデビュー以来、最低の馬体重になる。

さすがにこれより減ると、フルゲート確実で他馬との接触の可能性もあるクラシック本番ではつらい。

そういった意味でも、遠征のある【桜花賞】より、地元の関東圏で戦える【オークス】の方が良いのかもしれない。

とにかく、普通の体調で本番を迎えてほしい。結果は自ずとついてくる!

もちろん、未来の主役に。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は末脚の伸びが際立っていた「あの馬」に注目だ。

 

5着クールキャット

ハッキリ言ってもったいないレースだった。

上でも記したように、どの位置でも力を出せる条件だったから、後ろからでも良かったのだが、ただし実はロスがあった。

管理する奥村調教師が

「勝負所で少しスペースが無かったので、1回下げて外へ出すロスがありました。そこでロスなくスムーズに運べていたら、勝ち負けに参加できていたと思います」

と語っているが、全くその通りだと思う。

唯一、勝ち馬に匹敵する内容だったのがこの馬だとみる。

あまり乗りやすい馬ではないという話もあるだけに、すぐに大一番での勝ち負けをイメージするのは難しいかもしれないが、どこかで重賞を獲れる素材だと思う。

覚えておいてほしい。

 

【フラワーC 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ホウオウイクセル(丸田恭介騎手)
「馬は変わらず良い感じでした。少しテンションは高かったです。枠、馬場の感じから、ある程度の位置を取りたいと思っていましたから、絶好のポジションでしたし、あれを狙っていました。終始手応えも良かったです。続けて乗せてもらい、チャンスを与えてもらえることがありがたいですし、上手に競馬ができる強みを生かして、この後も頑張っていきたいと思います」

(高柳瑞樹調教師)
「ジョッキーが上手く乗ってくれました。位置も取れましたし、3、4コーナーの馬場の荒れた所も、華奢な体でも大丈夫でした。状態も良かったと思います。馬の体調、オーナーの意向で、桜花賞を使うかどうかを考えることになります」

2着 エンスージアズム(岩田望来騎手)
「能力のある馬ですし、よく最後に2着まで来てくれて、力のあるところは見せられました。自在性があるので、距離は詰めても延ばしても大丈夫だと思います」

3着 ユーバーレーベン(丹内祐次騎手)
「思ったよりも真面目に走ってくれました。馬場の良い所を走ってこられて、直線も反応してくれました。最後は交わせると思ったのですが、悔しいです。折り合いはバッチリで、距離の融通もつきそうです」

4着 イズンシーラブリー(三浦皇成騎手)
「メンコを外したおかげでゲートをポンと出て、3番手につけられました。前走よりも道中の走りが良く、早めに仕掛けてもバタッと止まってないですし、力のあるところは見せられました」

5着 クールキャット(奥村武調教師)
「勝負所で少しスペースが無かったので、1回下げて外へ出すロスがありました。そこでロスなくスムーズに運べていたら、勝ち負けに参加できていたと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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