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ホーム勝負の明暗オークス 2021【回顧】レースが終わった今、見据えるべきは「秋」!今後に期待したい馬とは?

オークス 2021【回顧】レースが終わった今、見据えるべきは「秋」!今後に期待したい馬とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】オークス 2021 における勝負の明暗

2021年 5月23日(日) 2回東京10日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第82回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝 2400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 9 ユーバーレーベン 牝3 55 M.デム 2.24.5 12-13-10-08 34.4 3 8.9 462 +8 (美)手塚貴久
4 7 アカイトリノムスメ 牝3 55 ルメール 2.24.6 1 05-07-10-10 34.4 2 4.5 450 +6 (美)国枝栄
4 8 ハギノピリナ 牝3 55 藤懸貴志 2.24.6 ハナ 17-17-15-12 34.3 16 215.4 454 0 (栗)高野友和
2 4 タガノパッション 牝3 55 岩田康誠 2.24.8 1 1/4 16-16-17-16 34.2 10 51.9 456 0 (栗)鮫島一歩
7 15 アールドヴィーヴル 牝3 55 松山弘平 2.24.8 13-13-13-12 34.5 7 27.6 422 0 (栗)今野貞一
6 12 ミヤビハイディ 牝3 55 吉田豊 2.25.0  3/4 18-17-17-16 34.3 17 399.7 480 -10 (美)高橋文雅
1 1 ククナ 牝3 55 横山武史 2.25.0 クビ 04-02-03-06 35.1 8 31.9 448 +2 (美)栗田徹
6 11 ソダシ 牝3 55 吉田隼人 2.25.1  3/4 02-04-05-06 35.1 1 1.9 472 0 (栗)須貝尚介
1 2 スルーセブンシーズ 牝3 55 戸崎圭太 2.25.2  1/2 13-12-12-12 34.9 9 38.3 428 -6 (美)尾関知人
10 2 3 パープルレディー 牝3 55 田辺裕信 2.25.3  1/2 15-15-15-16 34.7 12 98.3 416 +2 *(美)奥村武
11 7 13 ファインルージュ 牝3 55 福永祐一 2.25.5 1 09-09-13-15 35.1 4 10.4 494 +6 (美)木村哲也
12 8 17 スライリー 牝3 55 石川裕紀 2.25.5 クビ 09-11-08-02 35.7 15 174.5 424 +2 (美)相沢郁
13 8 18 ステラリア 牝3 55 川田将雅 2.25.9 2 1/2 02-02-02-02 36.1 5 10.9 482 0 (栗)斉藤崇史
14 3 5 クールキャット 牝3 55 武豊 2.26.2 1 1/2 01-01-01-01 36.6 6 18.6 510 +4 *(美)奥村武
15 3 6 ウインアグライア 牝3 55 和田竜二 2.26.4 1 1/2 07-04-05-08 36.3 13 126.8 456 -2 (美)和田雄二
16 8 16 ニーナドレス 牝3 55 藤岡康太 2.27.9 9 09-09-05-02 38.1 11 59.7 508 0 (栗)友道康夫
17 7 14 ストライプ 牝3 55 柴田善臣 2.28.5 3 1/2 05-04-03-02 38.7 18 413.1 506 +4 (美)尾形和幸
18 5 10 エンスージアズム 牝3 55 岩田望来 2.29.1 4 07-07-08-10 38.9 14 129.8 420 +2 (栗)安田翔伍

 

今回の大一番を迎えるにあたり、キングスポーツはYoutubeチャンネルにて以下のような話をした。

ソダシには血統面から気になるデータもある。 実は父クロフネの産駒は、これまでに芝・ダートを問わず、2000M以上の重賞を一度も制したことがない!サンプル数が131回だから信用できるデータになっていると思う。
3歳戦の場合「距離よりも実力」という面もあるだろうが、今年の場合、ソダシは断然の1強という形になる。必然的にマークは集中するし、タフな競馬を強いられることになるだろう。

ソダシは、白毛馬としては初めてのクラシックウイナー。

要するに、歴史的な1頭。それだけに、例え何があろうとも乗り越えてほしい、乗り越えてくれるのでは、という思いは強かった。

だが、結果的には上の解説の通りに。ソダシは8着に敗戦。

サトノレイナスの不在によるマークの集中、あるいは川田騎手騎乗のステラリアの厳しいマークなど、厳しい条件が揃ってしまったが、それも含めて競馬なのだろう。

デビュー以来初めての敗戦を喫することになった。

 

ソダシにとっては残念な結果だったが

レース後、鞍上の吉田隼人騎手も以下のコメント。

「一言で言うと距離なのかもしれません」

厳しい条件を乗り越えられなかったリ理由は、距離適性にあると認めた。

ソダシにとっては無念の結果。

それでも、レースとしては良かったのかもしれない。

個人的な思いとしては、やはり牽制しあいの競馬は面白くない。

全ての馬が本気で勝ちを狙って積極的に攻めたからこそ、タフな流れが生まれたのだ。

まさに大一番の中の大一番に相応しい「ガチンコ対決」

素晴らしい戦いを見られたことに感謝!
同時に、死力を尽くして戦ってくれた全ての出走馬にも感謝の思いを伝えたい!

ありがとう!

 

おめでとう!ユーバーレーベン&マイネル軍団

ソダシの夢を砕いたのはユーバーレーベンだった

そんな大一番を制したのは3番人気のユーバーレーベンだった。

デビュー戦からタフな不良馬場、しかも芝1800Mという長めの距離を快勝していた点から、父ゴールドシップ譲りのスタミナの持ち主と言われてきたが、それがタフな大一番で生きたということだろう。

鞍上・デムーロ騎手は昨年の【NHKマイルカップ】以来のG1勝ち。

また、ゴールドシップ産駒はG1初勝利!

記録ずくめの勝利だが、何より忘れてはいけないのは、やはり3月に死去した、マイネル軍団岡田総帥の存在だろう。

既にあらゆる媒体で言われていることだから、改めて細かいことを言うつもりはない。

だが、長年予想家として活動する中で、ひとつだけハッキリと感じることは

競馬では時として、人の思いが馬の背中を押すことがある

これまで、何百、何千頭もの馬を送りながら、マイネル軍団(岡田氏名義の馬なども含む)は一度もクラシックウイナーを出せずにいた。

それが、総帥が亡くなって2ヶ月後に、悲願の瞬間が訪れるのだ。

もちろんユーバーレーベン自身が素晴らしい馬であることは間違いないが、総帥の執念が背中を押したとしか思えない。

ハッキリ言って、出来すぎのような話。

だが、そんなことが起きるからこそ競馬は魅力的だし、ファンはいつまでも競馬を愛し続けることができるのではないだろうか。

 

大一番が終わった今、見据えるのは先

さて、このコラムを書いているのは、レースが終わってから約7時間後。

そろそろ深夜と言ってよい時間帯だ。

今、出走馬の関係者たちは何を思っているだろう?

ユーバーレーベンの関係者は間違いなく喜びに浸っているだろうね。笑

だが、その他の関係者たちは?

恐らく、もう【オークス】のことは考えていない。「先」を見据えているはずだ!

武豊騎手などはその代表格だが、実績のある競馬関係者は皆「切り替えが早い」と言われる。

反省は大事だが時間をかけすぎない。
それよりも、未来の勝利へ向けて、だれよりも早くスタートを切りたい!そのためには、気持ちを切り替えなくては!

 

秋華賞で楽しませてくれそうな馬は?

ソダシ陣営も既に先を見ているだろう

そして【オークス】出走馬たちにとっての先といえば、やはり【秋華賞】!

好走した馬はさらに上を目指して!

凡走してしまった馬は逆襲の瞬間を目指して!

早くも、闘志を燃やしていることだろう。

そこで私たちも!今回の出走馬たちの中から

【オークス】でも特に楽しませてくれそうな馬2頭をピックアップ!

簡単に解説してみることにした。

1頭は勝ち馬に敬意を表する意味でユーバーレーベン、もう1頭は、敢えて少々伏兵どころから選んでみた。

参考にしていただけると幸いだ。

 

ユーバーレーベン⇒デムーロ騎手の言葉に驚いた

まずはユーバーレーベン。

今回の勝利に関していえば、この馬自慢のスタミナ、タフさが有利に働いたことは確か。

だが、決してそれだけではないと断言したい!

実はレース後、鞍上のルメール騎手が次のような話をしている。

今日パドックで馬を見たらこの馬に乗りたいと思いました

百戦錬磨の名手に「乗りたい」と思わせるだけで素晴らしいが、確かに佇まい、馬体のハリともに、これまでのユーバーレーベンとは一味違っていた。

当然、道中でのフットワークにもキレがあり、また無駄がない。

単にスタミナがあるだけではなく、無駄のない走りでロスを防げたからこそ、余計にラストで良い脚を使えたのだろう。

 

2冠の可能性も十分!

今が伸び盛りなのだろうか。

競走馬として大幅にスケールアップしていることは間違いない!

ただでさえ、今年の【秋華賞】の舞台は阪神ということで、例年以上にタフさが求められる(ユーバーレーベン向き)だと見られていたが、それに加えて馬自体が進化!

となれば、距離短縮によるソダシの逆襲があるとしても

優勝候補の筆頭格

という見方をして差し支えないのでは。

強いて言えば、精神的な成長だろうか。

抜け出すと物見をする部分があるらしい。大一番では、これが命取りになる可能性も。

それだけに【秋華賞】までじっくりと調教過程は見極めていきたいし、精神面が成長したのか否か、秋華賞の段階ではキッチリと結論を出して、皆様にもお伝えできたらと思う。

 

スライリー⇒成長は必要だが

キングスポーツが期待していた1頭という点を差し引いても、見どころのある内容だったように思う。

正直に言ってロスの多い競馬だった。

また、気の悪さもハッキリと出ていた。

それだけに、直線ではバタバタになるかと思ったが、半ばまでは夢を見させてくれた。

最終的に12着だが、着差は1秒ジャストだから、それほど大負けした訳ではない。

さすが、前走【フローラS】でユーバーレーベンに先着の実績は伊達ではない。

気性の成長は必須だが、苦しい状況でも粘えるタフさはあるし、脚質面にも自在性はあるから、阪神内回りの舞台も合いそう。

今度こそ激走してほしい!期待を込めて未来の主役に指名する!

 

【オークス 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ユーバーレーベン(M.デムーロ騎手)
「感動しています。本当に嬉しいです。この馬は一時期調子が良くなかったのですが、ちょっとずつ良くなっていて、今日パドックで馬を見たらこの馬に乗りたいと思いました。スタートは出たのですが、みんなが出して行っていたので、ごちゃごちゃしないように少し後ろから行きましたが、ちょっと失敗したかもしれないと思いました。ですが向正面でスムーズになって、3、4コーナーでペースが上がった時でもすごく楽に上がって行けて、直線もじりじりと伸びてくれました。前走も直線でじりじりと伸びていましたし、距離は大丈夫、問題ないと信じていました。直線は早めに先頭に立って、物見をするかもしれないので、最後まで頑張ってと思っていました。本当に素晴らしい馬です。本当に幸せです」

(手塚貴久調教師)
「前走フローラステークスでは体重が減ってしまったという反省点から、調教はフラットコースでしっかりやりたいということと、それ以外は気持ち軽めの調整に終始して、馬のストレスが溜まらないように注意してきました。追い切りは先週、今週と良い動きで、デビュー以来一番の出来だったと思います。本番も楽しめるかなと思っていました。位置取りは思ったよりも後ろになりましたが、レースが流れてくれて、今になってから、あの位置取りで良かったのかなと思います。4コーナーを回ってきた時も、しっかりとした手応えもありましたし、先頭に立つのが少し早いかと思いましたので、あとはもってくれと思っていました。岡田繁幸さんにも良い報告ができるのが一番かなと思います」

2着 アカイトリノムスメ(C.ルメール騎手)
「良い競馬ができました。オークスで2着ですからね。ペースが遅く、最初はかかりましたが、そのあとはソダシの後ろでスムーズなレースができました。ラスト300mは本当によく伸びてくれました。これからまだまだパワーアップできると思うので、先が楽しみです」

(国枝栄調教師)
「ソダシを負かせればと思っていましたが、仕方ないですね。アパパネとよく似ているので段々と良くなっていく馬です。秋にはもっと良くなるでしょう。秋の目標は秋華賞で、その前に一度使うかどうかということになると思います」

3着 ハギノピリナ(藤懸貴志騎手)
「この馬の競馬に徹して、最後の4ハロンに賭けました。これ以上ないぐらいの展開で、夢も見させてもらいました。2着とほとんど差はありませんし、1着馬とも1馬身しか差はありませんでした。この舞台でこれだけやれることがわかりましたので、また大きな舞台で結果を出せるよう頑張ります。良い経験をさせてもらいました」

4着 タガノパッション(梛木孝幸調教助手)
「終いしっかり伸びてくれて、GIでもやれる力を示してくれました。中2週のローテーションは厳しかったですが、よく頑張ってくれました。折り合いも良かったですし、競馬に幅が出ました」

5着 アールドヴィーヴル(松山弘平騎手)
「今日は折り合いに専念しました。良い位置で脚を溜めて、道中はリラックスして運べました。4コーナーを勝ち馬を見ながら回り、よく伸びましたが、最後は甘くなってしまいました。体もこれから成長すると思いますし、秋が楽しみです」

8着 ソダシ(吉田隼人騎手)
「一言で言うと距離なのかもしれません。逃げ馬がいない中、外の馬も絞ってきて、展開も厳しかったです。我慢させることもやってきましたから、やはり距離の壁なのかもしれません。今まで上手くこられて、良い夢も見せてもらえましたから、一から作り直して行こうと思います。白毛馬ということもあり話題性のある馬で、期待に応えられず残念ですが、これからも応援よろしくお願いします」

(須貝尚介調教師)
「スタートは良かったのですが、(内と外)両方からこられて、1、2コーナーでずっと嚙んでいました。落ち着いたのが向正面で、そこまでの力みが最後に来たのかなと思います。今回は競馬がきつかったです。今後は馬の様子を見てオーナーと決めていきます。どこかで挽回したいです」

11着 ファインルージュ(福永祐一騎手)
「陣営が長距離に向けて馬を作ってくれました。レースでも脚を溜めながら進んで行けました。しかし、直線でゴーサインを出したら、思いの外脚が残っていなくて、伸びませんでした。馬のコンディションは良かったですし、良い挑戦もできましたので、秋にもう一度チャレンジしたいです」

13着 ステラリア(川田将雅騎手)
「よく我慢して、良い走りをしてくれました。これからさらに良くなってくると思います」

14着 クールキャット(武豊騎手)
「誰も行かなければハナもありかなと思っていました。良いペースで行けました。4コーナーで後ろを待たずに離して行こうと思ったのですが、そこから伸びてくれませんでした。調教の良さがレースで出ませんでした。残念です」

(via ラジオNIKKEI 

 

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