【先週の重賞回顧】ジャパンＣ 2024 など ⇒今、改めて思うこと「大一番は絆」だ！未来の主役もご紹介

ジャパンＣ 2024 の回顧＆未来の主役

2024年11月24日(日)　5回東京8日　天候 : 晴 　馬場状態 : 良
【12Ｒ】　第44回ジャパンカップ
３歳以上・オープン・Ｇ１(定量)　(国際)(指定)　芝 2400m　14頭立

今、最も思うこと

はじめにお断りしておこう。

今回の【ジャパンＣ】回顧だが、、、すぐに終わるよ（笑）

だってそうだろう、ドウデュースのあれほどの強さを見せられて、何を語ればよいのか？

馬券を的中された方、そうでない方、様々だろう。

だが、ひとつ確かなことは、その全ての人たちが「競馬ファン」だということ。

今日のドウデュースの走りは、恐らくこの先何十年も語り継がれる「伝説」

その走りの目撃者になったことを誇りに思うべきだし、それぞれの方が、それぞれの思い、あるいはレースに対する感想を胸に刻めば、それで良いと思う。

その上で！！

今回、私が強く感じたこと、というか改めて思ったことを一つだけ書かせてもらいたい。

それは「大一番は絆だ」ということ。

名手２人の差は「絆の差」だ

今回の大一番には世界のトップホースが数多く参戦していたが、特に私が気になったのが、ドウデュースの武豊騎手、そして３番人気ジャスティンパレスに跨ったＣデムーロ騎手との違いだ。

ジャスティンパレスは、珍しく（といったら失礼だが）素晴らしいスタートを決めた。

いつものＣデムーロ騎手なら、得意の積極策で好位につけて、そのまま抜け出し＆押し切る形を狙ったと思う。

だが、キョロキョロと周りを見渡すと、何故か位置を下げる。しかも掛かりまくる（苦笑）それを抑えるのに必死。

明確な意図が見えぬままに直線に入り、中途半端に５着でゴールとなった。

結局、ビッグレースで相手も強く、ライバルのジョッキーたちも名手揃いという厳しい戦いだからこそ、ましてや乗り慣れていないからこそそこに絆もなく、ジャスティンパレスを信じきれなかったのだろう。そして、ジタバタしたまま進んでしまった。らしくなかった。

武豊に迷いはなかった

対して武豊騎手。

あまりのスローにドウデュースもかなり掛かっていた。

序盤は一生懸命に抑えていたが、遂に３コーナーから４コーナーにかけて馬の行く気に任せて前に進出。そのあとの結果は皆様もご存知の通り。

武豊騎手はレース後のインタビューでこんな趣旨のことを言っていた。

「ある程度いかせたらものすごく勢いついて、あっという間に先頭に立ったしまってちょっと心配したけど、そこから保つのがドウデュース。並の馬じゃ最後まで保たない展開だった。それでも最後まで押さえ込める。乗っていて凄いなと思った」

確かにリスキーな競馬に見えた。だが、武豊騎手とドウデュースの間には太く厚い絆がある。騎手は誰よりも馬の強みと実力をわかっている。

だからこそ、あそこでいかせることができたのだ！

もし、ドウデュースに乗り慣れていない騎手なら、恐らくガッツリ抑えて、直線を迎えただろう。さすがのドウデュースでも、今日の競馬で最後方に近い位置から追い出していたら、届いただろうか、、、

改めて思う。「大一番は絆」だと。

ドゥレッツァはもっといく！

そんなドウデュース、順調なら来月の【有馬記念】が引退レース。連覇と共に、史上３頭目となる「秋古馬王道のパーフェクト」がかかる。（テイエムオペラオー、ゼンノロブロイに続いて）

もちろん、そこに期待したいが、最大のライバルとなるのは、出走するのであれば、今日、７番人気ながら、最後まで渋太い競馬で２着に入ったドゥレッツァになるだろう。

有料会員様には「イチオシ好調教馬」としてご紹介すると共に、以下の通り解説させてもらった。

菊花賞の時のように早めに前にいったことが功を奏したようにも見えるが、上の解説からもわかる通り、レース前の段階で物凄い動きを見せており、恐らくどんな展開だったとしても、上位を争ったと思う。

私たちとしては、昨年の菊花賞を勝たせてもらった馬だけに、思い入れも深い。

無条件で有馬でも狙う、とまでは言わないが、大きな期待をもって、未来の主役に指名したい。

京阪杯 2024 の回顧＆未来の主役

2024年11月24日(日)　6回京都8日　天候 : 曇 　馬場状態 : 良
【12Ｒ】　第69回京阪杯
３歳以上・オープン・Ｇ３(別定)　(国際)(特指)　芝・内 1200m　18頭立

わかりやす過ぎる結果に

【ジャパンカップ】の終了からおよそ30分後、興奮さめやらぬ中で行われたのが、この日のラストレースとなった京都12レース【京阪杯】。

能力拮抗のメンバー構成ということもあり「何が起こるかわからない」と想像された方も多かっただろう。

しかしながら、結果は、、、

配当的な部分を除けば、極めてわかりやすい、いや、わかりやす過ぎる結果になってしまった。

何と、１着～４着までの４頭の馬番が「１番～４番」（着順の並びは異なるが）」

私たちも、各所でご紹介した通り、実は今週の京都では「コース替わり（BコースからCコースへ）が行われた。

開催が進んだ京都の馬場は相当にタフな状況になっていたが、今週から「内」だけ急激に良くなっていたのだ。

これもまた競馬

だから、誰もが内枠の馬が戦いやすい状況であることはわかっていた。

それでも「そんなに、机上の計算通りには決まらないだろう」とも想像したが、、、その通りになってしまった（苦笑）

逆に10着以降の９頭中８頭は「二桁馬番の馬たち」だった。

ただ、これもまた競馬なのだ。

もちろん、上位でゴールした馬たちに最大限の敬意は表したい。競馬は結果がすべて、それが大前提だ。

とはいえ、今回の結果が各馬の能力を反映するものかといえば、そうではないと言い切りたい。

とにかく、コース替わりの際は、できる限り内枠に入った馬を注意する！その上で悔いなき結論を出す。

当たり前かつシンプルなことを言っているようだが、無理やり捻ったことを書いても仕方がない。

今回ばかりは、これに尽きると思う。

しっかりと、肝に銘じておこうじゃないか。

京都２歳Ｓ 2024 の回顧＆未来の主役

2024年11月23日(祝)　6回京都7日　天候 : 曇 　馬場状態 : 良
【11Ｒ】　第11回ラジオNIKKEI杯京都２歳Ｓ
２歳・オープン・Ｇ３(馬齢)　(国際)(指定)　芝・内 2000m　8頭立

アッサリと壁を超えた

できることなら、回顧のコラムでは

「負けたけど、走りに中身があった馬。次走、美味しい配当で狙えそうな馬」

を見つけてお届けできたら理想的。もちろん、チャンスがあれば、できるだけそうするようにしている。

だが今回に関しては、率直に言って（現状では）勝ち馬と２着以下の馬はかなり大きいと感じた。

勝ったエリキングは、過去２戦のレースぶり、あるいは古馬顔負けの調教での鋭い動きから、勝つ可能性が高いことは明らかだった。

とはいえ、跳びが大きく、明らかに今回の舞台となる内回りコースは向かない印象だけに「取りこぼすならここなのか？」という懸念もあった。

実際に、コーナーではスピードに乗りにくそうで、レース後には川田騎手も

「今日はどうしても勝たないといけませんでしたし、無理をして動かしました」

と、語っている。だが、そうはいっても、終わってみれば１馬身1/4差の完勝。あっさりと壁を超えた。

シンエンペラーに続いて

振り返ってみれば、昨年の優勝馬、同じ馬主のシンエンペラーも、狭い舞台が本質的には合わなかったのか、苦しいレースを強いられながら、しっかりと勝利を収めている。

これが「本物の証」なのだ。

合う条件で力を発揮することなど、一線級の馬にしてみれば当たり前のこと。そうではない条件の時にキッチリと走ることが

「能力＆勝負強さ」

の証だと私たちは考える。案の定、シンエンペラーは今年の【ダービー】でも３着に好走し、その後は世界の舞台にも挑戦、【ジャパンC】でも堂々２着！

現状、シンエンペラーとエリキングとでは、脚質などを含め、タイプに違いはあるが、追われた時の反応、末脚の迫力は全く遜色ないと思う。

必ず大成する馬！改めて言うまでもないことは承知の上で、未来の主役はこの馬しかいない！

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