こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
日経新春杯 2025 の回顧&未来の主役
2025年 1月19日(日) 1回中京7日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第72回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2200m 16頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 8 | ロードデルレイ | 牡5 | 57.5 | 西村淳也 | 2.09.8 | 08-08-08-06 | 35.6 | 4 | (栗)中内田充 | |
2 | 7 | 14 | ショウナンラプンタ | 牡4 | 56 | 鮫島克駿 | 2.10.3 | 3 | 14-13-12-12 | 35.4 | 3 | (栗)高野友和 |
3 | 1 | 1 | マイネルエンペラー | 牡5 | 55 | 幸英明 | 2.10.4 | 3/4 | 05-05-04-04 | 36.3 | 7 | (栗)清水久詞 |
4 | 7 | 13 | ヴェローチェエラ | 牡4 | 55 | 川田将雅 | 2.10.5 | クビ | 08-08-08-09 | 36.0 | 1 | (栗)須貝尚介 |
5 | 5 | 9 | サトノグランツ | 牡5 | 58.5 | 松山弘平 | 2.11.0 | 3 1/2 | 12-13-12-12 | 36.1 | 10 | (栗)友道康夫 |
6 | 5 | 10 | キングズパレス | 牡6 | 57.5 | M.デム | 2.11.1 | 頭 | 16-16-16-16 | 35.5 | 8 | (美)戸田博文 |
7 | 8 | 16 | マイネルメモリー | 牡5 | 55 | 菱田裕二 | 2.11.1 | 頭 | 15-15-15-15 | 35.9 | 15 | (栗)宮徹 |
8 | 1 | 2 | バトルボーン | 牡6 | 57 | 横山武史 | 2.11.2 | 1/2 | 04-04-04-04 | 37.1 | 11 | (美)林徹 |
9 | 6 | 12 | サリエラ | 牝6 | 55 | 団野大成 | 2.11.4 | 1 1/2 | 10-10-10-10 | 36.7 | 13 | *(美)国枝栄 |
10 | 2 | 3 | ヴェルトライゼンデ | 牡8 | 59.5 | ルメート | 2.11.5 | クビ | 07-07-06-07 | 37.1 | 12 | (栗)池江泰寿 |
11 | 3 | 6 | メイショウタバル | 牡4 | 57.5 | 浜中俊 | 2.11.9 | 2 1/2 | 01-01-01-01 | 39.5 | 2 | (栗)石橋守 |
12 | 3 | 5 | プラチナトレジャー | 牡7 | 54 | 田口貫太 | 2.12.1 | 1 1/4 | 12-12-12-12 | 37.1 | 16 | *(美)国枝栄 |
13 | 8 | 15 | タッチウッド | 牡5 | 56 | 武豊 | 2.12.5 | 2 1/2 | 10-10-10-10 | 37.7 | 9 | (栗)武幸四郎 |
14 | 4 | 7 | ホールネス | 牝5 | 55 | 坂井瑠星 | 2.12.8 | 1 1/2 | 05-05-06-07 | 38.4 | 5 | (栗)藤原英昭 |
15 | 2 | 4 | ケイアイサンデラ | 牡5 | 55 | 藤懸貴志 | 2.13.2 | 2 1/2 | 02-03-02-02 | 39.3 | 14 | (栗)小林真也 |
16 | 6 | 11 | サンライズアース | 牡4 | 56 | 池添謙一 | 2.14.0 | 5 | 02-02-02-02 | 40.0 | 6 | (栗)石坂公一 |
感謝!ロードデルレイ
「レースを振り返り、明日の夢馬券獲得に向けてのヒントを皆様と共有する」
それが回顧のコラムの目的であり、本来、的中云々の結果とは別物ではあるのだが、、、
軸馬、ロードデルレイの鮮やかな勝ちっぷりを見せられては、黙っている訳にはいかない。笑
おかげさまで、馬連2,170円という好配当を、厚め1点目で獲得することができた。
ロードデルレイ、そして陣営の皆様には、心からの祝福を感謝を申し上げたい。
参考⇒先週の的中実績
それにしても強かった。
直線半ばで先頭に立ったかと思えば、後続を全く寄せ付けなかった。
こういう勝ち方は、本来、単勝1倍台の断然の人気馬が披露するような代物。とても4番人気馬の走りではない。
それだけに、驚かれた方も多かったとは思うが、私たちはロードデルレイの指名に全く迷いがなかった。
競馬予想の基本、ここにあり!
なぜ、迷いがなかったのか?
実は、私たちが、競馬予想をする上での「基本」だと考えることに沿って、きっちりと考えれば、自ずとたどり着く答えだったからだ。
ではその基本とは?実に簡単で、着順などの目に見えやすい部分よりも「各馬の過去のレースぶり、レースの中身を冷静に、じっくり振り返る」ということだ。
ロードデルレイの場合、前走【中日新聞杯】は2着ながら勝ち馬から2馬身差をつけられた。
それに【中日新聞杯】はG3のレースだ。
G2に代わり、相手が強化されるここでは半信半疑の方も多かったようだ。また、元々気性に若さがあるとも言われていたから、距離延長も嫌われたのか、4番人気にとどまったのだろう。
だが、しっかりと振り返れば、本当に素晴らしい走りをしていた。
レース振りも、気性も
実際に、ロードデルレイに関して、私たちは有料会員様に以下のように解説をした。
ポイントとなる部分の抜粋だが、転載してみようと思う。
【中日新聞杯】での2着は、逃げて優勝したデシエルトに注目がいくが、インコースが超絶有利な馬場だった。掲示板の5頭の中で、道中外を回したのはこの馬だけ。
4角7番手から伸ばした末脚は鋭く、通常の年なら、十分に勝ち負けになっていた内容だとみる。
また、懸念材料だと思われた折り合いにも大幅に進境が見られただけに、今回の1ハロン延長にも十分に対応が可能だ。
また、上のキーワードでご紹介したタフな流れも、自慢の末脚には好都合だろう。
ただ、素晴らしい内容でも「2着」。
もし勝っていたら、ハンデはあと1キロ重かっただろう。それが据え置きの57.5キロで戦える。今回のレースということに関して言えば、確実に恵まれたと思う。
これを読んでいただければ「勝たない方がおかしい」というレベルの馬。
それでも4番人気にとどまるということは、しっかりと予想ができていない方が多いことの証だし、違う言い方をすれば
「好配当馬券のチャンスは山のように転がっている」
ということ。
レガレイラの激走も予告した回顧コラム
ちなみに、私たちは、毎週、各重賞を振り返って、次に期待が持てそうな「未来の主役」も公開中!
昨年の後半でいうと、実は9月くらいの段階から「レガレイラは内回りコース向き」だと言い続けた。
彼女がエリ女で負けた際にも「有馬記念なら面白い」と書かせてもらったし、結果はご存知の通り。
読んでいただければ、何かしらのヒントを掴んでいただけると自負しているし、次の好配当馬券が近づいてくるはずだ。
ぜひ毎週、このコラムをチェックしてほしい。
じゃあ最後に、今回の【日経新春杯】における「未来の主役」は?
4着ヴェローチェエラ⇒人気は裏切ったが「想像以上」
これと言って抜けた実績の持ち主がいなかったこと、3連勝の勢いが買われたこと、鞍上・川田の存在などから1番人気に推されたが、、、
正直に言って「簡単な戦いにはならないだろう」と見ていた。
というのも、昇級&G2出走ということで、シンプルに相手が大幅に強化された。
また、人気を背負う以上、逃げるメイショウタバルを意識したレースをしなくてはいけない。
一方で、後続の馬たちからは一斉に目標にされる。相当に厳しい条件下を乗り越えられるほど、力が抜けているとはとても思えなかったからだ。
だが、終わってみればしっかり4着。
勝ち馬や2着馬に対しては完全に力負けだが(3着馬とは通った位置の差)これが、経験の差の分もあるだろう。
一方で、相手強化にも戸惑うことなく、現状のこの馬の力をしっかり出せていたように見えたし、それは並外れた競馬センス、精神力の賜物だとみる。
もう少し経験を積んでいけば、いずれは、今日のロードデルレイのような走りも見られるのではないだろうか。
楽しみをもって、未来の主役に指名!
京成杯 2025 の回顧&未来の主役
2025年 1月19日(日) 1回中山7日 天候 : 小雨 馬場状態 : 良
【11R】 第65回京成杯
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 2000m 14頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 2 | ニシノエージェント | 牡3 | 57 | 津村明秀 | 1.59.9 | 10-10-11-06 | 35.4 | 11 | (美)千葉直人 | |
2 | 7 | 12 | ドラゴンブースト | 牡3 | 57 | 丹内祐次 | 2.00.0 | クビ | 08-08-07-02 | 36.0 | 7 | (栗)藤野健太 |
3 | 3 | 3 | ミニトランザット | 牡3 | 57 | 田辺裕信 | 2.00.0 | 1/2 | 14-14-14-12 | 34.9 | 9 | (栗)杉山佳明 |
4 | 6 | 9 | キングノジョー | 牡3 | 57 | ルメール | 2.00.1 | 1/2 | 03-03-03-01 | 36.5 | 1 | (美)田中博康 |
5 | 8 | 14 | パーティハーン | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 | 2.00.4 | 1 3/4 | 08-09-09-10 | 36.2 | 2 | (栗)友道康夫 |
6 | 7 | 11 | マテンロウムーブ | 牡3 | 57 | 横山典弘 | 2.00.6 | 1 | 12-12-12-12 | 35.8 | 5 | (栗)松永幹夫 |
7 | 6 | 10 | シマサンブラック | 牡3 | 57 | 佐々木大 | 2.00.6 | 頭 | 10-10-09-06 | 36.3 | 14 | (美)蛯名正義 |
8 | 4 | 6 | センツブラッド | 牡3 | 57 | キング | 2.00.7 | 3/4 | 05-05-04-02 | 37.0 | 8 | (栗)斉藤崇史 |
9 | 8 | 13 | パッションリッチ | 牡3 | 57 | 菅原明良 | 2.00.8 | 頭 | 13-13-12-12 | 35.9 | 12 | (美)久保田貴 |
10 | 5 | 8 | ゲルチュタール | 牡3 | 57 | 三浦皇成 | 2.01.9 | 7 | 07-07-07-06 | 37.9 | 3 | (栗)杉山晴紀 |
11 | 5 | 7 | コスモストーム | 牡3 | 57 | 秋山稔樹 | 2.02.3 | 2 1/2 | 05-05-04-10 | 38.5 | 13 | (栗)北出成人 |
12 | 3 | 4 | インターポーザー | 牡3 | 57 | 斎藤新 | 2.02.7 | 2 1/2 | 03-03-04-06 | 38.9 | 10 | (栗)高野友和 |
13 | 1 | 1 | タイセイリコルド | 牡3 | 57 | 石橋脩 | 2.03.0 | 1 1/2 | 02-02-01-02 | 39.9 | 6 | (栗)小栗実 |
14 | 4 | 5 | ガルダイア | 牡3 | 57 | 杉原誠人 | 2.03.0 | ハナ | 01-01-02-02 | 39.9 | 4 | (美)国枝栄 |
先に繋がりそうな「2頭」とは?
この時期の3歳重賞を回顧する時の方向性は、先週の【シンザン記念】などの回顧と同様。
予想をする側は、各馬の数少ないレース経験を見て、一応、先行馬だったり差し馬だったりの脚質を想定。そして、それを展開予想に用いるのだ。
もちろん、ジョッキーたちも、同様の感覚でレースをイメージする。
だが、冷静に考えてみれば、たった1戦や2戦しか経験していない馬の脚質が、その時点で定まっていることなどありえないのだ!
初戦は先行して勝ったけど、後から振り返れば差し・追い込み馬だった(もちろんその逆も然り)なんてケースはいくらでもある。
したがって、周囲の想定とは異なるレースになりがち。鞍上も戸惑う。ごちゃごちゃした状況になった時、最後に問われるのは「底力」なのだ。
だから、敢えて全体敵な部分を振り返りはせず、シンプルに「走りっぷりに大物感を漂わせていた馬」
即ち、本当の底力を感じさせてくれた馬を各重賞、2頭ずつピックアップしようと思う。
この先のG1において、彼らが輝く姿に大きな期待を込めて!ではいってみようか。
1着ニシノエージェント⇒フロックではない
まずは、優勝したニシノエージェントは素直に高く評価したい。
ご存知の通り、序盤から有力どころが積極的に攻めるレース展開。
特に3コーナーから4コーナーにかけては1番人気のキングノジョーが早くも動いて先頭に立つなど、なかなかタフな競馬になった。
それゆえ、序盤、後方で待機していたこの馬にとって、戦いやすい面があったことは確かだろう。
だが、序盤から、3歳馬らしからぬ落ち着きをみせ、余裕をもって追走していた姿、また鞍上に仕掛けると、瞬時に反応してあがっていく姿。
驚くべき競馬センスだと思う。
以前もどこかで書いたことがあるが、予想家としての経験上、競走能力は調教や年齢を重ねたりすることで上昇するが、立ち回りを含めたセンスの部分は、生まれ持った面が大きいように感じる。
地味に見られがちな【京成杯】だが、近2年続けてクラシックホースを出したこともあり、今年はなかなか粒ぞろいだった。そうした中で勝ちきった「センス(もちろん走力の裏付けがあってのことだが)」は、相当なものではないか。
今後、G1での勝ち負けとなるとまだわからないが、重賞ならいくつも勝っていける可能性を秘めていると思う。楽しみだ。
5着パーティハーン⇒この経験を力に
いきなりだが【京成杯】にはこんなデータがある。
「過去15年の京成杯において、前走を0.6秒差以上で勝ってきた馬は0勝(対象馬10頭)」
実は、新馬戦や未勝利戦で完勝してきた馬が苦しんできた重賞なのだ。
その理由だが、恐らく、完勝すると「揉まれる経験を得られない」
一方で、どうしても重賞にいけばごちゃつく場面もある。相手のレベルも上がるから、必然的に接戦になりやすい。
そうした時に、揉まれていない分の戸惑いが出て、そのスキを他の有力馬につかれるのだと思う。
そして、今回のメンバー中、唯一の前走完勝馬(0.9秒差)がこの馬だった。
それゆえ、素晴らしい素質を認めた上で、苦しい戦いになるだろうと想定していたが、やはりという感じ。
ただ、それでも4角10番手からしっかと伸ばした末脚には確かな力を感じたし、何より、ここでは大きな経験を得た。
この経験を活かせるはずの次こそが、パーティハーンの本当の狙い目ではないだろうか。
今回の5着で、人気が落ちてくれたら美味しいのだが、どうだろうか、、、!?注目してほしい。
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