こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
阪神大賞典 2025 の回顧&未来の主役
2025年 3月23日(日) 1回阪神8日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第73回阪神大賞典
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・内 3000m 11頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 9 | サンライズアース | 牡4 | 56 | 池添謙一 | 3.03.3 | 01-01-02-02 | 35.0 | 4 | (栗)石坂公一 | |
2 | 6 | 7 | マコトヴェリーキー | 牡5 | 57 | 岩田望来 | 3.04.3 | 6 | 02-02-01-01 | 36.1 | 7 | (栗)上村洋行 |
3 | 5 | 5 | ブローザホーン | 牡6 | 59 | 菅原明良 | 3.04.4 | 1/2 | 07-08-08-07 | 35.5 | 5 | (栗)吉岡辰弥 |
4 | 1 | 1 | ショウナンラプンタ | 牡4 | 56 | 武豊 | 3.04.4 | ハナ | 11-11-10-08 | 35.2 | 1 | (栗)高野友和 |
5 | 2 | 2 | ヴェローチェエラ | 牡4 | 56 | 川田将雅 | 3.04.7 | 1 3/4 | 05-05-05-03 | 36.0 | 2 | (栗)須貝尚介 |
6 | 6 | 6 | ゴールデンスナップ | 牝5 | 55 | 浜中俊 | 3.05.0 | 1 3/4 | 02-04-04-06 | 36.3 | 6 | (栗)田中克典 |
7 | B8 | 10 | ワープスピード | 牡6 | 57 | 横山和生 | 3.05.1 | 1/2 | 02-02-03-03 | 36.6 | 3 | (美)高木登 |
8 | 7 | 8 | ウインエアフォルク | 牡8 | 57 | 古川吉洋 | 3.05.6 | 3 | 09-09-10-10 | 36.3 | 11 | (美)根本康広 |
9 | 3 | 3 | リンフレスカンテ | 牡7 | 57 | 松山弘平 | 3.06.5 | 5 | 07-06-06-03 | 37.7 | 10 | (栗)宮本博 |
10 | 4 | 4 | コパノサントス | 牡5 | 57 | 田口貫太 | 3.06.7 | 1 1/4 | 06-06-06-08 | 37.6 | 8 | (栗)梅田智之 |
11 | 8 | 11 | ウィープディライト | セ4 | 56 | 鮫島克駿 | 3.07.3 | 3 1/2 | 09-09-08-11 | 38.1 | 9 | (栗)池添学 |
ショウナンは「こういう馬」
今回のレースに関しては、勝ち馬の完勝もさることながら
「1番人気のショウナンラプンタの乗り方はどうなんだ?」
というお声が非常に大きいと思うから、その点に絞ってお話していこうと思う。
確かに、1番人気を背負いながら、スローペースの中、3コーナー手前まで最後方を追走した姿を見せられては、特にショウナンを軸にしていた方は、納得しがたいところだろう。
「どうしちゃたんだ、武豊!?」と(苦笑)
だが、私の見解は、騎手どうこうよりも
「ショウナンラプンタはこういったタイプの馬」
これに尽きると考えている。
本質的なステイヤーではない
実は今回、ショウナンラプンタに関する話として、有料会員様には、以下の通りご紹介した。ぜひ、ご覧いただきたい。
同じ関西圏の長距離ということで、阪神と京都は一括りに見られることもあるが、実は全く違う。わかりやすくいえば「阪神に求められるのはタフさ、京都に求められるのはキレ」
急坂などの形態の部分もそうだし、さらに「内回り」の場合は、ペースの急激な変化も起きやすく、余計にタフになるのだ。
だから、意外に京都の長距離で結果を出している馬が、阪神では走らないというケースも少なくない。
(中略)
【菊花賞】でも好走歴のあるショウナンラプンタは、脚を溜めてからのキレ味が身上。阪神に向くタイプではないと判断した。
ショウナンラプンタのキレ味は本当に素晴らしいと思うが、恐らく本質的なステイヤータイプではない。
だからレースの流れがどうであろうと、タフな阪神の長距離戦では「様子を見ながら」レースを運ぶ必要があった。つまり、じっくりと後ろからいくしかなかったのだ。
天皇賞・春ではどうなる?
当然、それは陣営もわかっていただろうし、ある意味「スローの流れになったら、こういう結果もある」と、腹を括っていたのではないかと推測する。
さあ、問題は「この先」だ。
次は【天皇賞・春】になると思う。今回の結果で、多少なりとも人気を落とすだろうが、私は「買い」だと言いたい。
恐らく、順当にいけば今回の勝ち馬サンライズアースが先頭に立つことになるだろう。
サンライズの長距離適性は「文句なしの本物」そもそも、タフな東京芝2400M【日本ダービー】で、豪快にマクって4着に入っているほどの馬。
無尽蔵のスタミナの持ち主だし、今回は展開も向いたが、それがなくても勝ち負けしていたと思う。
それほどの馬だけに、G1ともなれば、ライバルたちは楽にいかせない。
積極的にサンライズを追いかける形になるだろう。
ユタカマジック炸裂へ!

つまり、今回とは全く違った展開になる可能性が高いということだ。
となれば、後ろでじっくりと脚を溜める馬にチャンス到来。
直線で、前を走る馬たちが苦しむ中、自慢の差し脚でまとめてゴボー抜き!
いかにも「武豊騎手らしい」形での差し切りのシーンもイメージできる。
改めて申し上げるまでもなく、昨今の日本競馬界は、かつてないほど能力拮抗の時代に入っている。
つまり、どんな条件、舞台でも常に活躍し続けられるような、無敵に近いスーパーホースは極めて出にくい時代に。ここ数年ではイクイノックスくらいのものだろう。
馬券を買う側も「買い時、買うべき条件」を間違えてはいけない。
ということで、未来の主役に指名させてほしい。
愛知杯 2025 の回顧&未来の主役
2025年 3月23日(日) 2回中京4日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第62回愛知杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1400m 18頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 16 | ワイドラトゥール | 牝4 | 55 | 北村友一 | 1.20.2 | 15-13 | 34.6 | 10 | (栗)藤原英昭 | |
2 | 3 | 6 | シングザットソング | 牝5 | 56 | 斎藤新 | 1.20.4 | 1 1/2 | 10-09 | 35.2 | 3 | (栗)高野友和 |
3 | 5 | 9 | カピリナ | 牝4 | 55 | 戸崎圭太 | 1.20.4 | 頭 | 06-08 | 35.3 | 1 | (美)田島俊明 |
4 | 7 | 13 | グランテスト | 牝5 | 55 | 団野大成 | 1.20.6 | 3/4 | 06-06 | 35.7 | 8 | (栗)今野貞一 |
5 | 1 | 2 | エポックヴィーナス | 牝4 | 55 | 和田竜二 | 1.20.7 | 1/2 | 15-16 | 34.8 | 11 | (栗)新谷功一 |
6 | 8 | 17 | スウィープフィート | 牝4 | 56 | 永島まな | 1.20.8 | 1/2 | 17-17 | 34.4 | 5 | (栗)庄野靖志 |
7 | 5 | 10 | モリノドリーム | 牝6 | 55 | 荻野極 | 1.20.8 | クビ | 10-11 | 35.5 | 14 | (美)鹿戸雄一 |
8 | B8 | 18 | ナナオ | 牝4 | 55 | 小沢大仁 | 1.21.0 | 1 1/4 | 12-12 | 35.5 | 12 | (栗)小栗実 |
9 | 6 | 12 | ベガリス | 牝5 | 55 | 藤懸貴志 | 1.21.2 | 1 1/4 | 02-02 | 36.9 | 15 | (栗)高橋義忠 |
10 | 3 | 5 | コラソンビート | 牝4 | 55 | 丹内祐次 | 1.21.2 | ハナ | 13-13 | 35.6 | 9 | (美)加藤士津 |
11 | 4 | 7 | イフェイオン | 牝4 | 55 | 川又賢治 | 1.21.3 | 1/2 | 04-04 | 36.6 | 4 | (栗)杉山佳明 |
12 | 7 | 14 | エトヴプレ | 牝4 | 56 | 幸英明 | 1.21.3 | 頭 | 06-06 | 36.4 | 13 | (栗)藤岡健一 |
13 | 4 | 8 | ドナベティ | 牝4 | 55 | 丸山元気 | 1.21.3 | ハナ | 18-18 | 34.6 | 17 | (栗)矢作芳人 |
14 | 2 | 4 | セントメモリーズ | 牝4 | 55 | 石川裕紀 | 1.21.4 | 1/2 | 14-15 | 35.7 | 6 | (美)斎藤誠 |
15 | 6 | 11 | クランフォード | 牝4 | 55 | 西村淳也 | 1.21.7 | 1 3/4 | 04-04 | 37.0 | 2 | (栗)杉山晴紀 |
16 | 7 | 15 | オードリーバローズ | 牝5 | 55 | シュタル | 1.21.7 | クビ | 09-09 | 36.5 | 7 | (栗)清水久詞 |
17 | B1 | 1 | テイエムスパーダ | 牝6 | 56 | 川須栄彦 | 1.22.0 | 1 1/2 | 01-01 | 37.8 | 16 | (栗)小椋研介 |
18 | 2 | 3 | リバーラ | 牝5 | 55 | 角田大和 | 1.22.4 | 2 1/2 | 02-02 | 38.1 | 18 | (美)高柳瑞樹 |
衝撃的な勝利
これまでの「1月開催&芝2000M」から「3月開催&芝1400M」へと様変わり。
しかも、左回り芝1400Mでの牝馬限定重賞は、JRA史上初開催となる。
まさに「歴史的な一戦」となった【愛知杯】だが、そんなレースに相応しいというべきか、衝撃的な勝ち方で、事実上の「初代女王」に輝いたのが、10番人気の伏兵・ワイドラトゥールだ。
もちろん、これが重賞初制覇になる。まずは陣営の皆様に、心からの祝福を申し上げたい。
どう衝撃的だったか?
これに関しては、論より証拠。
私が細かいことをあれこれと解説するよりも、JRAの公式サイトなどで、実際にレースをご覧いただくのが、何よりもわかりやすいと思う。
中京コースというのは、基本的には「前でレースをする馬が有利な競馬場」だと言われる。
理由は「スパイラルカーブ」を採用していること。スパイラルカーブを一言で表すなら「入口が緩く、出口がきつい」
速いスピードのままコーナーに入れるが、そこを抜ける際はどうしても「膨らむ形」になる。4コーナーを出る際には「好位の馬から順番に外に膨らんでいく」ため、後ろからくる馬は、さらにその外を回ることになり距離ロスが大きなものに。だから前有利なのだ。
完璧過ぎたがゆえに
それにもかかわらず、ワイドラトゥールは、後方追走(4角通過13番手)から、大外を回しながら、グングン伸びてくる。
特にラスト1ハロンは、周囲の馬が止まっているように見えるほど、この馬だけが伸びていた。

まれに見る衝撃的な勝ち方。少なくとも今回の条件においては、他の馬たちとの能力差は、実際の着差(2着に1馬身半差)以上に大きい。
まだ4歳馬でもあるし、昨年、重賞7勝を挙げるなど、完全復活を遂げた・北村友騎手と共に、これから先も非常に大きな期待が持てそうだ。
ただし、個人的な感想を一つだけ。
位置取り云々とは別に、ワイドラトゥールだけに注目してレースを見ていると、序盤からの軽快な行きっぷりからゴール前の伸び脚まで、全く文句をつける場面が見当たらず「ひとつの作品」として完成しているように見えた。
要するに「1400Mがドンピシャの馬」という可能性が高いのではないか(そういえば、今回を含め、全4勝中、3勝が1400M)
期待するならヴィクトリアマイルより
そういえば、現在6歳の牡馬にウインマーベルという馬がいる。
古馬になってから重賞で連対した4回(3勝&2着1回)はすべて芝1400M。それだけの馬だけに【スピリンターズS】あたりでも期待されるが、他の距離だともうひとつ力を出しきれない。
ワイドラトゥールもひょっとしたらそういった馬なのかもしれない。
個人的には、現時点では
「例え牡馬相手でも【京王杯SC】なら活躍しそうだが、【ヴィクトリアM】に関しては、冷静に考えたい」
という見方。現時点では「1400M限定の未来の主役」
もちろん、私の見解が杞憂で終わり、幅広い距離で活躍する馬になってくれたら最高だ。注目していこう。
フラワーC 2025 の回顧&未来の主役
2025年 3月22日(土) 2回中山7日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第39回フラワーカップ
3歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 16頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 11 | レーゼドラマ | 牝3 | 55 | 戸崎圭太 | 1.47.8 | 02-02-02-01 | 35.4 | 5 | (栗)辻野泰之 | |
2 | 2 | 4 | パラディレーヌ | 牝3 | 55 | 川田将雅 | 1.48.2 | 2 1/2 | 12-12-10-12 | 34.8 | 1 | (栗)千田輝彦 |
3 | 6 | 12 | ゴーソーファー | 牝3 | 55 | 津村明秀 | 1.48.3 | クビ | 09-09-10-09 | 35.0 | 4 | (美)手塚貴久 |
4 | 4 | 7 | ジョスラン | 牝3 | 55 | 横山武史 | 1.48.5 | 1 | 07-08-08-08 | 35.5 | 3 | (美)鹿戸雄一 |
5 | 1 | 1 | ミッキーマドンナ | 牝3 | 55 | 佐々木大 | 1.48.5 | クビ | 04-04-04-02 | 35.8 | 2 | (美)堀宣行 |
6 | 3 | 5 | ハギノピアチェーレ | 牝3 | 55 | 藤懸貴志 | 1.48.8 | 1 3/4 | 15-15-14-13 | 35.2 | 9 | (栗)高野友和 |
7 | 2 | 3 | レーヴドロペラ | 牝3 | 55 | 大野拓弥 | 1.49.0 | 1 1/2 | 13-14-14-14 | 35.4 | 6 | (美)加藤士津 |
8 | 8 | 15 | ヴォンフレ | 牝3 | 55 | 江田照男 | 1.49.2 | 1 1/4 | 05-05-04-04 | 36.5 | 13 | (美)村田一誠 |
9 | 7 | 13 | ホリーアン | 牝3 | 55 | 松岡正海 | 1.49.3 | 3/4 | 07-07-07-06 | 36.4 | 16 | (美)萱野浩二 |
10 | 4 | 8 | ホウオウガイア | 牝3 | 55 | 丸田恭介 | 1.49.3 | ハナ | 09-09-09-09 | 36.1 | 8 | (美)大竹正博 |
11 | 5 | 9 | ジャルディニエ | 牝3 | 55 | 北村宏司 | 1.49.4 | 1/2 | 13-13-13-14 | 35.9 | 11 | (栗)奥村豊 |
12 | 1 | 2 | キョウエイタイコ | 牝3 | 55 | 横山和生 | 1.49.5 | 1/2 | 09-09-10-09 | 36.2 | 14 | (美)勢司和浩 |
13 | 3 | 6 | インヴォーグ | 牝3 | 55 | 田辺裕信 | 1.50.1 | 3 1/2 | 05-05-04-06 | 37.4 | 7 | (栗)福永祐一 |
14 | 7 | 14 | コンテナライン | 牝3 | 55 | 三浦皇成 | 1.51.1 | 6 | 16-15-16-16 | 37.4 | 15 | (栗)高柳大輔 |
15 | 8 | 16 | エナジーショット | 牝3 | 55 | 横山琉人 | 1.51.2 | 3/4 | 03-03-02-03 | 38.7 | 10 | (美)矢嶋大樹 |
16 | 5 | 10 | ハードワーカー | 牝3 | 55 | 石川裕紀 | 1.51.5 | 1 3/4 | 01-01-01-04 | 39.1 | 12 | (美)竹内正洋 |
細かいことは考えずに
ここまでの古馬2重賞の解説が少し長くなったから、ここからはコンパクトにいきたい。
さて、この時期の3歳重賞に出てくる馬の目的は、多くの場合「キレイな形で好走する」ことではない。
それよりも「何が何でも賞金を稼いで、今後の大一番挑戦を確実なものにしたい」これに尽きる。
騎手たちも、内容どうこうよりも、まずは結果を求める競馬に注力する。
その分、ごちゃつくなどして、力を出しきれぬままに終わる馬も少なくない。(そういえば、愛知杯の回顧のところで名前を出したウインマーベルは、3年前のファルコンS、びっくりするくらい前が壁になり、力を出せぬまま15着に終わったな~、、、)
だから、あまり展開だとか、細かいことを振り返っても意味がないと思う。
それよりも、シンプルに「走りっぷり」に注目すれば良いと思う。
「コンパクトにいく」と言いながら、結局前置きが長くなったが(笑)
今回の【フラワーC】でも、最も走りっぷりの良さ、そして将来性を感じたのは、2着パラディレーヌ。1番人気馬ではあるが、素直に素晴らしかったと思う。
オークスでも面白い存在に
まず、レース後の川田騎手のコメントをご紹介しよう。
まさにその通りで、ペースが遅い中での後方追走は、理想とはほど遠い形でのレース運びだったに違いない。(前2走は、好位抜け出しの形で連勝を決めている)
それでも、直線で鞍上に促されてからの末脚の伸び方はライバルたちとは一線を画するものであり、牡馬の一線級を思わせるど迫力だった。
走力はもちろんだが、前2走とは全く違う形でも、しっかりと力を出し切れるメンタル面の強さも証明。何が起きても驚けない「大一番」ほど、本領を発揮できるタイプの馬かもしれない。
かつて、ここで好走したユーバーレーベンが【オークス】を制したことがあるが、再びそういった場面があるような気もする。
大きな期待をもって未来の主役に指名!
ファルコンS 2025 の回顧&未来の主役
2025年 3月22日(土) 2回中京3日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第39回中日スポーツ賞ファルコンS
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1400m 18頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 6 | ヤンキーバローズ | 牡3 | 57 | 岩田望来 | 1.21.0 | 10-08 | 34.3 | 3 | (栗)上村洋行 | |
2 | 8 | 18 | モンドデラモーレ | 牡3 | 57 | 杉原誠人 | 1.21.1 | クビ | 04-03 | 34.8 | 6 | (美)千葉直人 |
3 | 7 | 14 | リリーフィールド | 牝3 | 55 | 国分恭介 | 1.21.1 | クビ | 01-01 | 35.1 | 13 | (栗)小崎憲 |
4 | 2 | 4 | パンジャタワー | 牡3 | 57 | 藤岡佑介 | 1.21.1 | クビ | 08-07 | 34.6 | 1 | (栗)橋口慎介 |
5 | 6 | 12 | ラパンチュール | 牝3 | 55 | 吉田豊 | 1.21.3 | 1 | 18-16 | 34.1 | 11 | (美)蛯名正義 |
6 | 4 | 7 | シルバーレイン | 牡3 | 57 | ルメール | 1.21.4 | 1 | 15-14 | 34.4 | 2 | (美)萩原清 |
7 | 7 | 15 | アーリントンロウ | 牡3 | 57 | 西村淳也 | 1.21.6 | 1 | 02-02 | 35.5 | 9 | *(栗)松下武士 |
8 | 5 | 9 | チムグクル | 牡3 | 57 | 団野大成 | 1.21.7 | 1/2 | 10-10 | 34.9 | 12 | (栗)福永祐一 |
9 | 8 | 17 | モジャーリオ | 牡3 | 57 | 斎藤新 | 1.21.7 | クビ | 12-10 | 34.9 | 14 | (美)斎藤誠 |
10 | 6 | 11 | トータルクラリティ | 牡3 | 57 | 北村友一 | 1.21.9 | 1 1/4 | 03-03 | 35.6 | 4 | (栗)池添学 |
11 | 1 | 1 | タイセイカレント | 牡3 | 57 | 丸山元気 | 1.22.0 | 1/2 | 15-14 | 35.0 | 8 | *(栗)矢作芳人 |
12 | 3 | 5 | モズナナスター | 牝3 | 55 | 丹内祐次 | 1.22.1 | クビ | 12-16 | 34.9 | 10 | *(栗)矢作芳人 |
13 | 1 | 2 | ライツユーアップ | 牝3 | 55 | 角田大和 | 1.22.1 | クビ | 04-03 | 35.8 | 17 | (栗)角田晃一 |
14 | 2 | 3 | バニーラビット | 牡3 | 57 | 吉田隼人 | 1.22.1 | ハナ | 15-18 | 34.7 | 15 | (栗)武幸四郎 |
15 | 4 | 8 | ニタモノドウシ | 牡3 | 57 | 菅原明良 | 1.22.2 | 1 | 12-10 | 35.4 | 5 | (美)高木登 |
16 | 7 | 13 | クラスペディア | 牡3 | 57 | 小崎綾也 | 1.22.4 | 1 1/4 | 08-10 | 35.6 | 7 | (栗)河嶋宏樹 |
17 | 5 | 10 | キャッスルレイク | 牝3 | 55 | 亀田温心 | 1.22.7 | 1 3/4 | 04-08 | 36.0 | 16 | *(栗)松下武士 |
18 | 8 | 16 | スマッシュアウト | 牡3 | 57 | 永島まな | 1.25.1 | 大差 | 04-03 | 38.7 | 18 | (美)栗田徹 |
やはりマイラーか!?
レース全体に対する考え方は【フラワーC】で記したものと全く同じ。
将来性という部分で、こちらでは4着パンジャタワーを挙げたい。
2走前【京王杯2歳S】(東京芝1400M)を堂々の優勝。上がりでも最速をマーク。間違いなく、短い距離のレースでは、世代トップクラスの素材。
一方、前走の【朝日杯FS】で12着に敗戦。
そのため「1400Mベストの馬なんだろう」と考えた方が多かっただろうし、私も、そう考えていた。だからこそ、1番人気に押されたのだ。
だが、今回のレースを見ると、必ずしもそうではないような気もする。

3コーナー付近での仕掛けながらの追走(鞍上は、馬場を原因に挙げていたが)をみると、1400Mの馬としては少々スピードが足りないようにも思う。
そういえば、実は【京王杯2歳S】を勝った時も、単なる1400Mのスピード勝負ではなく「稍重」の馬場だった。
一方【朝日杯FS】(京都芝マイル)の敗因はハッキリしない面もあるが、連勝した新馬戦&【京王杯2歳S】の舞台が中京&東京だった点から、距離よりも「単純に右回りに向かない」という可能性も。
今ご紹介した内容を総合すると、現状では
だと推測する!重賞を勝っている分、賞金はあるから、恐らく【NHKマイルカップ】には出られるだろう。人気薄になるだろうが、3着までなら可能性十分みて期待!