キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】青葉賞&フローラS 2025 など ⇒大一番での激走が見えた馬はいたか!?注目の「未来の主役」は?

【先週の重賞回顧】青葉賞&フローラS 2025 など ⇒大一番での激走が見えた馬はいたか!?注目の「未来の主役」は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

「先」を見据えるなら

この(土日)で行われた3つの重賞のうち

「最も、実績のある馬が多く出走していた重賞」

ということになれば、間違いなく【マイラーズC】になるだろう。

10頭立てという少頭数ではあったが、ほとんどが重賞で勝利実績、あるいは好走実績のある馬たちだった。

それだけに、レースへの注目度も高かったとは思う。

 

しかし「この先に待っている大一番の格」という点を鑑みると、明らかに【青葉賞】であり【フローラS】

今回、権利をとった馬たちの【ダービー】や【オークス】での戦いぶりが楽しみじゃないか!

ということで、敢えて今回は【青葉賞】→【フローラS】→【マイラーズC】の順番でご紹介することにした。私たちの見解が、皆様の勝負馬券の一助になれば幸いだ。

では、いってみようか!

 

青葉賞 2025 の回顧&未来の主役

2025年 4月26日(土) 2回東京1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第32回テレビ東京杯青葉賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2400m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 10 エネルジコ 牡3 57 ルメール 2.24.8 10-11-12-12 33.4 1 (美)高柳瑞樹
6 9 ファイアンクランツ 牡3 57 モレイラ 2.24.9 クビ 08-09-09-09 33.7 2 (美)堀宣行
4 4 ゲルチュタール 牡3 57 シュタル 2.24.9 ハナ 05-05-05-05 34.0 4 (栗)杉山晴紀
7 11 レッドバンデ 牡3 57 佐々木大 2.24.9 クビ 12-11-11-09 33.8 3 (美)大竹正博
5 7 アマキヒ 牡3 57 横山武史 2.25.0 クビ 08-07-06-06 34.0 7 *(美)国枝栄
B4 5 ホウオウアートマン 牡3 57 戸崎圭太 2.25.1  1/2 03-03-03-03 34.3 8 (栗)矢作芳人
8 12 スワローシチー 牡3 57 田辺裕信 2.25.3 1 1/2 13-13-13-12 33.8 11 (美)相沢郁
5 6 ヤマニンブークリエ 牡3 57 津村明秀 2.25.3 05-07-06-06 34.3 10 (栗)松永幹夫
2 2 ロードガレリア 牡3 57 高杉吏麒 2.25.6 1 1/2 05-05-06-06 34.6 9 (栗)藤岡健一
10 B3 3 フィーリウス 牡3 57 木幡巧也 2.25.6 クビ 10-09-09-09 34.4 12 (美)手塚貴久
11 8 13 パッションリッチ 牡3 57 菅原明良 2.25.8 1 1/4 02-02-02-02 35.3 13 (美)久保田貴
12 6 8 ガルダイア 牡3 57 池添謙一 2.26.1 2 01-01-01-01 35.7 6 *(美)国枝栄
13 1 1 マテンロウバローズ 牡3 57 横山典弘 2.26.3 1 1/4 03-03-03-03 35.6 5 (栗)昆貢

 

本当にレベルが低いのか?

レース後、SNS上では、専門家、ファンを問わずに、割と多くの人が今回の【青葉賞】のレベルに関しての疑問を語っている。

「ダービーではチャンスがないだろう」

理屈としてはよくわかる。

2着(2番人気)でゴールしたファイアンクランツは、前走【すみれS】で3着に敗れた馬。しかも、その勝ち馬が【皐月賞】で14着に惨敗したシーティーアダマンなのだ。

そして、そんなファイアンクランツを「やっと」クビ差で差し切ってえ優勝したのがエネルジコ(1番人気)

競馬は物差しがすべてではないとはいえ、確かにパッとしない印象を受けるのは止むを得ない。

 

それを前提として、一方で競馬において評価するポイントには「勝ち方」がある。

実は今回、上がり最速をマークした勝ち馬を筆頭に、4頭が「33秒台」をマーク。

後ろの馬が追い込むにはなかなか難しい流れだったことは確かだ。

 

「勝ち方」に注目してみよう

そういった流れの中、エネルジコは、少し前にいた2番人気のファイアンクランツをしっかり目標として定め、追われてからの反応にもそれなりの速さを見せ、息の長い脚を繰り出したあと、しっかりとゴール前で差し切る。

激戦を制したエネルジコ

言うまでもなく、ここで権利を獲らなければ【ダービー】出走は難しかった。

追い込まれた条件下&1番人気のプレッシャー&マークをものともせずに、しっかりと結果を出した「勝負強さ」

これこそが、実はダービーで活躍するための大事な要素のような気がしてならない。

確かに、レベルが高くない相手に対してのクビ差勝ちだが「中身」という意味では、この馬がズバ抜けていたというのが、私の見解。

 

勝ち負けとは言わないが、、、過小評価は禁物だ

加えて、走破時計が、2分24秒8とさほど速くない点も良い。

ぜひ、振り返ってほしい。

【皐月賞】レコードが出た昨年【ダービー】を制したのは「皐月をステップした分だけ余力があった」ダノンデサイルだった。

そして、今年の【皐月賞】は、そのレコードをさらに更新。驚異的なタイムだった。

各馬のダメージ、反動は、決して小さくはない、というより昨年以上という見方が妥当ではないか。

それに対して、今も記した通り【青葉賞】の時計は速くなかった。

しかも、これまでよりも1週前倒しでの開催となったことで、疲労も残りにくくなるだろう。

以上の点から、エネルジコの過小評価は危険!

勝ち負けとまでは言わないが、馬券に絡む可能性は十分にあるとみた!

フローラS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 4月27日(日) 2回東京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第60回サンケイスポーツ賞フローラS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 10 カムニャック 牝3 55 シュタル 1.58.6    08-09-09 33.4 7 (栗)友道康夫
6 12 ヴァルキリーバース 牝3 55 ルメール 1.58.8 1 1/4  10-09-09 33.6 1 *(美)田中博康
3 5 タイセイプランセス 牝3 55 石橋脩 1.58.8 ハナ  16-16-16 33.0 18 (美)池上昌和
8 18 エストゥペンダ 牝3 55 三浦皇成 1.58.9  3/4  10-01-01 34.5 4 (美)高柳瑞樹
1 1 タガノアビー 牝3 55 藤岡佑介 1.59.0  3/4  16-16-16 33.3 12 (栗)千田輝彦
1 2 ロートホルン 牝3 55 横山武史 1.59.1  1/2  01-02-02 34.6 6 (美)加藤征弘
7 13 ルクスジニア 牝3 55 池添謙一 1.59.2 クビ  07-07-07 34.1 9 (栗)平田修
4 8 マーゴットレジーナ 牝3 55 北村宏司 1.59.2 ハナ  10-12-11 33.8 15 (栗)小林真也
7 15 ロンドボス 牝3 55 西塚洸二 1.59.2 ハナ  16-18-16 33.4 17 (栗)藤原英昭
10 8 17 ハギノピアチェーレ 牝3 55 藤懸貴志 1.59.2  02-03-03 34.5 13 (栗)高野友和
11 2 3 ドーギッド 牝3 55 吉田豊 1.59.3  1/2  04-07-07 34.2 16 (栗)矢作芳人
12 6 11 ホウオウタイタン 牝3 55 佐々木大 1.59.3 クビ  13-12-13 33.8 14 (栗)須貝尚介
13 4 7 ブラックルビー 牝3 55 戸崎圭太 1.59.5 1 1/4  04-05-05 34.6 2 *(美)田中博康
14 2 4 エンジェルブリーズ 牝3 55 横山典弘 1.59.6 クビ  03-03-03 34.9 5 (美)中舘英二
15 3 6 ティラトーレ 牝3 55 木幡巧也 1.59.7 1  04-05-05 34.8 8 (美)牧光二
16 5 9 ゴーソーファー 牝3 55 津村明秀 1.59.7  13-12-13 34.2 3 (美)手塚貴久
17 8 16 ロジャリーマイン 牝3 55 菅原明良 1.59.9 1 1/4  15-12-13 34.4 10 (美)久保田貴
18 7 14 マイスターヴェルク 牝3 55 杉原誠人 2.00.0 クビ  08-09-11 34.7 11 (美)勢司和浩

 

納得の走り!

皆が本気で【オークス】出走権を狙って仕上げてくる、ある意味ではG1に近いような「ガチンコレース」

そうしたレースで2着馬に1馬身1/4もの差をつけられるというのは、相当な能力差の証。

そんな圧倒的な走りを「7番人気馬・カムニャック」がしたのだから、衝撃を受けた競馬ファンは少ないだろうが、冷静にこれまでの走りを振り返れば

「納得の走り」

と言えるのかもしれない。

それくらい、この馬の新馬戦でのパフォーマンスは際立っていた。

中京芝2000mで後続に3馬身半差の圧勝!

勝ち時計が2分4秒2だったことで「遅い」と考えてはいけない。1000m通過は64秒1のスローの流れの中、全く力むことなく追走。

新馬離れした精神力の強さを見せたかと思えば、3角を過ぎてからは馬なりのままポジションを上げると持ったままで優勝を収めた。

 

オークスでも「チャンスあり」

単勝1.2倍という断然の支持に応えた横綱相撲だったが、本当にレースのどこを切り取ってもハイレベルかつスキがない。

当時の鞍上・川田騎手がレース後に『沢山の学びがありながらの競馬』という趣旨のコメントをしているように、この新馬戦はあくまでも「今後に向けての第一歩」という立ち位置だったはずだが、それでいて「完璧な強さ」を見せられたのだから、要するにモノが違うということ。

期待が膨らむカムニャック

その後の2戦は、状態が本物ではなかったこともあり、結果を出せなかったが【オークス】の権利がかかった大事な場面でしっかり仕上げてくるあたりは、さすがは名門・友道厩舎。

そして、素晴らしい素材が態勢を整えれば、例え重賞でも、キッチリ走って当然なのだと思う。(だから、上で「納得の走り」と記した)

 

レース後、友道調教師は

「今は右肩上がりで良くなっています。オークスへ良い状態でもっていきたいですね」

という力強いコメントが出ているが、確かに、実戦、調教を見る限りノビシロも十分にありそうに思える。

【青葉賞】の勝ち馬とは違い、こちらは本番でも「勝ち負けまである一頭」という見方で良いだろう。

 

もう一頭、楽しみな馬

気持ちの上では、もちろんカムニャックが未来の主役だが、青葉賞に続いて勝ち馬を指名しても面白くはないので(苦笑)

賞金的に【オークス】出走がかなうかはわからないが「今後に期待したい馬」ということで4着のエストゥペンダを挙げておきたい。

いずれも、3着に激走した直近2走の重賞【フェアリーS】と【クイーンC】では上がり最速をマークしているように「末脚にかける形」で結果を出してきた馬。

それがまさかの捲り、それも広い東京で、、、

 

ジョッキーには「ケンカするくらいなら自分のリズムで」という意図があったようだから、それ自体をどうこういうつもりは全くないが、単純に、重賞で不慣れな形というのは、馬にとっては容易な状況ではなかったはず。

それでいて!直線でも大きく崩れずに4着に残るのだから、やはり並の素材ではない。

鞍上自身も言っていたが「壁が作れたら」そういった意味では、大外の18番は不運だったのかもしれない。

現状、距離的には恐らくマイル〜1800Mが合いそうな気がする。次走、この条件に出走なら、相手どうこうを抜きにして、必ず注目したい。

 

マイラーズC 2025 の回顧&未来の主役

2025年 4月27日(日) 2回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第56回読売マイラーズカップ
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 1600m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 10 ロングラン セ7 57 岩田康誠 1.31.7      06-07 33.3 5 (美)和田勇介
3 3 ジュンブロッサム 牡6 58 武豊 1.31.8  1/2    08-08 33.2 1 (栗)友道康夫
7 8 セオ 牡5 57 岩田望来 1.32.1 1 1/2    02-02 34.2 2 (栗)上村洋行
2 2 ニホンピロキーフ 牡5 57 田口貫太 1.32.2  1/2    06-06 33.9 3 (栗)大橋勇樹
7 7 グラティアス 牡7 57 北村友一 1.32.3  1/2    05-04 34.1 9 (栗)安田翔伍
1 1 ホウオウリアリティ 牡7 57 団野大成 1.32.3    08-08 33.6 10 (栗)井上智史
B5 5 エアファンディタ 牡8 57 M.デム 1.32.3 クビ    10-10 33.1 7 (栗)池添学
8 9 レイベリング 牡5 57 和田竜二 1.33.0 4    04-02 35.0 6 (美)鹿戸雄一
B4 4 ビーアストニッシド 牡6 57 西村太一 1.33.6 3 1/2    01-01 35.8 8 (美)堀内岳志
10 B6 6 ミスタージーティー 牡4 57 坂井瑠星 1.33.6 ハナ    02-04 35.5 4 (栗)矢作芳人

評価すべきは「勝ち馬のみ」

いきなり強烈なことを書いてしまったが、、、(苦笑)

もちろん、今回激闘を演じた10頭への労いの気持ちは前提。

中でも、優勝&重賞連勝を達成したロングランは、7歳にして初めてのマイル戦出走。普通、年齢と共にズブさが出てくる分、距離を延ばしていくものだが、この馬は「逆」

レース後、岩田康騎手が「今が絶頂期」だと語っていたが、確かに、スピード感、キレ味共に、これまでとは比べられないほどに進化している。

重賞2連勝!ロングラン

ジョッキー自身、さらに上の舞台への出走を楽しみにしているようだし、今回の勝利は「本物」だという見方で良いだろう。

 

そうはいっても、初めてのマイル挑戦の馬にあっさり敗れたその他の9頭に関しては、、、

今後の展望という部分では、なかなか評価が難しいなというのが本音だ。

 

強いていえばセオ

その上で、もしも一頭挙げるならセオになるだろうか。

この馬らしい積極的な競馬は見られたし、レース後、鞍上が「この馬には時計が速すぎた」というのも確かだろう。

もう少しタフな馬場状態で行われるのであれば、例えG1でもそれなりに見せ場は作るだろう。

だが、それでも敢えて今回は、未来の主役は「なし」としよう。

毎週毎週、競馬を見ていれば、たまにはこんなこともある。

予定調和のように、必ず未来の主役がいる方がおかしいのではないか!?笑

こんな感じで、私たちも常にガチンコでレースに向かい合い、回顧をしている。

だからこそ、何かしら役立つネタをお届けできると自負しているし、これからも末長くお付き合いいただけると幸いだ。

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事