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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】毎日王冠&京都大賞典 2025⇒「これぞ毎日王冠」改めて痛感した攻略ポイント&今後に期待の未来の主役は?

【先週の重賞回顧】毎日王冠&京都大賞典 2025⇒「これぞ毎日王冠」改めて痛感した攻略ポイント&今後に期待の未来の主役は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

毎日王冠 2025 の回顧&未来の主役

2025年10月 5日(日) 4回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第76回毎日王冠
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 9 レーベンスティール 牡5 57 津村明秀 1.44.0  03-03-03 33.3 5 (美)田中博康
7 8 ホウオウビスケッツ 牡5 57 岩田康誠 1.44.1  1/2  01-01-01 33.8 2 (美)奥村武
8 10 サトノシャイニング 牡3 55 武豊 1.44.2  3/4  02-02-02 33.7 1 *(栗)杉山晴紀
3 3 ディマイザキッド 牡4 57 岩田望来 1.44.4 1 1/2  10-10-09 33.2 7 (美)清水英克
B2 2 エルトンバローズ 牡5 57 西村淳也 1.44.5  1/2  05-03-03 33.8 4 *(栗)杉山晴紀
5 5 ジェイパームス セ5 57 佐々木大 1.44.6  3/4  07-06-06 33.6 10 (美)堀宣行
6 6 チェルヴィニア 牝4 56 戸崎圭太 1.44.7 クビ  07-06-06 33.8 3 (美)木村哲也
1 1 ロングラン セ7 58 丹内祐次 1.44.7 クビ  10-11-11 33.3 9 (美)和田勇介
6 7 シルトホルン 牡5 57 大野拓弥 1.44.8  3/4  06-06-06 33.9 8 (美)新開幸一
10 4 4 ラファドゥラ 牝5 55 菅原明良 1.44.9  1/2  07-09-09 33.8 11 (美)小島茂之
11 8 11 シリウスコルト 牡4 57 古川吉洋 1.45.2 1 3/4  03-03-03 34.5 6 (美)田中勝春

「これぞ毎日王冠」

今回のレースを一言で表すなら

「これぞ毎日王冠」

このフレーズが最もしっくりくると私は感じた。

その理由は2つある。

1つ目は単純に「上位人気サイドでの決着」という点だ。

昨年までの直近5年の3連単平均配当は8千円台。東京、しかも馬場の良い開幕週ともなれば、ゴマカシが利きにくいということかもしれない。

そして今年も、単勝が「3桁配当」だった上位人気5頭の中の組み合わせで決まった。(人気順の違いこそあれど)

だがそれよりも、私が強調したいのは「もうひとつの理由」の方だ。

 

勝負を決める最大のポイントとは?

もうひとつの理由とは「速い上がり=瞬発力が求められる」という点だ。

 

もちろん、馬場の良い開幕週だけに、基本的には「前」でレースを運べる馬が有利

とはいえ、実はそれほど単純な話ではない。

ここでご紹介したいデータが。有料会員様などにも事前にお伝えしたものだが、過去10年の優勝馬。特印上がり3ハロンにご注目いただきたい。

直近10年の勝ち馬のうち、半数の5頭は上がり最速をマーク。

また、勝ち馬10頭のうち8頭は、上がり3ハロンで33秒台以内をマークしていた。

改めて、毎日王冠には「速い上がり=圧倒的な瞬発力」が求められることをおわかりいただけたと思う。

 

案の定の決着に

ましてや、今年は行きたい馬も複数いるが、何が何でもというタイプは見当たらない。

決して速い流れにはならないから、尚さら瞬発力が求められると考えていたが、案の定だった。

上位3頭の上がり3ハロンは、いずれも33秒台。

中でも、最も速い上がりをマークした(33秒3/全体では2番目)レーベンスティールに勝利の瞬間が訪れたのも、ここまでご紹介してきた内容から「ごく自然な話」であることがおわかりいただけたと思う。

毎日王冠に瞬発力が求められることは、当然ジョッキーたちもわかっていたはずだ。

だとすれば、レーベンスティールの津村騎手にしてみれば、4角3番手通過だったとはいえ、前の2頭は

「能力では拮抗しているが、瞬発力に限って言えば自分の馬より劣る(と思える)馬」

きっと「しめしめ」と思いながら騎乗していたに違いない。

 

G1馬も交わした末脚

おめでとう津村騎手!意外にもG2はこれが初勝利らしい

そういった点からいえば、馬券まではあと一歩の4着だったとはいえ、

「穴馬券の主役ならこの馬しかいない!」

と判断し、1週前の段階から予告した7番人気の伏兵☆ディマイザキッドを高く評価したこと自体は、決して間違っていなかったと自負している。

上でご紹介した過去のデータを基に

「瞬発力勝負なら台頭できる」

ということで指名。案の定、上がり3ハロンではメンバー中最速のタイムで追い込んでくれた。

チェルヴィニアや、エルトンバローズといった実績上位の馬を交わしていく脚は素晴らしかったし、上位3頭との差も、位置取りの差、という部分が大きいだろう。

 

もっとやれる馬

もちろん毎日王冠というレース自体が瞬発力を求められるだけに、そこを武器とするディマイザキッドにとっては「向くレース」であったことは確か。

ただ、どういった条件にせよ、これほどの強豪を相手にして「上がり最速をマークした」という事実も価値がある。

まだ4歳で伸び盛りだし、これからもっともっと期待したい。

例えば年内の重賞だとどうだろう?同じ東京でも、来月の【AR共和国杯】は上がり勝負にはなりにくいし、、、

どちらかといえば、今回と同じ1800Mで行われる12月1週目の【鳴尾記念】だろうか。

仮にここで出走なら!翌日のG1【チャンピオンズC】に向けて一緒に資金を稼ごうぜ!

ということで、未来の主役に指名する。

 

京都大賞典 2025 の回顧&未来の主役

2025年10月 5日(日) 3回京都2日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第60回京都大賞典
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 2400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 3 ディープモンスター 牡7 57 浜中俊 2.23.9 06-05-07-07 34.4 5 (栗)池江泰寿
3 5 サンライズアース 牡4 58 池添謙一 2.24.0  1/2 01-01-01-01 35.0 2 (栗)石坂公一
4 8 ヴェルミセル 牝5 55 鮫島克駿 2.24.1 クビ 12-12-11-11 34.3 15 (栗)吉村圭司
2 4 アドマイヤテラ 牡4 58 川田将雅 2.24.2  1/2 06-07-06-03 34.8 1 (栗)友道康夫
8 18 ショウナンラプンタ 牡4 57 松山弘平 2.24.2 クビ 16-17-13-09 34.5 3 (栗)高野友和
8 17 アルナシーム 牡6 57 藤岡佑介 2.24.3  1/2 03-03-07-07 34.8 12 (栗)橋口慎介
6 11 ヴェルテンベルク 牡5 57 松若風馬 2.24.4  1/2 12-12-15-14 34.5 16 *(栗)宮本博
4 7 ドゥレッツァ 牡5 58 横山武史 2.24.5 クビ 08-08-02-02 35.4 4 (美)尾関知人
1 1 サンライズソレイユ 牡4 57 坂井瑠星 2.24.5 ハナ 04-03-03-03 35.2 10 (栗)矢作芳人
10 8 16 ボルドグフーシュ 牡6 57 内田博幸 2.24.5 クビ 15-15-13-14 34.7 8 *(栗)宮本博
11 1 2 カネフラ 牡5 57 団野大成 2.24.7 1 16-15-15-14 34.7 18 (栗)高橋康之
12 7 15 ジューンテイク 牡4 57 菱田裕二 2.24.8 1 14-14-17-18 34.8 9 (栗)武英智
13 5 10 ブレイヴロッカー セ5 57 太宰啓介 2.24.8 クビ 10-09-09-09 35.2 13 *(栗)本田優
14 7 13 メイショウブレゲ 牡6 57 酒井学 2.24.9 クビ 18-17-18-14 34.9 11 *(栗)本田優
15 3 6 プラダリア 牡6 57 高杉吏麒 2.25.0 1 02-02-03-03 35.7 7 (栗)池添学
16 7 14 サブマリーナ 牡4 57 横山和生 2.25.1 クビ 05-05-03-03 35.9 6 (栗)庄野靖志
17 B5 9 ミクソロジー セ6 57 斎藤新 2.25.3 1 1/4 11-09-11-11 35.5 17 (栗)辻野泰之
18 B6 12 ワープスピード 牡6 57 吉村誠之 2.27.2 大差 08-09-09-11 37.6 14 (美)高木登

こちらも「これぞ」

上でご紹介した【毎日王冠】の回顧において

「これぞ毎日王冠」

その理由のひとつとして「上位人気サイドでの堅い決着」という趣旨の話をしたが、配当的なことを言えば【京都大賞典】も「これぞ」と言えるのかも。

というのも昨年、衝撃の141万馬券が飛び出すなど、毎年のように荒れまくってきたレース。

今年も、さすがにそこまでとはいかずとも、3連単では「47万馬券」が飛び出した。

3着に、15番人気の超大穴ヴェルミセルが飛び込んだことも、競馬ファンの度肝を抜いたように思う。

では、どうして京都大賞典は荒れるのだろう?

その理由は「出走馬のレベル」にあると私たちは考える。

 

皆が攻める、上がりがかかる

ぜひ、毎日王冠と京都大賞典のメンバーを比較してほしい。

本気で、この先の王道路線、即ち【天皇賞・秋】や【ジャパンC】を目指していくような馬の多くは【毎日王冠】に集まった。

対して【京都大賞典】に集まったのは、来年の【天皇賞・春】(その前に年末の有馬記念も?)あたりが大目標になりそうな「ステイヤー型」が中心。

お見事!ディープモンスター

誤解のないように言うが、ステイヤーが悪いということではない。

ただ、現実的な話として、現在の日本、というより世界の競馬界も含め、ステイヤー路線が「非主流」であることは確かであり、どうしても、少し力の劣る馬が集まりがち。

となれば、出走馬の能力も拮抗してくるし、人気のあるなしにかかわらず、積極的にガンガンいく馬が出てくる。(今年は比較的そこまででもなかったが)

そして、上がりがかかる非常にタフなレースになる。

 

能力よりも状態や適性

毎日王冠のように、瞬発力、速い上がりが求められるレースになると、絶対的な能力やスピードだったりが求められがち。

ただ、上がりがかかるレースになれば、話は違ってくる。

誤解を恐れずに言えば「脚が遅くても対応できる可能性が出てくる」

ということだ。

だからこそ、レース時点での体調だったり、適性、あるいはジョッキーの乗り方ひとつで、どんな馬にでも浮上のチャンスが出てくる。

こうしたような事情から、京都大賞典は「荒れる重賞」ということになる。

この傾向は、今後も変わることはないだろう。

「結果的に荒れる」のと「荒れることがわかっている」のでは、狙い方、考え方もまるで変わってくる。

もちろん、細かい部分は各年の出走馬により変わってくることもあるが「絶対に荒れるから攻めるんだ」という強い気持ちをもって臨むべきレースであることは、皆様と共有しておきたい。

 

尚、出走馬の能力関係は、レースが終わった今でも「抜けている」と感じられる存在はいない。それより、目立ったのは浜中騎手の手綱さばき。本日の理想的なイン突きを含め、このところ非常に冴えている。

苦しんだ時期もあったが、やはりダービージョッキー。十分に結果を出してきたジョッキーではあるが、敢えて「未来の主役」として、今後の騎乗馬に注目したい。

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