こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
東京新聞杯 2026 の回顧
2026年 2月10日(火) 1回東京4日 天候 : 曇 馬場状態 : 良
【11R】 第76回東京新聞杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4 | 7 | トロヴァトーレ | 牡5 | 58 | ルメール | 1.32.2 | 10-09 | 33.1 | 2 | (美)鹿戸雄一 | |
| 2 | 1 | 2 | ラヴァンダ | 牝5 | 56 | 岩田望来 | 1.32.3 | クビ | 09-09 | 33.3 | 4 | *(栗)中村直也 |
| 3 | 6 | 12 | ウォーターリヒト | 牡5 | 58 | 高杉吏麒 | 1.32.3 | クビ | 10-09 | 33.2 | 3 | (栗)石橋守 |
| 4 | 1 | 1 | シャンパンカラー | 牡6 | 59 | 岩田康誠 | 1.32.3 | 頭 | 14-14 | 32.8 | 9 | (美)田中剛 |
| 5 | 2 | 3 | シリウスコルト | 牡5 | 58 | 三浦皇成 | 1.32.4 | 頭 | 04-04 | 33.7 | 13 | (美)田中勝春 |
| 6 | 7 | 14 | ミッキーゴージャス | 牝6 | 55 | 横山典弘 | 1.32.5 | 3/4 | 04-04 | 33.9 | 12 | (栗)安田翔伍 |
| 7 | B8 | 15 | ウンブライル | 牝6 | 55 | 戸崎圭太 | 1.32.5 | ハナ | 13-12 | 33.2 | 11 | (美)木村哲也 |
| 8 | B6 | 11 | レッドモンレーヴ | 牡7 | 58 | 佐々木大 | 1.32.5 | ハナ | 14-14 | 32.9 | 10 | (美)蛯名正義 |
| 9 | 5 | 9 | サクラトゥジュール | セ9 | 57 | キング | 1.32.5 | ハナ | 12-12 | 33.2 | 14 | (美)堀宣行 |
| 10 | 3 | 6 | オフトレイル | 牡5 | 59 | 菅原明良 | 1.32.6 | 3/4 | 07-07 | 33.8 | 6 | (栗)吉村圭司 |
| 11 | 5 | 10 | エンペラーズソード | セ4 | 57 | 原優介 | 1.32.9 | 1 1/2 | 03-02 | 34.5 | 5 | (美)高木登 |
| 12 | 2 | 4 | マジックサンズ | 牡4 | 57 | 武豊 | 1.32.9 | 頭 | 16-16 | 33.0 | 7 | *(栗)須貝尚介 |
| 13 | B3 | 5 | エルトンバローズ | 牡6 | 58 | 津村明秀 | 1.33.0 | 1/2 | 07-07 | 34.2 | 1 | (栗)杉山晴紀 |
| 14 | 7 | 13 | メイショウチタン | 牡9 | 57 | 吉田豊 | 1.33.0 | 頭 | 01-01 | 34.8 | 15 | (栗)本田優 |
| 15 | 8 | 16 | ブエナオンダ | 牡5 | 58 | 横山武史 | 1.33.0 | クビ | 02-02 | 34.6 | 8 | *(栗)須貝尚介 |
| 16 | 4 | 8 | ヤマニンサルバム | 牡7 | 57 | 小崎綾也 | 1.33.1 | 3/4 | 04-04 | 34.5 | 16 | *(栗)中村直也 |
心から「開催に感謝」
本当に大変な週末だった。全国的に雪、また雪。
特に東京競馬は(土)が8Rを前にして中止。(開催は成立)
よく(日)は京都とともに中止になり、2日後の火曜日への順延となった。
冒頭で「大変な週末だった」と記したが、誰より大変だったのは、競馬開催に尽力された多くの皆様。
特に、極寒の中、馬場の回復作業に携わられた皆様には、頭が下がる。
改めて「無地に競馬が開催される」ことに対しての感謝を強くした。
心から感謝申し上げたい。
また、私たちキングスポーツの勝負を信じて、一緒に土曜日から火曜日まで戦ってくださってご会員様には御礼を申し上げたい。
引き続き、皆様を興奮と歓喜のゴールへと導くべく、全力を尽くしていくことをお約束したい。
走力もさることながら
当たり前のことを言うようだが、大変だったのは人間だけではない。
出走する予定だった競走馬たちにとってもそれは同じ。
人間の思いに敏感だと言われるサラブレッド。
競馬があるのかどうかで周囲の人間がバタバタする中、なかなか落ち着くことができなかっただろう。
こうした点を鑑みれば、今回ご紹介する2つの重賞は、走力もさることながら
「精神力の勝負」
だったと言えるのかもしれない。
そういった意味では、主戦上の芝だけではなく、昨年はダートにも挑戦するなど、様々な修羅場を潜ってきたトロヴァトーレが勝利を掴んだのは、ある意味では納得と言えるのかもしれない。
昨年の【ダービー卿CT】以来の重賞勝ち、おめでとう!
何より「スムーズさ」
そして、今回の【東京新聞杯】の最大の特徴は「大混戦」だったという部分だ。
最終的に、単勝で1番人気に推されたエルトンバローズが5.4倍。
10倍未満のオッズだった馬が6頭もいた。
多頭数の混戦という、ただでさえごちゃごちゃしそうな状況。

また、開幕2週目の東京。雪を除かれ、良馬場での開催になれば、やはり「内有利」は間違いない。
実際に、直線では馬が内側に集まっていた。
その結果、1番人気のエルトンバローズなどは、もろに前が詰まって、自慢の息の長い末脚を使えずにレースを終えることに。
対象的に、1番内をスルスルと回ってきた岩田望騎手のラヴァンダが2着。
そして、敢えて極端に内にはいかず、ひたすらスムーズに回ってきたトロヴァトーレが優勝を収めた。
騎手ありきではないが
決して、上手く乗れずに悔しい思いをした騎手たちを貶めるつもりはない。
ただ、現実として、巧みに進路を取った騎手たちの騎乗馬が上位にきていることは事実。
もちろん、トロヴァトーレ(2番人気)だってラヴァンダ(4番人気)だって、ここで勝ち負けをするのに相応しい実力馬ではある。
だが、上でも記した通り、今回は大混戦だった。
力はあるけど、同レベル(だと競馬ファンが考える)馬たちがたくさんいたわけだ。
だから、もし彼ら2頭も進路どりが上手くいっていなければ、きっと違った着順だったに違いない。
私たちは、以前から「あくまでも競馬は馬ありき」だと申し上げてきたし、その思いは今後も変わることはない。それを前提に、やはり多頭数、ましてや混戦の時は、
馬場読みの上手い騎手、進路どりの上手い騎手
の騎乗馬を重視する必要があるなと、改めて感じさせられた一戦だった。
一頭ピックアップするなら
そんなレースで「次も狙いたい」と明確に思わせてくれたのは9番人気ながら4着に頑張ったシャンパンカラー。
実はこの馬、今回のレースにおける私たちの好調教馬だった。
実際に、以下のような解説文をご会員様には提供している(一部抜粋)
言わずと知れた【NHKマイルC】の優勝馬。また、昨年の【安田記念】でも、6着ながら、超強豪が相手の中で上がり最速をマークしている。能力、コース適性は間違いなくここなら最上位級。
一方で2ヶ月半ぶり&59キロが嫌われて、評価が上がっていないようだ。ただ!!調教の動きだけを見たら「ここで狙わなきゃもったいない!!」
中間は常によく動いていたが、特に岩田康騎手が自ら跨った最終追いの美浦坂路では自己ベストとなる50.9-12.0で走破、それも馬なりで余力を残してのもの。とにかく推進力が強烈だった。
9番人気という低評価での激走だと「フロック」だと思われがちだが、上の解説の通り
「裏付けがあっての激走」
なのだ。
元々力のある馬。岩田康騎手とも手が合っていそうだし「安田記念でも軽視は禁物」だと、ハッキリと申し上げておきたい。

きさらぎ賞 2026 の回顧
2026年 2月10日(火) 2回京都4日 天候 : 曇 馬場状態 : 良
【11R】 第66回きさらぎ賞
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝・外 1800m 9頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 1 | ゾロアストロ | 牡3 | 57 | ハマーハ | 1.48.0 | 05-04 | 33.3 | 1 | (美)宮田敬介 | |
| 2 | 2 | 2 | エムズビギン | 牡3 | 57 | 川田将雅 | 1.48.0 | 頭 | 02-02 | 33.5 | 2 | (栗)友道康夫 |
| 3 | 7 | 7 | ラフターラインズ | 牝3 | 55 | 藤岡佑介 | 1.48.0 | ハナ | 08-07 | 32.8 | 4 | (美)小笠倫弘 |
| 4 | 6 | 6 | コレオシークエンス | 牡3 | 57 | 浜中俊 | 1.48.1 | クビ | 01-01 | 33.8 | 8 | (栗)佐藤悠太 |
| 5 | 5 | 5 | ストームゲイル | 牡3 | 57 | 吉村誠之 | 1.48.2 | 3/4 | 03-02 | 33.7 | 7 | (栗)四位洋文 |
| 6 | 4 | 4 | ゴーイントゥスカイ | 牡3 | 57 | 荻野極 | 1.48.3 | 3/4 | 07-07 | 33.2 | 3 | (美)上原佑紀 |
| 7 | 8 | 9 | ローベルクランツ | 牡3 | 57 | 松山弘平 | 1.48.5 | 1 1/4 | 08-09 | 33.0 | 6 | (栗)小林真也 |
| 8 | 3 | 3 | サトノアイボリー | 牡3 | 57 | 団野大成 | 1.48.9 | 2 1/2 | 05-06 | 34.0 | 9 | (栗)杉山晴紀 |
| 9 | 8 | 8 | ショウナンガルフ | 牡3 | 57 | 横山和生 | 1.49.0 | 1 | 03-04 | 34.3 | 5 | (栗)須貝尚介 |
対照的な馬場
上でご紹介した【東京新聞杯】の解説で、今の東京の馬場は内が伸びる、という趣旨を記した。
だが、京都に関しては、1日を通して、基本的には「外が伸びる馬場」だったように思う。(内を走って結果を出した馬もいたが)
そういった点でいえば、今回の【きさらぎ賞】において、1番人気に応える形で優勝、それも伸びない内に進路を取りながら、最後まで脚を伸ばしたゾロアストロは、素直に高く評価して良いと思う。

このゾロアストロ、ご存知の方もいるとは思うが関東、美浦の宮田厩舎所属。
今回の出走馬9頭のうち、関西馬の6頭&滞在競馬をしていた2頭は、レースが順延する中、栗東トレセンでの調整に挑めた。
対して、ゾロアストロだけが、早めに京都競馬場に入っての調整。
これまでとは、まるで勝手が違う形でレースを迎えたわけだから、どの馬よりも「精神力」が試されたと思う。
それを乗り越えての勝利だけに、単に重賞を獲ったということ以上に価値は大きいだろう。
鞍上のハマーハンセン騎手からは
という趣旨のコメントも出ているだけに、クラシック戦線の「中心候補の一頭」として頭に入れておこう。
またも名牝誕生か!?
もっとも、私たちの中では
というのが本音だ(苦笑)
スタートで大きく立ち遅れながら、上がり3ハロンでは2着馬を「0.5も上回る32.8」の脚を繰り出し、頭&ハナ差の3着。
それでいて、この馬は「メンバー中、唯一の牝馬」なのだ。牝馬にもかかわらず、私たちが果敢に軸指名した理由、この末脚からご理解いただけたに違いない。
もちろん、スタートも含めて実力の内という考え方もあるだろう。
だが、まだデビューしてからそれほど時間が経っていない3歳馬。こういうことだってある。
それよりも、インパクトでは上位2頭を大きく上回る末脚を繰り出せたことが大きいし、きさらぎ賞の先輩牝馬・リンクスティップ(昨年2着)のように十分にクラシック路線での好走も狙っていけるに違いない。
もちろん、未来の主役はこの馬。
とはいえ、盲目的に「クラシックもこの馬から勝負」とはまだ決めていない。
既に高く評価したこの馬を物差しに、勝利のために客観的に評価していくつもりだ。その上で、私たちがくだす最終結論とは?いずれにせよ、春を楽しみにしていてほしい!





