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ホーム安藤康彦福島牝馬ステークス 2019【回顧】あの調教師に注目してほしい!

福島牝馬ステークス 2019【回顧】あの調教師に注目してほしい!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】福島牝馬ステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 5 デンコウアンジュ 牝6 54 柴田善臣 1.48.1   07-08-07-06 33.8 4 (栗)荒川義之
6 6 フローレスマジック 牝5 54 石橋脩 1.48.5 2 1/2 05-05-03-04 34.5 1 (美)木村哲也
8 10 ダノングレース 牝4 54 蛯名正義 1.48.7 1 1/4 10-09-07-04 34.4 2 (美)国枝栄
7 7 ペルソナリテ 牝6 54 丹内祐次 1.48.7 ハナ 09-09-09-09 34.2 9 (美)相沢郁
8 9 ミッシングリンク 牝5 54 丸山元気 1.48.7 03-03-03-01 34.7 8 (美)斎藤誠
3 3 ランドネ 牝4 54 戸崎圭太 1.48.8 クビ 03-03-05-06 34.7 3 (栗)角居勝彦
2 2 カレンシリエージョ 牝4 54 秋山真一 1.48.8 07-07-05-08 34.6 6 (栗)鈴木孝志
7 8 ウインファビラス 牝6 54 松岡正海 1.49.3 3 02-02-01-02 35.4 7 (美)畠山吉宏
4 4 カワキタエンカ 牝5 54 鮫島克駿 1.50.2 5 01-01-02-01 36.3 5 (栗)浜田多実
10 1 1 ビスカリア 牝7 54 西村淳也 1.50.2 ハナ 05-05-09-10 35.8 10 (栗)山内研二

 

例年、多頭数で行われることが多い【福島牝馬ステークス】

それだけに、わずか10頭立てとなった今年は少々寂しかったが、それでも「メンバーの質」という意味では、むしろ例年以上だったのではないか。

4歳馬を中心に、本当にこれからが楽しみな素材が揃った!

 

だからこそ、今回の結果もさることながら

将来的に活躍できる馬は誰なのか?

という点を考えながら、レースを観戦した。

 

お見事!3年半ぶりの重賞勝ち!

そんな中、優勝したのは4番人気の6歳馬デンコウアンジュだった。

2歳10月の【アルテミスステークス】以来、なんと3年半ぶりの重賞制覇!本当におめでとう!

 

恐らく、ここで多くの方はこう思われるのではないか。

「デンコウアンジュの久しぶりの重賞制覇は素晴らしいが、とはいえ6歳馬。この馬に関しては、将来的に活躍できる馬という括りには当てはまらないだろう」

ならば断言しよう。

決してそんなことはない!(現役を続けるなら)少なくとも来年くらいまでは活躍できる!

その理由はどこにある?

 

荒川調教師は高齢馬の管理が上手い!

デンコウアンジュに今後も期待できると考える最大の理由は、管理する荒川義之調教師の「腕」にあると考えている。

「荒川調教師のことはよく知らない」

という方も多いと思うので、簡単にご紹介しておきたい。

 

2007年に開業。勇退した安藤正敏厩舎から所属馬を引き継いだ。そのうちの1頭が、翌年、厩舎に初めての重賞勝ちをもたらすオースミグラスワンだ。

 

オースミグラスワンは、安藤厩舎に所属していた4歳時に【新潟大賞典】で初めての重賞勝ちを収めた。しかし、それから2年近く、勝利を得ることができなかったのだ。

「年齢的な衰えか?」

誰もがそう思ったところ、荒川厩舎の仕上げにより完全復活!6歳3月の【大阪城ステークス】で久しぶりの勝利を収め、勢いに乗った同年の【新潟大賞典】で、2年ぶりの重賞勝ち(同一重賞勝ち)を決めたのだ。

結局翌年引退したが、引退直前までオープンで活躍を続けた。

 

昨年引退したあの馬も

オースミグラスワンを復活させた時から

荒川調教師は高齢馬の仕上げに長けているのかも

と考えるようになった。

そういえば、昨年引退した障害ホース・マドリードカフェも、自身初めてにして唯一の重賞勝ちが、6歳時の【京都ハイジャンプ】だった。

 

そんな荒川師が管理しているデンコウアンジュだからこそ、まだまだ期待できると思うのだ。

G1に関しても、勝ち負けは簡単ではないかもしれないが、掲示板圏内なら十分に可能性はある!ぜひ、注目してほしい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

6着のランドネ

率直に言って、今回のレース内容には物足りなさを感じている。

ジョッキーがレース後に語っていた通り、不利を受ける場面もあったが、それにしても6着という結果は残念だ。

それでも!

道中で見せた、力強さと軽快さを兼ね備えたフットワークには大物感がある。

「次にもう一度見てみたい」という意味で、未来の主役にさせていただいた。次走の内容次第で、その先も追いかけるべきか、見限るべきなのか、決まるだろう。

 

【福島牝馬ステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 デンコウアンジュ(柴田善臣騎手)
「切れ味鋭い馬なので、期待はしていました。ペースは遅かったのですが、折り合いがついて良いリズムで行けて、予想した以上に切れました。今日くらい落ち着いていてリラックスして走れたら、ヴィクトリアマイルでもレースの流れ次第ではひょっとするかもしれません。期待はあります」

2着 フローレスマジック(石橋脩騎手)
「状態は良く、返し馬でも雰囲気が良かったです。しかし、思ったよりもペースが遅く、後ろの馬が3コーナーでスッと来ました。その中で良く耐えて直線に向き、調子の良さを出してくれました」

3着 ダノングレース(蛯名正義騎手)
「大味な競馬になってしまいました。流れが遅く待っていてもいけないと思い、良いタイミングで上がって行きましたが……」

5着 ミッシングリンク(丸山元気騎手)
「ペースが遅く外から来た馬と一緒に上がって行きましたが、芝よりダートの方がいい感じはしました。芝でも、ハンデ戦や雨が降って道悪になった時なら良いかと思います」

 

(via ラジオNIKKあEI 

 

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