このコラムでは【小倉２歳ステークス 2019】における「攻略のためのポイント」についての話や、主な出走馬の解説をご紹介。
近年の【小倉２歳ステークス】の勝ち馬を見ていくと、後の活躍馬が少なくない。
例えば2016年優勝のレーヌミノルは、翌春のG１【桜花賞】を制覇している。
また、2015年優勝のシュウジ、2017年優勝のアサクサゲンキも、後に重賞で好走。
間違いなく出世レース！
だが、その割に
荒れる！！！
直近５年の３連単平均配当は驚きの24万馬券超えだ。
「未来の主役」と「大波乱」の共存。
そういった難解なレースを勝つことこそ、プロの予想家に求められた使命だと自覚している。
後ほどご紹介するレース攻略のポイントには、ぜひご注目いただきたい。
2019年 9月 1日(日) 2回小倉12日目 14頭 [15:35発走]
11R 小倉２歳ステークス 枠順確定 (単勝5%UP/予定)
２歳・オープン・Ｇ３(馬齢)(国際)(特指) 芝1200m (B)
| 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 替 騎手 | 斤量 | 単勝 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ローランダー | 牝2 | *松山弘平 | 54 | 35.4 | (栗)湯窪幸雄 |
| 2 | 2 | テーオーマルクス | 牡2 | *浜中俊 | 54 | 13.9 | (栗)宮徹 |
| 3 | 3 | ラウダシオン | 牡2 | *武豊 | 54 | 6.5 | (栗)斉藤崇史 |
| 3 | 4 | ヒメサマ | 牝2 | 岩田望来 | 54 | 32.8 | (栗)梅田智之 |
| 4 | 5 | $トリプルエース | 牡2 | 和田竜二 | 54 | 5.7 | (栗)斉藤崇史 |
| 4 | 6 | ヒバリ | 牝2 | 福永祐一 | 54 | 9.7 | (栗)加用正 |
| 5 | 7 | カイルアコナ | 牝2 | 川田将雅 | 54 | 3.2 | (栗)高橋義忠 |
| 5 | 8 | ホープホワイト | 牝2 | *酒井学 | 54 | 55.8 | (美)武井亮 |
| 6 | 9 | シゲルミズガメザ | 牡2 | 岩崎翼 | 54 | 22.3 | (栗)鈴木孝志 |
| 6 | 10 | マイネルグリット | 牡2 | *国分優作 | 54 | 6.2 | (栗)吉田直弘 |
| 7 | 11 | グランドデューク | 牡2 | 西村淳也 | 54 | 30.3 | (栗)庄野靖志 |
| 7 | 12 | カリニート | 牡2 | 幸英明 | 54 | 51.1 | (栗)大根田裕 |
| 8 | 13 | ゼンノジャスタ | 牡2 | 田中健 | 54 | 37.6 | (栗)浅見秀一 |
| 8 | 14 | ミントティー | 牝2 | *秋山真一 | 54 | 45.3 | (栗)高柳大輔 |
2019年8月31日(土) 午後0時46分
その前に、まずは主な出走予定馬の解説からいこう。
小倉２歳ステークス 2019
カイルアコナなど上位人気候補３頭の解説
【短評】７番カイルアコナ（未定・高橋義）
▼最近の主な戦績
7/27 新馬戦 １着
⇒新馬戦を快勝後、川田騎手は
「ゴールを過ぎてから外に逃げていたように、まだ幼さも残しています。馬体はこれくらいでも大丈夫です」
と語っていた。
幼さを残しながらも、スピードの違いを活かして前半から先頭に立つと、ゴールでは４馬身もの大きな差をつけるのだから、大物の予感が漂っている。
前走後はこのレースへ向けて順調に調整が進められたようだし、当然、主役候補の１頭だろう。
【Check Point】⇒気になるのは、新馬戦で「逃げた」ことだろう。重賞ともなれば、同型も多くなるから、簡単には前に行けないケースもある。そうなった時に馬が戸惑わなければいいが、、、
▼参考レース 7/27 新馬戦 2019
【短評】３番ラウダシオン（武豊・斉藤崇）
▼最近の主な戦績
6/22 新馬戦 １着
⇒新馬戦ではゲート入りでやや手間取るなど若さを見せたもの、いざレースが始まってみると「大物」の風格を十分に漂わせた。
スタート直後からスピードを活かして好位を確保したかと思えば、直線でもきっちりと脚を伸ばして先頭でゴール。
レース後、当時の鞍上・福永祐一騎手が
「もっと弾けてくれそうな雰囲気です」
と語っていたように、伸びしろも大きそうだ。
【Check Point】⇒新馬戦が８頭立てだった点はやや気になるかも。多頭数で揉まれる形になった時、精神的な若さを出さなければよいが、、、
▼参考レース 6/22 新馬戦 2019
【短評】10番マイネルグリット（国分優・吉田直）
▼最近の主な戦績
フェニックス賞 １着
⇒前走【フェニックス賞】では「新馬戦芝1600M⇒フェニックス賞芝1200M」という大幅な距離短縮にも戸惑うことなく、堂々の２連勝を果たした。
当時の鞍上・和田騎手曰く
「生真面目な所がある」
とのことだから、この先もスプリント路線で活躍してくれるだろう。
マイネル軍団が２歳戦で活躍すると「早熟」のイメージを持たれがちだが、一族には10歳まで戦ったドリームバレンチノがいる。それだけに、奥がありそうだ。
【Check Point】⇒レースぶりを見る限り、大きく崩れそうな雰囲気は全く受けない。馬券を買いやすいタイプと言ってよいかもしれない。
▼参考レース フェニックス賞
小倉２歳ステークス 2019【予想】のCheck Point
| 人気馬の信頼度（5段階） | ★★ 混戦 |
| 3連単 予想配当 | 5万馬券以上 |
| 3連単 平均配当 | 24万8,310円 |
| 展開 | ミドル・中団向き |
２歳戦のたびに申し上げていることではあるが、上位人気候補を挙げてはみたものの、出走馬の大半が１戦、あるいは２戦しか経験していない馬たちのレースだ。
当然、情報は少ない。
ならば馬を単体で見ていくよりも、大事なのは
レース全体の考え方！
具体的にどういうことか？詳しくは、後半でご紹介する。
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では本題にいこう。
例によって「前走の頭数」は必見！
新潟２歳ステークスの狙いの際にもご紹介したので、既にご存知の方も多いだろうか。
２歳重賞でまず重視するのは
前走の頭数
調教では決して味わえない「多頭数に揉まれる経験」こそが、重賞を戦い抜く上での「走力＆精神力の強化」に繋がるのだ。
実際、直近10年の小倉２歳ステークス出走馬「前走頭数別の成績」を調べてみたが
小倉２歳S 前走頭数別成績（直近10年）
| 前走頭数 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ６頭立 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| ７頭立 | 0- 0- 0- 13/ 13 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| ８頭立 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
| ９頭立 | 0- 0- 1- 12/ 13 | 0.0% | 0.0% | 7.7% |
| 10頭立 | 3- 3- 1- 18/ 25 | 12.0% | 24.0% | 28.0% |
| 11頭立 | 1- 2- 0- 14/ 17 | 5.9% | 17.6% | 17.6% |
| 12頭立 | 2- 1- 3- 10/ 16 | 12.5% | 18.8% | 37.5% |
| 13頭立 | 0- 0- 1- 14/ 15 | 0.0% | 0.0% | 6.7% |
| 14頭立 | 2- 1- 2- 7/ 12 | 16.7% | 25.0% | 41.7% |
| 15頭立 | 1- 0- 1- 12/ 14 | 7.1% | 7.1% | 14.3% |
| 16頭立 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 17頭立 | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 18頭立 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
このように、勝率のトップ３は、いずれも前走で二桁頭数のレースを戦ってきた馬。
逆に、前走一桁組は大苦戦していることがわかる。
ちなみに、今回のレースで人気を集めそうなカイルアコナ＆ラウダシオンは、いずれも前走一桁組なのだ。
データ上は苦戦が予想されるが、どうなるか。
【まとめ・１】
小倉２歳Ｓは前走で多頭数（最低でも二桁）に揉まれている馬を狙いたい！
参考までに、上位人気候補２頭は
カイルアコナ ➡ 前走「９頭立て」
ラウダシオン ➡ 前走「８頭立て」
データの上では苦戦確実だが、、、
馬体重にも注目したい
一番大事な要素が前走頭数であることは間違いない。
だが、それだけでは面白くないので、今回は追加で１点だけ
過去の出走馬の馬体重
にも注目してみた
実は、意外にも傾向がハッキリしているのだ。
小倉２歳Ｓ 馬体重別成績（直近10年）
| 馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ～399kg | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 400～419kg | 0- 1- 1- 10/ 12 | 0.0% | 8.3% | 16.7% |
| 420～439kg | 0- 2- 2- 26/ 30 | 0.0% | 6.7% | 13.3% |
| 440～459kg | 5- 4- 2- 28/ 39 | 12.8% | 23.1% | 28.2% |
| 460～479kg | 4- 1- 3- 39/ 47 | 8.5% | 10.6% | 17.0% |
| 480～499kg | 1- 1- 1- 12/ 15 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
| 500～519kg | 0- 1- 0- 5/ 6 | 0.0% | 16.7% | 16.7% |
| 520～539kg | 0- 0- 1- 2/ 3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
特に注目は「420キロ～439キロ」と「440キロ～459キロ」
詳しくは上の表をご覧いただきたいが、僅かな体重差でありながら、勝率には非常に大きな差が！
決して上位人気馬を貶めるつもりはないし、あくまでも「過去のデータに当て嵌めるなら」とお考えいただきたいが、上で名前を挙げたカイルアコナの前走の体重は430キロ
レース当日、大幅に増えていれば話は変わってくるが、果たしてどうなるか。
【まとめ・２】
前走頭数を重視しつつ、馬体重も見逃したくない。
420～439キロは勝率ゼロ
440キロ～459キロは最高勝率
さあ、これらを理解した上で、どのように勝負に挑むのか？
軸に迷われている方、相手に迷われている方、ぜひともキングスポーツに夢を託してほしい。
率直に言って手応えあり！
「あの馬」と共に高配当宣言だ！
小倉２歳ステークス 2019 上位人気候補＆予想オッズ
| ｵｯｽﾞ | 出走予定馬 | 騎手 | 厩舎 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 3.3 | カイルアコナ | 未定 | 高橋義 | 7/27 新馬戦 １着 |
| 4.8 | ラウダシオン | 武豊 | 斉藤崇 | 6/22 新馬戦 １着 |
| 5.1 | マイネルグリット | 国分優 | 吉田直 | フェニックス賞 １着 |
| 9.2 | トリプルエース | 未定 | 斉藤崇 | 6/8 新馬戦 １着 |
| 11.1 | ゼンノジャスタ | 未定 | 浅見 | フェニックス賞 2着 |
2019年８月25日(日)現在 スクロールできます
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