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毎日王冠 2018【傾向】上位人気候補4頭に死角は?過去のデータから迫る

毎日王冠 2018【傾向】上位人気候補4頭に死角はある?過去のデータから迫ってみたい

さあ、いよいよ【天皇賞秋】の前哨戦【毎日王冠】が目前に迫ってきた。馬番も確定!貴方の注目馬はどこに入ったかな?

最終追いを見ると、各馬とも素晴らしい仕上がりをしているようだが、中でもこれからご紹介する古馬2頭、3歳馬2頭、計4頭が評価を集めそうだ。

 

馬名 性齢 替 騎手 斤量 調教師
1 1 キセキ 牡4 *川田将雅 58 (栗)中竹和也
2 2 ケイアイノーテック 牡3 藤岡佑介 56 (栗)平田修
3 3 ステファノス 牡7 *福永祐一 56 (栗)藤原英昭
4 4 サトノアーサー 牡4 戸崎圭太 56 (栗)池江泰寿
4 5 ステルヴィオ 牡3 ルメール 55 (美)木村哲也
5 6 サンマルティン セ6 池添謙一 56 (美)国枝栄
5 7 ダイワキャグニー 牡4 横山典弘 56 (美)菊沢隆徳
6 8 アクションスター 牡8 大野拓弥 56 (美)和田勇介
6 9 アエロリット 牝4 *モレイラ 55 (美)菊沢隆徳
7 10 スズカデヴィアス 牡7 三浦皇成 56 (栗)橋田満
7 11 サウンズオブアース 牡7 *田辺裕信 56 (栗)藤岡健一
8 12 カツジ 牡3 松山弘平 55 (栗)池添兼雄
8 13 レアリスタ 牡6 石橋脩 56 (美)堀宣行

 

まずは上位人気候補の4頭を確認しておこう。


【短評】4番サトノアーサー(戸崎・池江寿厩舎)

軸向きかもしれない

▼最近の主な戦績
エプソムC(1着)
⇒前走でG1を好走した馬が多いだけに、比較は難しいところだが、それなりにハイレベルな馬が揃っていた【エプソムC】を快勝した内容は高く評価できる。コース適性の高さも確実だけに、一応の1番人気候補と言えるだろう。

昨年春の【毎日杯】では、あのアルアインと0.1秒差の競馬をするなど素質を示していたが、ここにきて強さに「安定感」が加わり始めた。どの位置からでもレース運びが可能なセンスも備えているし、大崩れはなさそう。軸向きという意味ではこの馬か。

【Check Point】⇒前走後、戸崎騎手は「初めて乗せてもらいましたが、今日の勝ちっぷりならこれから先、楽しみな馬だと思います」と、自信をもって語っていた。名手の相馬眼が本物かどうか、楽しみにしたい。

▼参考レース エプソムC


サトノアーサーは仕上がりも良さそうだ!

 

【短評】9番アエロリット(モレイラ・菊沢厩舎)

モレイラ確保で

▼最近の主な戦績
安田記念(2着)
⇒昨年5月のG1【NHKマイルカップ】では、牡馬の強豪を退けて堂々の優勝!確実に好位を確保できるスピードと、直線でも粘れる渋太さを兼備した大人びた走りは、3歳馬のレベルをはるかに超えていた。

その後も順調に成長を遂げ、前走では【安田記念】で勝ち馬と同タイムの2着に!世代を超えたトップマイラーの座を確実なものとしている。今回の舞台となる東京芝1800Mはベストよりは少々長そうだが、地力でカバーしたい。

【Check Point】⇒当然、目標は先。ここは叩き台だろうが、それでも名手モレイラを確保してきたあたり、陣営のこの秋にかける強い思いを感じる。何かやりそうだ。

▼参考レース 安田記念

最終追いで抜群の動きを披露。臨戦態勢は整っている。

 

【短評】5番ステルヴィオ(ルメール・木村厩舎)

古馬相手でも

▼最近の主な戦績
ダービー(8着)
⇒前走の【ダービー】は0.4秒差の8着に敗れた。この結果をどう受け止めるのか、人それぞれ違うだろうが、私たちは「よく健闘したな」という見方をしている。この馬にとってのベストは1800M~2000Mだと考えていたからだ。ラスト2ハロンは本当に苦しかっただろうが、それなりにまとめるのだから素晴らしい。
3月の【スプリングS】において、後の皐月賞馬エポカドーロを差し切った潜在能力が爆発すれば、初の古馬相手でもアッサリまであるぞ!

【Check Point】⇒デビュー戦を東京で勝っている点からもわかるように、コース適性も十分に備えている。あとは、久々の実戦となるだけに、仕上がりだけだろう。調教からはまずまず動いているように見えるが、中身はどうか。

▼参考レース 日本ダービー

 

【短評】2番ケイアイノーテック(藤岡佑介・平田厩舎)

G1馬の実力見せる!

▼最近の主な戦績
NHKマイルカップ(1着)
⇒やはり強烈だったのが5月のG1【NHKマイルカップ】だ。6番人気という低い評価をものともせずに、4角15番手から、上がり3ハロン最速の脚で差し切りを決めたのだから。【NHKマイルカップ】の前までは、デビュー以来、一度も掲示板を外していない安定感が持ち味だと見られていたが、その安定感に「爆発力」が加わったのだから、もはや怖いものはない。
初めての古馬とのレースにはなるが、ハイレベルな3歳世代のトップマイラーだけに、十分に通用する!

【Check Point】⇒あくまでも前走を終わった時点での評価だが「完成されたマイラー」のように見える。1ハロン長い1800Mがプラスとは思えなかった。ひと夏を越して、その印象が良い方向に変わることを期待したいが、どうだろうか。

▼参考レース NHKマイル


 

ここで、皆様には当然こういった疑問が浮かんでくる筈。

彼ら4頭に死角はないのか?

私たちも同じ思いだ。そこで過去の【毎日王冠】のデータを振り返ることで「彼らにとってマイナスな傾向はあるのか?」もしくは「過去のデータと照らし合わせても4強は強いのか?」という点を調べようと思う。

 

相性の良い前走はどのレースだ?

まずは【毎日王冠】に至るローテーションに注目した。最も相性の良い前走はどれだ?

過去10年の出走全馬の「前走レース」を調べ、勝利数上位から順番に並べたのが下の表だ。

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
エプソムG3 3- 0- 2- 7/12 25.0% 25.0% 41.7%
安田記念G1 1- 4- 1-20/26 3.8% 19.2% 23.1%
宝塚記念G1 1- 1- 2-10/14 7.1% 14.3% 28.6%
東京優駿G1 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3%
札幌記念G2 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0%
NHKマG1 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7%
中山記念G2 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7%
QE2G1 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
関屋記念G3 0- 2- 0- 4/ 6 0.0% 33.3% 33.3%
新潟記念HG3 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5%

 

勝利数1位(3勝)【エプソムC】は、勝率25%、また複勝率も41.7%と、全体的に良い数字となっている。【エプソムC】からここへ臨む馬は「チャンスが大きい」という考え方で良いだろう。

 

一方で注目の傾向がある。

【安田記念】は勝率3.8%&複勝率23.1%と苦戦

「G1帰りは強い」という印象をお持ちの方は多いだろうが、マイルから1800Mへの1ハロン延長は楽ではないということか。

 

【ダービー】と【NHKマイルC】に関しては、サンプルが少ないものの、共に勝利馬が出ているのでまずまず。従って今回の上位4頭に関しては以下の通り

サトノアーサー(前走 エプソムC)⇒

アエロリット(前走 安田記念)⇒×

3歳馬2頭⇒

アエロリットファンの方には申し訳ない。笑

 

さて、この傾向を見た上で「そう言えば今年のエプソムカップはどんなレースだったんだ?」と気になる方も出てくるだろう。そのあたりは

エプソムカップ 2018【回顧】勝ち馬は本物!1番人気馬は?

にて詳しく記しておいたので、是非チェックして頂きたい。

 

エプソムカップ 2018 結果

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
16 サトノアーサー 牡4 56 戸崎圭太 1.47.4    03-06-06 35.2 2
6 ハクサンルドルフ 牡5 56 川田将雅 1.47.5  1/2  12-13-13 34.7 4
5 グリュイエール 牡6 56 福永祐一 1.47.6  3/4  10-08-08 35.1 5
8 サーブルオール 牡5 56 ルメール 1.47.7  1/2  12-09-08 35.2 3
3 エアアンセム 牡7 56 藤岡佑介 1.48.1 2 1/2  07-13-14 35.2 8
2 ベルキャニオン 牡7 56 石橋脩 1.48.1 クビ  03-03-04 36.3 9
15 ゴールドサーベラス 牡6 56 大野拓弥 1.48.2 クビ  15-13-14 35.3 15
14 バーディーイーグル 牡8 56 三浦皇成 1.48.2 ハナ  12-09-10 35.5 12
7 マイネルフロスト 牡7 56 柴田大知 1.48.3 クビ  02-02-02 36.7 13
10 1 ブラックスピネル 牡5 56 石川裕紀 1.48.7 2 1/2  03-06-06 36.5 11
11 12 マイネルミラノ 牡8 58 丹内祐次 1.49.2 3  07-03-02 37.5 14
12 9 スマートオーディン 牡5 56 武豊 1.49.2 クビ  01-01-01 37.7 6
13 4 トーセンマタコイヤ 牡7 56 柴田善臣 1.49.3  1/2  11-09-10 36.6 10
14 10 ダイワキャグニー 牡4 56 横山典弘 1.49.4 クビ  07-09-10 36.7 1
15 13 アデイインザライフ 牡7 56 北村宏司 1.50.3 5  16-16-16 37.2 7
16 11 シャイニープリンス 牡8 56 勝浦正樹 1.52.8 大差  03-03-05 40.7 16

 

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種牡馬はどうなんだ?

続いての気になる点。やはり競馬ファンが予想の際に重視する項目の一つは「種牡馬」だろう。

貴方も「今日は力の要る芝だからステイゴールド産駒に期待しよう」などという会話を競馬仲間とされるのではないか。

ということで、過去10年の出走全馬の「種牡馬」を調べ、勝利数上位から順番に並べたのが下の表だ。

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 2- 4- 3-20/29 6.9% 20.7% 31.0%
ダンスインザダーク 1- 0- 2- 9/12 8.3% 8.3% 25.0%
シンボリクリスエス 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ミラクルアドマイヤ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
マンハッタンカフェ 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ダイワメジャー 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ジャングルポケット 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
King’s Best 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
ロドリゴデトリアーノ 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
タニノギムレット 0- 2- 0- 4/ 6 0.0% 33.3% 33.3%

 

この表を見て、貴方はどういった印象を抱かれただろうか。私は

ディープインパクト産駒が苦しんでるな

と感じた。出走頭数が多いから勝ち星こそ2勝だが、勝率は6.9%。とても現役トップの種牡馬の数字ではない。恐らくこのコースが合っていないのだろう。

ということで、父ディープインパクト産駒の

サトノアーサー⇒×

ケイアイノーテック⇒×

ちなみに、アエロリットの父クロフネ、そしてステルヴィオの父ロードカナロアの産駒に関しては【毎日王冠】への出走歴なし。

未知の種牡馬の産駒がどんな走りを見せるのか?楽しみだ。

 

最後に騎手も見ておこう

最後に、やはりみんな大好き「騎手」についても調べておこう。

やっぱり外国人?いやいや日本人騎手も頑張っている?
ということで、過去10年の出走全馬の「騎手」を調べ、勝利数上位から順番に並べたのが下の表だ。

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率
福永祐一 3- 0- 0- 3/ 6 50.0% 50.0% 50.0%
武豊 2- 2- 0- 2/ 6 33.3% 66.7% 66.7%
横山典弘 1- 0- 2- 4/ 7 14.3% 14.3% 42.9%
戸崎圭太 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
秋山真一 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
M.デム 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
藤岡佑介 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
柴田善臣 0- 2- 0- 4/ 6 0.0% 33.3% 33.3%
川田将雅 0- 1- 2- 4/ 7 0.0% 14.3% 42.9%
田辺裕信 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0%
蛯名正義 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3%
岩田康誠 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
四位洋文 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
ルメール 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
北村宏司 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3%

 

素晴らしいのが福永祐一騎手の勝率50%!他にも50%の騎手がいるが、騎乗数を考慮すれば、福永騎手がNo1だと言い切れるだろう。

一方の外国人騎手だが、今回の「4強」に騎乗する騎手の中では、アエロリットのモレイラが初騎乗なのに対して、ステルヴィオのルメールは3回騎乗して2着が一度。名手にしては苦しんでいる印象。

よって、ここまで唯一「×」のなかったステルヴィオが

ステルヴィオ⇒×

ということになってしまった。力のある4強だが、データの上では

苦戦の可能性も十分

という結論だ。

 

4強以外で注目できる馬はいたのか?

いずれかの項目で「×」がついた4強に対し、それ以外の馬の中に「×」がつかなかった馬がいる!

それが7番ダイワキャグニーだ

詳細は上のデータを振り返って頂くとして、結論を言うと

前走【毎日王冠】⇒

種牡馬・ダイワメジャー⇒

騎手・横山典弘⇒

ということになる。

常々申し上げており通り、キングスポーツは「データが全てではない」という考えの元に予想をしている。だが、一方で完全に無視できるものでもない。

皆様も「信じすぎずに」利用されてはいかがだろうか。

 


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