サウジアラビアロイヤルカップ 2018【予想】２歳戦攻略の秘訣を公開！

サウジアラビアロイヤルカップ 2018【予想】早くも世代最強牝馬の評価も！グランアレグリアなど主な出走予定馬

２歳マイル路線の更なる充実を目的とし、前身のオープン特別【いちょうステークス】から重賞に格上げされたのが2014年、そして現在の名称【サウジアラビアロイヤルカップ】に変更されたのが2015年。

それからたった３年で、早くも２歳世代を代表する出世レースへと進化を遂げた。最大の理由は、もちろん昨年の１＆２着馬にある。

１着のダノンプレミアムは、一時は世代最強という評価まで受けたし、この秋は【天皇賞秋】を目標に調整されている。古馬の強豪が揃った大一番でも、台風の目となるだろう。

また２着のステルヴィオは後の【皐月賞】４着馬。サウジアラビアロイヤルカップの翌日、10/8（日）に行われる【毎日王冠】から秋競馬をスタートする！ここでの結果次第で、今後のローテーションも決まるだろうか。

10月２日（火）現在

サウジアラビアロイヤルカップ 2018 上位人気馬候補＆予想オッズ

2018年９月28日（金）現在

さて、今年の出走予定メンバーの中には、ダノンプレミアムやステルヴィオに次ぐ「大器候補」が出走を予定している。

それが藤澤和雄厩舎のグランアレグリアだ！

【短評】４番グランアレグリア（藤澤和・ルメール厩舎）

▼最近の主な戦績
6/3　新馬戦（１着）
⇒とにかく、新馬戦の内容が抜群だった。好スタートから好位を確保したかと思えば、楽な手応えのままに好位を追走。

４角２番手で直線に入ったかと思えば、あとは末脚を伸ばすだけ。上がり３ハロン最速となる33秒５の脚で、堂々優勝！走破時計も１分33秒６とこの時期の２歳馬としては優勝であり、文句のつけようがない。経験の少ない馬にとってはタフな東京芝1600Ｍを全く問題にしなかった点からも末恐ろしさを感じる。頼もしき鞍上と共に、重賞でもモノの違いを見せるのか？注目だ。

【Check Point】⇒敵を挙げるなら「久々」という点くらいか。前走から４ヶ月ぶりの実戦は、さすがに楽ではない。それでも勝利を収めるようなら、いよいよ「第２のダノンプレミアム、ステルヴィオ」が視野に入ってくる。

▼参考レース　6/3　新馬戦

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ここまでグランアレグリアの魅力を書いてきたが、とはいえ２歳戦！

完成が早い馬もいれば、その逆もいる。「先入観」や「決めつけ」で予想をすると、必ず痛い目に遭う。これが38年の予想家人生の中で得た大きな教訓だ。

冷静に、グランアレグリアに次ぐ人気を集めそうな面々もチェックしておこうじゃないか。

【短評】２番アマーティ（三浦・武井）

▼最近の主な戦績
8/12　新馬戦（１着）
⇒最大の持ち味である末脚の爆発力は、２歳馬のレベルをはるかに超えている。

新潟芝1600Ｍで行われた新馬戦は、４角８番手で通過。結果的に好位で走った馬の多くが上位に残ったように、前有利の展開だったが、アマーティはそんな状況をものともしない。上がり最速となる33.3の脚（ちなみに上がり２位は33.7だからダントツだ！）で差し切った。

前で勝負したいグランアレグリアに対し、こちらは後ろから。まるで昨年のダノンVSステルヴィオのようだ。昨年は「前」が勝ったが今年はどうか？

【Check Point】⇒前走の内容は素晴らしかったが、会場が新潟であったことも見逃せない。新潟⇒東京となるだけに、直線に坂がきても、同じだけの脚を使うことができるか？

▼参考レース　8/12　新馬戦

【短評】３番ドラウプニル（モレイラ・斉藤崇）

▼最近の主な戦績
9/8　アスター賞（２着）
⇒母の母が、ディープインパクトやブラックタイドの母親でもあるウインドインハーヘア。つまり、日本を代表する名馬が一族にいる超良血なのだ！

ディープインパクトとは違い、いわゆる「切れる馬」ではなさそうだが、確実に、そして息の長い脚を使えるタイプと言えるかもしれない。２着に好走した前走【アスター賞】などは、最後までよく伸びていた。

ここ東京は初めてだが、同じ左回りで、尚且つ直線に坂のある中京で新馬勝ちしているだけに、問題なさそうだ。

【Check Point】⇒現時点での迫力という点では、先にご紹介した２頭には劣るが、こちらには鞍上にモレイラがいる！「マジックマン」ならではの手綱捌きがあれば、一発があるかも！

▼参考レース　アスター賞

さあ、貴方ならどの馬から勝負する？

では、最後になるが「２歳戦攻略の秘訣」をご紹介しておきたい。このレースに限らず、来年以降も含め、貴方が２歳戦を予想する際には必ず役立つ内容だと思う。頭に入れておいて頂きたい。

ポイントは「新馬戦の出走頭数」にあり！

皆様はこんな格言を聞いたことがあるのではないか。

「10本の調教よりも１回の実戦」

それだけ、実戦でしか得られないものがあるということか。

では、実戦でしか得られないものってなんだろう？トップスピードで走ることは調教でもできる。スタミナをつけることもできるだろう。

唯一できないことは「多くの馬に揉まれること」ではないだろうか。調教では、二桁の頭数で一緒に走るなんてことはありえないのだから。

実戦で他馬に揉まれてごちゃついて、それを跳ね返すことで心身の逞しさを身につける！そして、それが多頭数確実の重賞では活きてくる！

だからこそ、私たちキングスポーツは、２歳戦を予想する際は新馬戦（未勝利戦）の出走頭数を重視してきた。

新馬戦や未勝利戦は９頭立て以下で行われることも少なくないが、そういったレースを勝ち上がってきた馬に対しては、少々懐疑的だ。もちろん、桁違いの素質を持っている馬なら話は別だが、そこは、十分な調教等のチェックが必要だろう。覚えておいてほしい。

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