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サウジアラビアRC 2019【予想/データ】東京マイルにおける2歳戦の攻略法とは?

✔️チェックポイント

このコラムでは【サウジアラビアRC 2019】における「必ず知っておきたい攻略ポイント」についての話や、主な出走馬の解説をご紹介。

 

【サウジアラビアRC】は、今や

2歳戦を代表する出世レース

と言っても差し支えないだろう。

改めて申し上げるまでもないが、一昨年の勝ち馬ダノンプレミアム、そして昨年の勝ち馬グランアレグリアが、立て続けにG1馬になっているのだから。

 

偉大な先輩たちに続け!

とばかりに、今年も好素質馬が集結。

サウジアラビアRC 2019 枠順確定

馬名 性齢 替 騎手 斤量 調教師
1 1 イロゴトシ 牡2 小崎綾也 55 (栗)牧田和弥
2 2 ジェラペッシュ 牝2 吉田豊 54 (美)尾関知人
3 3 サリオス 牡2 *石橋脩 55 (美)堀宣行
4 4 カップッチョ 牡2 江田照男 55 (美)高市圭二
5 5 ロードエクスプレス 牡2 三浦皇成 55 (栗)坂口智康
6 6 クラヴァシュドール 牝2 藤岡佑介 54 (栗)中内田充
7 7 シコウ 牡2 木幡巧也 55 (美)牧光二
8 8 アブソルティスモ 牡2 *戸崎圭太 55 (美)藤沢和雄
8 9 エンジェルサークル 牝2 *M.デム 54 (美)中川公成

 

ということで、まずは主な出走メンバーの解説からいこう。

サウジアラビアRC 2019
サリオスなど上位人気候補の解説

【短評】3番サリオス(石橋脩・堀)

大器の予感!

▼最近の主な戦績
6/2 新馬戦 1着
⇒とにかく、前走新馬戦のレース内容は「驚異的」の一言に尽きるのではないだろうか。

この後ご紹介するアブソルティスモなど、素質馬と言われる面々が揃っていたが、その中で、4コーナー5番手から、ほぼノーステッキで上がり最速となる33秒1の脚を繰り出し、差し切りを決めた。

当然、まだまだ余力十分だったということが、それから約4ヶ月の休養を挟んだことで、更に馬が成長を遂げている印象を受ける。モノの違いであっさりの場面まであるか?

【Check Point】⇒素質は違っても「レース勘」は実戦でしか養えないとも言われる。1戦1勝のこの馬に対し、既に2度レースを使われているような馬たちと戦うだけに、どうだろうか。

▼参考レース 6/2 新馬戦

【短評】8番アブソルティスモ(戸崎・藤沢和)

良血馬が弾けるか!?

▼最近の主な戦績
8/4 未勝利戦 1着
⇒ダービー馬・レイデオロの弟としてデビュー前から大きな期待を集めてきた良血馬。

現時点では、血統に見合ったような爆発的な走りができている訳ではないが、片鱗は十分に見せてくれている。

その象徴こそが、前走の未勝利勝ちだろう。

前に行った馬が有利なゆったりとした流れの中、4角6番手から上がり最速の脚で差し切った!「ハナ差」で差し切る勝負根性も頼もしいじゃないか。今後、どう成長していくのか、楽しみだ。

【Check Point】⇒前走の舞台は札幌だったが、兄同様、やはり本質的には広いコース向きではないだろうか。ここ東京で、前進といきたい。

▼参考レース 8/4 未勝利戦

【短評】6番クラヴァシュドール(藤岡佑・中内田)

牝馬でも要注意!

▼最近の主な戦績
9/7 新馬戦 1着
⇒まずは何より、牡馬相手の重賞に牝馬が参戦するという事実に対し、そして陣営・関係者の意気込みに対して敬意を表したい。

それだけ「馬に対して手応えを持っている」ということなのだろうか。

確かに、新馬戦のレースぶりは素晴らしかった。道中での追走ではしっかりと折り合い、気合をつけられるとしっかりと反応。直線では上がり最速の末脚を繰り出した。

牡馬相手の能力差はなんとも言えないが、この時期の牝馬としてはかなりレベルが高い!

【Check Point】⇒中内田厩舎のサウジアラビアRCといえば、一昨年、ダノンプレミアムでの快勝を思い出す。レースに対するノウハウがあるだけに、再現があっても驚けない!

▼参考レース 8/4 未勝利戦

サウジアラビアRC 2019【予想】のCheck Point

人気馬の信頼度(5段階) ★★★ 上位混戦
3連単 予想配当 1万馬券前後
3連単 平均配当 7,820円
展開 ミドル・好位~中団向き

※平均配当は前身の【いちょうS】はカウントせず2015年からの近4年とした

 

では【サウジアラビアRC】を予想する上では、どういったポイントを重視すべきなのか?

このレース単体で考えるとサンプルが少なすぎる。

そこで、東京芝1600Mで行われるレベルの高い2歳戦(つまり新馬・未勝利は除く1勝クラスやオープン・重賞)全体のデータを調べ、方向性を探っていくことにした。

 

詳しいお話は後半でさせていただく。

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突然だが、皆様は東京芝1600Mという舞台に対して、どういったイメージをお持ちだろうか?

私はこうだ。

「直線が長い割に、逃げ馬が残ることの多い舞台」

 

ひょっとしたら、同じような思いをお持ちの方もいるかもしれない。

実際の、東京芝1600Mにおける脚質別成績は以下の通り。(3歳以上、全性別が出走可能なレースを対象とした)

東京芝1600M 脚質別成績(2014年以降)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 9- 6- 7- 49/ 71 12.7% 21.1% 31.0%
平地・先行 26- 19- 21-190/256 10.2% 17.6% 25.8%
平地・中団 29- 38- 27-294/388 7.5% 17.3% 24.2%
平地・後方 7- 8- 16-252/283 2.5% 5.3% 11.0%

イメージ通り、逃げ馬の数字が抜群なのだ。

ならば、サウジアラビアRCも逃げ馬を中心に勝負すべきなのか?

 

2歳戦をどうみるべきか?

そこで、前半でもご紹介した通り、東京芝1600Mで行われるレベルの高い2歳戦(つまり新馬・未勝利は除く1勝クラスやオープン・重賞)全体のデータを調べることにした。

以下、脚質別成績だ。

東京芝1600M 2歳1勝クラス以上の脚質別成績(2014年以降)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1- 3- 2- 14/ 20 5.0% 20.0% 30.0%
平地・先行 9- 5- 11- 41/ 66 13.6% 21.2% 37.9%
平地・中団 7- 7- 5- 81/100 7.0% 14.0% 19.0%
平地・後方 3- 5- 2- 61/ 71 4.2% 11.3% 14.1%

 

もしも「2歳戦も逃げ馬で」と考えられている方がいたら、一度冷静になる必要がある。

少なくとも

逃げ馬が勝ちきれる可能性は極めて低い

ことがわかった。

 

逆に全体の数字は高くはないものも、3歳以上のレースと比較すると

後方待機馬が数字を伸ばしている

ことも覚えておきたい。

 

前走距離も見逃してはいけない!

もう1点、こちらは3歳馬との比較ではないが、出走各馬の「前走距離別成績」に特徴を感じた。

ということで、データをご覧いただきたい。

2歳1勝クラス以上の前走距離別成績(2014年以降)

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1200m 0- 0- 0- 24/ 24 0.0% 0.0% 0.0%
1400m 1- 3- 1- 25/ 30 3.3% 13.3% 16.7%
1500m 1- 0- 2- 11/ 14 7.1% 7.1% 21.4%
1600m 11- 13- 12-100/136 8.1% 17.6% 26.5%
1700m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
1800m 7- 4- 4- 31/ 46 15.2% 23.9% 32.6%
2000m 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7%

 

前走芝1800M組の成績が素晴らしい。

タフな舞台だけに、長い距離で戦ってスタミナを培ってきた馬に良績が残るのだろう。

 

ちなみに、前半でご紹介した3頭、いずれも好位から中団で勝負するタイプだけに脚質は文句なし!

但し、前走距離は1500M~1600M。

ここをどう考えるべきか?

【東京マイルにおける2歳戦(1勝クラス以上)まとめ】

1➡勝逃げ馬は狙いにくい。好位or中団待機馬がベスト!

2➡前走で1800Mを使われてきたスタミナ型が有利!

上記2つの要素は忘れずに予想に活かしてほしい。

 

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