▲カリスマ馬券は、キングスボーツの公認を受けています。両者は社内でライバル関係で、敵対心が強く、毎週、熾烈な戦いをしています。ーカリスマ馬券編集部スタッフ-真田 幸太郎
マイルCS 2023 予想
競技の種類を解説!
➡それでは、先週のエリザベス女王杯に引き続き、
こちらも4年ぶりに【京都(外)1600m】に戻って来た
「京都でのマイルCSという競技の種類」について解説をさせていただきたいと思う。
そして特集の最後には「これで負けたら仕方がない!」と私も陶酔しきっている存在を
本命候補1番手の存在も発表させていただく!
今回のメインテーマは?
➡ではまず、レースの「競技内容」から申し上げれば!
この【京都(外)1600m】で行われるマイルCSでは・・・!
⇒簡単には疲弊しない、まるで【重戦車】の様な強靭なフィジカルを持つ馬を探せ!
これが京都開催でのメインテーマになると考えている!
イメージとは真逆?
➡確かに一見すると、京都の外回りは直線も長く!
しかも最後は長い下り坂からの平坦コースなので!
「スピードの軽さの方が重要なのでは?」っと思えてしまうかも知れないが・・・!
実はそれこそが「錯覚」が引き起こす
この京都開催での【落とし穴】なのである!
実際にデータでも!
➡そこは、百聞は一見に如かずということで
まずは【馬体重別の成績】をご覧いただきたいと思う。
420~479(4-2-4-56)連対率9.1%
480~520(6-8-6-76)連対率14.6%
まずはザックリとした線引きとして「479キロより下」か「480キロよりも上」で境界線を引いてみたが
過去10回の京都で開催されたマイルCSを振り返ると
【480キロ以上】の重い馬体重を誇る馬の方が圧倒的に多い母数なのにも関わらず、
連対率でも圧倒しているのが良くわかる!
それに比例して?!
➡そして、そのデータに比例して…
実は京都開催でのマイルCSでは「牝馬」が大苦戦しており!
アエロリット
アルビアーノ
ドナウブルー
サプレザ
などの、人気馬やG1馬が挑戦しながらもその成績が
なんと(0–0-2-27)となっており・・・!
京都で開催された過去10回のマイルCSでは…
未だかつて連対を果たした牝馬が1頭もいない!
軽さは不利になる?
➡ご存じの様に「牝馬」の方が男馬よりも、馬体重が小さく産まれる傾向が強く。
その分「瞬発力」や「トップスピード」などなど!
スピードにまつわる「すがるさ」という部分では男馬より長けていることが多い。
よって、外回りコースの長い直線で、しかも最後は平坦であることを考えれば
⚠一見すると、牝馬のスピード能力の方が、好走に繋がりやすいと思えてしまうかもしれないが・・・!
実際には真逆な成績になっているのだから
如何に強靭なフィジカルが必要で、過酷な体力戦になっているか?がよくわかるだろう。
1つの目安として!
➡例えば、具体的な「好走例」と「凡走例」もセットでお伝えしてくと
【好走例】
508キロ(4人気・1着)モーリス
506キロ(2人気・2着)フィエロ
502キロ(7人気・3着)ネオリアリズム
506キロ(1人気・2着)ダノンプレミアム
【凡走例】
472キロ(3人気・8着)レッドファルクス
452キロ(2人気・5着)ダノンキングリー
466キロ(2人気・4着)トーセンラー
478キロ(1人気・13着)ミッキーアイル
もちろん「馬体重がデカければ好走が約束される」という単純な話ではないのだが・・・!
ただ少なくとも、戦えるだけのフィジカルが「まだ備わっていない段階」では
勝ち負けに食い込むことが出来ていないという事が、この成績からもよくわかると思う。
その中でも、1番分かりやすいサンプル例なのが【ミッキーアイル】ではないだろうか?
5歳にして奮闘!
➡彼に関しては、3歳時に1番人気でこのマイルCSに挑戦したが…
未だフィジカル面が成長途上だったということもあり、結果は13着の惨敗だった。
しかし、5歳になって馬体重も当時から【+10キロ】と大きくフィジカルを成長させてから挑んだマイルCSでは
色々な事があったにせよ、あれだけ苦しくなった所から粘り込んでいたのは事実なので!
3歳時には474キロしかなかった華奢な体から
熟成を重ね484キロにまでフィジカルを成長させていたことが、あの粘りに繋がったのだと考えている。
血統にも傾向が
➡そして【体力を駆使して粘り込む】という点でいえば・・・!
このレースでは、ダービーの様なスピードレースで絶対的な強さを誇る
【純粋なスピードタイプのディープインパクト産駒】が苦戦しており!
【凡走例】
ダノンキングリー(父ディープ×母アメリカ)
サトノアラジン(父ディープ×母アメリカ)
アエロリット(父クロフネ)
レッドファルクス(父アメリカ)
【好走例】
ダノンプレミアム(父ディープ×母ヨーロッパ型)
フィエロ(父ディープ×母ヨーロッパ型)
トーセンラー(父ディープ×母母父サドラ―)
ダノンシャーク(父ディープ×母イギリス産まれ)
その一方で、同じディープ産駒でも牝系にサドラーズウェルズなどの【ヨーロッパ色の強い血統】を掛け合わせたディープ産駒だった
ダノンプレミアムやトーセンラーが連対を果たし!
その他にもスクリーンヒーロー産駒やハービンジャー産駒などが強い傾向にある様に!
こちらも【直線平坦な京都】というイメージとは裏腹に!
かなり持久力に偏った体力に自信がある配合をされた馬の方が多く好走しているのが良くわかるだろう。
その現象のカラクリ
➡では「Q.なぜそんな現象が起きてしまうのか?」と聞かれれば、やはり全ての答えは・・・!
【開催時期】&【馬場コンディション】
この2つが握っているのだと思われる!
特に馬場コンディションについては、いよいよ年内の京都開催も
【残り2週】という終盤戦に突入しているので!
幾ら今週からCコース替わりになったとしても
今までの開催で蓄積されてきた「馬場の傷み」というのが、
まるでボディーブローの様に効いてくるのだろう。
しかしタイムは
➡ただそれでいて、決着時計は
【1:32.8秒~1:33.3秒】までの速い決着時計で決まる事が多いので・・・!
⇒タフな馬場コンディションの中を速いタイムで走らなければ勝てない!
っと考えれば、自ずと必要になって来るのは「スピード」よりも【持久力】である事は明らかだろう。
この地形独特の!
➡加えて、京都開催でのマイルCSの場合には、先週のエリ女に引き続き・・・!
またしても京都名物の下り坂の影響で、この3コーナーから迎える長い下り坂によって
【過去10年平均】 12.3 – 10.9 – 11.3 – 11.9 – 11.6 – 11.4 – 11.4 – 11.8
【途中でしっかりと落ち着く場面がないまま、最後の勝負所を迎える】というのが大きな特徴で!
これによって、道中~上がりが11秒台の一貫した速いペースで流れる形になり、
ずっと全力疾走で走り続けるスピード持続力と体力の長続きが問われることになる!
同じ距離でも真逆?
➡したがって同じマイルG1でも、Hペースから一旦落ち着いて、勝負どころから再度スピードUPする安田記念とは・・・・
根本的な適性に一線を画しているところがあり!
安田記念の場合には、突発的な瞬発力さえ持っていれば上位争いに食い込めるシーンが多かったが
⚠この京都開催のマイルCSでは、休む暇がないまま最後までずっと全力疾走で走り続けなきゃいけないので!
【安田記念】➡ラスト300mだけの瞬間的なギアチェンジ能力
【マイルC】➡残り1200mを全て11秒台でまとめる長いスピード
距離は同じでも、競技中のリズムは全く違うという事に注意していただきたい!
Q.では誰を狙う?
➡以上の内容から、京都で開催されるマイルCSでは
長時間にわたるHスピード運動に耐えられる
【体力自慢な重戦車】の様なキャラクターを選びたいのだが・・・!
それらに加えて、実は今年のメンバーの中で唯一無二・・・!
ちょっと異様なローテと雰囲気を漂わせて参戦している馬が「1頭」いたので!
その馬を【現時点での本命第一候補】という存在としてご紹介させていただく!
その正体というのが、この馬だっ!!
馬連&単勝などでも熟考したい!
やれる事は全てやって来た!
今こそ、下剋上完結へ!
◎ソウルラッシュ
(3人気・Jモレイラ)
➡まず結論から言うと、未だ暫定の評価ではあるものの!今年のマイルチャンピオンシップに関しては、セリフォスとシュネルマイスターに人気が偏って、3人気とは言っても妙味が生まれるオッズになりそうなら、馬連だけじゃなく【単勝】でも勝負するかもしれない。それくらいの方向性を睨んでの使命とさせていただく!
と言うのも!まず、彼を推奨するにあたって1番のキーワードになったのが【現状の馬場コンディションとの相性】についてだ!これは、先週のG1エリザベス女王杯を、共に絶叫してくれたファンの方なら既にお気づきの通りだと思うのだが・・・!
【Q.今の京都で”勝つ”為には、本当に大外一気は届くのか?】この点が非常にもどかしいと思っているからである!
今の馬場で勝つには?
➡というのも、これは先週のエリザベス女王杯での上がり3ハロンの数字を見ていただければ一目瞭然だと思うのだが!幾ら馬場が少しだけ緩かったとはいえ・・・!セカンドグループは前半1000mを「62秒台付近」のスローペースで通過していたのにも関わらず・・・!
あのスピード自慢である、我らが【◎ブレイディヴェーグ】をもってしても、上がり3ハロンのトップスピードは【34.4秒】が限界で・・・!最後の最後で、馬場の大外から猛然と突っ込んで来たサリエラでさえ【34.2秒】が最速だった様に!
私の中での結論として、今の京都競馬場の馬場コンディションは【トップスピードを削がれる馬場】であると強く感じている!
(※)実際、エリ女に限らず、その他の芝レースを見渡していても・・・!直線の長い外回りなのにも関わらず、最後の直線で大外をぶん回した差し馬が、そこまで強烈に食い込んできていない。むしろ、来た時には【時すでに遅し】という、肝心な勝負どころに遅刻すると間に合わない傾向がある様に思える。
あの馬のイメージ
➡となるとイメージとしては、最後に京都で開催されたマイルCSを、好位5番手から【上がり4位】となる33.9秒のロングスパートを使って抜けた出した【インディチャンプ】の様な
⇒簡単にはバテない強靭なスタミナとフィジカルの強さを武器に!好位グループからロングスパートを発揮して抜け出せる馬をキャラクターとしては狙って行きたいと考えた!
そこで白羽の矢が立ったのが、そんなインディチャンプを連想させる強靭なスタミナとフィジカルを兼ね備えた、この【◎ソウルラッシュ】なのである!
それこそ、59キロのトップハンデを背負いながら【1:31.6秒】という破格な時計で優勝した前走の【京成杯AH】の内容が、まさに今回掲げたメインテーマとその走り方に、ピッタリと合致する内容だった!
あのラップを差し切った
➡特に、前走のラップ内容は非常に優秀で!序盤から1回も緩むことがなかったHペースでありながら・・・!直線には急坂がある「あのタフな中山」で最後の1区間に加速ラップが記録されるほど、逃げたウイングレイテストは完璧な競馬をしていたが!
12.6 – 11.0 – 11.0 – 11.2 – 11.2 – 11.2 – 11.8 – 11.6
(※)そんな勝ちパターンに持ち込んでいた馬を、2キロ以上も重たい59キロのトップハンデを背負いながら差し切っているので!このソウルラッシュが、如何に素晴らしいラストスパートを、あのHペースの持続戦の中で記録していたかが、良くお分かりいただけるだろう。
また今までの彼は、タイプ的に「スピード」を売りにしているマイラーではなく!どちらかと言うと「タフな馬場で前が疲れたところを大外から差す」という体力だけが極端に問われる種目でのみ強い馬だったが・・・!そこに加えて今の彼は【先行力】という新しい武器も兼ね備えたので!
今まで持っていた「強靭な体力」に加えて「それを前から繰り出せる」という先行力を身に付けた今こそ、真の体力自慢として、自慢のスタミナを最後の一滴まで絞り出すことを可能にした【完成されたフィジカル】を手にしたと思っているので!
ローテに感じる執念
➡そうした先行馬のスタミナを、フルに発揮できる「Jモレイラ騎手」を、今回の来日中の【身元引受人】でも、池江先生がしっかりと手配して来た今回は、本当に並々ならぬ執念を強く感じさせてくれる!
また「執念」というキーワードについて、最後にもう1つだけ強調させて欲しい項目がある!それが【昨年とは全く違うローテーションを選択してきた】という点についてだ!
ご存じの通り、彼は今までG1直前に行われた予選会では【1着・2着・3着】と、全て馬券圏内に好走する走りを見せていながら、それが本番のG1になると【13着・4着・9着】と、明らかに次のG1へ繋げることが出来ていなかった。
そこで、今回のマイルCSへ向けて陣営が取り入れて来たのが【休み明けからぶっつけ本番でG1へ挑戦する】という新しいローテーションなのである!
元々、彼は休み明けでこそ走る馬で、新馬戦を含む休み明けで挑んだレースでの成績が(4–1–1-1)と非常に優秀であり!その強さについては、同じく休み明け初戦だった、前走の京成杯AHで59キロのトップハンデの重さを物ともしなかった強さが全てを物語っているだろう。
文句なしのS評価
➡事実、その作戦は上手く機能している様子で!まずはフォトパドックを見れば一目瞭然の通り!今年の場合は、体調が良い時に現れるとされている【銭斑模様】が浮き出ており!叩き2戦目で挑戦した昨年のマイルCSの時には、冬毛がチラホラでていたので!それと比較すれば状態の良さは、段違いで良いのがよくわかるだろう!
その証拠に、最終追い切りでは「もう、やるまでもない!」といった感じで、坂路を軽く流す程度だったが、それでも楽に終い最速。やはり、10月26日から入念に豊富な本数を乗り込んできたCWでの調教が、キッチリ効いているのだろうと思われる。
特に、1週前追い切りで併せ馬2頭を、遥か方にぶっちぎって来た「あの動き」が舌を巻くほど圧巻で!残り300m地点で並んだと思ったら、一瞬にして調教パートナー2頭を突き放し!そのまま楽な手応えで、調教に付き合ってくれた併せ馬のメンタルをへし折る様な大差でフィニッシュしてみせた!
97.6-81.1-65.6-50.8-35.8-22.1-11.0
しかも、この時に記録した【終い11.0秒】は、この日に計測された中ではトップタイムであり!ましてや彼の場合は、4ハロン50.8秒を刻みながら、13.7-11.1-11.0という強烈な加速ラップを記録してのトップタイムだったので!如何に素晴らしい【はじめ良し!中良し!終い良し!】というレベルの高い三拍子を記録できていたかが良くお分かり頂けるだろう!
以上の内容から「やれる事は全てやって来た!」という感じがヒシヒシと伝わってくるので!今年のマイルCSでは、◎ソウルラッシュを中心に馬券は構築して行きたいと考えている!