予想の中には絶対に入れる！

コーナリングの貴公子が
得意の内回りで目を覚ます！

注ジオグリフ

（５人気・戸崎圭太）

➡正直「分かりやすく穴人気するタイプだろうな」と思ったので、特集をするべきか悩んだのだが・・・！とは言え、決してパフォーマンスをする為に予想をしている訳ではないので！的中させるために今までと違ってようやく本来の適性舞台に戻って来たことによって、パフォーマンスの向上が大きく期待できる存在なのは、この【ジオグリフ】だと思ったので！ここはあえて推奨させていただくことにした！

まず彼の場合には、昨年の「宝塚記念」で行なった全頭診断の中で【現役馬の中で最も速くコーナーを走れる馬だ】として、コーナリングの貴公子というキャッチコピーをつけて既に分かりやすくキャラクターを解説した馬であり！その高いコーナリングセンスについては、一昨年の【皐月賞】や【札幌２歳ステークス】で見せた「コーナーの中での加速力」を見て頂ければ一目瞭然だろう！

そもそも、内回りコースでコーナリングが上手いと言うことは！「ちょこちょこ、ちょこちょこ！」と回転力の【早いピッチ走法】で走るタイプが多いので！長い距離を走ろうと思えば、ストライドが大きい馬よりも、より沢山の歩数を歩まないとゴールに辿り着くことは不可能なので！運動量は自然と増えてしまうという弱点もある。

故に、宝塚記念では結果的に距離が長すぎた上に、その肝心なコーナーの中で全く動いて行かなかったので彼自身の良さが全く活きなかったが・・・！その解説の中でも触れたように、もし仮に「これが2000mの大阪杯だったら彼の単勝を買うかもしれない」とも綴っておいた１頭なので！

勝ち方を知っている騎手

➡苦労をして来た直近のレース条件とは大きく異なり！得意な内回りコースへと戻り、距離も最適な1800ｍ～2000ｍまでの中距離戦に戻ってきた今回は！ようやく彼の真価が問われるレースが巡って来たと思っている！

その点で、彼自慢の「高いコーナリングセンス」を今回のコースレイアウトで活かし切る為には、この中山の内回りでの勝ち方を知っているジョッキーでないと通用しないと思っているので！そこで今回は、テン乗りにはなるものの、この小回りな中山での仕掛けどころを熟知している「戸崎圭太ジョッキー」とコンビを組むのは非常に好感が持てる。

４コーナー １番手～５番手 （25-14-12-53）勝率24.0％ 連対率37.5％
４コーナー ６番手～10番手 （５-７-７-51）勝率7.1％ 連対率17.1％
４コーナー 11番手～16番手 （０-０-０-20）勝率０％ 連対率０％

事実、2020年以降の直近５シーズンの間で、戸崎騎手が戦った「中山芝1800ｍ～2000ｍ」での騎乗成績を【４コーナーの通過順位別】で振り分けて見ると、物の見事にハッキリとした成績となっており！この５シーズンの間で中山1800ｍ～2000ｍを勝った時は25勝/30勝を、常に４コーナーを５番手以内で通過できた時にのみ挙げている様に！彼自身の中で、どこに居ないと勝負に成らないか？という【コースのツボ】のがよくわかっているのだと推察できる！

最も勝率が高いコンビ

➡そして、彼自身が知っているその【コースのツボ】を抑えるのに、このジオグリフが持っている先行力と、コーナーの中での機動力というのは適した才能を持っているので！まさに鬼に金棒なゴールデンコンビになるかも知れない。

また、これは酒のつまみになる話として聞いてほしいのだが・・・！2022年～先週までの【直近３シーズン】の間で、戸崎騎手が【芝のレース】で挙げた成績を【勝率ベース】で振り返った時に、最も高い勝率と勝利数を叩き出していたのが【サンデーレーシング】とコンビを組んだ時であり！

◆戸崎圭太ジョッキー
◆芝レース限定
◆最低騎乗回数10回以上
◆2022年～先週まで
◆勝率ランキング

【１位】勝率31.4％（16勝）
サンデーレーシング

【２位】勝率23.8％（５勝）
東京ホースレーシング

【３位】勝率23.1％（３勝）
三木正浩

【４位】勝率19.0％（８勝）
シルクレーシング

【５位】勝率18.2％（８勝）
社台レースホース

このサンデーレーシングとのコンビで参戦した時の芝レースでは、勝利数では他の陣営の２倍以上となる16勝を挙げており！勝率では唯一無二の勝率30％という大台にも達している！

更に付け加えると、2020年以降の直近５年間の間で、戸崎騎手が「最も多くの芝での重賞勝利」を成し遂げているコンビなのも、このサンデーレーシングだったので！このタイミングで戸崎騎手を確保しての参戦というのは、明らかに結果を追い求めての参戦であることがよくわかると思う。

重馬場でのピッチ走法

➡故に、残す問題は【状態面】に尽きるわけだが！今回の１週前追い切りでは、４ハロン50.9秒という自己ベスト更新を37.1秒という速い区間タイムとのセットで記録しており！

最終追い切りでも、確かに手応えでは劣っていたかもしれないが、それでもラスト２区間の間で12.7-11.4へと、一気に1.3秒も加速する動きはできていたので！決して全く状態が悪いとは思っていない。

【１週前】50.9-37.1-24.1-11.9（13.8-13.0-12.2-11.9）
【最終追】53.4-38.3-24.1-11.4（15.1-14.2-12.7-11.4）

無論、陣営の口ぶりから察するに、まだまだ100点満点という動きではないのだろうが、ただそれでも得意の舞台で自分の良さを活かして戦えるまでには到達していると私は判断したので！雨が降って当日になって馬場が重たくなれば、彼のピッチ走法は更に威力を増してくるので、一発には警戒したいと思っている！

【足し算で加速する日本】
⇒従って、日本が集団から「抜け出す」という加速ラップであるのに対して！

未知なる惑星ならば！

➡というのも、舞台となるキングアブドゥルアジーズ競馬場の馬場は、非常にきめ細やかな砂が敷き詰められていることから、時計がかかりやすい傾向にあり、実際の過去のサウジCの決着時計を見てみると、1分50秒台での決着がほとんど。ちなみに、日本における重賞やオープンクラスの平均時計が1分50秒台後半とされているので・・・！世界No.1の賞金を誇るレースが、それらと同等のタイムしか出せていないということからも、如何に時計が掛かりやすい馬場質であるか？というのがよくわかるだろう。

故に、今回よりも距離が長い2000ｍのHペースを前から押し切ったホワイトアバリオの力は申し分ないのだが！更に上を行くタフなペースを1600ｍで経験してきたカーメルロードのスピードも侮れないと思っている。

というのも、彼が前走で優勝した【キングファイサルC】からは、2022年にこのサウジカップを制覇した【エンブレムロード】がいるのだが・・・！そんな、後の世界No1ダートホースよりも、同じレース名で3.6秒も速く走った前走の内容は、本当に凄まじい数字だったと評価している。

無論、当日の馬場コンディションやメンバー構成には大きく差があるので、一概に時計だけで判断するのは禁物だが、ただそれでも直近の【キングファイサルC】の中ではダントツNo.1の時計だったので！タフな競馬場で経験した1600のHペースを今回のHペースに活かしつつ、前走と同様に少し溜める乗り方が遂行できれば、大穴を開ける可能性は決してゼロではないと思っているので、爆穴として経験しておきたい。