こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【アルゼンチン共和国杯 2017 】における勝負の明暗( キングS 予想含む )
会員様のお伝えしたコメント抜粋は下記の通り。
?キングスポーツ編集長の大局観(一部抜粋)
■アルゼンチンは波乱あり さて、(日)重賞だが、会員皆様は、どのような見解をお持ちだろうか?? 前日発売による馬券の売れ方を見ている限り【アルゼンチン共和国杯】ならば4番スワーヴリチャードが堅いと思っている方が少なくないようだ。 しかし私たちキングスポーツの結論を言えば、1着固定にするほどの確信は生まれてこなかった。 すなわち「大波乱あり」だろう。 それだけに穴ファン必見のレースとなりそうだ。(金)(土)とキングスポーツらしからぬ堅い配当を狙い撃ちしたが、(日)重賞は、真骨頂である特大万馬券を狙いたい!
結果は馬連で高配当的中!
■11/5(日)最強の勝負レース ┌─────────┐ │11/5(日)東京11R │アルゼンチン共和杯 ├─────────┤ 1着④スワーヴリチャード ┣単勝1番人気 ┗予告の軸馬 2着⑦ソールインパクト ┣単勝7番人気 ┗(月)より予告の☆穴馬 ├─────────┘ ≪軸馬≫ 4番スワーヴリチャード ≪相手≫ 7番☆ソールインパクト 14番☆レコンダイト 6番プレストウィック 3番デニムアンドルビー 8番カレンミロティック ├───────── ├1,840円的中 ├編集長は1万円勝負 ├=18万4,800円獲得 └(馬連5点)
キングスポーツ会員様にお伝えしたコメント
?馬連&3連単の軸馬なら!やはりこの馬!4番スワーヴリチャード
ダービー馬レイデオロと互角の戦いをした馬だけに相応の評価はしなければならない。世代屈指の実力馬であり、ここは上位争いはしなければならないと見ている。
ただし一定のペースで走る馬で、いわゆる勝ち味に遅いタイプ。力強く押し切ると思われるところを軽ハンデの馬にすくわれることもありとみた。ましてやあのグランプリ3連覇したグラスワンダー(当時57キロ)もここでは6着と敗退していることからも楽なレースではない。
?予告の☆穴馬も必見だ!7番ソールインパクト
準オープンクラスに所属する身での格上挑戦ということにはなるが、結論から申し上げると「ここでも能力は上位」を考えている。その最大の理由は、4走前にやはり格上挑戦した重賞【七夕賞】にある。厳しいハイペースの中を後方から捲り気味にあがっていったかと思うと、ラストの直線でも更に脚を伸ばし、3着に食い込んだのだ!
3着という結果そのものも素晴らしいのだが、流れを問わず、自分から動いていける脚質を備えている事を証明した点を高く評価したい。今回のように能力拮抗のハンデ戦で何が起こるかわからないような状況の時ほど、この馬の自在性は生きてくるに違いない。高配当の主役に指名!
【アルゼンチン共和国杯 2017】次走への指針がここにある。
1着・・・スワーヴリチャード
ダービー以来の久々の実戦にもかかららず、2着に2馬身半差をつける圧勝!その強さに関しては、改めて語るまでもないだろう。若手スタッフがコラムに取り上げていた庄野調教師の仕上げも良かったと思う。
但し、ここ数年のアルゼンチン共和国杯と比較すると、相手のレベルが高くなかった事も確かだろう。それだけに、G1での対古馬となった時に、いきなり期待値をあげすぎるのは可哀想かもしれない。もちろん、将来的にはレイデオロやキセキらの同期と共に日本競馬界を背負って立つことは確実。
紆余曲折があったとはいえ、3歳馬スワーヴリチャードが【アルゼンチン共和国杯】を快勝したことにより、調教師をはじめとした関係者も、【菊花賞】にこだわらず【アルゼンチン共和国杯】という新たな考え方を持つターニングポイントとなるような一戦となったのではないだろうか。
(余談だが、ハーツクライ産駒がディープインパクト産駒を押さえて勝利するという構図から、2005年の有馬記念を思い出した。あのレースで高配当を射止め、会員の皆様と歓喜した事を今でも思い出す。今年も勝つぞ)
2着・・・ソールインパクト
予告の☆穴馬にも指名していたことから、当然大きな期待を寄せていたし、2着という結果も予想通り。ディープインパクト産駒だが、キレ味でスパっと決めるというよりは、確実に相手なりに走れる安定感を備えている。それだけに、この先もG2以下のレべルなら、十分に馬券対象になりえる馬だと確信している。
3着・・・セダブリランテス
無傷の3連勝の実績は認めていたが、一線級との対戦経験がなかった点に加え今回は久々途上だけに厳しい戦いを予想していた。終わってみれば、堂々の3着!「想像以上の走りだった」というのが素直な感想。重賞での好走歴があるモンドインテロの弟にあたるが、将来的には兄を上回る活躍をする可能性大!今回の経験を糧にするであろう次走は必見だ!
4着・・・アルバート
3000M以上でこその生粋なステイヤーだし、ハンデの58.5キロも楽ではなかった。今日のような上がりがかかる競馬でも4着までだったのは想定内。ただし名手ムーアが跨がると、一変する馬だということは覚えておきたい。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 人気 |
4 | スワーヴリチャード | M.デムーロ | 庄野靖志 | 1 |
7 | ソールインパクト | 福永祐一 | 戸田博文 | 7 |
1 | セダブリランテス | 戸崎圭太 | 手塚貴久 | 3 |
11 | アルバート | A.シュタルケ | 堀宣行 | 2 |
8 | カレンミロティック | 池添謙一 | 平田修 | 8 |
5 | トウシンモンステラ | 北村宏司 | 村山明 | 15 |
9 | シホウ | 吉田隼人 | 笹田和秀 | 12 |
3 | デニムアンドルビー | 田辺裕信 | 角居勝彦 | 4 |
6 | プレストウィック | V.シュミノー | 武藤善則 | 6 |
13 | ハッピーモーメント | 津村明秀 | 角居勝彦 | 9 |
【アルゼンチン共和国杯 2017】を見逃した方は下記からご覧下さい。
【アルゼンチン共和杯 2017】のレース後の関係者のコメント
レース後のコメント
1着 スワーヴリチャード(M.デムーロ騎手)
「強かったですね。馬の気持ちを大事にしましたが、落ち着いていました。スタートも良く、いい位置にいられましたし、直線も凄い手応えでよく伸びてくれました。調教の時から素晴らしい馬だと思っていましたし、自信を持って乗りました。3歳で古馬相手にこの勝ち方ですから、能力は高いです。(これが今年150勝目で)これからももっとたくさん勝ちたいですね。今日はずっとツキがなかったので、重賞で勝てて嬉しいです」
(庄野靖志調教師)
「ゲートをうまく出てロスなく脚を溜められましたし、間を割って来られて完勝でしたね。ほっとしました。次はまだ決めずに、様子を見て考えようと思いますが、どこかでGIを獲らせたいですね。おとといは大井で(JBCスプリントを)勝てましたし、いい形で今週末を締めくくれて良かったです」
2着 ソールインパクト(福永祐一騎手)
「出来るだけ前目で競馬をしたいと考えて、その形で行くことができました。最後は少し脚が上がっていましたが、よく頑張っています」
3着 セダブリランテス(戸崎圭太騎手)
「まだキャリアは浅いですが、レースは上手です。終いもジリジリと脚を使えていますし、長い距離もそれほど問題なくこなしています」
4着 アルバート(A.シュタルケ騎手)
「いい競馬が出来ましたが、勝ち馬が強かったです。着差はトップハンデの分もありますね」
5着 カレンミロティック(池添謙一騎手)
「いつも通り先行して、折り合いもしっかりつきました。瞬発力勝負は苦手なので、ペースを落とさないよう逃げ馬にプレッシャーをかけていい形で進められました。年齢は年齢ですが、しぶとく脚を使っています」
7着 シホウ(吉田隼人騎手)
「勝負どころで少し置かれましたが、最後もジワジワ伸びています。初めての重賞としてはいい内容でした」
8着 デニムアンドルビー(田辺裕信騎手)
「全体的に余裕がなかったです。道中じっとしていた割に脚が上がっていました。ハンデが手頃でいい条件でしたが、残念です」
9着 プレストウィック(V.シュミノー騎手)
「馬に走る気がまったくありませんでした。素直に走ってくれる馬と聞いていたが、イメージと違いハミも取ってくれませんでした」
(via ラジオNIKKEI )