こちらのコラムでは「結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになるだろう。
勝負の明暗
神戸新聞杯の回顧
レイデオロ ⇒ 君の未来は明るい
まずは何より、無事に夏を越して秋初戦に万全の状態で出走して来られたこと自体を称えたいですね。
【ダービー】３着のアドミラブル、【オークス】３着のアドマイヤミヤビ、【ラジオNIKKEI賞】を勝ったセダブリランテスなど、クラシック有力候補が次々と故障による戦線離脱や引退を発表したのは皆様もご存知でしょう。
上へ行ける可能性があればあるほど、陣営も期待をかけてタフなトレーニングを施すもの。そうなれば当然、馬体に負担がかかります。本当にギリギリのところでやっているのです。そんな中、レイデオロは元気一杯に登場！要するに「モノが違う」ということなのでしょうか。
モノの違いはレース内容にもハッキリと表れましたね。
【ダービー】の時は捲り気味に上がっていき、早め先頭から押し切りましたが、今回は好位追走からの差し切りでした。とにかく、自由自在！
歴代のダービー馬の中でも、これだけ騎手の意のままに動ける名馬は珍しいのではないでしょうか。
次走【ジャパンＣ】では、いよいよキタサンブラックら古馬との対戦になりますが、今回の内容を見る限り勝利の可能性は十分ですし、仮に勝利に届かなくても、好勝負さえできれば来年は春から海外に専念するのも良いかもしれません。というのも【天皇賞春】や【宝塚記念】は、馬場にせよ展開にせよ海外で戦うための経験にならないからです。
個人的には来春ドバイを走った後、エルコンドルパサーのように【凱旋門賞】を最終目標とした長期海外遠征を選択してほしいですね。
ちなみに、レイデオロにはエルコンドルパサーの父であるキングマンボの血が入っています（レイデオロの父父）当然、欧州の力の要る馬場も合うでしょう。夢は広がるばかりです。
2017 神戸新聞杯 レイデオロが勝利
【みんなのKEIBA 次回10月1日(日)午後3時から生放送】
神戸新聞杯を制したのはダービー馬⑧レイデオロ
同世代相手に力の違いを見せつけ、２馬身差の完勝です！#フジテレビ競馬 #みんなのKEIBA #神戸新聞杯 #レイデオロ pic.twitter.com/zY6euCaMQi— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) 2017年9月24日
オールカマーの回顧
ルージュバック ⇒ 先入観は悪。固定観念は罪。
率直に申し上げましょう。今回の一戦においてルージュバックは苦戦を強いられるだろうと考えていました。
牡馬の強豪を相手に完勝した昨年【毎日王冠】などから、能力自体は認めていましたが、とにかくフットワークが大きいため、ワンターンの競馬（周回しない競馬）しか合わないのだろうと判断したのです。まさに【毎日王冠】が行われた東京芝1800Ｍやマイルなどがそうですね。
中山は外回りとはいっても全体的に狭いですし、結果的に今後への叩き台になるのかなと。
しかし結果は皆様もご存知の通り。当たり前のように、能力通りに快勝しましたね。
先入観に囚われていた私たちに対し、初騎乗となった鞍上・北村宏司騎手は、思い込みなどなく、馬の能力を信頼して乗っているようでした。
「先入観は悪。固定観念は罪」改めて心に刻みたいと思います。
余談ですが、北村宏司騎手のインタビューを見ていると、師匠の藤沢和調教師に口調が似ていると思ったのは私だけですか？笑
朴訥というか、淡々というか。こんなところが、騎手にも向いているのかもしれませんね！
【北村宏騎手インタビュー】
【みんなのKEIBA 次回10月1日(日)午後3時から生放送】
オールカマーを⑥ルージュバックで制した北村宏司騎手のインタビューです！#フジテレビ競馬 #みんなのKEIBA #オールカマー #ルージュバック #北村宏司 pic.twitter.com/z3pBx0E9FZ— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) 2017年9月24日
