こちらのコラムでは「結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
2017 毎日王冠 の回顧
会員様のお伝えしたコメント抜粋は下記の通り。
▼キングS編集長の大局観 「2017 毎日王冠」 ３歳牝馬のソウルスターリングが満を持して登場。前売りでは一時的に、単勝1.3倍の票を集めていたのには驚いた。（17時現在で2.0倍）それだけ、競馬ファンの脳裏には彼女の強さが焼き付いているからであろう。 また、先日の【凱旋門賞】でも３歳牝馬のエネイブルが完勝したことで 「年齢など関係ないぞ」 はたまた 「斤量が軽いのは絶対有利」 ということで人気に拍車をかけていると思われる。 さて、ここで決断すべきはソウルスターリングの評価。すなわち「絶対軸」 or 「相手まで」。ここが勝負の明暗となる。 私たちキングスポーツの決断は後者だ。彼女の強さを認めた上で、競馬に絶対はない。これが結論だ。 確かに最内枠で終始屈強な古馬にマークされても、突き抜ける強いレースも想像できる。だが、一方でソウルスターリングは頑張って走っているものの 「あれっ？あれ？？？」 とそのまま４、５着で入線という伸びきれないイメージ。こちらの方が私たちにとっては大きいのだ。 競馬界を背負って立つスターホースだけに無論応援はしたいが、競馬は非情だ。ましてや馬券となれば尚更のこと。挑戦者であるはずの女の子が、まるで王者として迎え撃つという図式に、違和感を拭えない。この一言に尽きる。
まさに按じていた通りの結果となったが、東京競馬場に５万人もの観衆を集め、競馬ファンの耳目を引いたソウルスターリングにここへ果敢にも挑戦してきたことに拍手を送るべきだろう。天皇賞秋での巻き返しについては、難しいとも思うが、しかし、、、（この先の見解は、会員様のためにとっておきたい）
いずれにしても逃げたことが敗因ではない、まだ３歳牝馬だっただけのこと。これを糧に成長し強くなったどこかで、迷わず本命◎を打たせるような更なる名牝になって欲しいと願う。
リアルスティール⇒ドゥラメンテ、キタサンブラック世代は強い。
結果論だが、軸馬候補は、グレーターロンドンとリアルスティールの２択だった。2017 毎日王冠 デムーロ騎手に激怒？！の記事にもあったようにリアルスティールは、仕上げすぎてしまっていることでスローで流れる一戦では、悪癖が出て、道中かかってしまうのでは？と思い、評価を下げてしまったことが私の敗因。。。
ソウルスターリングをはじめ、各馬が出して行き、ハイペースになったことが意外だった。
これによってリアルスティールは、折り合いがつき、そしてグレーターロンドン、サトノアラジンは垂涎の流れ。グレーターロンドンとサトノアラジンが最速で打ち出した直線ラスト600Mのタイムは、なんと「32秒6」である。これには驚いた。これまでにない異質の 2017 毎日王冠 と言えるだろう。
３着グレーターロンドンと２着サトノアラジンの差は、鞍上の差。リアルスティールが相手と間髪入れず併せにいった川田騎手と、ポツンと大外に回してただ走らせた田辺騎手。この差は大きい。
田辺騎手からすれば、先を見据えた騎乗だったのだろうが、グレーターロンドンのような昇り馬は、勢いの方がG１では大事だと私は思う。だからこそ、ここは勝つべき一戦だったのではないだろうか。
さあ、このメンバーに加えて、キタサンブラック、サトノクラウン、ネオリアリズム、ヤマカツエース、エアスピネル、あたりが出走する天皇賞秋はまさに伝説の一戦となる。今からゾクゾクしてきました！！でもその前に明日の京都大賞典ですね！
【関連】 2017 京都大賞典 攻略データ３つをご紹介！！ 【関連】 2017 グリーンチャンネルカップ データ分析
2017 毎日王冠 レース後のコメント
～レース後のコメント～
1着 リアルスティール(M.デムーロ騎手)
「今日は馬の状態がとても良かったです。道中、掛かってしまうところがある馬でしたが、今日はペースが流れてくれたので問題ありませんでした。このまま無事に行ってほしいです」
(矢作芳人調教師)
「とにかく状態が良かったので自信がありました。春はいま一つのところがありましたが、ようやく本調子に戻ったという感じです。今後については、馬の状態を見て、天皇賞かブリーダーズカップマイルのどちらかにします」
2着 サトノアラジン(川田騎手)
「1800mでも上手に走ってくれました。勝ち馬はドバイでGIを勝っている馬ですし、今日はこの馬の方が斤量も1キロ重かったですからね。その中で、GI馬として恥ずかしくない競馬をしてくれたと思います」
3着 グレーターロンドン(田辺騎手)
「間があいていて、仕上げも様子を見つつというところでしたからね。追い切りの反応は良かったのですが、息が持つかどうかと思っていました。それでもよく頑張ってくれましたし、次は上積みもあるでしょう」
5着 ヤングマンパワー(石橋脩騎手)
「みんなが意外に出して行ったので、無理に交わして行くことはないかなと思って、3番手で流れに乗って動ける位置にいました。4コーナー手前から差を詰めて行って、しぶとく脚を使っています。このメンバー相手によく走っていますし、前走より馬がよく動いていました」
6着 マカヒキ(内田博騎手)
「いい感じで折り合いもついて、内枠を利してジッとしていられました。ただ、4コーナーではもう手を動かしての追走になっていました。1度使って変わってくれればと思います」
7着 ワンアンドオンリー(橋口慎介調教師)
「馬が走る気を取り戻しているようです。今日は最後まで集中力も続いていました。兆しが見えたと思います」
8着 ソウルスターリング(ルメール騎手)
「久々の分か、レース前はテンションが上がっていましたが、レースではマイペースでリラックスして走っていました。ただ、直線では速い脚を使えませんでした。この距離、速い馬場もあったと思います。いい脚を長く使うので、1800mでは短かったようです。ただ、今日使われたことで良くなると思います」
（via）ネット競馬
勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック
