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ホーム勝負の明暗【回顧】日経新春杯 2018 勝負の明暗「敢えて敗れた馬達に注目する」

【回顧】日経新春杯 2018 勝負の明暗「敢えて敗れた馬達に注目する」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】日経新春杯 2018 における勝負の明暗

突然だが、日経新春杯の最近の主な勝ち馬といえば?

近年の主な勝ち馬&その後の好走

年度 勝ち馬 その後の実績
17年 ミッキーロケット 中日新聞杯2着
15年 アドマイヤデウス 日経賞1着
14年 サトノノブレス 小倉記念1着
13年 カポーティ 日経賞2着
12年 トゥザグローリー 鳴尾記念1着

 

このように、後から振り返れば「一級品」と言えるような馬ばかり。

タフな京都芝2400Mを制するためには、それ相応の能力が必要、ましてやG2だ。ここを勝った後の活躍は当然だろうし、今年に関しても、強い勝ち方をしたパフォーマプロミスの未来はかなり明るいと思う。6歳ながら、これまでは順調に使われてこなかった(4歳時には2戦しかしていない)ため、ノビシロ十分だ!

 

だが、強い馬を「強い、強い」と称賛していても、面白くはないだろう。それよりも、敗れた馬の中に、今後が期待できる馬がいないかどうか?今回、私が気になった2頭をご紹介しようと思う。

 

?3着ガンコ・・・軽量だけが理由じゃない

まずは、実際に会員様にご紹介した解説文から。

ハンデ活かして粘る・・・9番☆ガンコ

まず強烈な印象を残したのが、前走の【江坂特別】だろう。近走では久々に、積極果敢にバンテへ取り付くと直線でも脚色を鈍らすことなく、7番人気の評価を覆し、2馬身のぶっちぎり!この走りには度肝を抜かれたが、だからこそ次も狙えると判断した。
実は、この冬の間に障害練習を試みていた。その効果もあってか、一頃おとなしかった気持ちの面で、急にピリッとして来たのだ!過去の成績から見ても、寒い時期を非常に得意としており、まさに狙うなら今しかない。
格上挑戦であることに間違いないが、ここはハンデの恩恵が貰えるので、度肝を抜く激走に期待だ!

 

例え定量でもそこそこ走ったのではないだろうか

解説文のタイトルにもあるように、今回、ガンコを穴馬に指名した大きな理由の一つが、格上挑戦故に恵まれる「ハンデ」にあった。

前走の【江坂特別】は確かに強かったが、さすがにここはG2。G1でも好走経験のあるような馬も出走していただけに、もしも定量戦だったら、狙っていなかったかもしれない。

 

だが、終わってみれば、その考え方は、ガンコに対する「過小評価」だった。そう確信させてくれたのが直線での走りであり、勝ち馬のパフォーマプロミスに後ろから差された後も、大きく崩れることなく踏ん張っていた。これは、走力はもちろんだが、精神力の強さがあればこそであり、心身共に充実期に突入したことの証だろう。

 

管理する松元茂師曰く、次走は自己条件(準オープン)に使うということだが、よほど体調が悪くない限り好走の可能性は高いだろうし、近い将来、間違いなくオープンクラスで活躍する筈。京都芝2400Mという条件も合っていそうだし、ひょっとしたら、来年のこのレースの勝ち馬は・・・?

その日が来るのが楽しみだ。

 

 

?4着ミッキーロケット・・・まだ終わっていない

実は今回、会員の皆様には「3着までの危険な人気馬」としてミッキーロケットをご紹介していた。実際の紹介文はこんな感じだ。

3着までの消える人気馬は・・・8番ミッキーロケット

このところの調教を見ていると、ここが大目標ではないからなのか、年齢的な衰えなのか、良かった頃から比べると、動きにキレがないように思える。そんな中でトップハンデを背負わなくてはいけない。厳しい戦いになるだろう。

 

まだまだ終わっていないぞ!

ちなみに、危険な人気馬というのは、決して馬を貶めるためのものではない。会員様の馬券の購入点数を少しでも減らしていただくためのお手伝いができれば、という思いからご提供していることをお断りしておきたい。

結果的には「4着」に敗れているのだから、私たちの見方は当たっていた。だが、本音を言えば、もう少し厳しい着順になるのではないかと思っていた。明らかに、最近のレースぶり、調教から、良かったころの動きが見られなかったからだ。

 

だが、レースが終わった今、ハッキリと思う。「まだまだ終わっていない」と。

ここに向けては仕上げていなかったようで、明らかに本来の動きではなかったし、ハンデ57.5キロも厳しかった。それでも4着を確保するのはさすがだし、直線でも悪いなりには伸びていた。しっかりと態勢を整えれば、まだまだ重賞戦線で活躍ができるだろう。

 

次はどこに出てくるだろうか。いずれにせよ、今回の敗戦を受けて、人気を大きく落とすことになるだろう。「穴ファン」の方は必見のレースになるぞ!

 

 


 

【日経新春杯 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【日経新春杯 2018】のレース後の関係者のコメント

 

レース後のコメント

~レース後のコメント~

1着 パフォーマプロミス(M.デムーロ騎手)
「強かったですね。いいスタートを切って、一番いい位置で競馬が出来ました。とても馬の状態が良かったですし、直線外へ出した時には負けないな、と思いました。内の馬(ロードヴァンドール)も粘っていましたが、さすがでしたね。(今日1日6勝について)今まで1日5勝したことはあるのですが、6勝は初めてなのでとても嬉しいです。今年もたくさん勝てるように頑張ります」

2着 ロードヴァンドール(横山典騎手)
「頑張ってくれましたが、最後は負担重量の差が出ましたね」

3着 ガンコ(酒井騎手)
「今日は道中力むことなく、しぶとく脚を使うこの馬の良さを生かすことを心がけてレースをしました。逃げるロードヴァンドールにプレッシャーを掛けつつ、最後交わせればと思ったのですが…。でも勝ち馬に交わされたあともしっかり踏ん張っていました。この条件が合うのでしょうか。力は本物です」

(松元茂樹調教師)
「よく走ってくれました。やはり芝の方が良いようですね。明け5歳でまだ伸びていけるでしょう。次は自己条件(準オープン)に使おうと考えています」

5着 サンタフェチーフ(四位騎手)
「ポジションはイメージ通り、もっとリラックスして走らせることが出来れば、もっとやれたと思います。いい馬です」

6着 ヒットザターゲット(小牧騎手)
「ラチ沿いをうまく運べましたが、もう少し前がもつれる展開になってもらいたかったですね」

7着 モンドインテロ(ルメール騎手)
「馬場コンディションが悪く、2、3回躓くところがありました。その分、直線であまり伸びませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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