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ホーム勝負の明暗アメリカJCC 2022【回顧】さすが名手!勝ち馬と共に気になる1頭も解説!

アメリカJCC 2022【回顧】さすが名手!勝ち馬と共に気になる1頭も解説!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アメリカJCC 2022 における勝負の明暗

2022年 1月23日(日) 1回中山8日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第63回アメリカジョッキーCC
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指) 芝 2200m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 キングオブコージ 牡6 56 横山典弘 2.12.7 13-13-12-08 34.7 3 7.8 496 -8 (栗)安田翔伍
8 14 マイネルファンロン 牡7 56 松岡正海 2.12.9 1 1/2 12-12-11-06 35.1 11 87.9 490 +4 *(美)手塚貴久
6 9 ボッケリーニ 牡6 56 横山武史 2.13.0  1/2 04-04-07-08 35.5 4 10.4 464 +2 (栗)池江泰寿
2 2 アサマノイタズラ 牡4 56 嶋田純次 2.13.0 ハナ 14-14-14-11 34.8 7 18.8 494 -2 *(美)手塚貴久
4 6 ポタジェ 牡5 56 川田将雅 2.13.1 クビ 06-07-10-08 35.4 2 3.6 474 0 (栗)友道康夫
7 11 オーソクレース 牡4 55 ルメール 2.13.1 クビ 06-06-03-02 35.8 1 2.0 484 +10 (美)久保田貴
3 4 クレッシェンドラヴ 牡8 56 津村明秀 2.13.3  3/4 04-04-03-04 36.0 12 138.8 504 +6 (美)林徹
B8 13 スマイル 牡6 56 田辺裕信 2.13.3 ハナ 08-08-03-02 36.0 8 27.1 540 0 (美)堀宣行
4 5 エヒト 牡5 56 北村宏司 2.13.4  3/4 08-08-07-11 35.8 9 43.4 466 +4 (栗)森秀行
10 6 10 ラストドラフト 牡6 56 戸崎圭太 2.13.6 1 1/4 08-08-07-06 36.1 5 15.9 470 +8 (美)戸田博文
11 5 8 アンティシペイト 牡5 56 大野拓弥 2.13.7  1/2 08-11-12-13 35.8 6 17.7 514 +12 (美)国枝栄
12 5 7 ダンビュライト セ8 56 松若風馬 2.13.7 クビ 02-02-01-01 36.7 10 64.9 480 -9 (栗)音無秀孝
13 7 12 ソッサスブレイ セ8 56 柴田大知 2.15.1 8 03-03-02-04 38.1 14 297.7 458 +4 (美)粕谷昌央
14 3 3 キャッスルトップ 牡4 57 仲野光馬 2.18.9 大差 01-01-03-14 41.6 13 190.5 448 -1 [地]渋谷信博

 

JRAジョッキーは層が厚い!

まずはじめに、今回のレース結果を受けての卒直な感想は

「JRAのジョッキーは本当に層が厚いな」

ということ。

ご存知の通り、先日の中山の重賞【京成杯】を制したのは、わずか20歳(3月で21歳)の4年目・菅原明良騎手。

一転、今回の中山重賞【AJCC】を制したのは大ベテラン53歳(2月で54歳)の横山典弘騎手だった。

年齢差は驚きの33歳!

だが、菅原騎手は黄金世代(4年目)の大将格らしい堂々とした騎乗を見せていたし、横山典弘騎手は言うまでもなく、いつも彼らしい仕事人ぶりを見せつけた。

2人の立ち位置やタイプは異なるが、共に魅力タップリ!

世代を超えて、これほど素晴らしい騎手たちが競演してくれる世界(もちろん馬が主役は大前提で)なのだから、私たちが競馬に惹きつけられるのは当然かもしれないね。笑

今週開幕の東京など、今後の競馬がますます楽しみになってきたぞ!

参考⇒東京開幕を飾る重賞【根岸ステークス】の狙い

 

復活!キングオブコージ

では、ここからは具体的な話にいってみよう。

優勝したのは6歳馬のキングオブコージだ。

ご存知の通り、一昨年の【目黒記念】優勝馬でありながら、その年の秋から、昨年秋まで、約1年間の長期休養。

復活!キングオブコージ

ブランクの影響なのが、復帰後の前2走では本来の走りは見られなかった。

そこからの復活優勝だ!
関係者、そしてファンの喜びは本当に大きいだろうし、何より、完全復活に導いた陣営の手腕に敬意を表したい。

絞りにくいとされる冬場にもかかわらず、輸送があったにせよマイナス8キロで臨んだ点から、ここに懸ける思いも強かったのだろう。

本当におめでとう!

 

「勝つにはこれしかないという乗り方」

さて、キングオブコージを管理する安田翔調教師は、レース後に次のコメントを残した。

「レースはジョッキーに任せているし、勝つにはこれしかないという乗り方をしてくれた」

鞍上を絶賛している。

一方で、鞍上の横山典弘騎手はレース後、こんなことを語っている。

「会心ではなかったです。ゲートの駐立が良くなくて、最近そういうところがあるので、気をつけました。レースでは折り合いだけ気をつけました」

では、具体的にどこが素晴らしかったのか?

スタートで立ち遅れたこともあり、後方からの競馬に。

ただ、キングオブコージは本来、自在性の脚質の持ち主だ。

場合によっては、位置取りを上げていくことも不可能ではなかった。

それでも、鞍上は動かなかった。恐らくこの点を調教師は絶賛しているのだ。

 

恐らく、一気のペースアップを想定していた

今回のレースにおける前半1000Mの通過は61秒2。

前半は大半が12秒台のラップだったように、決して速い流れではなかった。

そのままレースが進めば完全に前が有利だったはずだが、、、

一転、残り1000Mを通過してからは、11秒台の連続!一気にタイトな流れになり、結果的に後ろにいた馬たちの多くが上位でゴール。

もしもキングオブコージも位置取りを上げていたら、タイトな流れのエジキになっていたかも。
恐らく、横山典弘騎手はそこまで想定しての後方待機だったではないか。

シンザン記念も制した横山典弘騎手

横山典弘騎手は時折「単独の大逃げ」や「単独の後方ポツン」を行ったりもする。

馬券を買っている時は本当にヤキモキさせられるが(笑)

それでも、現役屈指の戦歴を誇る彼ならではの「経験則」から生まれるレースの読みがあるだろうし、そこから生まれる位置取りなのだ。

もちろん今回もそうだろう。もちろん馬の強さは大前提だが、やはり鞍上の技術には感心させられた。

 

次は大阪杯が候補に

さて、鞍上のサポートがあったとはいえ、それでもハイレベルなメンバーが集まったG2において、2着に1馬身半もの大きな差をつけたのだから、やはりここでの力は一枚上だったと見て間違いない。

また、頼もしいのは、私たち外の人間からすれば復活に思えるが、管理する安田翔師いわく

「体の張りやストライドの感じから、骨折前の状態に近づいているなと感じていた」

要するに「中身」には、まだまだ復活する余地が残されているということだ。

今後は【大阪杯】への参戦を選択肢として考えているようだ。

今回とは比較にならないほどの好メンバーが集結することにはなるが、まだ復活の余地があるのだとすれば、意外に面白い存在になるのかも!?

さて、昨年末に、最強世代と言われた5歳牝馬勢が続々と引退。

中長距離路線は寂しくなるかと思われたが、この分なら、今年も熱い春になりそうだ!
楽しみじゃないか!

 

最後にもう1頭!未来の主役を指名

ここまで横山典弘騎手とキングオブコージについての話だけになってしまったので、最後に1頭だけ、私たちが「未来の主役」に期待したい馬をご紹介。

4着アサマノイタズラ

アサマノイタズラといえば、ここ中山芝2200Mで行われた重賞【セントライト記念】を優勝している。だから、この舞台への適性が高いという部分はあったと思う。

また、展開的にも後方追走がハマった部分はあっただろう。

それでも!3角から4角にかけて、そして直線での動きのスムーズさ、伸び、キレ味は、まれにみるレベルだったように思う。G1級だ。

表現力に乏しくて申し訳ないが、敢えて言うなら

「スーっと」

と伸びてきた感覚だろうか。500キロ近い大きな馬だが、力感だけではなくしなやかさが感じられた。

現状、この走りを常時できるような安定感は備えていないようだが、それでももう少し経験を積めば!

どこかで一気に弾ける可能性もあると思う。

未来の主役に指名して、今後も注目していきたい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【アメリカJCC 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 キングオブコージ(横山典弘騎手)
「会心ではなかったです。ゲートの駐立が良くなくて、最近そういうところがあるので、気をつけました。レースでは折り合いだけ気をつけました。4連勝して目黒記念を勝った馬で期待していましたが、その後骨折して1年休んで、その間どうなるかと思いましたが、ここで復活出来て良かったです。この後すごく楽しみです」

2着 マイネルファンロン(松岡正海騎手)
「馬は良かったです。後ろの位置で展開はドンピシャだと思って動いていきましたが……。勝ち馬の騎手は冷静に、もうひと呼吸置いてから動きました。こちらもひと呼吸、我慢出来れば良かったと思います。馬はよく走ってくれました」

3着 ボッケリーニ(横山武史騎手)
「直線で内を突くつもりはなかったのですが、4コーナーで外がゴチャついていて、外に行っても前が壁になりそうだったので、荒れているのは承知で内を突きました。直線の反応も良く、上手くいきました。一瞬ハマったと思ったのですが……」

4着 アサマノイタズラ(嶋田純次騎手)
「折り合ってリズム良くいければ走れると信じて、後ろから行きました。4コーナーが近づくにつれて手応えが良くなり、これなら交わせるかと思ったほどでした。せっかく乗せて貰って、3着は確保したかったところですが、改めて能力を感じました」

5着 ポタジェ(川田将雅騎手)
「追い切りの感触からすれば、遥かに頑張ってくれたと思います。レースでは一生懸命走り、今日できる精一杯の走りをしてくれました」

6着 オーソクレース(C.ルメール騎手)
「良いレースは出来ましたが、馬体重がプラス10キロで、少し太かったようです。なんども息が入り、直線で疲れてしまいました。精一杯でした」

7着 クレッシェンドラヴ(津村明秀騎手)
「レースで初めて騎乗したのですが、半年ぶりでもとても良い背中だと感じましたし、年齢を感じさせないフレッシュな感じでした。良い意味でズブさが出て、折り合いもつくようになっています。もっと距離を長くしても良いような感じがしています」

(via ラジオNIKKEI 

 

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