キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】 アメリカJCC 2025 など3重賞 ⇒勝ち馬と共に輝く未来の主役は?中京と小倉はコース形態にも注目!

【先週の重賞回顧】 アメリカJCC 2025 など3重賞 ⇒勝ち馬と共に輝く未来の主役は?中京と小倉はコース形態にも注目!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

アメリカJCC 2025 の回顧&未来の主役

2025年 1月26日(日) 1回中山9日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第66回アメリカジョッキーCC
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指) 芝 2200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 8 ダノンデサイル 牡4 58 戸崎圭太 2.12.1 07-07-07-05 36.0 1 (栗)安田翔伍
6 11 マテンロウレオ 牡6 57 横山典弘 2.12.2  3/4 03-03-03-05 36.3 6 *(栗)昆貢
7 13 コスモキュランダ 牡4 57 横山武史 2.12.2 ハナ 14-13-03-02 36.4 3 (美)加藤士津
2 4 ボルドグフーシュ 牡6 57 内田博幸 2.12.6 2 1/2 09-09-12-12 36.1 4 (栗)宮本博
1 1 ライラック 牝6 55 石川裕紀 2.12.7 クビ 09-09-10-10 36.3 9 (美)相沢郁
5 10 ビザンチンドリーム 牡4 56 ルメート 2.12.8 1 16-15-10-10 36.5 5 (栗)坂口智康
B8 18 ボーンディスウェイ 牡6 57 木幡巧也 2.12.9 05-05-03-03 37.0 10 (美)牧光二
7 15 エヒト 牡8 57 吉田豊 2.12.9 クビ 05-05-07-07 36.8 16 (栗)森秀行
4 7 マイネルクリソーラ 牡6 57 津村明秀 2.13.0  1/2 11-11-14-12 36.2 15 (美)手塚貴久
10 5 9 ディープモンスター 牡7 57 浜中俊 2.13.0 ハナ 16-17-13-14 36.4 7 (栗)池江泰寿
11 3 5 カラテ 牡9 57 杉原誠人 2.13.2 1 14-15-17-15 36.0 17 (栗)音無秀孝
12 1 2 レーベンスティール 牡5 58 ルメール 2.13.2 クビ 07-07-07-07 37.1 2 (美)田中博康
13 B8 16 チャックネイト セ7 58 キング 2.13.4 1 02-02-01-01 37.9 8 (美)堀宣行
14 6 12 アラタ 牡8 57 大野拓弥 2.13.4 クビ 11-11-14-15 36.6 13 (美)和田勇介
15 2 3 ポタジェ 牡8 58 岩田望来 2.13.7 1 1/2 03-03-06-07 37.7 14 (栗)友道康夫
16 3 6 ニシノレヴナント セ5 57 田辺裕信 2.14.1 2 1/2 18-18-18-18 36.7 11 (美)上原博之
17 B7 14 ホウオウリアリティ 牡7 57 菅原明良 2.14.1 クビ 13-13-16-17 37.2 18 (美)高木登
18 8 17 アウスヴァール セ7 57 横山和生 2.14.2 クビ 01-01-02-03 38.6 12 *(栗)昆貢

 

さすがはダービー馬!

今年の【アメリカJCC】は、ダービー馬ダノンデサイルを中心に、G1馬、あるいはG1での好走経験馬が複数出走!

改めて申し上げるまでもなく、レース史上でもまれにみる「豪華メンバー」での戦いだった。

そんなこともあり、レースが始まる前までの段階では

「回顧ではあんなことを書こうかな、こんなことを書こうかな」

と勝手にイメージを膨らませてワクワクしていたのだが、、、笑

いざレースが終わってみると、頭に浮かぶことはたったひとつしかなかった。

「ここまでダノンデサイルのレベルが高いとは!!」

これに尽きるのだ。

 

タフなローテも問題にならず!新名将候補の取り組みも◎

やはり強い!

もちろんダービー馬であり、有馬記念の3着馬だ。

単純な能力がここでは最上位であることはわかっていた。

ただ、ここはタイトなローテだ。激戦となった【有馬記念】が終わってから、まだ1ヶ月しか経過していないのだ。

反動が全くないことはあり得ないし、ましてや仕上げの難しい厳寒期だ。せいぜい8割程度の仕上げだったと推測した。

また、精神的に幼い面が残る馬でもある。状態が万全でないとすれば、余計に集中しきれないのではとも考えたが、、、

結局はモノが違うということなのだろう。

同時に、安田翔厩舎の「中4週での中間の調整では量や内容を変えて行い、どうなるのか確認しようと思っていました(安田翔師)」というチャレンジングな取り組みも功を奏したのだろう。

素晴らしいじゃないか。

 

国内中長距離の主役は決まった!

レース後、戸崎騎手が「道中は遊び遊び」という趣旨のコメントを残していたように、幼さは相変わらずながら、それでも追われるとしっかり伸びて差し切る。

自分にとって理想の条件で勝つのは、それなりに力のある馬なら当たり前だが、そうではない時に結果を出すのが真の強者。

上で記した難しさに加え、1番人気馬だけにマークも集まっていた。

それらを乗り越えたことに価値がある。

気性の問題があるから、現状、これ以上距離が延びてどうなるかはわからない。

ただ、少なくとも2000M前後であれば、この馬が古馬中長距離路線の中心になると確信!

ドウデュース引退により寂しい思いをしていた競馬ファンも多いだろうが、ぜひ、ダノンには新しい夢を見せてほしい!

 

未来の主役に指名するなら?

とはいえ、ダノンを未来の主役に指名したところで「それはわかってるからさ〜」となってしまうだろうから。笑

伏兵サイドからビサンチンドリームをピックアップしたい。

もちろん、前走【菊花賞】で「捲っての5着馬」だから力はあるのは当然。

だが、重賞ウイナーでもあるし、同世代相手ならば、ある意味では「見下ろして」力を見せつけられる相手関係だから、成し得た芸当にも思えた。

今回は古馬相手&レベルが大幅に強化された。

それなりの位置をとって、直線で脚を伸ばす形でなければ難しいと思っていたが、、、

なんとここでも捲りに挑んだ。スルスルと上がっていく際の推進力には目を奪われたし、しかも6着とはいえそんなに大きくは負けていない!!

ここにきて、相当「根本的な能力」が伸びているのだろう。

できれば、次は捲りではない形も見てみたいところだが、2000M前後のG2、G3あたりなら、すぐに勝利のチャンスもくるだろう。要注目!

プロキオンS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 1月26日(日) 1回中京9日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第30回プロキオンS
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B1 1 サンデーファンデー 牡5 57 鮫島克駿 1.50.6 01-01-01-01 37.3 5 *(栗)音無秀孝
5 9 サンライズジパング 牡4 57 坂井瑠星 1.50.6 08-08-07-06 36.5 1 *(栗)音無秀孝
2 3 ドゥラエレーデ 牡5 57 川田将雅 1.50.7 クビ 03-03-04-03 36.9 3 *(栗)池添学
B2 4 ホウオウルーレット 牡6 57 岩田康誠 1.50.9 1 1/4 08-08-11-11 36.6 8 (美)栗田徹
7 14 ミッキーヌチバナ 牡7 57 M.デム 1.51.2 1 3/4 13-13-11-11 36.9 6 (栗)高橋亮
B7 13 カズペトシーン 牡5 57 西村淳也 1.51.2 ハナ 15-15-14-13 36.4 4 *(栗)池添学
5 10 オメガギネス 牡5 57 松山弘平 1.51.2 クビ 02-02-02-02 37.7 2 (美)大和田成
6 11 ディープリボーン 牡5 57 古川吉洋 1.51.5 1 3/4 03-03-03-03 37.8 9 (栗)四位洋文
4 7 ニューモニュメント 牡9 57 酒井学 1.51.8 2 15-15-16-16 36.9 16 (栗)小崎憲
10 3 5 サンマルパトロール 牡5 57 田口貫太 1.52.1 2 10-12-13-13 37.5 11 (栗)大橋勇樹
11 B1 2 ビヨンドザファザー 牡6 57 北村友一 1.52.1 ハナ 13-13-14-13 37.3 14 (栗)藤岡健一
12 B4 8 タマモロック 牡5 57 幸英明 1.52.2 05-05-09-08 38.0 12 (美)伊藤圭三
13 8 16 サトノエピック 牡4 56 国分優作 1.52.2 10-11-09-08 38.0 10 (美)国枝栄
14 6 12 フタイテンロック 牡6 57 小崎綾也 1.52.2 ハナ 05-05-04-05 38.3 13 (美)佐藤吉勝
15 3 6 ロコポルティ 牡7 57 角田大和 1.53.2 6 05-05-07-06 39.1 7 (栗)西園正都
16 B8 15 ペプチドソレイユ 牡5 57 菱田裕二 1.53.4 1 1/2 10-08-04-08 39.5 15 (栗)武英智

 

中京コースは「先行有利」

今回の【プロキオンS】を一言で表すなら

「らしいレース」

ということになるのではないか。

以前から、何度か回顧のコラムもご紹介していると思うが、中京コースは「スパイラルカーブ」が採用されている。

スパイラルカーブというのは、特徴としては「入口が緩く、出口がきつい形状」

スピードに乗ってコーナーに入れるが、どうしても出口では膨れるというか、外に広がりがち。

当然、後ろの馬は、さらに外を回される可能性が高く、差し馬の台頭は非常に難しいのだ。

今回、上位に入った3頭の4角通過は「1番手」「6番手」「3番手」

勝ち馬に関しては言うまでもないが、どの馬もそれなりの位置をとっていたから、距離ロスも少なく回ってこられた。

「こういうタイプが上位にくるコース」というイメージ通りの結果を言えるし、だからこそ「らしいレース」なのだ。

 

中でも高く評価したいのは?

条件を活かした勝ち馬

見方によっては「上位勢はコースの恩恵もあった」と言えるかもしれない。

だが、そういった部分を考慮しても「今年、もっとよくなりそうだ」と感じたのが、3着のドゥラエレーデだ。

ご存じの通り、G1【チャンピオンズC】での2年連続の好走があるように、走力自体は現役ダート馬でもトップクラス。

一方で、数少ない課題として、気性面の若さが常に指摘されてきた馬でもある。

だが、年齢を重ねたことによるものなのか、厩舎、あるいは牧場の教えの賜物なのか、今回は非常に集中して走れていた。

レース後、川田騎手が「集中していい走りをしてくれて、最後までよく頑張った」という趣旨のコメントを残していたが、その通りだと思う。

前走で激走をした疲労もあったのか、最後は意外に伸びきれなかったが、レースぶりとしては、ほぼ完璧だったと言えるだろう。

この精神状態で、万全の態勢で戦えるようなら!

ビッグタイトルも見えてきた!

 

小倉牝馬ステークス 2025 の回顧&未来の主役

2025年 1月25日(土) 1回小倉1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第1回小倉牝馬S
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 3 フェアエールング 牝5 53 丹内祐次 1.58.4 09-08-07-06 35.6 7 *(美)和田正一
4 7 シンティレーション 牝6 55 杉原誠人 1.58.4 同着 12-12-12-08 35.3 3 (美)池上昌和
7 14 コガネノソラ 牝4 55 横山武史 1.58.6 1 12-12-12-15 35.5 5 (美)菊沢隆徳
6 12 オーロラエックス 牝4 51 松山弘平 1.58.6  1/2 16-16-14-15 35.3 2 (栗)杉山晴紀
B4 8 エミュー 牝5 53 佐々木大 1.58.7 クビ 14-14-14-11 35.4 18 *(美)和田正一
5 9 クイーンズウォーク 牝4 55.5 川田将雅 1.58.7 ハナ 06-06-04-02 36.2 1 (栗)中内田充
3 6 キミノナハマリア 牝5 54 鮫島克駿 1.58.8  1/2 14-14-14-11 35.5 6 (栗)千田輝彦
7 13 セントカメリア 牝6 53 北村友一 1.58.8 17-17-18-17 35.2 14 (栗)高野友和
8 16 コスタボニータ 牝6 56 藤岡佑介 1.58.8 クビ 05-05-04-04 36.4 8 (栗)杉山佳明
10 1 1 エンパイアウエスト 牝6 53 丸山元気 1.58.8 ハナ 07-06-07-05 36.1 10 (美)黒岩陽一
11 8 18 ゴールドエクリプス 牝6 52 田口貫太 1.59.1 1 1/2 07-08-09-08 36.2 11 (栗)大久保龍
12 6 11 エリカヴィータ 牝6 53 池添謙一 1.59.2  3/4 10-10-09-11 36.3 15 (美)国枝栄
13 B7 15 コンクシェル 牝5 55 岩田望来 1.59.3  3/4 04-04-02-01 37.1 12 (栗)清水久詞
14 5 10 アスコルティアーモ 牝5 54 津村明秀 1.59.5 1 10-10-11-11 36.5 9 (美)林徹
15 B2 4 グランスラムアスク 牝6 52 荻野極 2.00.0 2 1/2 03-03-04-08 37.5 16 (栗)矢作芳人
16 8 17 アリスヴェリテ 牝5 53 柴田裕一 2.00.2 1 1/4 02-02-02-06 37.9 4 (栗)中竹和也
17 1 2 ベリーヴィーナス 牝6 52 藤懸貴志 2.00.9 4 01-01-01-02 38.8 17 (栗)鈴木孝志
18 3 5 ワレハウミノコ 牝5 50 永島まな 2.01.9 6 18-18-17-18 38.5 13 (栗)武英智

 

おめでとう!初代女王

これまで行われていた【愛知杯】を前身とする形のレースではあるものの「小倉牝馬ステークス」としてはもちろん「第一回」

そんな記念すべき重賞の「初代女王」となった2頭、そして関係者の皆様には心から祝福を申し上げたい。

それにしても、レース後のコメント、丹内騎手の「勝っていると思った」と、杉原騎手の「負けていると思った」というコメントには笑ってしまった。正直だなと笑

確かに、ゴール前後の勢いを見るとフェアエールングが明確に優勢に思える。

だが、確かにゴール板の瞬間は同時なのだから、競馬とは面白く、また不思議なものだ。

いずれにしても、初回から歴史に残るような結末。来年以降、どんなことが起こるのか、本当に見逃せないレースになりそうだ。

 

なぜ、小倉2000Mは流れが速くなる?

祝!初代女王たち

それにしても、今回はレースの流れが速かった。

前半1000Mの通過が驚きの57秒7!完全に、差し馬有利の上がりがかかるタフな流れになったのだ。(上がり最速は8着セントカメリアがマークしたが、35秒2もかかっている)

つまり、各馬の着順は展開の有利不利による面があまりに大きい。

そこで、上位勢の着順には十分に敬意を表した上で、実質「ノーカン」のレースであり、未来の主役も敢えてお出ししないことにした。

ただ、それで終わっては物足りないから、、、

ひとつだけ、「どうしてここまで流れが速くなったのか?」という部分についてだけ解説してみようと思う。

もちろん、開幕週だから皆の意識が前に向いた部分もあるだろうが、それ以上に「コース形態」にポイントがある。

 

1角までが長いから

ぜし、以下の小倉競馬場の平面図をご覧いただきたい。

おわかりの通り、2000Mのスタート地点は、4角奥のポケット付近にある。

※画像はJRA公式サイトよりお借りしました

小回りコースだから、もちろん、皆、できるだけ良いところをとりたいという思いはある。

それでも、最初のコーナーまでの距離が短ければ、ほぼ出たなりで隊列が決まってしまうこともある。

だが、小倉芝2000Mは1角までの距離が非常に長い。

そのため、皆が「理想の位置」を求めて積極的にいくから、流れが速くなりがち。(今回のレースの場合は少々極端に速くなったが)そして、最終的に差し馬が台頭できる。

逆に、同じ小倉芝でも、1800Mなどはスタート地点がもう少し1角よりになる分、ここまでの速い流れにはなりにくく、意外と前が残りやすいののだ。

このあたりを覚えておくだけで、小倉芝コースの予想は大分やりやすくなるはずだ。どうぞご参考に!

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事