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ホーム勝負の明暗葵ステークス 2021【回顧】未来の活躍に期待したい「3頭」とは?

葵ステークス 2021【回顧】未来の活躍に期待したい「3頭」とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】葵ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 5月29日(土) 3回中京7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第4回葵S
3歳・オープン(重賞)(別定) (国際)(特指) 芝 1200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 7 レイハリア 牝3 54 亀田温心 1.08.1      02-02 34.5 13 83.0 446 +2 (美)田島俊明
1 2 ヨカヨカ 牝3 55 幸英明 1.08.1 ハナ    10-07 34.0 3 5.1 446 -10 (栗)谷潔
4 8 オールアットワンス 牝3 54 和田竜二 1.08.2 1    06-04 34.3 9 39.5 440 +12 (美)中舘英二
7 14 ファルヴォーレ 牡3 56 鮫島克駿 1.08.3  1/2    16-15 33.5 8 37.5 450 0 (栗)高橋義忠
3 5 モントライゼ 牡3 57 ルメール 1.08.3    12-10 34.0 1 3.0 492 -2 *(栗)松永幹夫
B5 9 スンリ 牝3 54 池添謙一 1.08.3    10-10 34.0 12 72.0 466 -4 (栗)清水久詞
8 17 マリーナ 牝3 54 坂井瑠星 1.08.4 クビ    04-04 34.5 11 53.5 428 -4 (栗)矢作芳人
6 11 サルビア 牝3 54 福永祐一 1.08.4 クビ    08-10 34.1 4 11.3 454 -4 (栗)鈴木孝志
8 18 フォイアーロート 牡3 56 岩田康誠 1.08.4    13-13 33.9 17 183.6 466 0 (栗)浅見秀一
10 7 13 アスコルターレ 牡3 57 松山弘平 1.08.5 クビ    14-15 33.7 7 16.8 434 +2 (栗)西村真幸
11 2 4 インフィナイト 牝3 54 藤井勘一 1.08.5    04-04 34.7 6 13.4 494 +4 (栗)音無秀孝
12 1 1 リンゴアメ 牝3 55 丹内祐次 1.08.6  1/2    14-13 34.0 10 48.1 426 -10 (美)菊川正達
13 7 15 テイエムトッキュウ 牡3 56 松若風馬 1.08.6 クビ    01-01 35.4 14 88.2 484 +4 (栗)木原一良
14 5 10 ロングトレーン 牝3 54 団野大成 1.08.7 クビ    16-17 33.8 5 13.0 432 +6 (栗)佐々木晶
15 2 3 カンタベリーマッハ 牡3 56 鮫島良太 1.09.1 2 1/2    08-07 35.0 16 165.1 506 +8 (美)鈴木慎太
16 3 6 ダディーズビビッド 牡3 57 武豊 1.09.4 1 3/4    06-07 35.4 2 3.5 492 +2 (栗)千田輝彦
17 6 12 リメス 牡3 56 浜中俊 1.09.6 1 1/4    02-02 35.9 15 161.9 464 +4 *(栗)松永幹夫
8 16 ロンギングバース 牡3 56 横山和生             442 -14 (美)竹内正洋

 

【葵ステークス】というのは、どういったタイプのレースだろう?

実は、レース前に公開した葵ステークスの狙いのコラムにおいて、私は以下のように記した。

ご紹介してみたい。

意外な「好走馬たちのその後」

例えば重賞に昇格した初年度の勝ち馬ゴールドクイーン
スピード自慢の馬ではあったが、翌年春の交流重賞【かきつばた記念】を制するなど、今でもダート路線での活躍を続けている。

また、一昨年の勝ち馬ディアンドルも忘れてはいけない。
当初は短距離路線を使われていたが、その後は距離延長。今年に入ってからは芝1800Mの重賞【福島牝馬ステークス】を優勝!

更に先日のG1【ヴィクトリアマイル】でも14番人気ながら4着に好走した。

 

難しい部分だが将来性は見極めたい

一昨年の優勝馬ディアンドル

結果論にはなるが、単なる芝のスプリンターで終わっていない馬たちが活躍してきた。

素質馬が揃ったこの時期の3歳重賞を制するほどだ、やはり並の素材ではなかったということ。

もちろん、この時期の3歳馬の将来性を見抜くことは容易ではない。

それでも、やはり【葵ステークス】に至るまでの過程、レースや調教で

モノの違い、スケールの大きさ

を感じさせるような場面があったはずだ!

例えばゴールドクイーンは追い切りでの動きが強烈だった。
ディアンドルは直前まで4連勝だから、そもそも別格の感があった。

 

大一番【日本ダービー】の前日に行われるということで、注目を集めにくく、どうしても地味な立ち位置のレースに見られがち。

だが、実際には、超一線級とまでは言わないが「明日のスター」を輩出している。

何だかんだと言っても、やはり重賞なのだ。

当然、今年のレースの中にも、そういった素材がいるはず!

そこで、優勝したレイハリアを筆頭に、今後に期待したくなる「3頭」をピックアップ!

ご紹介してみることにした。

 

1着レイハリア⇒人馬共に見事な勝利!

「衝撃の優勝」と言っても良いかもしれない。

単勝13番人気で重賞初挑戦の伏兵が、G1【阪神JF】5着など重賞実績が十分の2着馬を押さえたのだ!お見事というしかない。

そして鞍上の亀田騎手は、これで重賞初制覇!

レース後のインタビューでも語っていたが、今年に入ってから同期(3年目)のライバルたちが次々と重賞で活躍。焦りが無いはずはないだろう。

それでも、レース中の手綱さばきからは全くそういった雰囲気を感じさせなかった。

重賞勝ちという結果もさることながら

馬の力をしっかりと出し切らせてあげること

この点に注力していたように見えた。頼もしいジョッキーが現れたものだ。

人馬の両者に、心からの祝福を伝えたい。

 

決してフロックではない

素晴らしい勝利の一方、どうしても単勝13番人気の伏兵だったこともある

「フロックだったのではないか?」

という見方をされる方も出てくるだろう。

だが、私たちの見解としては「将来的にも期待できる本物」

そう考える2つの理由についてご紹介してみたい。

 

理由1⇒皆が平等に力を出し切れる流れだった

レース回顧においてしばしば記す内容ではあるが、私たちはレースをチェックする際には

皆が平等に力を出し切れる流れだったか、否か

という点は非常に大事にしている。

例えば、鮮やかな勝ち方をした先行馬がいたとしても、レース全体が「先行有利」の流れだったとしてら、評価を上げすぎることは禁物だ。

その点、今回のレースは、どの馬にもチャンスがある流れだったと言える。

注目すべきは、上位入選馬の4角通過順。

1&3着馬は好位組、2着馬は中団組、4着馬は後方組

前や後ろに偏ることなく、あらゆる位置どりから上位入選馬が出ているということが「平等」の証!

そういった重賞をキッチリ勝ちきったのがレイハリアだ。

 

理由2⇒経験したことのない流れを問題にしなかった

レイハリアが芝1200Mを走るのは今回が3回目で、過去2走はいずれも馬券圏内。

確かに相性の良い距離ではあるが、その中身は「道悪&1分10秒台の決着」

要するに「時計のかかる1200M」しか経験していなかったということ。

それが今回は良馬場で1分8秒台の決着!

要するに、これまでに経験したことのない速い流れだったが、それをものともしなかった。

競走馬としてのスケールの大きさ、競馬センスを感じずにはいられない。

 

レース後、鞍上の亀田騎手が

これから成長していく馬だと思うので、今後が楽しみです

と語っていたが、確かに良い意味で馬体には幼さを感じる。

ノビシロがたっぷりあることも確かだけに、未来の主役に指名し、この先を楽しみにしたい!

 

2着ヨカヨカ⇒内容では負けていない

G1での好走実績などが評価され、3番人気に推されたヨカヨカ。

結果的には勝ち馬からハナ差2着の惜敗だったが、内容では決して負けてはいない。

そのあたりは、レース後の幸騎手のコメントが全て。

ゲートの中でキョロキョロしていて、上手くスタートを切ることができませんでした。最後の最後にそれが響きました。

これまで常に好位でレースを運んできた馬が、4角7番手通過は難しかっただろう。

それでもしっかり追い込んでくるあたり、やはり力があるし、1200Mも非常に合っている。

 

率直に言って、レイハリアほどのノビシロは感じない。

だが、実績も十分にあるだけに、3歳時という点に限っていえば、安定して力を出せるのはこちらかもしれない。

何と言っても、九州産馬の星!

まだまだ、頑張ってもらおうじゃないか!

 

5着モントライゼ⇒もう一度見たい

1番人気を裏切る形になってしまったモントライゼ。

だが、鞍上のルメール騎手も認める通り、道中でぶつけられて位置取りが下がったり、直線では脚を伸ばしてはいるがスペースがない場面もあり、全ての力を出し切った訳ではないl

要するに、もったいないレースだったのだ。

それでも、わずかながら直線でスムーズに走れた時の末脚の迫力は上位2頭をしのぐレベル!

やはり並の素材ではないのだ。

また、距離的には、1400Mの方が合いそうな気もする。

次走、1400Mに出走の際は、黙って買い!

 

【葵ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 レイハリア(亀田温心騎手)
「道中は行く馬を行かせて番手につけました。直線に向いた時に余力があったので、あとはどれだけ凌げるかなと思っていました。ヨカヨカが良い脚で迫ってきて、ヨカヨカの方が勢いもあったので負けているかもと思いましたが、勝っていてくれと願っていました。同期が重賞を勝っていって僕も負けられないと思っていました。こうして任せてもらって、しっかり結果を出すことができて良かったです。これから成長していく馬だと思うので、今後が楽しみです」

(田島俊明調教師)
「良い位置で競馬をして残すというレースをイメージしていて、乗り役もその通り乗ってくれました。時計勝負はどうかなと思っていましたが、この馬自身、力をつけていますし、展開も向きました。速い時計に対応することもできて良かったです。1200mという距離が合っているので、今後もこの路線になるかと思います。少しずつ上がってきているので、さらに力をつけて古馬と戦えるようになって欲しいです。この後はひと休みさせようと思います」

2着 ヨカヨカ(幸英明騎手)
「ゲートの中でキョロキョロしていて、上手くスタートを切ることができませんでした。最後の最後にそれが響きました。1200mは合っています」

3着 オールアットワンス(和田竜二騎手)
「ゲートを綺麗に出て、良い所で我慢できました。前走、控える競馬をしていたので、自分のリズムで行けました。ただ、まだフラフラしているところもありますし、じっくりと使っていけば、良い馬になると思います」

4着 ファルヴォーレ(鮫島克駿騎手)
「インが有利で速い馬場なので、内にこだわりました。折り合いもついて、良い脚で伸びています」

5着 モントライゼ(C.ルメール騎手)
「向正面でぶつけられて位置が下がりました。直線では来ていますが、十分なスペースが無くて、フルパワーで走れませんでした」

8着 サルビア(福永祐一騎手)
「馬の状態が良く、イメージ通りの位置でしたし、勝ち負けを意識していました。そこにかかった馬が内から出てこようとするので、位置を下げざるを得ませんでした。このトラブルが痛かったです」

16着 ダディーズビビッド(武豊騎手)
「スイッチが入ってコントロールがききませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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