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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】アルゼンチン共和国杯 2025 など⇒「明日の勝利に繋がる」今週の3重賞を一挙に振り返る&未来の主役も

【先週の重賞回顧】アルゼンチン共和国杯 2025 など⇒「明日の勝利に繋がる」今週の3重賞を一挙に振り返る&未来の主役も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

アルゼンチン共和国杯 2025 の回顧&未来の主役

2025年11月 9日(日) 5回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第63回アルゼンチン共和国杯
3歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2500m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 13 ミステリーウェイ セ7 56 松本大輝 2.30.2 01-01-01-01 34.6 9 (栗)小林真也
8 18 スティンガーグラス 牡4 57 ルメール 2.30.3  1/2 14-09-09-08 34.2 1 (美)木村哲也
3 6 ディマイザキッド 牡4 56 岩田望来 2.30.3 09-09-09-10 34.1 3 (美)清水英克
B3 5 セレシオン 牡6 57 荻野極 2.30.4  1/2 07-07-08-08 34.3 8 (栗)友道康夫
B4 7 シュトルーヴェ セ6 59 鮫島克駿 2.30.4 クビ 12-13-12-14 34.0 6 (美)堀宣行
6 11 ホーエリート 牝4 55.5 戸崎圭太 2.30.4 ハナ 03-03-03-02 34.7 2 (美)田島俊明
5 10 マイネルカンパーナ 牡5 56 津村明秀 2.30.4 02-02-02-02 34.7 10 (美)青木孝文
B4 8 ボーンディスウェイ 牡6 57 木幡巧也 2.30.4 クビ 14-15-14-12 34.1 12 (美)牧光二
8 16 ニシノレヴナント セ5 56.5 野中悠太 2.30.5 クビ 16-16-15-14 34.0 7 (美)上原博之
10 6 12 プラダリア 牡6 58 亀田温心 2.30.6  1/2 11-12-12-12 34.3 14 (栗)池添学
11 7 14 ボルドグフーシュ 牡6 58 横山武史 2.30.6 クビ 04-04-04-02 34.9 4 (栗)宮本博
12 2 3 ローシャムパーク 牡6 59.5 プーシャ 2.30.6 クビ 06-04-05-06 34.6 5 (美)田中博康
13 8 17 ハギノアルデバラン 牡5 52 原優介 2.30.7 クビ 13-14-15-17 34.1 11 (栗)佐藤悠太
14 2 4 サスツルギ セ5 54 北村宏司 2.30.8  1/2 09-09-09-10 34.6 16 (美)千葉直人
15 1 1 ワイドエンペラー 牡7 55 藤岡佑介 2.30.8 ハナ 16-16-15-14 34.3 13 (栗)藤岡健一
16 7 15 メイショウブレゲ 牡6 55 石橋脩 2.31.1 1 3/4 18-18-18-18 34.3 17 (栗)本田優
17 5 9 ショウナンアデイブ 牡6 55 池添謙一 2.31.8 4 07-07-05-05 36.0 15 (栗)高野友和
18 1 2 ギャラクシーナイト 牡6 54 菅原明良 2.32.3 3 04-04-05-06 36.4 18 (美)菊沢隆徳

 

「初重賞勝ちウィーク」

毎週、競馬を見ていると、様々なトピックが目に、そして耳に飛び込んでくる。

「とんでもない若駒が出てきたぞ」とか

「あの騎手の手綱さばきが今週も凄かったぞ」とか

「またあの騎手がポツンをしたぞ」とか(笑)

色々とあるものだが、それでも、ひとつの週に2人の騎手が「重賞初勝利」を挙げるというケースはめったにないだろう。

まず(土)【京都ジャンプS】では、今年が13年目の伴啓太騎手が単勝6番人気のローディアマントで達成。私たち自身も、記念すべき勝利で馬券的中できたことを誇らしく思う。

参考→京都ジャンプSの的中実績

そして【アルゼンチン共和国杯】では、5年目の松本大輝騎手が単勝9番人気のミステリーウェイで達成。

2人とも本当におめでとう!

 

チャンスをものにした

ちなみに、ミステリーウェイとのコンビは今回が2戦目。初騎乗だった前走【丹頂S】での逃げ切り勝ちに続いての騎乗になったのだが、元々(2走前より前)この馬に主に乗っていたのは団野騎手と池添騎手だった。

いくら前走で勝たせているとはいえ「重賞」となれば、まだ結果を出していない若手よりも、経験豊富な騎手で、という選択肢もあっただろう。

だが団野騎手は、力のある新馬を任されていたことなどもあったのか、京都で騎乗。

一方、池添騎手は東京にいたが、昨今は「ショウナンの主戦」ということもあったようで、ショウナンアデイブに騎乗。

こうして巡ってきたチャンスにおいて、度胸あふれる大逃げを炸裂させ、しっかりとものにしたのだ。

文章で書くとあっさりしてしまうが、ジョッキーにとって、このチャンスをものにするかしないかは「天と地」ほどの大きな差がある。

多くの競馬関係者、調教師さんだったり馬主さんの目に、松本騎手は「勝負強い男」だと映ったに違いない。

 

必ず出てくる騎手

お見事!松本騎手

ましてや、ミステリーウェイは社台の馬。

そのうち、マスカレードボールだったり、ソールオリエンスあたりの背中に松本騎手がいるなんてことも?笑

それはともかく、松本騎手はデビュー2年目の2022年に32勝のキャリアハイを達成しながら、その後の2年はともに一桁の勝利に終わっている。

身長が176CMと、ジョッキーとしては異例とも言うべき長身のため、どうしても乗れる馬の選択肢も狭いのかもしれない。

そんな中でも、今年はここまで19勝と再び上昇気流に。この数字は、技術と努力の証だと思う。

そこに今回の勝利だ。

この先、間違いなくもっともっと良い馬が集まり、そして結果を残すことになる騎手に違いない。

いつもは「馬」を指名する未来の主役だが、今回は敢えて松本「騎手」を未来の主役に指名する。

改めて感じる「とにかくスタミナ」

一方、レースに関しての振り返りでいえば、極めて単純。

レース前の段階から、私たちも各所で申し上げていたことではあるが

「アルゼンチン共和国杯はスタミナ一択」

この勝利の鉄則を再確認できたことが何よりも大きいだろう。

競馬ファンにお馴染みの東京2400M(ダービーやJC)より100M長いだけの2500M。だが、その100M延びた分は「すべて上り坂」。

どんなに上手く走ったところで、スタート直後から心肺に、そして脚に負荷がかかる。必然的に、豊富なスタミナを備えている馬でなければラストの直線、つまり2度目の坂を軽快に上れるはずがないのだ!

したがって、軸、相手を含め、過去の戦歴(着順や内容)から「スタミナ豊富」だと思える馬をチョイスすればOK!

雨も加わって

ましてや全国的に雨。朝は東京も結構降った。

レースの時間帯は良馬場だったが、カンカン照りなどになった訳ではないから、いつもの東京よりは力の要る馬場になっていたはずだ。

そうなると、余計に「スタミナ」

前走で札幌&稍重の2600Mを逃げ切ったミステリーウェイには理想的な条件だし、2着スティンガーグラスも、やはり前走で札幌2600Mを勝っている馬。

人気云々を別にすれば、適性の部分においては「必然の1&2着」だったと言えるかもしれない。

 

そういった点でいえば、私たちの不動の軸馬・5番ディマイザキッドは素晴らしかった。

スタミナ的には十分に対応できると見ていたが、今回のようによりタフな馬場になると、上でご紹介した2頭のように「この条件だからこそ」というタイプがいるもの。

そういった中でも、勝ち馬と0.1秒差、2着馬に同タイムのアタマ差は、底力の証明だろう。

もっともっとやれる馬。松本騎手とともに、この馬も未来の主役に!

みやこS 2025 の回顧&未来の主役

2025年11月 9日(日) 4回京都2日 天候 : 小雨 馬場状態 : 不良
【11R】 第15回みやこS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 12 ダブルハートボンド 牝4 55 坂井瑠星 1.47.5 02-02-01-01 36.2 2 *(栗)大久保龍
3 5 サイモンザナドゥ 牡5 57 川田将雅 1.47.5 クビ 08-07-06-04 35.7 7 (栗)小林真也
4 6 ロードクロンヌ 牡4 57 横山和生 1.48.0 3 11-11-10-10 35.8 3 (栗)四位洋文
B3 4 ラムジェット 牡4 58 三浦皇成 1.48.0 14-14-13-13 35.3 5 (栗)佐々木晶
B2 3 ドゥラエレーデ 牡5 57 C.デム 1.48.6 3 1/2 04-03-03-03 37.1 8 (栗)池添学
5 8 ブライアンセンス 牡5 57 高杉吏麒 1.48.7 クビ 06-06-06-04 37.0 9 (美)斎藤誠
5 9 アウトレンジ 牡5 58 松山弘平 1.49.3 3 1/2 08-09-08-08 37.3 1 *(栗)大久保龍
8 15 デルマソトガケ 牡5 57 団野大成 1.49.6 2 12-13-10-12 37.3 14 (栗)須貝尚介
4 7 シゲルショウグン 牡5 57 幸英明 1.49.6 クビ 04-03-03-04 38.1 6 (栗)大橋勇樹
10 8 14 ペリエール 牡5 57 佐々木大 1.49.8 1 1/4 06-07-08-08 37.8 4 (美)黒岩陽一
11 6 11 レヴォントゥレット 牡4 57 西村淳也 1.50.3 3 01-01-02-02 39.0 10 (栗)矢作芳人
12 2 2 ノースブリッジ 牡7 57 岩田康誠 1.50.5  3/4 12-11-10-10 38.4 12 (美)奥村武
13 7 13 レイナデアルシーラ 牝3 53 田口貫太 1.51.5 6 03-03-03-07 40.0 11 (栗)西園正都
14 6 10 エアロロノア セ8 57 北村友一 1.58.4 大差 15-15-15-14 44.9 15 (栗)笹田和秀
B1 1 サンデーファンデー 牡5 58 浜中俊 08-09-14-15 13 (栗)東田明士

ただただ「勝ち馬は強い」

【アルゼンチン共和国杯】に関しては、上でも記したように、シンプルに

「スタミナ一択」

というレース攻略に向けての鉄則がしっかりとハマった、これが一番の感想だった。

(誤解のないようにいうが、上位に入った馬の能力を貶めたい訳ではない。言うまでもなく、いくら鉄則がハマっても、それ相応の能力がなければ重賞で上位に絡むのは無理だ)

 

一方で、こちら【みやこS】に関して言えば、何よりも

「勝ち馬ダブルハートボンドの強さが目立ったレース」

これに尽きると思う。

レコードタイムが出た点に関して言えば、脚抜きの良い不良のダートだった点が大きいと思うので、それほど驚くことはない。ただし、中身に勝ちがある。

 

交流重賞で?

序盤から、前の馬には厳しい速い流れの中を2番手追走したが、何と2~3コーナーにかけて、早くも先頭に!

そのまま前を引っ張って直線に突入するという極めてタフな競馬に挑んだ。

尚、前の馬に厳しい流れだったことは、有力どころの一角である、3着馬ロードクロンヌ、4着ラムジェットが、ともに4コーナーを二桁順位で通過しながら追い込んできた点からも明らか。

こうした点を全くものともせずに優勝。

最後は、2着サイモンザナドゥとクビ差だったが、ダブルハートボンドにはまだ余裕が感じられたし、実際の能力差はもう少し大きかったとみる。

さて、力のある面々をあっさり退けた能力もさることながら、前で押し切れる勝ちっぷりは、狭い地方のダートコースにピタリとハマりそうだ。

牝馬だということもあり「交流重賞での活躍に期待」という声も出てくるだろう。だが、個人的には、そこにとどまらないとみる。

 

あの大一番で見たい

ターゲットにしてほしいのは、もちろん、来月、中京ダート1800Mで行われる大一番【チャンピオンズC】だ。

今後も楽しみ!ダブルハートボンド

というのも、中京コースの3、4コーナーは「スパイラルカーブ」が採用されている。

スパイラルカーブの特徴は

「入り口が緩く、出口がきつい」

要するに、スピードに乗った状態のままコーナーに突入できるが、どうしても出口では外に振られがちになるということ。

内前でレースをする馬が外に振られれば、必然的にその後ろの馬も外へ。差し馬であるほど、外に振られて距離ロスを強いられる可能性が高い舞台なのだ。(もちろん、差し馬でも器用な馬はロスなく走れることもあるが)

それゆえ、中京コースは、芝、ダートを問わず、また距離を問わず、基本的に前で運べる馬が有利だと考える。

当然、ダブルハートボンドのスタイルには理想的な競馬場だし、そのコースを逃げて勝ったことのある坂井瑠星騎手(レモンポップ)なら最高の導きをするはず。今後のローテはわからないが、【チャンピオンズC】に出てくれたら!迷わず上位評価だ!

京王杯2歳S 2025 の回顧&未来の主役

2025年11月 8日(土) 5回東京1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第61回京王杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 10 ダイヤモンドノット 牡2 56 ルメール 1.20.9    02-02 33.6 1 (栗)福永祐一
6 12 フクチャンショウ 牡2 56 戸崎圭太 1.21.4 3    10-10 33.5 8 (美)加藤征弘
7 14 トワニ 牝2 55 菅原明良 1.21.4 クビ    14-14 33.0 12 (美)蛯名正義
1 2 シャオママル 牡2 56 プーシャ 1.21.4 ハナ    08-06 33.6 6 (美)加藤士津
2 3 ルートサーティーン 牡2 56 岩田康誠 1.21.5    01-01 34.3 4 (栗)辻野泰之
4 7 ユウファラオ 牡2 56 北村宏司 1.21.7 1 1/4    04-04 34.1 10 (栗)森秀行
8 15 リネンタイリン 牡2 56 柴田大知 1.21.8  1/2    15-15 33.3 16 (美)南田美知
4 8 ホットゥトロット 牡2 56 石橋脩 1.21.8    12-12 33.6 13 (美)堀内岳志
8 16 レッドスティンガー 牡2 56 横山和生 1.21.8 同着    06-06 34.1 3 (美)矢嶋大樹
10 3 6 シュペルリング 牡2 56 津村明秀 1.22.0 1 1/4    06-06 34.3 2 (美)嘉藤貴行
11 1 1 ネネキリマル 牡2 56 佐々木大 1.22.0 ハナ    04-04 34.4 7 (栗)河嶋宏樹
12 2 4 ミルトベスト 牡2 56 横山武史 1.22.0 ハナ    08-06 34.3 5 (栗)中村直也
13 B3 5 シーミハットク 牡2 56 三浦皇成 1.22.0 クビ    10-10 34.0 9 (栗)寺島良
14 6 11 フォトンゲイザー 牡2 56 木幡巧也 1.22.2 1 1/4    16-15 33.6 15 (美)牧光二
15 7 13 フェーダーローター 牝2 55 原優介 1.22.4 1 1/4    03-03 35.0 11 (美)天間昭一
16 5 9 コックオーヴァン 牝2 55 松岡正海 1.22.9 3    12-12 34.8 14 (美)伊藤伸一

こんなデータがあった

終わってみれば、単勝1.8倍という圧倒的な評価を受けたダイヤモンドノットが3馬身差の圧勝。

マークを集める1番人気という立場にありながらのこの勝利だから、2着以降の馬たちとの実際の能力差はもう少し大きいだろう。

これで福永祐一厩舎は、重賞で通算3勝目となった。本当におめでとう!

 

一方で、皆様の中には、レース前の段階で、こんなことを思われた方もいたと思う。

「絶好調のルメール騎手に、福永厩舎が依頼したのだから、期待は大きいのだろう。だが、前走の【もみじS】で牝馬に負けた馬。どこまで信じていいのか?」
※奇しくも、その前走でダイヤモンドノットを倒した馬に騎乗していたのがルメール騎手

半信半疑のまま、なんか評価が高そうだから買ってみた、という方は素直に白状してほしい(笑)

 

それは冗談としても、今回よりも前、実は【もみじS】の前の段階で、ダイヤモンドノットが絡む「あるデータ」が話題になっていた。

阪神芝1400Mでの2歳戦
→勝ち時計が1分20秒9以内
→後半4ハロンが46秒5以内
※逃げ馬を除く

必ず頭に入れておこう

これに該当する過去の3頭(ママコチャ、グレナディガーズ、メイケイエール)は、いずれもG1ウイナーor重賞複数勝ちの名馬へと成長を遂げている。

同じように、未勝利勝ちの内容が上のデータに該当するダイヤモンドノットは「大器に違いない」というわけだ。

上でご紹介した前走【もみじS】も、負けたとはいえ内容は良かった。そんな馬だからこそ、ここでも単勝1倍台の評価を受けたわけだが、結果は見事、偉大な先輩たちに近づく第一歩を踏み出すことに成功した。

 

時計というのは、馬場次第という面もあるから、必ずしも鵜呑みにしてよいという訳ではない。

それでも、該当する面々が、いずれも重賞で結果を出したとなれば、上記データに関しては「鉄板」と言ってよいだろう。

ということで、このデータは必ず頭に入れておこう。そして阪神芝1400Mの2歳戦をチェックする時は、ぜひ照らし合わせて、馬券の参考にしてほしい。

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