キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】アルゼンチン共和国杯 2024 など ⇒流れに左右されたレースだが「注目したい人馬」がいた!

【先週の重賞回顧】アルゼンチン共和国杯 2024 など ⇒流れに左右されたレースだが「注目したい人馬」がいた!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

アルゼンチン共和国杯 2024 の回顧&未来の主役

2024年11月 3日(祝) 5回東京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第62回アルゼンチン共和国杯
3歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2500m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B2 3 ハヤヤッコ 牡8 58.5 吉田豊 2.29.0 16-15-15-15 34.6 10 (美)国枝栄
2 4 クロミナンス 牡7 58 戸崎圭太 2.29.1 クビ 08-09-09-09 35.3 1 (美)尾関知人
5 9 タイセイフェリーク 牝4 52 大野拓弥 2.29.1 10-11-11-10 35.1 6 (栗)田中克典
6 11 アドマイヤハレー 牡6 55 田辺裕信 2.29.2 1 14-14-14-14 35.0 12 (美)宮田敬介
3 6 マイネルメモリー 牡4 55 シュタル 2.29.4  3/4 12-12-11-10 35.4 8 *(栗)宮徹
B7 14 セレシオン 牡5 57 荻野極 2.29.6 1 1/4 07-07-07-08 36.1 3 *(栗)友道康夫
1 2 メイショウブレゲ 牡5 56 酒井学 2.29.7  1/2 12-12-13-13 35.6 9 (栗)本田優
7 13 サヴォーナ 牡4 57.5 池添謙一 2.29.7 ハナ 06-07-07-06 36.3 2 (栗)中竹和也
5 10 マイネルウィルトス 牡8 57.5 石川裕紀 2.30.0 2 10-06-06-06 36.6 5 *(栗)宮徹
10 3 5 フォワードアゲン セ7 54 内田博幸 2.30.4 2 1/2 14-15-15-15 36.1 16 (美)加藤和宏
11 4 8 ラーグルフ 牡5 58 丸田恭介 2.30.9 3 05-05-05-04 37.6 11 (美)宗像義忠
12 4 7 ペプチドソレイユ 牡4 55 小崎綾也 2.31.9 6 04-02-04-04 38.7 15 (栗)武英智
13 6 12 ジャンカズマ 牡6 54 木幡巧也 2.32.3 2 1/2 01-01-01-01 39.4 14 (栗)小栗実
14 B8 16 ショウナンバシット 牡4 58 佐々木大 2.32.7 2 1/2 02-02-02-02 39.6 4 (栗)須貝尚介
15 8 15 アドマイヤビルゴ 牡7 57 北村宏司 2.32.7 ハナ 02-02-02-02 39.7 13 *(栗)友道康夫
16 1 1 ミクソロジー 牡5 58 三浦皇成 2.32.8 クビ 08-09-09-10 38.9 7 (栗)辻野泰之

驚きのレースレコード

率直に申し上げて、驚きの結果となった。

優勝したのは、8歳馬にして、トップハンデの58.5キロを背負ったハヤヤッコだった。

4コーナー15番手(後ろから2番目)から、上がり3ハロン最速のタイムで14頭をゴボー抜き!

そして、走破時計の2分29秒0は、堂々のレースレコードだ!

良馬場発表とはいえ、東京は連続開催&前日の降雨もあり、決して状態の良いパンパンな馬場とは思えなかった。

その中で、レースレコードが出るシーンは想像できなかったし、ましてや高齢のトップハンデ馬が、、、

ただただ「おめでとう」の一言に尽きる。

 

ただし!それを前提に「今後に向けて」ということでいえば、上位の馬を過大評価しすぎてはいけないし、負けた馬たちの評価を極端に下げる必要もないだろう。

 

さすがに流れがタイトすぎた

優勝したハヤヤッコ

わかりやすくいえば、あまりにも逃げ・先行馬に厳しく、差し追い込み馬有利の流れになりすぎたということ。

それは、上に記した着順表の「通過順位」からも一目瞭然。

上位5頭は、いずれも4角を9番手以下(真ん中よりも後ろ)で通過した馬たちだった。

具体的には、最初の100Mを過ぎた次の1ハロン(100M~300Mのところ)が早すぎた。

今回、そこが「10秒8」。

少なくとも、前10年で10秒台だったことは一度もないし(11秒台から遅いと12秒台も。従来のレコード決着となった昨年も11秒2)私の記憶が確かならば、それ以前も一度もなかったように思う。

 

実は、私たち【アルゼンチン共和国杯】を好走するための要素の一つを「先行」だと考えていたし、実際に多くの年で先行馬は馬券に絡んでいる。

ただ、それは当然ジョッキーもわかっている。ましてや馬場もそれほどよくないから、後ろからでは届かないと考えたジョッキーが多かったのではないか。多くが積極的に前をとりにいき、結果、極端なペースになってしまった。

だから、着順は着順として認めつつも、上でも記したように、各馬を結果によって過大評価も過小評価もする必要はないと考えた。

 

そんな中でも、覚えておきたい「人馬」

そんなこともあり、レースが終わった直後の段階では

「今回は個々をクローズアップできるような流れのレースではない。未来の主役はなしにしよう」

と考えていたが、、、改めてレースを見直すと、3着タイセイフェリークについてだけは触れておいた方が良いと考え直した。いや、厳密に言うと「鞍上の大野騎手も込み」で。

実はこの馬、3勝クラスの身での格上挑戦だった。ましてや牝馬が果敢に挑戦したのだが、レース後、大野騎手はこんなことを言っていた。

「格上挑戦でしたが、堂々と競馬をしてくれました。真っ向勝負で差のない競馬ができて、よく頑張ってくれました」

本当にその通り。後方待機の流れは向いたと思うが、格上挑戦だった点を鑑みれば、この馬だけは高く評価しても良いと思う。

だが、それを導いた大野騎手も上手かった。タイセイは本来どんな位置からでも競馬ができる馬だが、流れを読んで、先行勢には付き合わず、しっかりを脚を溜めた。追い出しのタイミングもドンピシャだったように思う。

若手の台頭もあり、この2年重賞を勝てていない大野騎手だが、冷静に各レースを見ると、このところ非常に質の高い騎乗を続けている。それがここでも出たということだ。

それだけに、このコンビはもちろんだが、大野騎手個人でも、これからもっと数字を伸ばしていくような気がしてならない。ぜひ、覚えておいてほしい。

 

みやこS 2024 の回顧&未来の主役

2024年11月 3日(祝) 6回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 重
【11R】 第14回みやこS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 15 サンライズジパング 牡3 56 鮫島克駿 1.49.7 08-08-04-03 37.1 3 (栗)音無秀孝
7 13 アウトレンジ 牡4 57 横山和生 1.49.8  1/2 02-02-02-01 37.6 11 *(栗)大久保龍
4 7 ロードアヴニール 牡4 57 岩田望来 1.49.8 クビ 05-05-06-06 37.1 9 *(栗)野中賢二
5 9 ハピ 牡5 57 幸英明 1.50.0 1 1/4 10-09-09-09 37.1 7 *(栗)大久保龍
3 4 ミッキーヌチバナ 牡6 57 M.デム 1.50.6 3 1/2 13-12-12-10 37.2 5 (栗)高橋亮
B4 6 ダンテバローズ 牡4 57 団野大成 1.50.8 1 1/4 04-03-02-02 38.5 12 (栗)上村洋行
3 5 デリカダ 牝5 55 浜中俊 1.51.1 1 3/4 05-05-04-03 38.6 10 (栗)吉田直弘
B6 10 トウセツ 牡5 57 角田大和 1.51.4 2 15-15-13-13 37.8 14 (栗)杉山佳明
8 14 リプレーザ 牡6 57 国分優作 1.51.9 2 1/2 13-14-13-13 38.3 15 (栗)大根田裕
10 5 8 オメガギネス 牡4 57 藤岡佑介 1.51.9 クビ 09-09-06-06 39.1 1 (美)大和田成
11 2 3 ドゥラエレーデ 牡4 57 北村友一 1.51.9 03-03-06-06 39.2 2 (栗)池添学
12 6 11 ロコポルティ 牡6 57 丸山元気 1.53.0 7 11-11-11-10 39.9 8 (栗)西園正都
13 2 2 ゲンパチルシファー 牡8 57 田口貫太 1.53.1 クビ 12-12-15-15 38.5 13 (栗)佐々木晶
14 7 12 ミトノオー 牡4 57 松山弘平 1.53.6 3 01-01-01-03 41.4 4 (美)牧光二
15 1 1 プロミストウォリア 牡7 57 西村淳也 1.53.7 クビ 05-05-09-10 40.8 6 *(栗)野中賢二

チャンスを活かした勝ち馬

まずはじめに、馬券的なことを申し上げると無念の結果だった。

10番人気(7着)の伏兵デリカダを軸馬の一頭に抜擢するなどして攻めの勝負に挑んだが、、、

プロとして、結果に関してはしっかり反省し受け止めたい。

一方で、確かな収穫もある。それは、以前から、私たちが何度も強調している大局観について。

能力拮抗の現代競馬においては「大局観を正確に見抜くことが勝負のカギ」だということを再認識できたのだ。

 

今回、優勝したサンライズジパングこそ3番人気の馬だったが、一方で2&3着には11番人気と9番人気の伏兵が突っ込んだ。

対象的に1&2番人気の2頭が、共に二桁着順となる10着&11着に沈んでいる。

 

勝てた可能性があったのは「荒れる」と見ていた人だけ

つまり、かなりの波乱のレースになった訳だが、私たちは、このレースに対する大局観を「大荒れ」だと見ていた。

だから、上でも記したが、10番人気の伏兵を軸に据えるチャレンジをした。

繰り返すようだが、もちろん結果には反省。それを大前提に、私たちは、競馬というのは

「僅かな的中の可能性を、勝利へと繋げていくゲーム」

だという考え方をしている。

そして、「的中の可能性」を高めるには、正しい大局観が極めて重要になる。

全く逆の方向を見ていたら、その圏内にさえ入ってこないのだから。

⇒いかなるレースにおいても、できる限り正しい大局観を求めて予想に挑む。正しい方向を向ければ「的中の可能性」があがる。そして、その先に、真の的中が待っている。

こうした構図なのだと思う。

実際に、今回勝てたのは「大荒れ」を読んでいた人だけだろう。

勝利の方向へは進んでいた。それを【エリザベス女王杯】など今週の勝負レースでは、必ず「結果」に結びつけてみせる!

 

特に評価したいのは?

優勝馬は強い!だが、ここで評価したいのは、、、

最後に、未来の主役に指名したい馬だが、結論としては3着のロードアヴニール

もちろん、優勝したサンライズジパングの勝ちっぷりは素晴らしい。

ただし、芝でも活躍したスピードを脚抜きの良いダートで活かせた部分もあったと思う。

対して、ロードアヴニールの場合は、特別に道悪ダートがプラスに働いたとは思わない。

一方で、序盤の行きっぷり、中間の落ち着き、ラストの末脚(上がり最速タイ)など、スキらしいスキが全く感じられなかった。

重賞勝ち経験馬のような、非常にハイレベルなレースをしていたように思う。

何と言ってもまだ4歳馬!賞金の都合もあるから、今後のローテーションはまだわからないが、もう少し経験を積めば、G1での活躍も見えてくるのではないだろうか。

ぜひ、皆様にもご注目いただきたい。

 

京王杯2歳S 2024 の回顧&未来の主役

2024年11月 2日(土) 5回東京1日 天候 : 小雨 馬場状態 : 稍重
【11R】 第60回京王杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 1400m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 7 パンジャタワー 牡2 56 松山弘平 1.21.2    07-07 33.8 8 (栗)橋口慎介
7 11 マイネルチケット 牡2 56 戸崎圭太 1.21.3 クビ    04-04 34.3 5 (栗)宮徹
3 4 ヤンキーバローズ 牡2 56 岩田康誠 1.21.5 1 1/2    09-10 33.8 4 (栗)上村洋行
4 6 ヒシアマン 牡2 56 藤岡佑介 1.21.5 クビ    07-07 34.1 1 (美)堀宣行
6 10 クラスペディア 牡2 56 小崎綾也 1.21.8 1 3/4    02-03 35.3 6 (栗)河嶋宏樹
7 12 シンフォーエバー 牡2 56 田辺裕信 1.21.9  1/2    02-02 35.6 7 (栗)森秀行
6 9 バニーラビット 牡2 56 荻野極 1.22.2 1 3/4    09-10 34.5 10 (栗)武幸四郎
3 3 エイシンワンド 牡2 56 幸英明 1.22.2 クビ    05-05 34.9 2 (栗)大久保龍
1 1 キタノクニカラ 牝2 55 杉原誠人 1.22.2    05-05 34.9 11 (美)小島茂之
10 4 5 エンドレスサマー 牡2 56 横山和生 1.22.3    12-13 34.2 9 (美)上原佑紀
11 5 8 マリノトニトゥルス 牝2 55 原優介 1.22.3    01-01 36.0 13 (美)武市康男
12 8 13 レモンバーム 牝2 55 M.デム 1.22.6 2    14-12 34.7 3 (美)嘉藤貴行
13 8 14 カガバベル 牡2 56 石川裕紀 1.22.7 クビ    12-13 34.7 14 (美)萱野浩二
14 2 2 リアルショット 牡2 56 三浦皇成 1.23.7 6    09-09 36.1 12 (美)加藤征弘

いつも申し上げることだが

2歳戦の回顧をする度に申し上げることだが、大事なことなので何度でも。(もちろん、このあとに記すファンタジーSに関しても同じ考え方)

ここまで記してきた2つのレースとは違い、ここは経験の浅い2歳馬のレース。

素質の有り無しにかかわらず、訳もわからないままにレースを終えた馬も少なくないだろう。

だから、あまり展開がどうだったということを振り返っても意味がないと思う。

それよりも、シンプルに「勝ちっぷり」に注目すれば良いと思う。

 

ましてや東京競馬場は小雨の稍重。

水はけのよい東京の芝で稍重だから、実際には相当な降雨量だったに違いない。

そうしたタフな条件下での激走は「タフな精神面」の表れでもあるだけに、余計に高く評価できそうだ。

 

素直に評価すべし

その点、今回に関しては、勝ち馬パンジャタワーを素直に評価すれば良いだろう。

早速だが、レース後の松山騎手のコメントをご紹介したい。

少し長くなるが、非常にわかりやすいので、ぜひ目を通していただきたい。

「今日はスタートが良かったですし、いいポジションで流れに乗れました。最後は(馬場の)良いところに出せればと思っていました。距離が延びましたが折り合いは全然大丈夫でしたし、終いも凄く良い脚でした。調教からしっかり動いていましたし、その良さが競馬でも出てくれました。強い競馬でしたし、距離が延びてもいいと思うので、これからが楽しみです。今日の感じならマイルでも大丈夫でしょう」
勝ち馬は強いぞ!

全くその通りで、もちろんG2を勝ったのだから強いのは当たり前なのだが、特にポイントは後半部。

近年の京王杯は、どちらかといえば「素晴らしい素質の一方、距離的には、将来的にも短い距離寄り」かと感じさせるようなタイプの出走が多かったが、パンジャタワーは、最後までしっかりと脚を伸ばしていたし、クビ差という着差以上の余裕を感じた。

間違いなくマイル、場合によっては1800Mあたりまではいけるのではないか。

来年の【NHKマイルカップ】の主役候補が現れたことを喜びつつ、未来の主役に指名したい。

ファンタジーS 2024 の回顧&未来の主役

2024年11月 2日(土) 6回京都1日 天候 : 雨  馬場状態 : 不良
【11R】 第29回KBS京都賞ファンタジーS
2歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1400m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 12 ダンツエラン 牝2 55 団野大成 1.22.8    06-06 34.4 4 (栗)本田優
3 4 モズナナスター 牝2 55 富田暁 1.22.8 ハナ    01-01 34.7 10 (栗)矢作芳人
7 13 ベルビースタローン 牝2 55 西村淳也 1.22.8 ハナ    02-02 34.7 15 (栗)西村真幸
5 9 ヴーレヴー 牝2 55 シュタル 1.22.9  1/2    10-08 34.2 2 (栗)武幸四郎
8 15 カワキタマナレア 牝2 55 鮫島克駿 1.22.9 クビ    11-11 34.0 1 (栗)杉山佳明
1 1 スリールミニョン 牝2 55 永島まな 1.23.2 1 1/2    06-06 34.6 6 (栗)高橋康之
6 10 キャッスルレイク 牝2 55 田口貫太 1.23.2 クビ    06-08 34.6 12 (栗)松下武士
6 11 ウォーターエアリー 牝2 55 池添謙一 1.23.3 クビ    12-13 34.2 5 (栗)高柳大輔
8 14 ニシノクードクール 牝2 55 武藤雅 1.23.4 1    03-03 35.2 14 (美)武藤善則
10 5 8 タマモティーカップ 牝2 55 長岡禎仁 1.23.5  3/4    06-08 34.9 13 (栗)高橋亮
11 4 7 カルプスペルシュ 牝2 55 佐々木大 1.23.7 1    04-05 35.4 8 (栗)石坂公一
12 2 3 ゴージャス 牝2 55 浜中俊 1.23.9 1    15-15 34.6 3 (栗)四位洋文
13 3 5 ウォーターガーベラ 牝2 55 北村友一 1.24.0  3/4    12-11 35.1 11 (栗)河内洋
14 2 2 ラヴェンデル 牝2 55 岩田望来 1.24.1  3/4    04-03 35.8 7 (栗)吉村圭司
15 4 6 ハイファイスピード 牝2 55 国分恭介 1.25.9 大差    12-13 36.9 9 (栗)宮本博

上位馬はフロックか?

この日は台風の影響で全国的に悪天候の地域が多かったが(東京の京王杯2歳Sも稍重)何より京都の雨はすごかった。

ご存知の通り、その影響で8レースは中止に。

関係者の皆様には、心からお疲れ様と申し上げたい。

そんなこともあり、不良馬場の中でのレースになったのが【ファンタジーS】だ。

その結果、上位3頭の単勝人気は「4⇒10⇒15」。大荒れと言ってよい部類だろう。

恐らく「不良馬場だったから荒れたんだ。ノーカウントだ」

と考える人もいると思うが、私はそう考えてはいない。

優勝!ダンツエラン

というのも、経験上、道悪でも「重馬場」までは、力の要る馬場に向くタイプ向きとなり、適性が問われる。

だが、不良馬場になると、水が浮くようなところもあり、馬場は重さだけではなく「滑りやすく」もなる。つまり、適性が分散されるのだ。

そうなると、結局のところ、不良までいってしまうと

「底力勝負(競走馬としての総合力の勝負)になりやすい」

というのが私たちなりの結論。

 

つまり、このレースの中では

したがって、上位の面々は、少なくともこのレースの中では「力上位の馬」という見方をして差し支えないと思う。

(他の2歳重賞との比較は、この時点ではまだ言い切れない部分もある)

冷静に考えてみれば、2&3着馬などは単勝二桁人気とはいえ、まだ1、2戦程度しか行っていない馬たち。

ファンの側も、極めて少ない状況の中、半信半疑で馬券を買っていたりするのだから、あくまでも暫定的な人気と言ってよい。

それだけに「二桁人気の好走=フロック」という発想自体を正した方が良いだろう。

長くなってしまったが

1.不良馬場は適性を超えた底力勝負になるケースが多い
2.2歳重賞の人気はあくまでも暫定的なもの

この2点は、当たり前のようで本当に大事な部分だから、皆様の今後の競馬ライフの糧にしてほしい。

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事