キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】朝日杯FS 2025 など⇒上位5頭の将来性について率直に思うこと&ターコイズSの未来の主役も

【先週の重賞回顧】朝日杯FS 2025 など⇒上位5頭の将来性について率直に思うこと&ターコイズSの未来の主役も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

朝日杯FS 2025 の回顧&未来の主役

2025年12月21日(日) 5回阪神6日 天候 : 小雨 馬場状態 : 重
【11R】 第77回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 8 カヴァレリッツォ 牡2 56 C.デム 1.33.2      07-08 34.3 2 (栗)吉岡辰弥
6 10 ダイヤモンドノット 牡2 56 ルメール 1.33.3  3/4    01-01 35.1 5 (栗)福永祐一
7 12 アドマイヤクワッズ 牡2 56 坂井瑠星 1.33.5 1    11-08 34.6 1 (栗)友道康夫
3 3 エコロアルバ 牡2 56 松山弘平 1.33.5  1/2    07-08 34.7 3 (美)田村康仁
8 13 リアライズシリウス 牡2 56 津村明秀 1.34.0 2 1/2    04-04 35.4 4 (美)手塚貴久
1 1 グッドピース 牡2 56 西村淳也 1.34.2 1 1/4    04-04 35.5 10 (栗)高野友和
2 2 ホワイトオーキッド 牝2 55 北村友一 1.34.2    12-12 35.0 11 (栗)藤原英昭
4 6 タガノアラリア 牡2 56 ジェルー 1.34.2    02-02 35.7 8 (栗)西園翔太
4 5 ストームサンダー 牡2 56 岩田康誠 1.34.4 1    14-14 34.5 14 (栗)安達昭夫
10 3 4 コスモレッド 牝2 55 藤岡佑介 1.34.4 クビ    13-13 34.8 13 (栗)北出成人
11 5 7 コルテオソレイユ 牡2 56 川田将雅 1.34.6 1 1/4    04-04 36.0 6 (栗)佐藤悠太
12 7 11 カクウチ 牡2 56 岩田望来 1.34.8 1    02-02 36.4 9 (栗)小崎憲
13 B8 14 レッドリガーレ 牡2 56 吉村誠之 1.34.9  3/4    07-04 36.2 12 (栗)斉藤崇史
14 6 9 スペルーチェ 牡2 56 三浦皇成 1.34.9    07-08 36.1 7 (美)宮田敬介

 

馬の成長には差があるものだが

レース前の段階から、今年の【朝日杯FS】は

「5強」による対決と言われてきた。

50音順でいえば、アドマイヤクワッズ、エコロアルバ、カヴァレリッツォ、ダイヤモンドノット、リアライズシリウス。

すでに重賞勝ち、あるいは重賞連対を経験している面々だ。

例年、このレースを迎える段階で、重賞で勝ち負けしているような馬は、当然強い。

 

一方で、馬の成長には差があるものだ。

例えば新馬勝ち、未勝利勝ち直後だったりしても、12月に入ってから急に良くなってくるような馬もいたりする。

昨年、9番人気ながら3着だったランスオブカオスも、新馬勝ち直後だったこともあり低評価だったが、堂々の激走!

その後も確実に実績を伸ばしていることは皆様もご承知の通りだ。

 

伏兵は成長していなかった?

だが!今年の【朝日杯FS】は、順番の違いこそあれど、5強がしっかりと上位を独占した。

他の馬たちが成長していない?

いやいや、そうではない。

例えば6着に頑張った10番人気のグッドピースは、このレースにおける私たちの「好調教馬」の1頭。

実際に、以下のように有料会員様にはご紹介したが、本当に良くなっていた。例年同様、伏兵サイドにも成長している馬はいたのだ。

調教班「三井タケシ」の好調穴馬
↓↓↓
1番グッドピース
前走の【デイリー杯2歳S】では、アドマイヤに1.7秒もの大差をつけられている。だが、こちらも外枠で本来の力を出し切れていなかった。
ここにきての調教を見ていると、それほど力の差があるとはとても思えない。特に西村騎手が自らまたがった最終追いの栗東坂路は55.4-12.5。一見、時計が遅く見えるかもしれないが、これはしっかりと馬なりで折り合えている証拠。追われてからの反応は機敏だし、枠を利して、一発があっても驚けないぞ!

 

本当に力が抜けている5頭

こうした馬たちの存在をものともせずに、しっかり人気通り、高評価通りに走ったのは上位5頭だということ。

だから、彼らは相当なスケールの馬たちだと率直に思う。

今週【ホープフルS】がどうなるかは今の時点ではわからないが、少なくとも今回の5頭は、来年、それぞれの路線で(クラシック路線?マイル路線?)主役を狙っていける面々だと言い切ってよいだろう。

 

その一方で、彼ら5頭の中にもしっかりと着順はついている。

ならば、この着順通りに受け止めて良いのか?という部分だ。

5着のリアライズシリウスこそ、単純に「久々」が要因でもう一歩伸びきれなかったのかとは思うので、参考外。ただ、その他の4頭に関しては!

既にお気づきの皆様も多いとは思うが、明確な能力差というより「位置取りの差」だろう。

 

「信頼」がそうさせたのかも

わかりやすい画像をご用意した。

このように、3コーナーすぎあたりでは、優勝したカヴァレリッツォのすぐ後ろに、エコロアルバとアドマイヤクワッズがいる。

この日の阪神芝コースは、比較的、内が伸びていて外が伸びていないように見えた。

だから、本当ならこの位置のまま直線に入りたいところだが、、、

エコロアルバとアドマイヤクワッズは

「内で詰まるかもしれないリスクよりも、外を回してもしっかり出し切る」

ことを選択した。

「例え伸びない外馬場でも差しきれる」

という馬への信頼が両馬のジョッキーにはあったのかもしれない。4角手前では、内と外に大きく分かれている。

 

現時点で最上位を争うのは

だが、結果的には外に持ち出した分の余計な動き、そして馬場差もあり、アドマイヤクワッズとエコロアルバは、内で鋭く伸びるカヴァレリッツォの姿を悔しく見守るしかなかったという結果に。

カヴァレリッツォの直線の伸びは本当に強さとスケールの大きさを感じたが、同時に、腹を括ってしっかりと溜めたCデムーロ騎手の勝負度胸も大きく評価する必要があるだろう。

いずれにしても!今回は

「内を回った馬」と「外を回った馬」で、わけて能力を考えなくてはいけない。

当然、内の馬なら気持ちよく逃げたダイヤモンドノットをとらえたカヴァレリッツォ

外なら、前にいたエコロアルバをとらえて3着にあがったアドマイヤクワッズ

上位人気馬は皆、素晴らしい素質の持ち主であることを前提に、現時点では、結局は【デイリー杯2歳S】組の2頭が一歩リードしていたということになる。

じゃあ今後の彼らは?進む路線が明確になってきたら、改めて今回の上位勢の将来性について、どこかで言及したいと考えている。楽しみにしていてほしい。

 

ターコイズS 2025 の回顧&未来の主役

2025年12月20日(土) 5回中山5日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第11回ターコイズS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 8 ドロップオブライト 牝6 56 松若風馬 1.33.0  02-03-03 34.2 5 *(栗)福永祐一
1 1 リラボニート 牝4 53 丹内祐次 1.33.0  02-03-03 34.2 6 (栗)須貝尚介
3 5 ソルトクィーン 牝4 53 富田暁 1.33.0  05-06-07 33.9 10 (栗)武英智
2 3 シングザットソング 牝5 55 斎藤新 1.33.3 1 1/2  09-10-10 34.0 11 *(栗)高野友和
7 14 フィールシンパシー 牝6 53 菅原明良 1.33.4  1/2  05-06-05 34.3 14 *(美)小島茂之
6 11 カピリナ 牝4 56 横山典弘 1.33.4 ハナ  15-15-16 33.6 8 (美)田島俊明
1 2 スリールミニョン 牝3 53 永島まな 1.33.4 ハナ  01-01-01 35.1 9 (栗)高橋康之
8 15 ホウオウラスカーズ 牝7 54 木幡巧也 1.33.4  12-10-10 34.0 12 (美)高木登
2 4 ジューンオレンジ 牝5 54 横山和生 1.33.4 ハナ  10-10-10 34.1 7 (栗)長谷川浩
10 5 9 ビップデイジー 牝3 54 西村淳也 1.33.4 クビ  05-05-05 34.4 4 (栗)松下武士
11 4 7 ボンドガール 牝4 56 津村明秀 1.33.5 クビ  10-08-07 34.3 3 (美)手塚貴久
12 B3 6 ウンブライル 牝5 55.5 ルメール 1.33.6  3/4  13-13-13 34.1 1 (美)木村哲也
13 B8 16 チェルビアット 牝3 54 戸崎圭太 1.33.6  16-15-13 33.8 2 *(栗)高野友和
14 7 13 ソーダズリング 牝5 55.5 横山武史 1.33.6 ハナ  02-02-02 35.1 13 (栗)新谷功一
15 B5 10 ランフォーヴァウ 牝3 53 小崎綾也 1.33.7 クビ  13-13-13 34.2 15 *(栗)福永祐一
16 6 12 キタウイング 牝5 50 嶋田純次 1.33.8 1 1/4  05-08-09 34.6 16 *(美)小島茂之

大波乱ではあるけれど

上位人気3頭は、いずれも二桁着順に沈んだ。

対して、上位2頭は5&6番人気の中穴ながら、3~5着はいずれも単勝二桁人気。

トータルで考えれば「大波乱のレース」という見方で差し支えないだろう。

ただ!!結果論にはなるし「馬券を獲れた可能性があった」などと言うつもりはないが、上位勢の多くには、好走できるだけの理由があった。

例えば優勝したドロップオブライトは、メンバー中、最も最近、中山マイル適性の高さを見せた馬だ。(9月、牡馬相手の京成杯AHで堂々2着)

お見事!ドロップオブライト

2&3着馬に関しては「内枠の軽ハンデ馬」

その他、5着のフィールシンパシーも、2年前のこのレースで2着に激走。ドロップオブライト同様、コースマスタータイプだ。

だから、彼女たちの今回の激走を決して貶める意味はないが(好走は素直に称えた馬で)、例えば同じメンバーで、阪神1400Mで戦ったり、東京1800Mで戦ったり。

あるいはハンデ戦ではなく別定戦だったり。

となると、恐らく全く着順は変わってくると思う。だから、今回の上位勢の好走については、それほど深く分析することはないというのが私たちの考え方。

 

今後!ということなら

むしろ、そうした上位勢よりも、今後マイル前後の距離で大きな存在感を見せてくれそうだと感じたのが、6着のカピリナ(4歳馬)だ。

実はこの馬、デビュー以来「芝」では1400M以下のレースしか走ったことがない。

というより、2走前の重賞【函館SS】での優勝など、芝のスプリント路線でしっかりと結果を出していたから、マイル以上を使う必要がなかったのだ。

そんな馬が、今回【ターコイズS】に参戦すると聞いて、非常に驚いた。

だが、レースを見れば「なるほどな」と。

スタートであれだけ立ち遅れながら、上がり3ハロン最速の脚を繰り出し、しっかりと6着まで追い上げている。タラレバは禁物にせよ、五分にスタートできていれば、結果は全く違ったと思う。

要するに、単なるスプリンターで終わるようなレベルの馬ではなかったのだ。

 

そして、実は鞍上の横山典騎手からも、マイル参戦への進言があったらしい。名手も、期待が大きいからこそ、距離の可能性を広げるチャレンジをイメージしたのではないだろうか。

これが東京のマイルとなると、まだわからない面もあるが、これから順調に経験を積めば、そういった機会も出てくるだろう。牝馬マイル路線の新星候補として、未来の主役は決まり!

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事