カペラステークス 2019【回顧】お見事！藤田菜七子騎手！

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！

勝負の明暗 はここだった！

【回顧】カペラステークス 2019 における勝負の明暗

歴史的な一戦となった。

ＪＲＡの重賞を初めて女性騎手が制した。

おめでとう！藤田菜七子騎手。

www.tokyo-sports.co.jp

もちろん、コパノキッキングという馬自体が強いことは大前提。

どうしても鞍上に目がいくが、あくまでも「競馬の主役は競走馬」であり「馬７：人３」の原則は忘れてはいけない。

だが、それでも今日の藤田騎手は落ち着いていた。

話題先行から実力派騎手へ

２着に敗れた前走【ＪＢＣスプリント】の際は「勝ちたい感」が全面に出ていた。

一方で、今日はゴールドクイーンが作り出すハイペースに無理に付き合わなかった。

ゴールドクイーンが最大のライバルであるにもかかわらず（ゴールドが１番人気）冷静に対応した点に、藤田騎手の進化とセンスを感じずにはいられない。

正直に言って、これまで、どこか彼女のことを

「健闘しているのは理解しているけど、やはり話題先行の感が、、、」

などと思っていた。

だが、それは今日までにする必要がありそうだ。

もしも、引き続き彼女を甘く見たら、確実に痛い目にあうことになる！

まさか！？鉄板中の鉄板のはずが、、、

さて、藤田騎手の騎乗と共に今回のレースで注目を集めたのは

１番人気ゴールドクイーン＆２番人気コパノキッキングのワンツーはあるか？

という点だったのではないか？

両者とも、前走の交流Ｇ１で２着に好走。実績ではメンバー中では抜けている。

当然、２頭の馬連は「4.1倍」という圧倒的な人気に。

だと考えた競馬ファンが多かったのだろう。

だが、、、そんな２頭でさえ、ワンツーを決められないのだから、競馬は難しく、また深い。

改めて思う「競馬は２強では決まらない」

とはいえ、キングスポーツのコラムをいつもご覧の方なら、理解されていたはず。

「競馬は２強では決まらない」

ということを。

もちろん、これは印象論ではない。実際の数字として残っている。

レース前に公開した『カペラステークスの狙い』でも記した内容だが、再掲してみよう。

要するに、今回ゴールドクイーンとコパノキッキングの馬連の組み合わせを買われた方は

10分の１という低確率に挑んだ方

ということになる。

ハイリスクローリターンなのだから

もちろん、彼ら２頭のワンツーで決まっていた可能性だってある。

レースが終わってみて初めてわかることもある。

とはいえ！

10分の１という低確率の割に、的中しても4.1倍という低配当だった点は見逃したくない。

つまり、上位人気２頭の組み合わせを買うということは

ハイリスクローリターン

だということ。

恐らく、皆様の目の前には、今後も今回のような「２強対決」は何度も訪れるだろう。

その時、あなたがどちらを選択するか、それは自由。

だが、キングスポーツは「プロとしての結論」として、

これだけはハッキリと申し上げておこう。

８着・ドリュウ

８着という着順は関係者、ファンにとっては悔しいかもしれない。

だが、冷静に内容を見てあげてほしい。

上がり３ハロンは最速となる35秒１

をマークしているのだ。上位入線馬との差は「位置取り」だけ。

このところ、1400Ｍを主に使われている馬にとって、1200Ｍの速い流れは厳しかった。

思うように追走がかなわず、４コーナー通過は15番手だったが、それでも８着まで追い込んだのは底力の証だろう。

次走が1400Ｍなら、必ず買うべきだ！

【カペラステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

～レース後のコメント～
１着　コパノキッキング（藤田菜七子騎手）
「今日は逃げ馬の番手につけられればと思っていました。しっかりと出していって、先行集団のすぐ後ろで運ぶことが出来ました。良い手応えで、最後も一番強いと思って追っていました。５８ｋｇでも一歩ずつ、しっかりと伸びてくれました。この１年コパノキッキングに乗せてもらって結果を出せない時もありましたが、コパノキッキング、そして関係者の皆さんに感謝したいです」

３着　シュウジ（三浦皇成騎手）
「中山のダートはこの馬に合っています。今日は行く馬が多かったので、その後ろの良いポジションを取れました。終いもしっかり伸びました。良い内容のレースだったと思います」

４着　レッドアネラ（内田博幸騎手）
「前へ行く馬が何頭かいましたが、スタートが速くスピードもあるので自然にハナに行けました。道中は良い感じで、早め先頭に立つと良くないと聞いていたので、併せ馬の状態で走らせました。勝ったかと思った瞬間もありました。よく頑張りました」

５着　ゴールドクイーン（古川吉洋騎手）
「どうも難しい馬です。今日は行きっぷりが良くありませんでした。時々そういう所を出す馬ですが、この時計で走れないはずのない能力のある馬です。気性面なのでしょうか」

７着　タテヤマ（大野拓弥騎手）
「去年より覇気がありました。競馬も上手になってだいぶ馬群の中でも我慢できるようになっています」

（via ラジオNIKKEI ）

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