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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】CBC賞 2025 など3重賞⇒人馬ともにまぎれもなく「本物」!各重賞の未来の主役も必見だ!

【先週の重賞回顧】CBC賞 2025 など3重賞⇒人馬ともにまぎれもなく「本物」!各重賞の未来の主役も必見だ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

CBC賞 2025 の回顧&未来の主役

2025年 8月10日(日) 3回中京6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【7R】 第61回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 17 インビンシブルパパ 牡4 57 佐々木大 1.07.4      01-01 33.4 5 (美)伊藤大士
5 9 ジューンブレア 牝4 55.5 武豊 1.07.5  1/2    04-05 33.0 1 (栗)武英智
3 5 シュトラウス 牡4 57 杉原誠人 1.07.5 クビ    16-13 32.6 4 (美)武井亮
2 3 ドロップオブライト 牝6 56 松若風馬 1.07.6 クビ    17-16 32.3 3 (栗)福永祐一
7 15 カルチャーデイ 牝4 55 横山典弘 1.07.7 1    02-03 33.4 6 (栗)四位洋文
8 18 ベガリス 牝5 54 藤懸貴志 1.07.7    02-02 33.5 12 (栗)高橋義忠
2 4 クラスペディア 牡3 55 小崎綾也 1.07.8  3/4    06-07 33.2 15 (栗)河嶋宏樹
7 13 ジャスティンスカイ 牡6 57.5 荻野極 1.07.8    08-05 33.3 7 (栗)友道康夫
8 16 メイショウソラフネ 牡6 57 酒井学 1.07.9 クビ    11-07 33.3 13 (栗)石橋守
10 3 6 ワイドラトゥール 牝4 55.5 西塚洸二 1.07.9 クビ    15-13 32.9 8 (栗)藤原英昭
11 5 10 ポッドベイダー 牡3 55 角田大和 1.07.9 ハナ    11-11 33.1 17 (美)上原佑紀
12 7 14 ヤマニンアルリフラ 牡4 57.5 団野大成 1.08.0  1/2    11-10 33.3 2 (栗)斉藤崇史
13 4 7 グランテスト 牝5 54 小沢大仁 1.08.0    06-07 33.4 9 (栗)今野貞一
14 1 2 テイエムリステット 牡4 56 川須栄彦 1.08.1 クビ    14-16 32.9 16 (栗)秋山真一
15 6 12 エイシンワンド 牡3 55 吉村誠之 1.08.2  3/4    04-03 33.9 10 (栗)大久保龍
16 B1 1 バルサムノート 牡5 57 北村友一 1.08.2 ハナ    09-13 33.3 11 (栗)高野友和
17 4 8 ミルトクレイモー 牡5 54 田口貫太 1.08.3 クビ    09-11 33.5 14 (栗)中村直也
B6 11 カリボール 牡9 56 バデル           (栗)西村真幸

 

まさかの堅い決着に

例年、いかにも夏のハンデ重賞といった印象で荒れまくってきた【CBC賞】

比較的最近だと、2020年に衝撃の244万馬券が飛び出したことをご記憶の方も少なくないだろう。

そうした実績を思えば、今年に関しては「相当堅い部類の決着」という評価が正解。

順番の違いこそあれど、上位には、2番人気ヤマニンアルリフラをのぞく上位人気サイドの馬たちがズラリ。

非常に締まった良いレースになったのだ。

それもそのはず。

ということでご注目いただきたいのは、上位でゴールした馬たちの「4角位置別の成績」だ。

どの馬にもチャンスがあった

ご覧いただければ一目瞭然だが、このレースは

「どんな位置どりの馬にもチャンスがある流れ」

だったことがおわかりいただけたと思う。

逃げても良かったし(1着インビンシブルパパ)、好位でも良かったし(2着ジューンブレア)、後ろから差しても良かった(3着シュトラウス)

競馬は、多くの場合「前有利」とか「差し馬向き」といった偏った流れになりがち。

特に中京芝1200Mに関しては、以下のような実績があるように、舞台自体も前が残りやすい形状だ。(例えば4コーナー、入りが緩くて出口がきついスパイラルカーブ。皆が外に振られやすい分、序盤から戦いやすい前の位置をとっておくことは必須条件)

だが、今回に関しては、正真正銘、ガチンコの流れ。

そうなると「力のある馬=上位人気の馬」が結果を出すのは、自然なことなのだ。

 

まぎれもなく本物

そんなレースを制したのが5番人気のインビンシブルパパ

17番枠ということもあって、多少は評価を下げたのかもしれないが、デビュー以来、初めての芝挑戦となった前走【函館SS】でいきなり4着に入っている。

スプリンターとしての素質は相当なものがあると、多くの競馬ファンが感じただろう。

そして、その証明となったのが今回の一戦。

とにかくスタート直後のニの脚が速いから楽に先頭が確保できる。

当然、後ろの馬もついていこうとするから、自然とタフな流れになる。だが、インビンシブルパパだけは無理なくスピードを出している分、それほど負荷がかかっていない。だから最後まで押し切ることができる。

もちろん、このレースの出走馬以外にも素晴らしいスプリンターは少なくないが、これだけ余裕をもって速く序盤から入れる馬は他にいるだろうか、、、

順調にいけば、G1でも十分にやれるだろう。

 

迷いなし!佐々木大輔騎手

そんなインビンシブルパパを導いた佐々木大輔騎手の存在も見逃すわけにはいかない。

なんと、前日の【エルムステークス】のペリエールに続き、土日重賞を連勝!

この夏でいえば【函館記念】も10番人気のヴェローチェエラで勝っているから重賞3勝目。今、最も勢いのある騎手の一人と言える。

エルムSも勝った佐々木騎手

とはいえ、昨年も夏競馬の活躍を含めて重賞を3勝。力は昨年の時点で認められていたが、そうなると欲が出るのが人間だ。

今年の前半は明らかに勝ちに焦っているように見えた。荒い騎乗の連続で制裁点数ばかりがかさむ。

【青葉賞】では、最後の直線での動き(ムチの使用)だけで22万円を課されるなど、悪い意味で衝撃的な記録を作ってしまった。

普通なら悩み続けてどん底まで落ちてもおかしくはない。だが、そこで彼本来の丁寧で質の高い騎乗に原点回帰できたのだから素晴らしい。

今現在も制裁点数は一位ながら、実は5月11以降は制裁を課されていない。

そして、力をつけてきた若武者が、丁寧な騎乗をすれば結果がついてくるのは当然。

もう、彼は迷わないだろう。焦らないだろう。この夏の活躍から、今後どんどん有力馬が集まるはずだし、G1での活躍はそう遠い日ではないだろう。人馬を合わせて未来の主役に指名したい。

おまけのもう一頭

実績十分の馬なので、未来の主役にはしないが、一頭、本当にその走りに驚かされた馬がいるのでご紹介しておきたい。

それが4着のドロップオブライト

昨年の優勝馬が、3番人気の評価ながら4着に終わっただけに「凡走」という見方をする人もいるかもしれない。

だが、438キロしかない超小柄な部類の馬が、昨年の実績ゆえに実質トップハンデ56キロ(牡馬換算で58キロ)を背負わされたのだ。

これだけで、相当な厳しい戦いが予想されていたが、それでいて上がり最速となる32.3の末脚をマークして追い込んでいるのだ。

むしろ昨年よりも、その走りからは凄みを感じた。

6歳牝馬ということで、いつまで現役を続けるのかはわからない部分もあるが、まだまだ十分に戦えると思う。

現役でいる限りは注目を続けていきたい。

 

レパードS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 8月10日(日) 2回新潟6日 天候 : 雨  馬場状態 : 不良
【7R】 第17回レパードS
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) ダート 1800m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 ドンインザムード 牡3 57 松山弘平 1.50.5   03-03-02-02 36.8 5 (栗)今野貞一
2 2 ルヴァンユニベール 牡3 57 内田博幸 1.50.6  1/2 07-07-04-04 36.7 12 (栗)北出成人
B6 11 ヒルノハンブルク 牡3 57 石橋脩 1.50.6 ハナ 02-02-02-02 36.9 11 (栗)武英智
8 15 ハグ 牡3 57 高杉吏麒 1.51.1 3 03-04-04-04 37.2 10 (栗)藤岡健一
5 8 サノノワンダー 牡3 57 大野拓弥 1.51.1 クビ 14-14-14-13 36.4 9 (美)栗田徹
4 6 ジャナドリア 牡3 57 戸崎圭太 1.51.4 1 3/4 01-01-01-01 37.8 6 (美)武井亮
6 10 ヴィンセンシオ 牡3 57 ルメール 1.51.5 クビ 09-11-10-09 37.0 1 (美)森一誠
4 7 チュウジョウ 牡3 57 丸山元気 1.51.7 1 1/4 09-11-10-09 37.3 14 (栗)杉山佳明
B8 14 ニューファウンド セ3 57 石川裕紀 1.51.9 1 13-13-10-09 37.4 15 (美)相沢郁
10 5 9 ロードラビリンス 牡3 57 川田将雅 1.52.0  3/4 07-07-07-07 37.9 3 (栗)松下武士
11 2 3 タガノマカシヤ 牡3 57 菊沢一樹 1.52.3 1 3/4 09-09-07-07 38.2 13 (栗)中村直也
12 7 12 トリポリタニア 牡3 57 岩田康誠 1.52.4  3/4 09-09-10-13 37.9 4 (栗)上村洋行
13 3 5 シンビリーブ 牡3 57 菅原明良 1.52.5 クビ 15-14-14-15 37.7 8 (栗)森秀行
14 7 13 ルグランヴァン 牡3 57 原優介 1.52.8 2 05-05-07-09 38.6 2 (美)高木登
15 3 4 ポールセン 牡3 57 斎藤新 1.53.6 5 05-05-04-04 39.7 7 (美)斎藤誠

天気に左右されたレース

上でご紹介した【CBC賞】に関しては、記した通り「ガチンコ勝負」

能力上位の馬が順当に上位にきた、質の高いレースだったと思う。

一方、こちら【レパードS】はどうだったか?

決して、上位で入線した馬たちの「結果」自体にケチをつけるものではないということをお断りした上で、内容的には

「天気に左右された面が感じられたレース」

という印象を受けずにはいられない。

基本的には、脚抜きの良い道悪になった時は、重いダートの時と比べて簡単にバテない分、前にいった馬たちが戦いやすいと言われる。ましてやこのラップだ。

▼参考→レパードS 2025 の1ハロンごとのラップ

2ハロン目こそ少し速いが、あとは12秒台のラップを淡々と刻んでいくような展開。こうなれば前の馬たちが残るのは当然。

この馬場を意識してすんなり前をとれたモン勝ち(上手くのったモン勝ち)のようなレースだから「今日の着順=各馬の能力」と、額面通りに受け取る必要はないと考える。

 

上位2頭よりも

そんな中、レース後、優勝したドンインザムードを管理する今野調教師はこんなことを言っていた。

「内を引いていたのでこんな馬場でも悪くないかなと。外から前を取れないと厳しかったかもしれないですけれど」

これは偽らざる本音だろう。

内枠から距離ロスなく前にいけることの優位性は誰もが知っていることではあるが、改めてそれをまざまざと見せられたレースだったように思う。

そういった点からいえば!

上で「今日の着順=各馬の能力」と記したものの「上位4頭の比較」でいえば、内枠だった上位2頭より、外側だった3&4着馬を高く評価して良いだろう。

特に4着のハグに関して言えば、上位3頭には着差をつけられたが、大外の15番枠。ジョッキーも、若手期待の星といえど、経験の浅い高杉騎手だけに、難しい面もあっただろう。その中ではよく乗ったし、馬もよく走ったのではないか!?

ということで「一応の未来の主役」として、ここはハグにさせてもらおう。

次のレース後、高杉騎手とハグが「熱いハグ」を交わせますように🙏(笑)

エルムS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 8月 9日(土) 1回札幌5日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第30回エルムS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1700m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 ペリエール 牡5 57 佐々木大 1.43.5   05-03-03-03 36.6 5 (美)黒岩陽一
4 6 ロードクロンヌ 牡4 57 藤岡佑介 1.43.9 2 1/2 06-06-03-03 37.0 1 (栗)四位洋文
2 2 ミッキーヌチバナ 牡7 57 鮫島克駿 1.44.1 1 08-08-11-07 36.5 10 (栗)高橋亮
8 14 ウィリアムバローズ 牡7 59 横山武史 1.44.4 1 3/4 01-01-01-01 37.8 8 (栗)上村洋行
5 8 ペイシャエス 牡6 58 横山和生 1.44.4 クビ 14-14-14-11 36.3 7 (美)小西一男
7 11 ブライアンセンス 牡5 58 丹内祐次 1.44.6 1 1/4 11-11-11-07 37.0 6 *(美)斎藤誠
3 3 ドゥラエレーデ 牡5 57 松山弘平 1.44.7 06-06-08-05 37.4 2 *(栗)池添学
5 7 テーオードレフォン 牡6 57 丸山元気 1.45.2 3 1/2 02-03-05-05 38.2 9 (栗)梅田智之
7 12 ショウナンライシン 牡5 57 池添謙一 1.45.5 1 3/4 08-08-10-14 38.1 14 (美)大竹正博
10 B6 9 ヴァルツァーシャル 牡6 57 古川吉洋 1.45.9 2 1/2 02-02-02-02 39.2 11 (美)高木登
11 B3 4 スレイマン 牡7 57 浜中俊 1.46.2 1 1/2 08-08-11-11 38.6 12 *(栗)池添学
12 6 10 トロヴァトーレ 牡4 58 ルメール 1.46.3  1/2 12-11-05-07 39.3 4 (美)鹿戸雄一
13 8 13 ワールドタキオン 牡7 57 斎藤新 1.46.3 02-03-07-10 39.1 13 *(美)斎藤誠
14 4 5 マテンロウスカイ セ6 58 横山典弘 1.47.2 5 12-11-08-11 39.9 3 (栗)松永幹夫

回顧というよりも

これからご紹介する内容に関しては、回顧というよりも「復習」という表現の仕方が正解かもしれない。

というのも「案の定」というべきだろうか、レース前の段階から、私たちが各所で

「エルムSはこう考えるべきだ」

とご紹介していた内容の通りの決着の仕方をしているからだ。

厳密にいえば「エルムS」単体というよりも「札幌コースのレース」すべてに当てはまるお話。

札幌コースは、コース形態ゆえに、とにかく「前にいける馬が有利」

実際に、私たちがご紹介した考え方は以下の通り(要点をまとめたもの)

札幌コースは、コース全体を通した、ほとんどアップダウンのない平坦コース。また、4つのコーナーは半径が大きく、緩やかなカーブで構成されていることもあり、ほぼ円形に近いコース。直線もローカルコースらしく約260Mと、短い部類に入っている。

つまり「レースが動きにくい競馬場」といえる。車の運転でもそうですが、スピードをあげるとしたら「直線」。ただ、その部分が札幌にはあまりない。だからこそ、基本的には序盤の形が最後まで崩れにくいし、前にいった馬はそのまま押し切れる可能性が高い。

だからこそ評価したい馬

そういった点からいえば、優勝したペリエールも、2着のロードクロンヌも、言うまでもなく素晴らしいが、一方で札幌コースの特徴を活かした部分があったことも確か(前々の競馬)

したがって、2頭に十分に敬意をもった上で、ここで評価したいのは

「コースの特徴に負けずに良い脚を使った馬」

ということになる。

もちろん3着のミッキーヌチバナも良いが、レース後の鞍上のコメントから、好状態から、力を出し切った印象がある。(直線でブライアンセンスに大きな不利を与えたことはともかく)

それよりも、2連覇こそならなかったが、4角11番手から、上がり最速の脚で5着にまとめたペイシャエス。

レース後の横山和騎手のコメントをご紹介したい。

「状態は悪くありませんが、硬いところがあります。返し馬で躓いていました。調教ではゴール板を過ぎてからの止まり方が早かったので、長く脚を使えないと思い、後ろからエネルギーを溜めて行きましたが、ラスト50mで硬さを全面に出してしまいました。状態が整わなかったです」

明らかに本来の力を出せる状態ではなかった中で、札幌では不利な後ろの位置どりから、しっかりと5着まで追い込んだのだ。やはり力がある。

前走の【マーチS】で3番人気ながら9着に敗れた時は、本当に状態が悪そうだったが、まだ万全ではないとはいえ、上昇傾向にもあるように感じられる。

次のレースは、スカッとした一撃が見られるかも?未来の主役は決まり!

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