キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】セントウルステークス 2023 など⇒富田暁ジョッキーに注目&次に買いたい未来の主役のご紹介も

【先週の重賞回顧】セントウルステークス 2023 など⇒富田暁ジョッキーに注目&次に買いたい未来の主役のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

セントウルステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月10日(日) 4回阪神2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第37回産経賞セントウルS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・内 1200m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 11 テイエムスパーダ 牝4 55 富田暁 1.07.2      01-01 33.7 14 (栗)木原一良
5 8 アグリ 牡4 57 横山典弘 1.07.4 1    11-12 32.4 2 (栗)安田隆行
8 14 スマートクラージュ 牡6 57 岩田望来 1.07.5  3/4    08-09 33.0 5 (栗)池江泰寿
5 9 ボンボヤージ 牝6 55 川須栄彦 1.07.5 クビ    07-07 33.2 13 (栗)梅田智之
1 1 ロンドンプラン 牡3 55 吉田隼人 1.07.6  1/2    08-07 33.2 7 (栗)宮本博
3 5 ジャングロ 牡4 57 武豊 1.07.6 クビ    05-05 33.5 3 *(栗)森秀行
4 7 エイシンスポッター 牡4 57 角田大河 1.07.7 クビ    14-15 32.5 6 (栗)吉村圭司
6 10 ピクシーナイト 牡5 58 戸崎圭太 1.07.7 クビ    11-10 32.9 4 (栗)音無秀孝
B2 2 ヴァトレニ セ5 57 藤岡佑介 1.07.7    02-02 34.0 8 (栗)長谷川浩
10 4 6 ビッグシーザー 牡3 55 幸英明 1.07.9 1    05-05 33.8 1 (栗)西園正都
11 8 15 モリノドリーム 牝4 55 鮫島克駿 1.08.0  1/2    02-02 34.3 11 (美)鹿戸雄一
12 7 12 ブトンドール 牝3 53 菱田裕二 1.08.1  1/2    13-12 33.1 10 (栗)池添学
13 3 4 ドルチェモア 牡3 55 池添謙一 1.08.3 1 1/4    10-10 33.6 9 (栗)須貝尚介
14 7 13 ディヴィナシオン 牡6 57 団野大成 1.08.3    15-12 33.2 12 *(栗)森秀行
15 2 3 レジェーロ 牝6 55 藤岡康太 1.08.5 1    04-04 34.6 15 (栗)西村真幸

人馬に「お見事」

G1【スプリンターズステークス】の前哨戦ということで好メンバーが集結。

本番へ向けての叩き台の馬がいれば、一方で「ここを獲るんだ」という雰囲気が伝わってくるような馬もいた。

思惑は様々だったと思えば、終わってみれが、今回に関しては

テイエムスパーダ&富田暁騎手

堂々の優勝を果たした人馬に「お見事」の一言を贈る!

これに尽きるのではないだろうか。それくらい、中身の濃いレースだったように思うし、今回は彼らに特化した中身にしたい。

さて、まずは富田暁ジョッキーだ。デビュー7年目にして、これが重賞初制覇。

また、この日の阪神競馬では9レース〜11レースを怒涛の3連勝!

同期の横山武史ジョッキーが、今や日本を代表する騎手となる中、随分悔しい思いもしてきただろうが、ようやく、少し報われた思いでいるかもしれない。

 

好内容を続けている

ご存じの方も多いだろうが、富田騎手は、いわゆる変わり種の経歴の持ち主。

高校1年生の時に競馬学校を受験しようと思い立つものの、一度失敗、再チャレンジで合格したため、同期よりも「2歳」年齢が上。しかも、競馬学校に入るまでは乗馬経験がなかったそうだ。

一方で、彼が小学校から高校をやめるまで、サッカーをしていた。

その影響なのか、以前から、非常に身体能力が高いジョッキーのように感じていた。

例えば逃げ馬に乗せれば、馬をトップスピードに乗せるまでが速いなと感じる(無駄なく、スピード感を持って馬をグイグイ追っていけるのだろう)し、差し馬の場合も、追い出しに入るまでが早い(反射神経も良いのだろうか)ように思う。

逃げても差してもすごいぞ!

今回のテイエムスパーダの場合は、まさに彼の持ち味が出たパターンだろう。

内にいた2番と3番も良いスタートを切ってはいたが、富田騎手がテイエムのスピードを引き出し、一気に先頭へ!そのまま押し切ったのだ。

また、実は今回の勝利のみならず、このところ良い騎乗が続いていて、先週の札幌開催では、メーンレース【丹頂ステークス】でも、まくりの競馬でダンディズムを勝利に導いている。

2週連続のメーン勝利となれば、これまで以上に馬主サイド、調教師サイドの注目が集まるようになるだろう。良い馬が回ってくるようになれば!同期・横山武の背中も少しずつ近づいてくるのかもしれない。

 

テイエム「侮らない方がよい」

そして、テイエムスパーダだ。

3歳だった昨年、今村騎手と共に重賞【CBC賞】を勝っているが、当時はハンデ48キロ。

その後は、7戦連続で掲示板にさえ入れなかった馬が復活の優勝を遂げた。

正直に言って、今回はハマった部分もあるとは思う。

前有利の開幕週の馬場、スタートも上手くいったし、初コンビだった富田暁騎手の騎乗も見事だった。

だから、フロック視する人もいるだろうし、その考え方もわからなくはない。

とはいえ!これだけの相手に、55キロを背負ってしっかりと勝ち切った事実は、素直に受け入れるべきだろう。

また、直線でこの馬なりにしっかり脚を伸ばした(粘ったというより伸ばそうとしているイメージに感じられた)ように、中身も濃い。

それだけに、私たちの結論は「決して侮ってはいけない」

同型が多いレースで勝ち負けするのは難しいだろうが、そうではないケースもあるだろう。その時は、今回の再現があるとみて、ぜひ狙ってみよう!

 

京成杯オータムハンデ 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月10日(日) 4回中山2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第68回京成杯オータムH
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B2 2 ソウルラッシュ 牡5 59 松山弘平 1.31.6    04-03-03 33.6 2 (栗)池江泰寿
B8 10 ウイングレイテスト 牡6 57 松岡正海 1.31.6 クビ  02-02-02 33.9 5 (美)畠山吉宏
3 3 ミスニューヨーク 牝6 56 M.デム 1.31.7  1/2  04-06-04 33.5 8 (栗)杉山晴紀
4 4 メイショウシンタケ 牡5 57 浜中俊 1.31.9  3/4  10-10-10 33.2 7 (栗)千田輝彦
1 1 ミッキーブリランテ 牡7 57 津村明秀 1.31.9 クビ  07-08-08 33.5 11 (栗)矢作芳人
6 7 グラニット 牡3 51 嶋田純次 1.32.0  1/2  01-01-01 35.0 6 (美)大和田成
5 5 インダストリア 牡4 58 ルメール 1.32.1 クビ  08-08-08 33.7 1 (美)宮田敬介
7 9 ラインベック セ6 57 石橋脩 1.32.5 2 1/2  04-03-04 34.5 4 (栗)友道康夫
7 8 アスクコンナモンダ 牡4 56 西村淳也 1.32.6  1/2  10-10-10 33.9 3 (栗)中内田充
10 6 6 シャイニーロック 牡7 57 酒井学 1.32.8 1 1/2  08-06-06 34.6 10 (栗)佐々木晶
11 8 11 トーセンローリエ 牝3 52 菅原明良 1.33.5 4  02-03-06 35.5 9 (美)小笠倫弘

レベルの違いを見せつけた

トップハンデ(ソウルラッシュ・59キロ)と、最少ハンデ(グラニット・51キロ)の差が、驚きの「8キロ」

予想する側にとっては、非常に厄介な一戦だったが、終わってみればトップハンデのソウルラッシュが堂々の優勝!

ハンデキャッパーの高い評価(重ハンデ)&2番人気の評価に応えた形となった。

レースを振り返ってみると、ソウルラッシュと2着ウイングレイテストの差はクビ差ながら、それ以上の力量差に思えた。

実際に、ウイングレイテストの松岡騎手も「勝ち馬が強かったです」とコメント。

実際に乗っている人間だからこそ「どこまでいっても詰まらない差」を感じたのかもしれない。

文句なしで強かった!

それだけ、ソウルラッシュのレースぶりにはスキがなかった。

500キロ超えの大型馬らしく、良くも悪くも重厚な面がある馬。

だが、今回は違う。序盤からすぐに好位を確保したかと思えば、実に軽快なフットワークで道中を追走!これまでには見たことのないようなレースぶり!

スムーズなレースだからこそ直線でも「余裕」があり、それが「どこまでいっても詰まらない差」を生んだのかもしれない。

 

本格化したのかもしれない

元々、昨年春の段階で重賞【マイラーズカップ】を快勝した実績からも、素晴らしい能力の持ち主であったことは間違いない。

だが、今回の走りは、これまでとは明らかに違った。

状態が良かったのか?ただ、管理する池江寿調教師は

安田記念の時も悪くはありませんでしたが、溌剌とした感じがありませんでした。今回も調教ではそれ程弾ける感じではありませんでしたが、安田記念の時よりは良くなっていました。

とコメント。特別、好状態という訳でもなかったようだ。

だとすれば「能力強化=本格化」と考える以外にないだろう。

つまり、春までのソウルラッシュとは別馬だと考えるのが正解だ。

今後は、大目標を香港挑戦に設定した上で、次は【富士ステークス】か【マイルCS】にチャレンジする可能性もあるようだ。

昨年は4着に敗れた【マイルCS】も、今のソウルラッシュなら、もっと上の景色が十分に狙っていけそうな気がするのだがどうだろうか。

勝ち馬だが、迷うことなく未来の主役に指名し、引き続き追いかけてみたい!

紫苑ステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月 9日(土) 4回中山1日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第8回紫苑S
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 2 モリアーナ 牝3 54 横山典弘 1.58.0   16-15-15-14 34.3 4 (美)武藤善則
2 3 ヒップホップソウル 牝3 54 横山武史 1.58.1  1/2 04-04-04-03 35.9 2 (美)木村哲也
7 13 シランケド 牝3 54 国分恭介 1.58.3 1 1/4 11-12-13-12 35.0 9 (栗)牧浦充徳
3 5 キミノナハマリア 牝3 54 ルメール 1.58.4  3/4 06-04-06-05 35.8 6 (栗)千田輝彦
4 7 ミシシッピテソーロ 牝3 54 石川裕紀 1.58.5  1/2 07-07-08-08 35.6 8 (美)畠山吉宏
1 1 ミタマ 牝3 54 松若風馬 1.58.5 クビ 07-07-06-05 35.9 10 (栗)上村洋行
5 9 フルール 牝3 54 石橋脩 1.58.7 1 1/4 14-14-13-13 35.3 16 (美)上原佑紀
4 8 ニシノコウフク 牝3 54 永野猛蔵 1.58.8 クビ 11-10-08-08 35.9 15 *(美)伊藤大士
8 15 エミュー 牝3 54 M.デム 1.58.9  1/2 10-10-11-10 35.7 5 (美)和田正一
10 7 14 グランベルナデット 牝3 54 松山弘平 1.59.2 2 04-04-05-05 36.8 1 (美)大竹正博
11 3 6 フィールザオーラ 牝3 54 三浦皇成 1.59.3  1/2 01-01-01-01 37.6 12 (美)武井亮
12 5 10 ソレイユヴィータ 牝3 54 西村淳也 1.59.6 1 3/4 02-02-02-02 37.6 3 (栗)杉山晴紀
13 6 12 アマイ 牝3 54 佐々木大 1.59.6 ハナ 02-02-02-03 37.5 14 *(美)伊藤大士
14 2 4 ワイズゴールド 牝3 54 笹川翼 2.00.1 3 15-15-17-17 36.1 17 [地]市村誠
15 8 17 ダルエスサラーム 牝3 54 坂井瑠星 2.00.1 11-12-11-11 36.9 13 (栗)高野友和
16 8 16 アップトゥミー 牝3 54 田辺裕信 2.00.1 ハナ 16-15-15-14 36.5 7 (美)国枝栄
17 6 11 マーゴットミニモ 牝3 54 吉田豊 2.01.5 8 07-07-08-14 38.6 11 (美)伊坂重信

 

結局は、、、底力

中山競馬場がある千葉県は、この週中、台風による大雨に見舞われた。

その影響は週末にも残り【紫苑ステークス】当日の中山芝は「稍重」発表。

だが、それにもかかわらず、レコード決着するレースもあり

「稍重の発表に騙されると、大変なことになりそうだな、、、」

などと思っていたら案の定。【紫苑ステークス】も高速決着に!

レースが、中山芝2000Mで行われるようになった2007年以降では、最速タイのとなる1分58秒0での決着となった。

もちろん、前でレースをした面々が積極的な競馬にチャレンジしたことで、流れが速くなった面はあるが、、、それでも、中山の芝とはどうなっているのか。笑

それはともかく、ここまで時計が速くなってくると、やはり問われるのは底力。

だから、今回上位にきた面々は、人気あるなしにかかわらず、ここでは上位の力の持ち主だったという考え方で間違いないだろう。

秋華賞ということなら

さて、その中で、将来性云々はひとまず抜きにして

「秋華賞での活躍が見込めそうな馬なら?」

という点で申し上げるなら、2着のヒップホップソウルではないだろうか。

本番でも面白い!ヒップホップソウル

ご存じの通り、舞台となる京都芝2000Mはとにかくごちゃつきやすい舞台。

それだけに、求められるのは「センス、立ち回りの上手さ」だと思う。

今年でいえば、リバティアイランドのような桁違いの馬は別にすれば、できるだけ好位で、ロスなく回ってくることが重要だ。

その点、ヒップホップソウルは素晴らしい。今回のレース後、横山武騎手が

内枠で外に壁を作れましたし、隊列も思った通りで、したい競馬ができました。立ち回りも良く100点の競馬だったと思います

と語っていたが、まさにその通り。鞍上の意のままに動いているように見えた。

これなら本番でも「3着までなら」

未来の主役に指名して、本番も楽しみにしたい。

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事