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紫苑ステークス 2021【回顧】秋華賞が楽しみになってきた!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】紫苑ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 9月11日(土) 4回中山1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第6回紫苑S
3歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 11 ファインルージュ 牝3 54 福永祐一 1.58.2   06-06-06-05 34.2 2 4.5 496 +2 (美)岩戸孝樹
1 1 スルーセブンシーズ 牝3 54 大野拓弥 1.58.5 1 3/4 09-09-09-10 34.3 4 10.2 430 +2 *(美)尾関知人
2 3 ミスフィガロ 牝3 54 津村明秀 1.58.5 ハナ 11-11-12-12 33.9 12 32.4 416 +8 (栗)友道康夫
3 6 シャーレイポピー 牝3 54 鮫島克駿 1.58.6  1/2 03-03-03-03 34.8 16 72.0 430 0 (栗)石坂公一
1 2 トウシンモンブラン 牝3 54 三浦皇成 1.58.7 クビ 06-06-06-07 34.7 13 39.5 480 +2 (栗)杉山晴紀
4 8 メイサウザンアワー 牝3 54 石橋脩 1.58.9 1 1/4 05-03-03-05 35.1 3 7.1 498 +4 *(美)尾関知人
8 17 ホウオウラスカーズ 牝3 54 横山和生 1.58.9 ハナ 11-11-11-10 34.4 7 16.0 448 -2 (美)高木登
7 13 ハギノピリナ 牝3 54 藤懸貴志 1.58.9 クビ 13-13-13-13 34.1 6 12.5 476 +22 (栗)高野友和
4 7 パープルレディー 牝3 54 田辺裕信 1.59.0 クビ 15-16-16-15 33.6 14 46.4 416 0 (美)奥村武
10 5 9 アイリッシュムーン 牝3 54 富田暁 1.59.0 クビ 06-06-06-07 35.0 17 257.3 470 -2 (美)武井亮
11 8 18 プレミアエンブレム 牝3 54 横山武史 1.59.0 ハナ 09-09-09-07 34.8 11 29.2 458 -4 (美)田村康仁
12 6 12 アビッグチア 牝3 54 嶋田純次 1.59.1  3/4 01-01-01-01 35.7 15 54.5 500 0 (美)堀井雅広
13 7 14 ホウオウイクセル 牝3 54 丸田恭介 1.59.4 1 1/2 18-18-18-18 33.4 9 21.8 436 +24 (美)高柳瑞樹
14 5 10 エイシンチラー 牝3 54 M.デム 1.59.5  3/4 15-15-14-14 34.3 5 12.5 470 0 (美)田中剛
15 7 15 スライリー 牝3 54 石川裕紀 1.59.8 1 3/4 02-02-02-02 36.2 10 22.4 428 +4 (美)相沢郁
16 3 5 キヨラ 牝3 54 内田博幸 1.59.8 ハナ 13-14-14-15 34.7 18 301.1 476 -5 [地]板垣吉則
17 2 4 エクランドール 牝3 54 ルメール 1.59.8 ハナ 17-17-16-17 34.3 1 3.5 428 +6 (美)手塚貴久
18 8 16 クリーンスイープ 牝3 54 戸崎圭太 1.59.9  1/2 03-03-03-03 36.1 8 21.0 470 0 (美)国枝栄

 

注目の出世重賞

【紫苑ステークス】といえば、改めて申し上げるまでもなく「出世重賞」

以下、近年の主な入線馬だ。

▼近年の主な上位入線馬▼

17年1着ディアドラ ⇒ 後にG1を2勝

18年1着ノームコア ⇒ 翌年ヴィクトリアマイル1着

19年3着カレンブーケドール ⇒ 同年ジャパンC2着

レベルの高い馬が輩出されると「次はウチの馬も!」と考えるだろう。

そんなこともあり、今年は、近年と比べても特に好素材が集まった印象。

そんなレースを制したのがファインルージュ、そして2着に好走したのはスルーセブンシーズだった。

 

おかげさまで馬券は的中したが

はじめに、馬券的なことを申し上げれば、馬連2250円をキッチリ射止めることができた。

実は2着(4番人気)スルーセブンシーズを1週前から指名!

有料会員様に対してはもちろん、Youtubeでも名前を公開していたから、役立てて下さった方もいるかもしれない。

 

参考⇒9/11.12 的中実績

 

ただ、決して的中をいつまでも誇るつもりはない。

的中は的中として、このコラムはあくまでも「レース回顧」

今回の結果から上位入線馬を中心に、3歳牝馬勢の今後の展望を確認しておきたい。

 

ファインルージュは、そもそも別格

ということで、まずは優勝したファインルージュから。

1月の【フェアリーS】に続いての重賞制覇、おめでとう!

やはりモノが違った

さて、最終的には単勝2番人気(4.5倍)だったが、正直に申し上げてこの数字には驚いた。

というのも、私たちは穴のキングスポーツだからこの馬を軸にはしなかったが、基本的には

「3歳牝馬勢では頭ひとつ抜けた馬の中の1頭」

だと考えられるほどの実績の持ち主だからだ。

何と言っても素晴らしかったのは、2走前のG1【桜花賞】優勝したソダシから半馬身差の3着でゴールしているのだから。

ただ、結果以上に私の印象に残っていたのは、レース後の福永騎手のコメントだ。

 

名手のコメントは絶対に見逃せない

どんなことを言っていたのか?

ということで、桜花賞後のコメントをご紹介してみたい。

勝ち馬とは完成度の違いだと思います。
この馬の伸びしろを感じました。その中で強い上位2頭を相手に僅差の競馬をしてくれたことで、将来性に期待を持てる走りでした。今後が本当に楽しみです

改めて語るまでもなく、福永騎手は3冠ジョッキー。

また、かつては「牝馬の福永」と言われていた時代もある。

当然、武豊騎手や横山典騎手といった年長のベテランを別にすれば、日本で1番名馬(名牝)の背中を知っている男だ。

そんな騎手が、桜花賞の時点で残した「完成度の違い」というコメント。

要するに「素質自体は2頭と互角」だと言い切っているのだ!

 

当然、本番でも

それほどの馬が、2番人気にとどまったのは、当然【オークス】11着という結果が響いていたのだろう。

だが、その【オークス】で8着に敗れたソダシが【札幌記念】で優勝したじゃないか。

能力が拮抗している近年の競馬界は、ひと昔前のように

「3歳限定戦なら距離が長くても底力でカバーできる」というような時代ではないのだ!

ソダシにしてもファインルージュにしても、元々2000Mくらいまでと言われていた馬。

力のある馬が「戦える距離」に戻り、順当に結果を出したということ。

陣営関係者にしてみれば、当然の走りということになるはずだ。

 

コメントのチェックは忘れずに

ソダシもオークス8着から逆襲

とにかく、レース回顧のコラムでは毎度のように申し上げていることだが

「レース後の鞍上コメントのチェックは忘れずに」

皆様には、これだけは引き続き意識してほしい。
馬券的中のヒントがつまっているのだから。

さて、ファインルージュの今回のレースぶりを見る限り、追われてからの反応にせよ、直線の伸びにせよ、春当時と比べると大幅に力をつけたことは間違いなさそう。

だとすれば、当然本番の【秋華賞】でも期待がかかる。

レース後に福永騎手が残した

阪神も問題ないと思います。一番良い結果で本番へ臨めると思います

というコメントも、かなり力強かった。春時点にはあった完成度の違いが、埋まったという思いがあるのかもしれない。

ソダシに続く2番手グループというより「対抗馬」という見方で良いかも!楽しみだ。

 

2着スルーセブンシーズ⇒マジックキャッスルを思わせる

ファインルージュについての話が長くなりすぎたので、最後に簡単に2着について。

私たちに勝利をプレゼントしてくれたことには心から感謝だが、それを抜きに、本当に今後が楽しみな馬だ。

実は、昨年の【秋華賞】2着・マジックキャッスルとイメージが重なる。

マジックキャッスルは【オークス】で5着ながら、何度もスムーズさを欠く苦しいレースだった。

「着順以上の力はある」と考えていたら、案の定【秋華賞】では10番人気ながら2着。私たちの【秋華賞】的中に貢献してくれた。

一方のスルーセブンシーズも【オークス】9着だったが、実は内枠だったこともあり、馬場の悪い内側を走ることを余儀なくされた。それでも何とかしのいだ。

まさに、マジックキャッスルと同様に「着順以上の力はある」と確信。
そして今回指名すると、見事2着にまとめてくれた。

今回、直線では少々追いにくそうな場面もあったが、ラストは一気に伸びた!

短い直線コース向きの瞬発力もありそうだし、本番でも馬券圏内なら!

未来の主役に指名して、期待しようと思う。

 

【紫苑ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ファインルージュ(福永祐一騎手)
「(馬の雰囲気が)桜花賞の時に非常に良く似ていると感じました。オークスの時には距離を持たせるために少しバランスを後ろに戻したようなフォームに陣営も替えてくれていましたが、桜花賞当時までの、元のフォームに戻して鍛えていって欲しいというリクエストも出していて、非常に桜花賞の時と雰囲気が似ていました。レースは正攻法の競馬をしようと思っていました。それで距離が持たないようであれば路線変更すべきと思いましたし、理想的なポジションで競馬が出来ました。これで伸びないなら距離だと思いながら乗っていました。前半は非常に上手く行って、気持ち早目にエンジンをかけて行っても、最後まで脚色が衰えず伸びてくれました。これなら2000mは問題ないです。坂のある2000mをこなしてくれたので、阪神も問題ないと思います。一番良い結果で本番へ臨めると思います」

2着 スルーセブンシーズ(大野拓弥騎手)
「内枠でしたが思ったよりもポジションを取って運べました。こうやって2着に来れて今日は収穫がありました。次に向けて良いレースができました」

3着 ミスフィガロ(津村明秀騎手)
「この体でもバランス良くきちんと走っていました。ゲートで立ち上がるところはありましたが、五分に出てくれました。位置は後ろになりましたが、開幕週の馬場で大外から良く伸びてくれました。これからもっと良くなると思いますし、最低限権利を取れて良かったです」

4着 シャーレイポピー(鮫島克駿騎手)
「枠も良く、良い位置を取りに行って乗りました。大事に使っていますし、まだ伸びしろはありそうですし、今後が楽しみです」

5着 トウシンモンブラン(三浦皇成騎手)
「枠が内過ぎると思いましたが上手に競馬をしてくれました。落ち着きもありました。これから力をつける馬だと思います」

17着 エクランドール(C.ルメール騎手)
「スタートから全然進んで行きませんでした。まだ重賞では厳しいですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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