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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】セントライト記念 2025 など⇒「上位入線馬の共通点」から改めて強く感じたこと&各重賞の未来の主役も

【先週の重賞回顧】セントライト記念 2025 など⇒「上位入線馬の共通点」から改めて強く感じたこと&各重賞の未来の主役も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

セントライト記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年 9月15日(祝) 4回中山5日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第79回朝日杯セントライト記念
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2200m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 6 ミュージアムマイル 牡3 57 戸崎圭太 2.10.8 08-08-06-06 34.4 1 (栗)高柳大輔
5 5 ヤマニンブークリエ 牡3 57 横山典弘 2.10.9  3/4 05-05-06-06 34.4 8 (栗)松永幹夫
6 8 レッドバンデ 牡3 57 佐々木大 2.10.9 クビ 03-03-03-03 34.7 2 (美)大竹正博
2 2 ピックデムッシュ 牡3 57 ルメール 2.11.0  1/2 09-09-09-09 34.4 5 (美)鹿戸雄一
3 3 サクラファレル 牡3 57 藤岡佑介 2.11.4 2 1/2 02-02-03-03 35.2 6 *(美)堀宣行
6 7 ビーオンザカバー 牡3 57 横山武史 2.11.4 クビ 12-12-12-12 34.0 7 (美)伊藤圭三
4 4 リギーロ 牡3 57 三浦皇成 2.11.5  1/2 11-11-11-11 34.7 9 (美)栗田徹
B8 12 フィーリウス 牡3 57 丹内祐次 2.11.6  1/2 05-06-02-02 35.6 10 (美)手塚貴久
7 10 ブルータス 牡3 57 菅原明良 2.11.7  1/2 03-04-06-06 35.3 12 (美)高柳瑞樹
10 8 11 エーオーキング 牡3 57 木幡巧也 2.11.9 1 1/2 07-07-09-09 35.3 11 (美)久保田貴
11 1 1 ジーティーアダマン 牡3 57 岩田望来 2.12.1  3/4 01-01-01-01 36.2 4 (栗)上村洋行
12 7 9 ファイアンクランツ 牡3 57 モレイラ 2.12.6 3 09-09-03-03 36.4 3 *(美)堀宣行

菊に直結するトライアル

元々「菊花賞トライアル」ということで行われている【セントライト記念】ではあるが、近年、より一層、その結びつきが強くなってきた印象を受ける。

まずは何と言ってもキタサンブラックだ。

このレースと【菊花賞】を連勝。その後の現役競走馬としての躍進、さらには引退後の種牡馬の活躍は、改めて語るまでもない。

その他、近年では22年2着のアスクビクターモア、昨年優勝のアーバンシックが、勢いに乗って【菊花賞】を勝った。

「なぜ繋がるのか?」

という部分に関しても、レース前に公開した狙いの記事でも記したが、とにかく中山コースは高低歳も大きくタフな舞台。心身両面のスタミナ、タフさがなければこなせないだけに、必然的に【菊花賞】に繋がるのだと考えている。

とにかく、ポイントは「スタミナ、タフさ」だった。

 

優勝馬は別格だが

では、実際のところレースはどうだったのか?

まず、優勝したミュージアムマイルに関しては、正直に言って別格。有料会員様には

今回の1番人気、皐月賞馬の6番ミュージアムマイルは強い。本質的に長距離向きの馬だとは思わないが、クラシックを獲る馬というのは並大抵ではない。この馬だけは「力」で上位に来られると思うので、3連単フォーメーション軸の1頭には加えた。

というご紹介の仕方をした。

実際、ここでは力の違いを見せたが【菊花賞】には向かわないようだから、ここでは細かく言及はしない。

それよりも、問題はそれ以降の馬たちだが、案の定、上位にきた馬たちは

「心身両面でのスタミナ、タフさ」

を既に証明している面々たちだった。

 

2~4着馬の共通点とは?

評価しているのは2~4着の3頭。(4着ピックデムッシュは菊の権利を獲れずに残念だったが)

着順、着差はついたが、彼らは上から順番に、通った位置が「内⇒中⇒外」

特に2着のヤマニンブークリエの横山典弘騎手の手綱さばきは「お見事」の一言に尽きるが、いずれにせよ、彼らの差は、通った位置の差だけだと思う。

いずれも最後までしっかりと脚を伸ばしていたし、能力だけならほぼ互角の評価でOK。

2~4着馬も良い脚を使った

そして、そんな3頭には、非常にわかりやすい共通点があった。それは

「東京芝2400Mの舞台で、古馬を相手に好走している」ということ。

 

やはり「対古馬」は違う

2着ヤマニンブークリエと4着ピックデムッシュは、同じ2勝クラスの【町田特別】を走り1着&2着。

また3着のレッドバンデは、1勝クラスの【稲城特別】で優勝している。

もちろん、単純な走力的なタフさという点でいえば、相手云々は関係なく、東京芝2400Mの好走という事実で証明される。

ただ、やはり「精神的なタフさ」という点に関していえば

「圧力の違う古馬に揉まれる」

という経験が、若駒にとっては何よりも大きい。そして、それが「どの馬もガチで狙ってくるG1トライアル」という痺れる場面で活きてくる。

競馬の世界では昔から言われてきたことではあるが、それが今回の結果によって証明されたのではないだろうか。

(そういえば、条件の違いはあれど、ローズS2着テレサも、前走で古馬2勝クラスを勝ち上がっている

変わらないものもある

競馬の世界は、常に変化、進化していると言われる。

例えば調教技術などはその最たるもので、以前は「一度叩いて」が常識だったが、近年では例え長期休養明けでもバシッと仕上げてくる馬も少なくはない。

例えば3冠馬コントレイルのように、年明け初戦がいきなり皐月賞、しかもそこを勝ち切るというケースも見られるようになってきた。

ただ!!「経験」だけは、実戦を積まなければ得られない。

そこだけは、昔も今も変わらないし、古馬に揉まれる「経験(そこで得たタフさ)」をした3頭が、上位に絡んできたのは、必然だったのかもしれない。

そして、変わるもの、変わらないものを見極めるのも予想家としての技術だと思う。

こうした部分を回顧のコラムで共有しつつ、実戦ではしっかりそれを活かして馬券を獲っていくつもりだ。私たちの気合、覚悟をぜひ見ていてほしい。

尚、菊への出走は難しそうだが、直線での伸びに夢を感じたピックデムッシュを未来の主役に指名。

 

ローズS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 9月14日(日) 4回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第43回関西テレビ放送賞ローズS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1800m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 11 カムニャック 牝3 55 川田将雅 1.43.5    06-07 34.4 1 (栗)友道康夫
5 10 テレサ 牝3 55 松山弘平 1.43.7 1 1/2    05-05 34.7 7 (栗)杉山晴紀
7 14 セナスタイル 牝3 55 岩田康誠 1.43.8 クビ    15-15 34.0 10 (栗)安田翔伍
8 18 ビップデイジー 牝3 55 西村淳也 1.43.8 クビ    09-10 34.5 11 (栗)松下武士
1 2 ミッキーマドンナ 牝3 55 モレイラ 1.43.8 クビ    06-05 34.8 5 (美)堀宣行
3 6 ヴーレヴー 牝3 55 浜中俊 1.44.0  3/4    08-07 34.8 12 (栗)武幸四郎
6 12 マトラコーニッシュ 牝3 55 池添謙一 1.44.0 クビ    11-11 34.6 13 (栗)池添学
3 5 パラディレーヌ 牝3 55 丹内祐次 1.44.0 ハナ    09-07 34.8 3 *(栗)千田輝彦
7 15 タイセイプランセス 牝3 55 石橋脩 1.44.1 クビ    15-15 34.3 8 (美)池上昌和
10 1 1 ルージュソリテール 牝3 55 横山武史 1.44.1    03-03 35.3 4 (栗)藤原英昭
11 2 4 フェアリーライク 牝3 55 武豊 1.44.4 1 3/4    11-11 35.0 9 (栗)笹田和秀
12 7 13 アイサンサン 牝3 55 田山旺佑 1.44.6  3/4    01-01 36.1 14 (栗)佐々木晶
13 B4 8 チェルビアット 牝3 55 ルメール 1.44.7  3/4    13-14 35.1 2 (栗)高野友和
14 8 16 コンドゥイア 牝3 55 鷲頭虎太 1.45.6 5    02-02 37.1 16 (栗)井上智史
15 8 17 ランフォーヴァウ 牝3 55 横山典弘 1.45.8 1 1/4    17-17 35.4 15 (栗)福永祐一
16 4 7 ミッキージュエリー 牝3 55 岩田望来 1.46.3 3    03-03 37.5 6 (栗)中内田充
17 2 3 ダンツエラン 牝3 55 団野大成 1.46.7 2 1/2    13-11 37.3 17 (栗)本田優
5 9 タガノアビー 牝3 55 藤岡佑介 *(栗)千田輝彦

少々後味の悪い結末に

さて、せっかくの出世重賞、秋華賞トライアルの【ローズS】だったが、既に皆様もご存知の通り、少々後味の悪い結末に。

というのも、端から見ても明らかに「危険」と思える騎乗を2人のトップジョッキーが行ったからだ。両者は過怠金を課せられている。

特にモレイラ騎手は、左横にいた松山騎手のテレサを外に押し出す形になり、そのアオリを受けた川田騎手のカムニャックが、アワや落馬とも思える事態に。

川田騎手自身もインタビューでは怒りを隠そうとしなかった。それだけ危ない騎乗に思えたのだろう。

そのモレイラ騎手だが、実は前日の【チャレンジC】でも、下の画像の通り、結構際どい切れ込み方をしている。

結果的にオールナットを優勝に導いたので「ファインプレー」「神業」ということで話は終わっているが、、、

馬券を買う側も冷静に

このコラムは、あくまでもレースを振り返ることで明日の夢馬券の糧とすることが目的。

ジョッキーの騎乗がどうこうという部分を掘り下げるつもりはない。

一方で、真面目に、周りに迷惑をかけないように騎乗している騎手が、一部の騎手の際どい騎乗により危険にさらされるのは、ファンとして看過できない部分でもある。

私たち馬券を買う側は、もう一度

「ファインプレーとラフな騎乗は紙一重のケースもある」

ということを頭に入れた上で競馬を見なければいけないだろう。

例え、自分が応援する馬を勝利に導いてくれたとしても、馬券を獲らせてくれたとしても、仮にそれが「際どい騎乗」だった時は、必要以上に騎手を持ち上げないこと。むしろ、そんな時でも厳しい目を向けること。

そういう風潮を作っていくことで、少しでも抑止力にしたい。「万が一」があってからでは遅いのだから。

 

オークス馬は当然強いが

そんなローズSを制したのは【オークス】ウイナーのカムニャック。

大きな不利を受けながら、立て直して、末脚を爆発させた走力、精神力は並大抵ではない。

位置取りを問わないセンスも兼ね備えているだけに、コースも問わないだろう。

現状、少なくとも世代限定戦で凡走するイメージは浮かばない。まず【秋華賞】は勝ち負けになるはずだ。

ただ、カムニャックについては、これくらいはやるだろうと予想していた方も多いと思う。むしろ見逃してはいけないのは「2着テレサ(7番人気)」の激走だろう。

前走【柳川特別】で古馬2勝クラスを相手に勝利したほどの馬にしては「7番人気」の評価は意外。

ただ、その前走が逃げ切りだったこと、さらに2走前【スイートピーS】が6着敗戦だったことで「どうかな?」と思われた方が多かったのだと思う。

ただ、前走は逃げ切りとはいえ、2着に退けたミッキーゴールドは【若葉S】3着馬(あのジョバンニと0.2秒差)の強豪だし、2走前に関しても、上がり最速をマークしている。中身は極めて濃かった。

実は隠れた逸材だったのだ。

 

間違いなくもっといく!

さらにいえば、前走が「転厩初戦」名門・杉山晴厩舎としても手探りの部分があったようだ。

ただ今回は2戦目となり馬のことを把握。それだけに、厩舎をとしても力が入っていたようだしだからこそ、カムニャックほどとはいわずとも、不利を受けながらもしっかり2着に伸びて来られた。

2走前は後方から上がり最速の脚を使い、前走は逃げ切り、今度は好位から2着に。

どんな競馬もできる競馬センスも頼もしく、いかにも【秋華賞】向きの印象もある。

松山騎手&杉山晴厩舎の「デアリングタクトコンビ」が、再び大一番で輝きを放つ可能性は十分にある。

ちなみに、恐らくキングスポーツを応援してくださる皆様は「テレサテン馬券」で良い思いをされたとは思うが(笑)

もう少し、この馬には楽しませてもらおうじゃないか!文句なしの未来の主役。

チャレンジC 2025 の回顧&未来の主役

2025年 9月13日(土) 4回阪神3日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第76回チャレンジカップ
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・内 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 11 オールナット 牡4 56 モレイラ 1.58.0 11-09-10-09 34.5 2 (栗)高野友和
7 12 グランヴィノス 牡5 56 川田将雅 1.58.1 1 04-05-04-04 34.9 1 (栗)友道康夫
2 2 マイネルクリソーラ 牡6 57 ルメール 1.58.2 クビ 04-03-04-04 35.0 4 (美)手塚貴久
7 13 サブマリーナ 牡4 57 武豊 1.58.2 クビ 09-09-09-09 34.8 3 (栗)庄野靖志
B2 3 イングランドアイズ 牝5 54 松若風馬 1.58.3 クビ 07-06-07-07 34.9 5 (栗)安田翔伍
8 15 オニャンコポン セ6 55 菅原明良 1.58.3 クビ 11-12-11-11 34.6 12 (美)小島茂之
1 1 アスクカムオンモア 牡4 56 西村淳也 1.58.3 クビ 03-03-03-03 35.2 8 (栗)藤原英昭
8 14 タガノデュード 牡4 54 古川吉洋 1.58.5 1 1/4 06-06-06-04 35.3 9 (栗)宮徹
3 5 ヴェルテンベルク 牡5 55 吉村誠之 1.58.6 クビ 07-08-07-07 35.2 10 (栗)宮本博
10 5 9 ジューンテイク 牡4 57.5 藤岡佑介 1.58.7  3/4 13-14-14-13 34.5 6 (栗)武英智
11 B4 6 エアファンディタ セ8 57 亀田温心 1.58.8 クビ 13-13-15-15 34.5 14 (栗)池添学
12 6 10 カネフラ 牡5 54 小沢大仁 1.59.0 1 1/4 15-15-13-13 35.1 13 (栗)高橋康之
13 5 8 ドクタードリトル 牡5 56 松山弘平 1.59.2 1 10-11-11-11 35.5 11 (栗)今野貞一
14 3 4 ホウオウプロサンゲ 牡4 55 菱田裕二 2.00.2 6 02-01-01-01 37.9 7 (栗)矢作芳人
15 4 7 ショウナンマグマ セ6 55 池添謙一 2.00.7 3 1/2 01-02-02-02 38.3 15 (美)尾関知人

素直に上位を

ご存知の通り【チャレンジC】は昨年までの12月開催から9月開催へと前倒し(厳密にいえば、朝日チャレンジC時代の9月に戻った)

ただ、それより大きな変更点が「別定戦⇒ハンデ戦」になったこと。

その分、秋G1を狙っていけるような大物の出走はなかったし、ハンデを味方につけた伏兵の台頭もあるかと思った。

だが、終わってみれば、上位5頭は「単勝5番人気までの5頭」

上位人気馬たちが独占

ただでさえ、上位人気馬というのは、周囲からのマークを受けやすく、簡単にレースを進められなかったりする。

ましてやハンデ戦。それでも人気馬が上位を占めるのだから、少なくとも今回のメンバーの中では、上位勢は

「明確に力が抜けた馬たちだった」

という評価で間違いないだろう。

問題は、その中で「この先の秋重賞で期待が持てそうな馬はいたか?」という部分。

 

「AR共和国杯」前提で

私は4着のサブマリーナを推したい。

ただ、次は【AR共和国杯】前提で(笑)そこで結果が出たら【有馬記念】へ!

レース後、武豊騎手は次のような旨の話をしている。

「スムーズなレースができましたが、このペースについていくのも、促さなければなりませんでした。最後もジワジワ伸びていますが、速い脚がもう少し必要です」

まさにその通りで、実は前走【新潟大賞典】(芝2000M)3着時も、後ろからの競馬だった。どうしても2000M以下はつらい。というより、できるだけ長い距離でペースが遅いほうが良い。となれば、秋なら「2500M」

一方で、ものすごく瞬発力があるという訳ではない。

早い段階から少しずつアクセルを踏み、ロングスパートで上位に進出したい。

そういった意味では、意外と瞬発力が必須になる東京より、内回りの分だけロングスパートが有効な中山芝2500Mがベストだとは思うが、いきなりの【有馬記念】はハードルが高すぎるから、やはり【AR共和国杯】で(笑)

スピードに乗った時のキレは、十分にG1でも通用すると思う。この馬の場合は「条件がハマるかどうか」だけ。ぜひ、2500Mの各重賞がこの馬に合うことを祈りつつ、未来の主役に!

 

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