こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】チャレンジカップ 2019 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 4 | 4 | ロードマイウェイ | 牡3 | 54 | ルメール | 1.59.1 | 10-09-09-07 | 33.8 | 2 | 4.7 | 474 | +6 | (栗)杉山晴紀 | |
| ２ | 6 | 7 | トリオンフ | セ5 | 56 | 岩田康誠 | 1.59.1 | 頭 | 01-01-01-01 | 34.4 | 8 | 19.9 | 550 | +18 | (栗)須貝尚介 |
| ３ | 1 | 1 | ブレステイキング | 牡4 | 56 | ムーア | 1.59.2 | 1/2 | 06-06-07-07 | 34.0 | 3 | 7.2 | 480 | -4 | (美)堀宣行 |
| ４ | 6 | 8 | ハッピーグリン | 牡4 | 56 | 武豊 | 1.59.3 | 1/2 | 10-11-11-10 | 33.8 | 11 | 54.4 | 458 | -4 | (栗)長谷川浩 |
| ５ | 8 | 12 | ゴーフォザサミット | 牡4 | 56 | 北村宏司 | 1.59.3 | 頭 | 09-10-09-10 | 33.8 | 10 | 37.9 | 500 | -2 | (美)藤沢和雄 |
| ６ | 5 | 5 | ブラックスピネル | 牡6 | 56 | スミヨン | 1.59.4 | 1/2 | 03-04-04-04 | 34.4 | 5 | 9.7 | 520 | +4 | (栗)音無秀孝 |
| ７ | 5 | 6 | ケイアイノーテック | 牡4 | 57 | 幸英明 | 1.59.4 | クビ | 12-12-12-10 | 33.8 | 6 | 11.7 | 474 | +6 | (栗)平田修 |
| ８ | 7 | 10 | ノーブルマーズ | 牡6 | 56 | 川田将雅 | 1.59.5 | 1/2 | 02-02-02-02 | 34.7 | 7 | 15.0 | 500 | +6 | (栗)宮本博 |
| ９ | 2 | 2 | ギベオン | 牡4 | 56 | デットー | 1.59.5 | ハナ | 08-07-07-07 | 34.3 | 1 | 2.7 | 508 | +2 | (栗)藤原英昭 |
| 10 | 7 | 9 | ステイフーリッシュ | 牡4 | 56 | 中谷雄太 | 1.59.7 | 1 1/2 | 06-07-06-04 | 34.6 | 4 | 7.3 | 460 | +14 | (栗)矢作芳人 |
| 11 | 3 | 3 | ベステンダンク | 牡7 | 56 | 和田竜二 | 1.59.8 | クビ | 03-03-04-04 | 34.8 | 12 | 89.5 | 518 | +6 | (栗)安達昭夫 |
| 12 | 8 | 11 | テリトーリアル | 牡5 | 56 | 藤岡康太 | 2.00.2 | 2 1/2 | 03-04-02-02 | 35.3 | 9 | 24.9 | 484 | +4 | (栗)西浦勝一 |
とにかく、ゆったりとしたペースでレースが流れたね。
前半1000Mの通過は61秒２
とても重賞とは思えない流れだった。
そんなレースを、４コーナー７番手から、上がり３ハロン最速タイとなる33秒８の脚で差し切ったロードマイウェイはもちろん素晴らしい。
６月に１勝クラスを勝ったあと、これで驚異の５連勝！
初めての古馬相手のレースも難なく通過した。
クラシックには間に合わなかったものの、走力、そして出遅れにも動じることなく力を出し切った精神力は、間違いなく一級品であり世代トップクラス！
近い将来、Ｇ１での活躍も見られるだろう。
非常に楽しみだ。
どうして、スローペースだったのか？
それにしても、どうして今回のレースがこれほどまでのスローになったのだろう？
私が考える原因はたったひとつ。
先頭で走っていたのがトリオンフだったから
これに尽きるのではないだろうか。
「強い馬を目標にして、マークして走りたい」
後続の騎手たちのこういった思いがあるからこそ、金縛りにあったかのように動けなかったのでは。
ハッキリ言ってモノが違う
１年４ヶ月ぶりの実戦。だから、８番人気という低評価にとどまったのも当然。
馬券を買う側としては、なかなか手を出しにくいタイプ。
だが、騎手たちの思いは違ったのだろう。
確かに、休養前のトリオンフは「モノが違った」
この馬の前走、昨年８月の【小倉記念 2018 回顧】の内容を覚えておられる読者様はいるだろうか。
一部、転載してみたい。
優勝したトリオンフについて、レース後の武豊騎手のコメントをお聞きになっただろうか？
まだだよ、という方のためにご紹介しておこう。
「初めて乗りましたが、強かったです。スタート前から積極的に行こうと思っていました。
道中は良い走りで、早めに行こうと思いました。乗り味が良く、きれいな走りで、馬自体もきれいです。この馬の話をいただいたときは良いチャンスだと思い、楽しみでしたし、ものにしたいと思っていました」（via ラジオnikkei）
これでもかとばかりに、喜びと、ワクワク感が伝わってくるね。笑
もちろん、これは陣営や関係者に対するお世辞を含んでのものではない、本音だと思うよ。それだけ、トリオンフというのは力のある馬なのだ。
あの武豊騎手に、ここまで言わせるほどの馬だったのだ。
いくら休み明けとはいえ、騎手たちが恐れるのも当然ではないだろうか。
さあ、来年こそＧ１での活躍を！
順当なら、既にひとつ位はＧ１を制していたかもしれない。
とはいえ、過ぎたことを振り返っても仕方がない。恐らく、陣営関係者は「前」だけを見ているはず。
怪我さえなければ、来年こそ大舞台を賑わすことができるだろう。
優勝したロードマイウェイ＆２着トリオンフ
Ｇ１で馬券になる馬として、期待していきたい。
５着・ゴーフォザサミット
着順こそ５着。
だが、内容を高く評価したい。具体的には
上がり最速となる33秒８の脚を使った
という点。
元々、３歳春の段階では速い上がりを使って好走していた馬が、それ以降、なかなかそういった脚を使えずに苦しんでいた。
当然、結果もでない。
「もう厳しいのかな、、、」と見ていたところ、久々の上がり最速！
これをキッカケに、復活への道を歩むのではないだろうか。注目したい。
【チャレンジカップ 2019】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 ロードマイウェイ（Ｃ．ルメール騎手）
「素晴らしいですね。５連勝できる馬は珍しいです。段々とパワーアップして、大人になってきていて、良い競馬が出来ました。スタートが良くなくて後ろのポジションからになりましたが、ペースはちょうど良かったですし、冷静に走ってくれました。長く良い脚を使って、一生懸命頑張ってくれました」
２着 トリオンフ（岩田康誠騎手）
「休養明けでも、馬は仕上がっていました。ゴール前はしぶとかったですね。もう少しでした」
３着 ブレステイキング（Ｒ．ムーア騎手）
「よく走っています。最初はついて行けずにポジションが取れずにあの位置（中団）からになりました。直線もスペースがありませんでしたが、それでもよく伸びています」
５着 ゴーフォザサミット（北村宏司騎手）
「外枠で前につけたかったのですが、それは叶いませんでした。でも内に切り替えて、よく差してきていますし、（上位馬とは）力差はないなということは感じましたし、チャンスはあると思います」
６着 ブラックスピネル（Ｃ．スミヨン騎手）
「前につけて欲しいという指示もあり、押していきましたが、思っていたほど前に行けませんでした。ただ道中は、リラックスしていて、追い出してから一瞬反応しましたが、伸びが足りませんでした。結果から考えると逃げた方が良かったのかもしれませんが、何とも言えません」
９着 ギベオン（Ｌ．デットーリ騎手）
「最後の直線で思うように抜けられず、脚を使えませんでした」
１０着 ステイフーリッシュ（中谷雄太騎手）
「２列目で折り合いがついて、向正面まで良い感じでした。人気馬が後ろにいたので、早めに捉えに行くと、後ろが楽になってしまうと思い、動きませんでした。しかしこの馬のことを考えると、前走のように自分から動いて行く形の方が良かったのかなと思います」
１２着 テリトーリアル（藤岡康太騎手）
「良いスタートで、楽に好位を取れてリズムも良かったです。ただ、初めての重賞とはいえ、今日はこの馬らしい所が見られませんでした」
（via ラジオNIKKEI ）
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