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ホーム勝負の明暗チャンピオンズカップ 2019【回顧】クリソベリルの今後の可能性は?

チャンピオンズカップ 2019【回顧】クリソベリルの今後の可能性は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】チャンピオンズカップ 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 5 クリソベリル 牡3 55 川田将雅 1.48.5   03-03-04-04 35.4 2 4.4 550 +11 (栗)音無秀孝
6 11 ゴールドドリーム 牡6 57 ルメール 1.48.5 クビ 04-05-04-04 35.4 1 3.5 536 +10 (栗)平田修
2 4 インティ 牡5 57 武豊 1.48.7 1 1/4 01-01-01-01 35.9 3 4.7 516 -4 (栗)野中賢二
2 3 チュウワウィザード 牡4 57 福永祐一 1.48.8  1/2 06-06-08-07 35.5 5 6.7 482 +1 (栗)大久保龍
6 12 キングズガード 牡8 57 秋山真一 1.49.1 1 3/4 15-15-15-15 35.0 13 181.9 466 -4 (栗)寺島良
3 6 オメガパフューム 牡4 57 デットー 1.49.2  3/4 06-07-08-07 35.9 4 6.1 452 -6 *(栗)安田翔伍
8 16 ヴェンジェンス 牡6 57 幸英明 1.49.2 13-13-11-11 35.6 10 47.8 494 +2 (栗)大根田裕
1 1 タイムフライヤー 牡4 57 マーフィ 1.49.2 10-09-11-11 35.6 8 30.0 474 +10 (栗)松田国英
4 8 ウェスタールンド セ7 57 スミヨン 1.49.2 ハナ 10-09-08-07 35.9 6 20.4 488 +2 (栗)佐々木晶
10 8 15 ロンドンタウン 牡6 57 岩田康誠 1.49.3  1/2 04-03-02-02 36.4 14 275.0 526 +12 (栗)牧田和弥
11 4 7 ワンダーリーデル 牡6 57 横山典弘 1.49.4 クビ 13-13-13-13 35.5 11 59.4 532 +4 *(栗)安田翔伍
12 1 2 モズアトラクション 牡5 57 藤岡康太 1.49.9 3 16-16-16-16 35.4 12 102.7 494 0 (栗)松下武士
13 5 10 ミツバ 牡7 57 和田竜二 1.50.3 2 1/2 12-12-13-13 36.4 15 332.9 480 +9 (栗)加用正
14 7 13 ワイドファラオ 牡3 55 M.デム 1.50.3 クビ 09-09-04-04 37.2 9 45.9 502 -2 (栗)角居勝彦
15 5 9 サトノティターン 牡6 57 ムーア 1.50.5 1 1/2 06-07-07-07 37.3 7 20.5 580 +6 (美)堀宣行
16 B7 14 テーオーエナジー 牡4 57 川須栄彦 1.51.8 8 02-02-02-02 38.9 16 375.8 516 +6 (栗)宮徹

 

まずはじめに一言。

せっかくのG1ではあるが、、、今日のレース回顧はあっさりと終わることになりそうだよ。笑

何故か?

シンプルに、(現時点では)上位3頭の能力が抜けていると思えたから。

 

レベルの高いレースを見られたことは、競馬を愛する人間として素直に嬉しい。

一方で、強い馬を「強い」と褒めるばかりの文章ほど退屈なものはないだろう。

だから、あっさり終わることになりそうなのだ。

G1に限らず、多くの場合「まさかの上位入線馬」がいるもの。

そういった馬を「良く走ったけど、次はどうなんだ?」というテーマで語るのが一番面白いのだが、、、今回はそうではなかった。

こればかりは仕方ない。

 

どうして上位入線馬は「抜けている」と言い切れる?

以前から申し上げていることではあるが、上位人気に推されている馬が、そのまま上位でゴールするためには、ライバルたちよりも一枚、いや二枚は上の能力が必要だと私たちは考える。

最大の理由は

人気に推されると周囲のマークが集中し、自分のペースで走ることができないから。

 

例えば周囲を囲まれたり、そうでなくても横を走る馬や後ろを走る馬から圧力をかけられたり。これを乗り越えるのは本当に大変だ。

一般社会でもそうだが、はじめから「好結果」を周囲から求められる重圧の中で仕事をするのは容易ではない。

対照的に、完全なマイペースで仕事をした時に、意外にも成果を挙げられることがある。競馬において人気薄の好走があるのは、まさにこのパターンだろう。

 

今回の【チャンピオンズC】でいえば、1番人気ゴールドドリーム、2番人気クリソベリル、3番人気インティあたりは、多数のマークの中でのレースだった。

それでも彼らは結果を出した。

「本当に力のある馬」

そう認めるべきだ。

 

中でもクリソベリルは突き抜けている

クリソベリルの強さには本当に驚かされた。

2着馬ゴールドドリームとの差はわずかクビ差だが、それ以上の力の差を感じる。

それを証明するのは、私ではなく「ライバルたちのコメント」

 

もちろん、具体的にどこが良いのか、ということを私が言うのは簡単。既に分析は済んでいる。

だが、実際に戦った人間が感じた思い以上に説得力のあるものは他にないと思うのだ。

ということで、まずは2着ゴールドドリームの鞍上・ルメール騎手だ。

良い位置ですごく良い競馬ができました。残念ながら勝ち馬が強かったです。直線に向いても良い反応をして伸びてくれました。一生懸命頑張りました。前走よりもコンディションが良くて勝つ自信はありましたが、残念でした

 

続いて3着インティを管理する野中調教師だ。

この馬場でこの時計は結構速いです。普通だったら勝てるくらいですが、かなりレベルが高いです。

 

特に野中師のコメントは印象的。

2月のG1【フェブラリーS】を完勝した陣営「かなりレベルが高い」と語っている事実は何より重いのではないだろうか。

 

レース後のコメントは重要

これらのコメントからもわかるように、クリソベリルが長期政権を築く可能性は非常に高い。

だが、昨年の優勝馬ルヴァンスレーヴのように、ここを勝った後に戦線離脱を余儀なくされた馬もいる。

 

来年は海外遠征も予定しているようだし、とにかく無事に日々を過ごしてほしい。

 

最後にひとつだけアドバイス。

ジョッキーや調教師は様々な場面でコメントを求められるが

レース後のコメントは最も重要視してよい!

長年の経験から私はそう考えている。

 

何故なら、レース直後は、良くも悪くも「興奮状態」にあるから。

本音が出やすいのだ。

ということで、皆様も各陣営のレース後のコメントは必ずチェックしてほしい。

馬券に役立つヒントが隠れているぞ!

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

4着・チュウワウィザード

元々、ある程度の脚質の幅広さは持っているが、中でも最も力を発揮できるのが、快勝した前走【JbCクラシック】などがそうであるように

好位から前で勝負する形

だと考えていた。

実際に、レース後に鞍上の福永騎手は

勝ち馬のポジションでレースをしたかったのですが

と語っていた。(実際には中団やや前あたりの位置取りに)

それでも、4着にまとめたのだ!

上がりタイムもメンバー中上位であり、内容も悪くない!

本当に底力をつけている。来年のさらなる進化を楽しみにしたい。

 

レースを見逃した方はコチラから

【チャンピオンズカップ 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 クリソベリル(川田将雅騎手)
「同世代では抜けた力があることはわかっていましたが、一線級と走るのが初めての中、どうかなという思いもありました。着差は僅かでも、勝ち切ってくれて何よりです。枠の並びも良く、インティが行ってくれて、良い位置が望む形で取れました。インティが止まることはありませんから、インティが道を作ってくれる中、この馬も少しずつ加速させて行きました。まだ体も大きくなっている最中で、その過程の中ここまで手が届いたのですから、改めてポテンシャルがあると思いました。人気に応える形で、馬も頑張ってくれました。JDDに続きJRAでもGIを取ってくれて今後期待も大きくなる中、その瞬間を一緒に過ごせて行けたらと思います」

2着 ゴールドドリーム(C.ルメール騎手)
「良い位置ですごく良い競馬ができました。残念ながら勝ち馬が強かったです。直線に向いても良い反応をして伸びてくれました。一生懸命頑張りました。前走よりもコンディションが良くて勝つ自信はありましたが、残念でした」

3着 インティ(武豊騎手)
「良い形でレースができました。何とか折り合いもつけられて、馬も我慢してくれました。直線で突き放そうとしたのですが、後ろも強い馬ですから、すぐに詰められてしまいました」

(野中賢二調教師)
「この馬場でこの時計は結構速いです。普通だったら勝てるくらいですが、かなりレベルが高いです。馬が近くにいる分引っ掛かっているわけではありませんが、ハミをかんでいました。そこが抜けるようになると良いですね。脚は使っていますが、その分が出ました」

4着 チュウワウィザード(福永祐一騎手)
「勝ち馬のポジションでレースをしたかったのですが、その位置が取れませんでした。今日の勝負のポイントはそこですね。馬はよく頑張りました」

5着 キングズガード(秋山真一郎騎手)
「やはり左に行きますね。最後は来ていますし頑張っているのですが……」

6着 オメガパフューム(L.デットーリ騎手)
「ペースがスローになってしまってこの馬には合いませんでした。もう少し速く流れていれば、最後に良い脚を使えたと思います」

7着 ヴェンジェンス(幸英明騎手)
「よく走っています。最後も伸びてくれました。手前を替え切れないところがありましたから、スムーズならもう少し結果は違っていたかもしれません。馬の具合も良かったですが、この相手でも十分やれる力を見せたと思います」

9着 ウェスタールンド(C.スミヨン騎手)
「自分としては考えたプラン通りでした。4コーナーで外に出してグイッと伸びると思いましたが、思ったほど伸びないのは相対的にタイムが速いからでしょうか。馬の後ろで落ち着かせることができたことが収穫です」

12着 モズアトラクション(藤岡康太騎手)
「この馬のリズムで行きました。内か外かと思いましたが、外に出してこの馬自身も脚を使っています。この時計で前が止まりませんでした」

16着 テーオーエナジー(川須栄彦騎手)
「初めて乗せてもらいましたが、返し馬で落ち着いていて、良い雰囲気でゲートに向かえました。スタートも上手に切ってくれて、2番手で流れに乗りました。直線に向いてもうひと頑張りできませんでした。何が原因なのでしょうか。良い時はあそこから伸びるのですが……」

(via ラジオNIKKEI 

 

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