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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】チャンピオンズC 2025 など⇒見たか!?真の「競馬ドラマ」を!各重賞のワンポイント解説も

【先週の重賞回顧】チャンピオンズC 2025 など⇒見たか!?真の「競馬ドラマ」を!各重賞のワンポイント解説も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

チャンピオンズC 2025 の回顧&未来の主役

2025年12月 7日(日) 5回中京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第26回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 2 ダブルハートボンド 牝4 56 坂井瑠星 1.50.2 02-03-03-03 37.1 3 *(栗)大久保龍
4 8 ウィルソンテソーロ 牡6 58 川田将雅 1.50.2 ハナ 10-09-06-06 36.8 2 (美)高木登
B4 7 ラムジェット 牡4 58 三浦皇成 1.50.6 2 1/2 12-12-10-11 36.9 7 (栗)佐々木晶
2 3 メイショウハリオ 牡8 58 武豊 1.50.6 12-12-13-11 36.7 8 *(栗)岡田稲男
5 9 アウトレンジ 牡5 58 松山弘平 1.51.0 2 1/2 05-05-06-06 37.6 4 *(栗)大久保龍
3 6 ハギノアレグリアス 牡8 58 岩田康誠 1.51.1  3/4 05-05-04-04 37.9 11 (栗)四位洋文
5 10 テンカジョウ 牝4 56 国分優作 1.51.2 クビ 14-14-14-15 37.2 10 *(栗)岡田稲男
7 13 サンライズジパング 牡4 58 池添謙一 1.51.3  3/4 10-11-10-09 37.6 9 (栗)前川恭子
2 4 セラフィックコール 牡5 58 西村淳也 1.51.4  1/2 15-14-14-11 37.4 14 (栗)寺島良
10 8 15 ペリエール 牡5 58 佐々木大 1.51.4 08-07-06-06 38.0 15 (美)黒岩陽一
11 6 11 シックスペンス 牡4 58 ルメール 1.51.5  1/2 02-01-02-02 38.6 5 (美)国枝栄
12 B7 14 ペプチドナイル 牡7 58 藤岡佑介 1.52.3 5 08-09-10-11 38.5 12 (栗)武英智
13 6 12 ナルカミ 牡3 57 戸崎圭太 1.52.6 1 1/2 04-04-04-04 39.4 1 (美)田中博康
14 B3 5 ヘリオス セ9 58 原優介 1.52.7  3/4 16-16-16-16 38.1 16 [地]千葉幸喜
15 8 16 ルクソールカフェ 牡3 57 ジェルー 1.53.6 5 05-07-09-09 40.1 6 (美)堀宣行
16 1 1 ウィリアムバローズ 牡7 58 岩田望来 1.54.7 7 01-02-01-01 41.8 13 (栗)上村洋行

 

伝わってきた、名手の思い

今回の【チャンピオンズC】、私たちキングスポーツは、ここがラストランとなる8歳馬、単勝8番人気だったメイショウハリオ&武豊騎手に夢を託した。

結果は、しっかりと人気を上回ってくれたとはいえ4着。

馬券という部分で皆様に貢献できなかったことは非常に悔しい。

それでも、直線での脚、先頭を奪わんとする推進力は、これまでのメイショウハリオの中でも一番だったように思う。

ラストランに向けて、本当に「究極の仕上げ」だったことが伝わってきた。

 

もちろん

「あれだけ動けたなら、例えば川田騎手のウィルソンテソーロの後ろをついていき、直線で抜け出す形をとっても良かったのでは?」

という見方もあるし、実際に渡しもそんなことを思ってしまった。

それでも!武豊騎手にしてみれば

「1着以外はいらない」

そんな強い思いを抱いていたのではないだろうか。

 

松本オーナーの馬だからこそ

普通の馬の引退レースであれば

「一つでも上の着順を!!」

が正解かもしれない。

だが、メイショウハリオは、普通の馬ではない。

Jpn1を4勝するほどの力を持ちながら、中央G1はまだ未勝利。このまま引退させてはいけない。

ただ、それより何より

「今年亡くなられた、恩義ある松本オーナーの馬」なのだ。

メイショウ&武豊といえば「メイショウタバル」

オーナーの墓前にG1勝利を届けたい!

そのために、万が一詰まる可能性もある形より、馬を信じて豪快にねじ伏せいくスタイルをとったのだと思う。名手の熱い思いが伝わってくるかのようで、グッときた。

 

これが本当の「競馬のドラマ」だ

松本オーナーと武豊騎手を巡るこれまでの歴史については、読者の皆様なら、既に十分にご存知だろうから、改めて記すことはしない。

ただ、今日の武豊騎手の手綱さばきを松本オーナーが天国から見ていたとすれば!

かつて武豊騎手を評した

「武豊騎手は競馬界の宝物」

というフレーズを口にして、きっと満足されたのではないだろうか。

 

今、TBS系列で、競馬を題材にしたドラマ、ロイヤルファミリーが放送されている。

もちろん、素晴らしいドラマだ。

ただ、例えば野球の世界でいえば、人々の想像を全て超越していく大谷選手のような存在が登場した。それと同じように、我々の想像が及ばない、現実だからこそ味わえる、現実にしかない「競馬のドラマ」はたくさんある。

それを見続けるために、私たちはこれからも競馬とともに生きていきたいし、皆様もそうであってほしい。

 

ナルカミの敗戦よりも、、、

メイショウの話はともかく、この大一番を制したのは4歳牝馬で単勝2番人気のダブルハートボンド!

心から祝福を申し上げたい。

2番枠という好枠も良かったが、終始、好位追走からロスのない競馬で先頭ゴール。

前走みやこSを勝った際のダブルハートボンド

前半1000M通過が60.3という速い流れの中、先頭からそれほど差がない位置を走りながら、堂々と押し切ったレースぶりは、相当レベルが高い。

もちろん、後ろから追い上げてきたウィルソンテソーロの頑張りもお見事!

とはいえ、両者の内容には、実際の着差よりも、開きがあったと私は感じている。

まだ4歳牝馬。

しかも、中央の重賞を走るのが今回が2回目という点を考慮すれば、末恐ろしいの一言に尽きる。

どうしても、断然の1番人気ナルカミの惨敗という面に目を奪われがちな部分はある。

ただ、ナルカミに関しては気性面の問題が大きかったようだし、そこにフォーカスするより、素直に

「ダブルハートボンドの強さを称えるレース」

という考え方でOK!

 

東京で見たい

その他、楽しみなところでいえば3着ラムジェット。

こちらに関しては

「東京競馬場で見てみたいな」

という部分だろうか。

大器!ラムジェット

4コーナーで、似たような位置にいたメイショウハリオに大きく先に行かれながら、自分のペースでじわじわと伸び続け、最終的に差し返すという、なかなか見られるものではない。

いわゆる「息の長い末脚」の持ち主なのだろう。

この脚を活かすには、ダートの直線が一番長い東京(501.6M)じゃなくちゃ!

となると【フェブラリーS】。マイルという距離がどうなのかという面はあるだろうが、挑戦する価値はあるだろう。

「東京に出走なら!」という条件つきで、未来の主役に!!

 

ステイヤーズS 2025 の回顧&未来の主役

2025年12月 6日(土) 5回中山1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回スポーツニッポン賞ステイヤーズS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指) 芝 3600m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 3 ホーエリート 牝4 55 戸崎圭太 3.47.2 03-04-03-03 34.0 2 (美)田島俊明
3 4 マイネルカンパーナ 牡5 57 津村明秀 3.47.3  3/4 05-05-05-03 34.0 5 (美)青木孝文
5 7 クロミナンス 牡8 57 ルメール 3.47.3 ハナ 11-11-10-11 33.5 1 (美)尾関知人
5 8 ブレイヴロッカー セ5 57 荻野極 3.47.3 クビ 03-03-03-01 34.2 9 *(栗)本田優
B7 12 ワープスピード 牡6 57 菅原明良 3.47.5  3/4 05-07-07-06 33.9 8 (美)高木登
1 1 ヴェルテンベルク 牡5 57 松若風馬 3.47.5 クビ 08-08-07-06 34.0 7 (栗)宮本博
B8 14 チャックネイト セ7 57 佐々木大 3.47.6 クビ 09-10-10-09 33.8 4 (美)堀宣行
7 11 ヴェルミセル 牝5 55 鮫島克駿 3.47.6 ハナ 09-08-07-06 34.1 3 (栗)吉村圭司
6 9 シルブロン 牡7 57 マーカン 3.47.7  1/2 12-12-12-12 33.7 10 (美)稲垣幸雄
10 2 2 メイショウブレゲ 牡6 57 石橋脩 3.48.1 2 1/2 13-13-12-12 34.0 12 *(栗)本田優
11 6 10 ラスカンブレス 牡4 57 プーシャ 3.48.1 クビ 05-05-05-05 34.8 6 (美)林徹
12 B4 6 ミクソロジー セ6 57 石川裕紀 3.48.3 1 02-02-02-02 35.4 13 (栗)辻野泰之
13 8 13 ワイズゴールド 牝5 55 菅原隆一 3.48.8 3 14-14-14-14 34.5 14 (美)蛯名利弘
14 4 5 ピュアキアン 牡4 57 吉田豊 3.50.9 大差 01-01-01-09 38.0 11 (美)竹内正洋

 

39年ぶりの牝馬優勝

まずは、2番人気という高い評価に応えて優勝したホーエリート、そして陣営の皆様に対して、心からの祝福を申し上げたい。

おめでとう!ホーエリート

そして、この優勝は「歴史的」なものだった。

なんと!【ステイヤーズS】を牝馬が制するのは、1986年のシーナンレディー以来、実に39年ぶりだったのだ。

改めて、偉業に祝福を!!!

 

ただし!決して偉業に水を差すつもりはないが、率直に申し上げると

「次に牝馬が優勝するまでには、それほど時間はかからないだろう」というのが私の見解。

恐らく、牝馬が勝てなかったのは、単純に

「長いこと牝馬が勝っていないから、牝馬に敷居が高いのだろう」

といった意識が関係者側にあり、力のある馬がそれほど参戦してこなかった部分が大きいとみる。

というのも、このレース、むしろ「牝馬には戦いやすい流れになりがち」なのだ。

 

求められる「2つの要素

レース前にSNSで公開したステイヤーズSの特集などでもお話したが、実は【ステイヤーズS】好走には「求められる2つの条件」がある。

具体的にわかるように、昨年までの直近5年、馬券圏内馬(合計15頭)を対象にデータをご紹介する。

1.上がり3ハロンの平均が「35.1」

中でも最速は、一昨年2着のテーオーロイヤルが33.9という中距離戦並みの上がりを使っている。(いちなみに、今回3着のクロミナンスは、そのタイムを更新する33.5をマークした)

35.1という数字の受け止め方は色々あるだろうが、個人的には意外と速い上がりが出ているな、という印象。

長距離戦ともなればスタミナ自慢が集まるから、皆が積極的にガンガンいきペースが上がる。上がりがかかる展開になりそうに思えるが【ステイヤーズS】は、実はそういったタイプのレースではない。

いくらスタミナ自慢のレースとはいえ、さすがに3600Mは国内最長距離であり、皆が警戒する。したがってあまりペースが上がらない。

つまり「直線のキレ味勝負」こうなれば、牡馬も牝馬も関係ない。むしろキレ味自慢の多い牝馬には追い風とさえ言える。

 

位置取りも大事だぞ

2→4角5番手以内は必須

先ほどもあったように、長距離戦とはいえ、皆がガンガンいくわけではない。そうなると、前にいった馬たちが潰れることはない。必然的に「前を確保している馬が有利」になる。

過去5年の上位3頭、15頭中「10頭」が4角5番手以内で通過。
さらに7番手以内なら13頭!

もちろん、その後ろからでも突っ込んでくることはできるだろうができるだけ「前」は間違いない。

比較的、小柄で操縦性の良い馬の多い牝馬は、位置取りもスムーズだから、そういった意味でも良い。

ちなみに、今回のホーエリートは「4角3番通過」だった。

 

狙うべきタイプを明確に

聡明な皆様に対して、わざわざ言うことではないかもしれないが、私が言いたいのは

「来年以降、牝馬を狙ってください」

ではないからね(笑)

あくまでも、意識してほしいのは、今、上に記した2つの条件!

これに合致すれば、牡馬だろうが、牝馬だろうが関係ない。

特に実施数の少ない3000以上のようなレースの場合、なかなか競馬ファンも不慣れで予想がしにくいと思う。

だが、このように「狙うべきタイプを明確」にしておけば、必ずチャンスはくる。来年までは少し長いが、どこかにメモをしておいてもらえたら!!

鳴尾記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年12月 6日(土) 5回阪神1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第78回鳴尾記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・外 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 10 デビットバローズ セ6 57 岩田望来 1.43.7    04-04 33.9 2 (栗)上村洋行
3 4 センツブラッド 牡3 56 坂井瑠星 1.44.0 2    04-04 34.1 7 (栗)斉藤崇史
2 2 マテンロウレオ 牡6 57 横山典弘 1.44.0 ハナ    09-07 33.9 3 (栗)昆貢
8 13 グランヴィノス 牡5 57 川田将雅 1.44.1 クビ    06-06 34.1 1 (栗)友道康夫
7 12 ニホンピロキーフ 牡5 57 田口貫太 1.44.1 クビ    09-10 33.9 10 (栗)大橋勇樹
3 3 ブラックシールド 牡6 57 国分優作 1.44.2  1/2    14-14 33.8 12 (栗)小栗実
4 5 サンストックトン 牡6 57 高杉吏麒 1.44.3 クビ    07-07 34.2 13 (美)堀内岳志
1 1 オニャンコポン セ6 57 武豊 1.44.6 1 3/4    13-10 34.3 8 (美)小島茂之
5 8 ナムラエイハブ 牡4 57 吉田隼人 1.44.7  1/2    02-02 35.3 5 (栗)長谷川浩
10 8 14 オールナット 牡4 58 北村友一 1.44.7 クビ    11-07 34.6 4 (栗)高野友和
11 5 7 ラーグルフ 牡6 57 丸田恭介 1.44.8  1/2    11-10 34.5 14 (美)田中勝春
12 4 6 ショウナンマグマ セ6 57 池添謙一 1.45.1 1 1/2    01-01 36.1 11 (美)尾関知人
13 B6 9 ウエストナウ 牡4 57 団野大成 1.45.3 1 1/4    07-10 35.1 6 (栗)佐々木晶
14 B7 11 ドゥラエレーデ 牡5 57 西村淳也 1.45.8 3    03-03 36.2 9 (栗)池添学

デビットバローズに感謝!

「強かった!!」

私たちは優勝したデビットバローズを単勝指名&軸指名していた。

当然、優勝(重賞初勝利!おめでとう!)してくれたことは嬉しかったが、それ以上に強さが印象に残った。

まずは何より、デビッドバローズは、今回のレースに向けて、非常に仕上がりが良かった。

管理する上村厩舎陣営から「冬場にいい馬ですからね」という趣旨のコメントが出ているが、この春の2戦で苦戦した際と比べると、別馬かのようにしっかりと動けていた。

今回と同じ阪神芝1800Mの舞台で、今年3月に行われた【大阪城S】を完勝(後に重賞でも馬券圏内の活躍をするトーセンリョウに2馬身半差もつけた!!)している。

トーセンリョウを物差しにすれば、能力的に重賞で勝ち負けになることは確実だし、コース適性の高さも素晴らしいが、それに加えて仕上がりの良さが最大の指名理由だった。

 

もっと良くなる!

ただ、仕上がりの良さは、どうやら、単に冬が良いということだけではない。

昨年の秋頃に行ったとされる去勢手術、それが段々と馴染んできた面もあるようなのだ。

特に精神面での落ち着きという部分で効果があったようで、今回のレース後、岩田望騎手

「セン馬になって精神的にも安定していますし、これからどんどん良くなってくる」

という趣旨のコメントを残しているが、それも納得。

去勢手術をした以上は、6歳とはいえ、まだまだ当分は現役を続ける覚悟だろう。ならば、私たちも引き続き追いかけていきたい。

恐らく、G1で活躍する日がくる!

遅ればせながら、未来の主役に指名する!

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