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中京記念 2022【回顧】上位2頭に対しての考え方とは?気になる「あの馬」の解説も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】中京記念 2022 における勝負の明暗

2022年 7月24日(日) 3回小倉8日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第70回トヨタ賞中京記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
14 ベレヌス 牡5 55 西村淳也 1.45.9   01-01-01-01 34.6 6 *(栗)杉山晴紀
11 カテドラル 牡6 57 団野大成 1.46.0  1/2 14-15-11-10 34.0 10 (栗)池添学
15 ファルコニア 牡5 56 川田将雅 1.46.0 ハナ 08-08-06-02 34.3 1 (栗)高野友和
2 ミスニューヨーク 牝5 54 M.デム 1.46.2 1 1/4 06-07-09-06 34.3 2 *(栗)杉山晴紀
12 ヴァリアメンテ 牡4 54 岩田望来 1.46.2 クビ 14-13-13-13 33.9 5 (栗)中内田充
13 カデナ 牡8 57.5 今村聖奈 1.46.3 クビ 16-16-16-13 33.9 8 (栗)中竹和也
10 シャーレイポピー 牝4 52 福永祐一 1.46.3 ハナ 06-06-04-02 34.7 4 (栗)石坂公一
16 レインボーフラッグ 牡9 52 小牧太 1.46.4 クビ 13-10-06-06 34.6 16 (栗)小崎憲
7 スーパーフェザー セ7 54 川須栄彦 1.46.4 クビ 11-13-13-10 34.2 15 *(栗)渡辺薫彦
10 5 カイザーミノル 牡6 56 横山典弘 1.46.5  1/2 05-05-06-06 34.8 3 (栗)北出成人
11 6 アーデントリー 牡6 54 坂井瑠星 1.46.7 1 1/4 03-03-02-02 35.2 12 (栗)川村禎彦
12 8 モズナガレボシ 牡5 55 荻野極 1.46.7 ハナ 11-10-11-13 34.7 13 (栗)荒川義之
13 9 ワールドウインズ セ5 56 田中勝春 1.46.8 クビ 08-10-13-16 34.6 11 (栗)武幸四郎
14 4 ダブルシャープ 牡7 56 幸英明 1.46.8 クビ 08-09-09-10 34.9 9 *(栗)渡辺薫彦
15 1 ベステンダンク 牡10 56 和田竜二 1.47.2 2 1/2 03-03-04-06 35.6 14 (栗)安達昭夫
16 3 コルテジア 牡5 56 松山弘平 1.47.4 1 02-02-02-02 35.9 7 (栗)鈴木孝志

やはり簡単な決着にはならず

直近5年の3連単平均配当は67万馬券代!

【中京記念】は、間違いなく、夏競馬を代表する波乱の重賞だ。

迎えた今年も、平均と比べたらさほどでもないように思えるが、それでも馬連で万馬券&3連単も14万馬券代の決着だから「やはりな」といったところだろうか。

混戦&波乱の重賞中京記念

そんなレースで1番人気を背負ったのは、川田騎手が騎乗したファルコニアだった。

3歳春の段階から重賞で好走を経験。

また5歳になった今年も、ハイレベルだった重賞【マイラーズカップ】で3着に好走している。

超トップとは言えないが、現役でも上位の実力馬であることは間違いない。

つまり、そんなファルコニアに対して互角以上の走りをする馬がいたとすれば、この先も楽しみになってくるということだ!

 

着順も中身も

上で「ファルコニアに先着」ではな「互角以上」を表したのは、ただ先着しただけでは「ラッキー」のケースも考えられるからだ。

やはり、そこに中身が伴っていてこそ、本当の意味で高く評価する必要が出てくる。

そして今回、実際に先着した馬は2頭!

若手騎手2名(5年目・西村淳騎手と4年目・団野騎手)が騎乗したベレヌスとカテドラルだ。

逃げ粘ったベレヌスと追い込んだカテドラルとレースぶりは対照的だが「中身」をどう考えればよいのか?

当然、見方は様々あるだろうが、私たちの感覚で申し上げれば

「評価すべきレース(中身のあるレース)」

ということになる。

では、どうしてそのような考え方に至ったのか?

 

中身を考える際の鉄則→上位入線馬の位置どり

ということで、私たちなりの「中身を考える際の鉄則」をお伝えしたい。

これから記す内容は、過去に何度か回顧のコラムでご紹介している。

とはいえ、毎週このコラムをチェックして下さる方ばかりではないだろうし、何より大事なことだから、何度ご紹介しても良いだろうと考えている。

ではいこう。鉄則とは「上位入線馬の位置どり」だ。

論より証拠で、早速、具体的にご紹介してみよう。

以下、今回の上位入線馬5頭&4角通過時の順番だ。

1着ベレヌス→4角番手
2着カテドラル→4角10番手
3着ファルコニア→4角番手
4着ミスニューヨーク→4角番手
5着ヴァリアメンテ→4角13番手

いかがだろう?何か気づいたことはあるだろうか?

 

皆が力を出せるレースの流れだった

ご覧いただければおわかりの通り、逃げ先行の馬もいれば、中団待機型もいる。後方から差してきた馬もいる。

要するに

前だろうが後ろだろうが、位置どりを問わずに力を出し切れる流れだった

ということだ。

もちろん、各馬の枠順など、細かいことを言えば色々とあるが、レース全体の大きな流れでいえば

ガチンコ勝負だった

という考え方で良いと私たちは考えている。

つまり、そんなレースで上位に入った2頭の力は、素直に高く評価すべきではないだろうか。

 

特に勝ち馬は

中でも優勝したベレヌス。

所属の杉山晴厩舎では、2番人気だったミスニューヨーク(4着)に注目が集まっていたが、鞍上の西村淳騎手はかなりの自信を持っていたようだ。

そのあたりはレース後のコメントにも表れている。ご紹介しよう。

「いつも通り良いスタートを決めてくれて、楽にハナへ行くことができました。(道中は)ずっと良い手応えで、これならと思っていました。直線は嬉しかったです。この馬とずっとコンビを組ませていただいて、良い時も悪い時もありましたが、乗せてくださった関係者の皆様に感謝しています。もっともっと勝ちたいと思います。ベレヌスはよく頑張ってくれました。応援よろしくお願いします」

もちろん、関係者への感謝を示す意味でのリップサービスも多少はあるだろうが、それでも「もっともっと勝ちたい」という一言は、手応えがない状態で出るものではないと思う。

ひょっとしたら、競馬ファンの中には

「逃げのスタイルと馬場がマッチしたんだろ」

などと軽く扱っている人もいるかもしれないが、このコラムをご覧の皆様には「そうではないですよ」ということをはっきりお伝えしておきたい。未来の主役は決まり!

 

最後にもう一頭だけ

上位2頭を高く評価するのはもちろんだが、ファルコニアに敗れた面々の中にもこれからが楽しみな馬はいる。そこでご紹介したいのが

5着ヴァリアメンテ

上がり3ハロン最速の脚を繰り出し、重賞初挑戦ながら0.3秒差の3着でゴール。非常にインパクトのあるレースだったと思う。

だが、やはり狭い小倉は本質的に合わないのだろう。伸び伸びとレースをしていたような印象はない。

レース後、鞍上の岩田望騎手が

3コーナーあたりから乗りづらいところがあり、、、

と語っていたが、まさにそのあたりのことなのだろうと思う。

前走まで阪神の外回りを中心に使われて結果を出していた馬だし、コースが変わったところでもう一度見たい。

もう少しの成長は必要だろうが、個人的には【毎日王冠】あたりに出てきてほしいが、、、

皆様ならどうお考えだろうか!?いずれにしても、追いかけてみよう!

 

【中京記念 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ベレヌス(西村淳也騎手)
「いつも通り良いスタートを決めてくれて、楽にハナへ行くことができました。(道中は)ずっと良い手応えで、これならと思っていました。直線は嬉しかったです。この馬とずっとコンビを組ませていただいて、良い時も悪い時もありましたが、乗せてくださった関係者の皆様に感謝しています。もっともっと勝ちたいと思います。ベレヌスはよく頑張ってくれました。応援よろしくお願いします」

2着 カテドラル(団野大成騎手)
「水曜日に急遽騎乗が決まりました。木曜日に追い切りに乗せていただき、そこでコンタクトを取って、イメージした通りの競馬はできました。それだけに結果を出せず悔しいですし、申し訳ない気持ちです。でも今開催の馬場を考えれば、よく脚を使ってくれていると思います。よく伸びてくれました」

3着 ファルコニア(川田将雅騎手)
「この枠からでも、精一杯の走りをしてくれました。なんとか勝たせたかったのですが……。今日できる精一杯の走りをしてくれました」

4着 ミスニューヨーク(M.デムーロ騎手)
「内容は完璧かと思いました。昔のような瞬発力ではなく、ジリジリとした脚で伸びました」

5着 ヴァリアメンテ(岩田望来騎手)
「あまりゲートが良くなく、じっくり行く形になりました。3コーナーあたりから乗りづらいところがあり、残り1ハロンでエンジンがかかりました。馬は良い形で走ってくれましたし、差もあまりないので、これから期待したいです」

(via ラジオNIKKEI

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