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中日新聞杯 2020【回顧】ヴェロックスの今後は?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】中日新聞杯 2020 における勝負の明暗

2020年12月12日(土) 3回中京3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 2 ボッケリーニ 牡4 55 松山弘平 2.00.1   06-06-08-07 33.5 2 4.3 468 0 (栗)池江泰寿
7 14 シゲルピンクダイヤ 牝4 54 和田竜二 2.00.2 クビ 05-04-03-03 34.0 9 25.3 478 +4 (栗)渡辺薫彦
5 9 ヴェロックス 牡4 57 川田将雅 2.00.3  3/4 06-06-05-06 33.9 1 3.7 498 +8 (栗)中内田充
2 4 ショウナンバルディ 牡4 54 岩田康誠 2.00.4  3/4 04-04-05-05 34.1 8 18.4 446 +6 (栗)松下武士
6 11 グロンディオーズ 牡5 54 ルメール 2.00.6 1 08-08-08-07 33.9 3 6.0 528 -4 (美)田村康仁
7 13 インビジブルレイズ 牡6 56 団野大成 2.00.8 1 1/4 15-16-14-11 33.9 16 117.4 470 +2 (栗)吉村圭司
B8 18 サトノソルタス 牡5 55 池添謙一 2.00.8 クビ 13-13-11-11 33.9 4 9.3 506 +16 (美)堀宣行
1 1 サトノガーネット 牝5 55 坂井瑠星 2.00.8 ハナ 18-17-17-17 33.6 5 10.6 442 -2 (栗)矢作芳人
2 3 テリトーリアル 牡6 56.5 石川裕紀 2.00.8 02-03-03-03 34.6 7 17.8 476 +2 (栗)西浦勝一
10 4 8 タガノアスワド 牝6 52 富田暁 2.00.9 クビ 01-01-01-01 35.2 17 124.3 518 +4 (栗)五十嵐忠
11 4 7 ワイプティアーズ 牡5 54 川島信二 2.00.9 14-14-13-11 34.1 14 48.4 536 +2 (栗)加用正
12 6 12 バラックパリンカ 牡4 54 斎藤新 2.00.9 ハナ 02-02-02-02 35.0 18 203.7 442 +10 (栗)平田修
13 3 6 トリコロールブルー 牡6 56.5 荻野極 2.00.9 クビ 08-10-11-11 34.0 6 13.3 500 +6 (栗)友道康夫
14 3 5 ギベオン 牡5 57 岩田望来 2.00.9 ハナ 11-10-14-15 33.8 10 29.1 504 +10 (栗)藤原英昭
15 7 15 レッドヴェイロン 牡5 56 西村淳也 2.01.0  1/2 08-08-07-07 34.3 12 42.2 496 +4 (栗)石坂正
16 5 10 デンコウアンジュ 牝7 56 吉田隼人 2.01.1 クビ 17-17-17-17 33.8 11 33.4 472 -2 (栗)荒川義之
17 8 17 オウケンムーン 牡5 56 北村宏司 2.01.4 2 15-15-16-15 34.3 13 44.4 452 +2 (美)国枝栄
18 B8 16 マイネルサーパス 牡4 56.5 丹内祐次 2.01.6 1 1/2 11-10-08-07 34.9 15 88.2 482 0 (美)高木登

 

直近5年間の3連単平均配当は13万馬券超え。

ハンデ重賞ということもあり、毎年のように波乱の決着になっている【中日新聞杯】。

翌日のG1へ向けての資金稼ぎとして注目していた方も多いだろう。

そんな一戦を振り返って、私なりの感想を一言でまとめるなら

非常に質の高いレースだった

ということになる。

 

力のある馬が力通りに

1&2番人気の2頭はしっかり馬券圏内に食い込んだ。

また、2着シゲルピンクダイヤも9番人気とはいえ、これは気性面が不安視されてのもの。

【桜花賞】2着などの実績から、走力自体は間違いなくトップクラス。

要するに

力のある馬が順当に結果を残した

ということだ。

 

私たちのような穴党としては、大荒れしてくれるレースは歓迎だ。

だが、レースが荒れるということは!

力のない馬(実績のない馬)でも上位に絡めるような不測の事態が起こった

ということだ。馬場状態だったり、展開だったり。

逆に、力のある馬でスンナリ決まるというのは、不測の事態が入り込む余地のないほど、底力が求められる勝負になったということ。

 

まさしく、今回がそのケース。だからこそ

非常に質の高いレース

なのだ。

それだけに、上位3頭は言うまでもないが、8番人気ながら4着に激走したショウナンバルディあたりも、その能力を高く評価すべきだろう。

名前を覚えておく必要がありそうだ。

 

復帰戦!ヴェロックス

そんな【中日新聞杯】だが、いずれにせよ、レース前の段階で最も注目を集めたのが、1番人気ヴェロックスだったことは間違いない。

改めて申し上げるまでもなく、昨年の3歳クラシック路線を盛り上げた一頭。

特に【皐月賞】はサートゥルナーリアと同タイムの2着だから価値あり!

▼参考⇒皐月賞 2019 回顧▼

 

一方、3冠路線が終了した後は目立てていない。

【有馬記念】【小倉記念】は共に馬券圏外。

今回はその【小倉記念】以来、約9ヶ月半振りの実戦だ。

復活の兆しを見せるのか?もう厳しいのか?

 

結果は3着だったが

ご存知の通り、結果は0.2秒差の3着。

1番人気を裏切っているし、クラシック路線での活躍を思えば少々物足りなく感じる人も多いだろう。

だが、個人的な感想としては

復活の兆しがハッキリと見えた!

その理由を簡単に記してみよう。

 

 

実は、考え方は極めて単純。

前半の行きっぷりが充実期を思わせるものだったから

これに尽きる。

 

クラシック路線での激闘が馬に負担をかけていたのだろうか。

【有馬記念】【小倉記念】の時は、いかにも馬が重そうな印象。

デキ云々というより、単純に「普通の馬」のように見えた。

だが、今回は違う!

休み明けの分、完璧とまでは言えないが、久々にヴェロックスらしい走りが見られた!

だからこそ、川田騎手は、次のような前向きなコメントを残したのだろう。

「ゲートの中ではうるさいところがありましたが、レースはスムーズで、4コーナーの手応えは抜群でしたが、これでまた変わってくれたら良いと思います

 

次こそ、勝利へ!

これまで、何度かレース回顧で記したことがあるが、川田騎手に対しては、思ったことを正直に語ってくれる「コメントが誠実な騎手」という印象を持っている。

だから、彼が前向きなコメントを残したということは!

それだけの手応えを感じたからに他ならない。

一度叩かれた次は、直線でのキレや粘りも一変するだろう。

来年の古馬中距離路線では、きっと台風の目になる!

楽しみにしたい。

 

尚、勝ち馬&4着馬については、引き続き「次走への一言メモ」でご紹介。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は、上でも記したが1着&4着馬について

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

1着ボッケリーニ

まずは重賞初挑戦での初勝利、おめでとう。

重賞を勝つのだから走力自体が高いのは当然として、もうひとつ感じるのが

非常にセンスの良い馬だな

ということ。

前が狭かったのですが、あいたところをしっかりと力強く伸びてくれました。

というレース後の松山騎手のコメントがそれを象徴しているし、能力拮抗の大一番になればなるほど、こういった部分は強みになる。

G1での活躍となると、まだ時間は必要だろう。

だが、なんと言ってもG1馬の兄ラブリーデイが本格化したのは5歳時!

晩生の血統の目覚めに期待したい!もちろん、未来の主役は決まり!

 

4着ショウナンバルディ

昇級戦にもかかわらず堂々の4着!

それも、コラム前半でも記したが、今回の【中日新聞杯】は質の高いレースだった。

それだけに、価値のある結果だったと思う。

現状では力の差はあるが、タイプとしてはボッケリーニに近い。

鞍上・岩田らしいイン突きのスタイルに見事に応えて、鋭く脚を伸ばしていた。

今回は中京だったが、440キロ程度の小柄な馬だし、狭いコースでは更に力を発揮するのでは?

【中山金杯】あたりで見てみたいが、どうだろうか。

 

【中日新聞杯 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ボッケリーニ(松山弘平騎手)
「ゲートを上手に出て、リズム良く行って、道中脚をためることができました。前が狭かったのですが、あいたところをしっかりと力強く伸びてくれました。いいものを持っている馬で、1つタイトルを取ることができて良かったです。まだ4歳でこれからの馬で、兄のラブリーデイのように活躍して欲しいと思います」

2着 シゲルピンクダイヤ(和田竜二騎手)
「道中で揉まれる競馬はしたくないと思っていました。良いところにつけて、プレッシャーなく行けました。この2000mの距離を正攻法で走り切ることができました」

3着 ヴェロックス(川田将雅騎手)
「ゲートの中ではうるさいところがありましたが、レースはスムーズで、4コーナーの手応えは抜群でしたが、これでまた変わってくれたら良いと思います」

5着 グロンディオーズ(C.ルメール騎手)
「距離が短いです。跳びが大きく、エンジンのかかりが遅いので、広い競馬場で2400mぐらいが良いです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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